自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さんお疲れ様です。
みどり色です。

ドミノ分隊編、今回で終わりです。
ヒュメルが珍しく結構(?)しゃべります。



第14話 取り敢えずお話ししてみた(トルーパーへの道:後編)

「極々控えめに言っても陣形の乱れ、命令違反、負傷兵の置き去り、まるで話にならん」

 

「残念だがドミノ分隊、諸君は不合格だ」

 

コマンダー・コルトとエル=レスによってドミノ分隊への不合格が言い渡された。

これは、ドミノ分隊の整備部門への配置がほぼ決まったようなものであった。

 

 

 

 

 

 

「将軍、よろしいでしょうか?」

 

「・・・分隊の仲間の事で、相談ですか?」

 

マスター・シャク・ティへ相談に来たのは、ドミノ分隊のファイヴスとエコーであった。

 

「何故それを?」

 

「おい、ジェダイだぞ?」

 

「ジェダイでなくても、あなた方のストレスはわかります」

 

「実は、他の分隊への転出をお願いしたいのであります」

 

なるほど。

このジェダイ将軍にはお見通しのようだ。

そう思ったエコーは前置き無く、ストレートにそう言った。

 

「ああ、できればブラボー分隊へ・・・」

 

「私はジェダイ、個人も集団も私の中では同じ。クローンと似ています」

 

「自分とファイヴスは常に互いを気遣っております」

 

「個人単位でね、分隊単位ではない。貴方達は戦友なのです。問題を解決したければ、全員で解決しなさい。追試を認めます。明日分隊全員で再挑戦すること」

 

そう言われたファイヴスとエコーは互いに顔を見合わせ、外にでると一人のARCSトルーパーが待っていた。

 

「よう、遅かったな。少し時間をもらえるか?俺はアディスだ。キャプテン・アディス」

 

「サー!自分はCT-5555であります!」

 

「通称ファイヴス、自分はエコーです」

 

「よろしくな、ファイヴスにエコー。ちょっと話があるんだ、悪いが少し良いか?」

 

そうして再び、ファイヴスとエコーは互いに顔を見合わせるのだった。

 

 

 

 

一方、ドミノ分隊のCT-4040はブリックにハンガーへ呼び出しを受けていた。

そして俺も物陰からその様子を伺っている。

 

「お呼びでしょうか?」

 

「俺の見る限りドミノ分隊の失敗は貴様のせいだ」

 

「ああー、ですか・・・誉め言葉と受け取りましょう」

 

くっくっくっww

どう聞いたら誉め言葉になるんだw

こいつは将来大物になるぞw

 

「貴様にはジョークに聞こえたか?クローン同士が内輪で呼び合っている、あだ名と同じか?」

 

「ははは、教官にも良いのを思いつきました」

 

「そりゃあ、面白い。だが貴様の笑いは上っ面だ!本音は俺を憎んでいる」

 

・・・それだけ威圧的に接していれば嫌いにもあるだろう。

これで好意を持たれたら逆にドン引きませんか?

考えただけでも恐ろしい・・・あたしヤンデレに良い思い出がないのよ。

 

「まさか、とんでもない。教官は義務を果たされただけです。煽らないでください」

 

「いーや?煽るっていうのはこうするんだ!」

 

そういうとブリックは候補生の胸を強く押す。

 

「こい、クローン!かかってこい!俺を殴ってみろ!」

 

さらに候補生はブリックのボディーブローをまともに受ける。

 

「なんでもおふざけで済ませる気か?お前みたいな奴をカタップっていうんだ!」

 

「っ!・・・あ、ありがとうございます。そのあだ名、気に入りました。これからカタップにします」

 

もう見ていられないな・・・

それにやり返さないで良く耐えている

素晴らしい忍耐力だ。

 

「そこまでだ、ブリック軍曹」

 

俺は物陰から姿を現す。

ふふふ、全く気配を感じなかったのだろう、二人とも驚いている。

しかし昔から、誰かから隠れていると尿意を催すんだが、同じ経験をした人はいないだろうか?

例えばかくれんぼとか・・・

 

「コマンダー・レイ殿!どうしてここに?」

 

「なあに、ちょっと野暮用でな。候補生、お前は少し廊下で待っていてくれ、すぐに行く」

 

「サ、サー・イエッサー!!」

 

直立不動でそう答えたカタップは敬礼をして、廊下に向かっていった。

さーてと、教官殿にも少し言っておかないとな。

 

「軍曹、お前はドミノ分隊を切り捨てる為にあの候補生を利用しようとしたな?」

 

「い、いえ、そんな事は・・・」

 

ブリックはドミノ分隊に追試の機会を与えず、このまま不合格にするためにカタップを挑発し、自分に殴りかかるように仕向けようとしたのだ。

 

「まあ、別にお前を責めているわけじゃない。しかし、今後はこういう事がないよう全ての候補生を公平に扱ってほしい。わかったな?」

 

ヘルメットを外し、しっかりとブリックの目を見てそういった。

 

「はっ!仰せのままに!」

 

「よし、それでは下がっていいぞ。引き止めて悪かったな」

 

失礼しますと言い残して、ブリックは下がって行った。

そうして、カタップのもとに向かう。

 

「待たせて悪かったな、カタップと言ったか?」

 

「サー!とんでもありません、それにありがとうございました・・・」

 

「なあに気にするな。それにブリック軍曹も職務に向き合ったが故だ。今回は俺の顔に免じて許してやってくれ。そんな事よりお前に話があるんだ。重ね重ね悪いが少し時間をくれるか?」

 

 

 

 

 

消灯時間が差し迫ったころ、訓練生たちはそれぞれに与えられた寝床に入り始めていた。

その時、一人の候補生が寝床から出るのを99号は見ていた。

 

「・・・」

 

「ヘヴィー、どこへ行く気だ?脱走する気か?そうじゃろう?」

 

「部屋に戻って寝ていろ99号、あんたには関係ない」

 

そう言って荷造りを再開するヘヴィー

 

「じゃが、分隊の仲間はどうなる?」

 

「分隊だと?ただのクズの集まりだ。落ちこぼれさ・・・あんたと同じ」

 

「ああ、しかしワシにはミスを取り戻すチャンスすら与えられなかった。お前にはまだチャンスがある。お前は最強の軍人になりたいんじゃろう?だが一人ではなれん。お前には分隊の仲間がいるって言う事を忘れるな、ヘヴィー」

 

99号はヘヴィーや他のクローンと同じく、ジャンゴ・フェットの遺伝子から作られたクローンだったが、奇形児として生を受け、兵士として必要な身体機能を有していなかった。

その為、クローンの生まれ故郷であるこのカミーノで雑務を請け負いながら生活していたのだった。

 

「ヘヴィー!?そんな名で俺を呼ぶな!俺たちはただの番号だ。番号なんだ!」

 

「・・・それは違うぞ、候補生」

 

そういうと暗がりから二人のトルーパーが姿を現した。

 

「あんた達は・・・」

 

「俺はオーリー、そしてさっき声をかけたこいつはヒュメルだ。ARCSトルーパーの中尉をやっている。お前、こんな時間にどこ行こうってんだ?試験を受けるにはまだ少し早いぜ?」

 

「いえ、これは」

 

「・・・そんな事はどうでも良い。候補生、俺たちはただの番号なんかじゃない」

 

「そうだぞ?俺たちにも名前はあるし、個性だってある。カミーノアン達は認めようとしないがな。あいつらは俺たちを製品や所有物としか考えていない。だがジェダイや、戦争の被害に遭っている奴らはそうは考えない。俺たちに感謝してくれる。戦友だと言って必要としてくれる」

 

「・・・それに俺とコイツを一緒にするな。ただの番号だって言うなら、コイツと同じになってしまう」

 

「おい、ヒュメル!今はそう言う事を言ってる場合じゃないだろう!全くいつもいつも根暗な態度取りやがって・・・おいやめろ!だから高周波ブレードを出すなって!あぶねーだろ!死ぬ、死ぬから!!」

 

「ふっ」

 

急にヘヴィーが吹き出す

 

「「?」」

 

「ヒュメル中尉、自分も貴方のような特殊装備が支給されますかね?」

 

「・・・候補生、お前がARCトルーパーになれればあるいは、な」

 

「いいえ中尉、自分は・・・ヘヴィーです」

 

 

 

 

 

そうして翌日の追試の卒業試験では、アセンションケーブルが装備から外されているというアクシデントが起きるが、砦に設置されたタレットを足場に使うという機転を利かせて、ただのクローンではなく非常にユニークな個体であると教官一同を唸らせたのであった。

シャク・ティに関しては「歴代最高の分隊かもしれない」とまで言う程だった。

 

「おめでとう、無事卒業だ」

 

担当教官のエル=レスと、ブリックから卒業メダルを授与されたドミノ分隊は休むように言われる。

 

「よし次はARCトルーパーだ!」

 

「その前に実戦だろう?それに俺はその上のARCSトルーパーを目指すぜ?」

 

 

「あんたの言った通りだった、ありがとう爺さん」

 

「立派なリーダーぶりだったとか?」

 

「そんな者はいない。俺たちはチームだ、皆で一つだよ99号」

 

「お前が加わって共和国軍もラッキーだ」

 

「ラッキーなのはこの俺さ。あんたっていう兄弟に出会えた」

 

「さて、これでお別れじゃの。ヘヴィーは戦場へ、わしはここに留まる」

 

「なーに、すぐにまた会えるさ。じゃないとこれを取り戻せないからな」

 

そう言って自らの卒業メダルを99号に渡すのだった。

 




はい、取り合えず終わりました。
時間の都合上、レイとアディスのお話はカットしました。
(その場のノリで書いてるから、何も思い浮かばなかったなんて口が裂けても言えない)

例の如く、苦情は一切受け付けません。
ありがとうございます。本当に助かります。
おかげ様で未だに苦情が来たことはありません。
フリではないので苦情はやめてください。
お願い致します。


それではまた近いうちに・・・

皆さんお疲れ様です。みどり色です。最新話を投稿する時間帯なのですが、いつが良いとかありますか?出来るだけ皆さんのご希望に添えられればと思うので、初めてでよくわかりませんがアンケート機能を使ってみます。お時間あればで良いのでご協力して頂けると助かります。

  • 朝方
  • お昼時
  • 夕方
  • 知らんわ。お前がしたい時で良いよ(ツンデレ)
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