自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた 作:みどり色
みどり色です。
また月曜日が始まりましたね。
私は仕事がカレンダー通りなので月曜日は非常につらたんです。
え?
つらたんは死語?
嘘でしょ・・・
ショックなので今日は休みます。
それではお休みなさい。
<惑星リシ リシ・ステーション前哨基地>
『歩哨より定時連絡、異常なし』
基地内ではラジオ放送が流れていて、兵士たちの気が緩んでいるのは明白だった。
加えて、腕相撲までしている始末だ。
「はっはっはっ!よおし!次は誰だ?ファイヴス!」
「見張りの方は大丈夫か、ヘヴィー?」
そう問いかけるのは服務規程を読み込んでいるエコーだった。
「ああ、見てみろよ!何も無し、何も無さすぎだ。100回覗いて、100回同じだぜ」
「正直、自分としては嬉しいね。服務規程を学べる」
「やれやれ、ファイヴスお前気が付いているか?俺たちは外縁部一、退屈な基地に配属された」
「外縁部一、重要な基地だ」
そこに責任者の軍曹が現れ、一同は不動の姿勢を取る。
「気を付け!軍曹、お見えです!」
「休め。貴様たちは新入りだが、ここの重要性は言わずともわかっているはず。敵の通過を見逃せば俺たちの生まれた星、カミーノは奇襲攻撃に晒される事になる。まもなく士官がお見えになる。万事抜かりの無いよう視察に備えておけ。わかったな?」
「「「「サー・イエッサー」」」」
<ニュー級アタック・シャトル>
「それで?なんだってリシの前哨基地に行くんだ?」
「あそこにはドミノ分隊の連中が配属されているんだ。しかもはっきりした時期はわからないんだが、ドロイドのコマンドー部隊に制圧されてしまう」
「なるほど。リシの前哨基地はカミーノへの玄関口、あそこが押さえられたらカミーノは奇襲攻撃を受けることになるな」
「その通りだ。加えてヘヴィーやカタップ、ドロイドベイトが責任者の軍曹と一緒に戦死してしまうんだ。生き残りはファイヴスとエコーのみだ」
「それにしても、その二人はよく生き残ったな。卒業試験の結果が良かったとはいえ、まだ配属されたばかりの新兵だろう?」
「まあな。だが幸運なことに同時期にレックスやコーディーが前哨基地へ視察に行っていたんだ」
「なるほど、そういうことか」
あの時レックス達が視察に行っていなかったら、前哨基地の連中は全滅して、無防備になったカミーノは奇襲攻撃を受けていただろう。
下手をしたら誰も気づかないうちに、施設その物が破壊されていたかもな。
「念の為にレックス達に連絡を取ってみてくれ。タイミングが良ければ繋がるはずだ」
「軍曹、流星群接近!」
レーダーが流星群を探知し、警告音を響かせる。
「シールドを張れ」
「お待ちかねの事件だぜ?」
「ああ。流星のシャワーかよ・・・」
流星群の一部がシールドによって爆散するが、残りの流星は地面に落ちる。
その正体はドロック級ボーディング・シップであり、搭載されていたのは新型のバトルドロイドであるコマンドー・ドロイドだった。
そして前哨基地の歩哨はコマンドー・ドロイドによって静かに制圧されてしまうのだった。
「コノトビラヲ、アケロ(この扉を開けろ)」
「ラジャー、ラジャー」
「CT-327異常は?歩哨、応答せよ!」
「電波障害でしょうか?」
「歩哨の姿が見えません」
「お前たち、様子を見てこい」
軍曹はそう言って、ドロイドベイトともう一人の新兵に様子を見に向かわせた。
その時、施設の扉が開きコマンドー・ドロイドが突入してくる。
武器を持っていなかった二人は瞬く間に殺害され、コマンドー・ドロイドは確実にコントロールセンターに近づいてくる。
そして敵の襲撃に気が付いた軍曹はブラスターを片手に応戦する。
「警報を鳴らせ!」
「回線を切られています!」
「艦隊に知らせないと!何とか警告を!」
「軍曹・・・!」
そしてコマンドー・ドロイドの一斉射撃を受けて、この勇敢な軍曹は殺害されてしまうのだった。
<プロヴィデンス級キャリアー・デストロイヤー インヴィジブル・ハンド>
『ゼンショウキチヲ、センキョ、シマシタ。ケイホウヲ、カット。イジョウナシノ、
シンゴウヲ、ハッシン、シテオリマス(前哨基地を占拠しました。警報をカット。異常なしの信号を発信しております)』
そう報告を受けるのはドロイド軍のリーダー、グリーヴァス将軍だ。
「上出来だ。信号を出し続けよ!共和国軍に我らの接近を知られてはならん」
「カミーノ、センニュウチュウノ、スパイカラノ、レンラクデス(カミーノ潜入中のスパイからの連絡です)」
『侵攻受け入れの準備、全て整っております』
カミーノに潜入しているヴェントレスからの通信だ。
「よしよし、我が艦隊も順調に進んでおる。間もなくランデブーポイントに着く」
『安心致しました閣下、御出でをお待ちしております』
「カミーノさえ破壊すれば、クローンの生産を半永久的に止められるわ!」
<ニュー級アタック・シャトル レックス・コーディーSide>
「リシ基地、こちらコマンダー・コーディーどうぞ。リシ基地、応答せよ」
『すみませんコマンダー、通信システムに技術的なトラブルが発生しまして』
「基地の視察に来た」
『視察に?無用です!冗談じゃ、ああそのー、視察の必要はありません。基地は平和そのものです、どうも』
「決めるのは我々だ。受け入れに備えろ」
『ラジャー、ラジャー』
「・・・何やら匂うぞコマンダー?」
「油断するなよ、キャプテン」
「ん?コマンダー・レイからの通信だ。こちらレックス、コマンダー・レイお久しぶりです」
『ああレックス、ジャバの一件以来だな。というか俺がコマンダーになったからって敬語で話すのはやめろ。背中が痒くなる』
「ははは、了解コマンダー。それで一体どうしたんだ?」
『ちょっと野暮用でな。ちなみにシャトルの中にいるようだがコーディーとも一緒か?』
「ああ、共にリシの前哨基地に向かっている」
『・・・なるほど、了解した。実はある情報が入ってな。俺たちもリシ基地に降りるところだ。油断するなよ?向こうで落ち合おう、レイ、アウト』
「レイたちが向かう必要のある理由とは一体何なんだ?」
「これまた何か匂うなコマンダー?」
「そうだな、今回の任務、指揮権を譲ろうキャプテン」
<ニュー級アタック・シャトル レイSide>
「なあ、どうしてコマンドー・ドロイドの襲撃の件を言わなかったんだ?」
「お前の言いたいこともわかるがなオーリー、その情報をどこで手に入れたと言えば良いんだ?」
「まあ確かにな」
「それに俺はちゃんと伝えたぞ?『油断するな』ってな。それにアイツらなら大丈夫だ」
残念だが今の段階で、もう既にリシ基地は占拠されているだろう。
ドロイドベイトや軍曹は救えなかったな・・・
仕方がない。正確な時期までは知りようがないんだ。
焦らず、残りの奴らを救う事を考えよう。
「よし、着いたな。少し離れたところに降りよう」
「すぐにレックス達が来るはずだ。アディスはプラットホームが見える高台へ、ヒュメルはプラットホームの近くで待機、あいつ等を援護してやってくれ」
「「イエッサー」」
「オーリーは俺と来い。もう少しで生き残りの新米共が来るはずだ。出迎えて驚かせてやろう」
「軍曹抜きでどうすれば良いんだ」
「服務規定によれば次の階級の・・・」
「静かに!今の聞こえたか?」
「ああ、何だろう」
「ドロイドの音じゃなさそうだ・・・そういえば巨大ウナギに注意しろと言われたよな?」
「でも見たことない・・・」
その時、今まさにカタップに襲い掛かろうとしていた巨大ウナギに一発の光弾が向かっていく。
その光弾は巨大ウナギの眼に直撃し、そのまま脳まで達して、この巨大ウナギを絶命させた。
「なんだ!敵襲か?」
「おいおい、俺たちはいつから敵になったんだ?」
「危なかったなカタップ、間一髪だったぞ?」
「「「「!?」」」」
「コマンダー!?それに中尉まで!もしや視察にお越しになるというのは・・・?」
「いや、それは俺たちじゃない。ほら上を見ろ」
そういうとちょうどニュー級アタック・シャトルが上空を飛んでいた。
「コマンダー・コーディーとキャプテン・レックス、あいつらが視察チームだ」
「ゴーストに、コマンダー・コーディーとキャプテン・レックス!もう俺たちに恐いものはないぜ!」
「コマンダー、実はドロイドの襲撃を受けました。指揮官の軍曹を始めドロイドベイト、CT-327は殉職しました」
「それは残念だ・・・しかし、落ち込むのは後だ。彼らの犠牲を無駄にしないように、そしてカミーノの兄弟たちの為にも、まずはこのリシ基地を奪還するぞ」
「「「「サー・イエッサー」」」」
はい、お疲れさまでした。
ドロイドベイトは残念でしたが、カタップは助けられてよかったです。
あと、思ったより進みが遅くなってしまったので、もしかしたら3話構成になってしまうかもしれません・・・
例の如く苦情は一切受け付けません。
ありがとうございます。本当に助かります。
毎回、画面の向こうで皆さんが生暖かい目で見守ってくれているので続けられます。
これからもよろしくお願いします。
それではまた近いうちに・・・
皆さんお疲れ様です。みどり色です。最新話を投稿する時間帯なのですが、いつが良いとかありますか?出来るだけ皆さんのご希望に添えられればと思うので、初めてでよくわかりませんがアンケート機能を使ってみます。お時間あればで良いのでご協力して頂けると助かります。
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朝方
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お昼時
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夕方
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夜
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知らんわ。お前がしたい時で良いよ(ツンデレ)