自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さんお疲れ様です。
みどり色です。

今回は常連のおギャグ様はいらっしゃいません。
え、それなら読む価値無いって?
・・・まじ?



第21話 取り敢えずヒュメルがカッコイイ(誇り高き兵士たち:前編)

<ニュー級アタック・シャトル>

 

ハイパースペースを抜けると、惑星カミーノに共和国艦隊が集結していた。

 

「ん?あれはレゾリュートだな・・・レイ、この時期にカミーノで何かあるのか?」

 

そういえば分離主義者がティポカ・シティーを襲撃する事件があったな・・・

タイミングが良いのか、悪いのか、丁度その時期と重なってしまったようだ。

 

「グリーヴァス将軍とヴェントレスの共同戦線でティポカ・シティーが襲われる事件があったから、もしかするとそれかもしれないな。急ぎカミーノへ降りてくれ」

 

「なるほどな、了解した」

 

 

 

 

 

<惑星カミーノ ティポカ・シティー>

 

「マスター・ケノービにスカイウォーカー、カミーノにようこそ」

 

「ようこそ、将軍」

 

そう話すのはシャク・ティとカミーノアンのラマ・スー首相だ。

 

「できればこんな状況でなくお会いしたかったのですが、グリーヴァスがこのカミーノを襲うという情報を得ました」

 

「しかし、共和国軍の防衛は強固、何をまた敢えて?」

 

その時、上空から一機のニュー級アタック・シャトルが舞い降りる。

 

「あれは・・・コマンダー・レイのシャトルだ」

 

「そのようだな。彼らもわざわざ危険に飛び込む悪い癖でもあるのかな?」

 

そう言いながらも、アナキンもオビワンも嬉しそうにしている。

 

「皆さん、お久しぶりです。ちょうどカミーノへ用があったので来てみれば・・・またトラブルですか?」

 

「コマンダー、お久しぶりね。実はグリーヴァス将軍の部隊がこのカミーノを襲うという情報があったようで、ケノービ将軍が応援に来てくれたのよ」

 

「なるほど。前回のリシ基地襲撃の件といい、中々に諦めが悪いですね」

 

「それで?レイ、君たちはどうしてカミーノへ?」

 

「ちょっと野暮用でして・・・調べたいことがあって来たのですが、どうやらそれどころでは無いようです」

 

「残念ながらその通りだ。相手はグリーヴァス将軍の部隊、君たちもカミーノ防衛に力を貸してほしい」

 

「もちろんです、ケノービ将軍」

 

取り合えずこの騒動を納めないと、情報収集どころではないな。

 

 

 

 

 

その頃、エコーとファイヴスが懐かしむように施設の通路を歩いていた。

 

「ああ・・・まるで昨日までここに居た気がするぜ。そう思わないかファイヴス?」

 

そして通路には、まだ幼いトルーパー候補生達がしっかりと隊列を組み、教官に先導されながら射撃訓練に向かう所であった。

 

「これから射撃訓練か?ははは、あの頃のこと覚えているか?」

 

「忘れるわけないだろう?」

 

すると大量のブラスターを一人で運んでいる99号を見つける。

 

「やあ、99号!」

 

「ああ!エコー、ファイヴス!」

 

「しっかり俺たちの事覚えているんだ?」

 

「ああ、兄弟は全員覚えている。ヘヴィーも一緒じゃろう?どこにおる?」

 

「ああ、カタップと一緒にいる。だがドロイドベイトはリシ前哨基地を巡る激しい戦闘で・・・」

 

「俺たちは生き残ることができたが、奴は・・・」

 

「そうか、悲しいの・・・だがお前たちが無事で安心したわい」

 

 

 

 

 

<ティポカ・シティー 指揮所>

 

カミーノ上空では共和国艦隊とグリーヴァス艦隊が戦闘を始めていた。

 

「防衛ラインを強化します」

 

「敵艦隊の規模が予想以下ですね。迎撃開始です」

 

「おかしい、あのグリーヴァスがこのカミーノを攻めるにしては規模が小さすぎる」

 

上空からはアナキン率いる共和国艦隊の攻撃により、敵艦の破壊されたパーツが大量にカミーノ海域へと落下してきていた。

 

『警報、落下物に注意』

 

「グリーヴァスは周囲の輸送船を盾に、自分の旗艦を守っているようです」

 

「・・・嫌な予感がするな」

 

流石だな・・・

オビ=ワンは何かを感じ取っているようだ。

 

「ケノービ将軍、敵の攻撃の意図が全く読めません。あの規模の戦力ではこのカミーノを落とせないことはわかっているはず・・・加えて、敵艦からの落下物が多すぎます。何か別の作戦があると考えて動くべきかと」

 

「確かに、いくらグリーヴァスとは言え攻撃が雑だ・・・簡単すぎる。それにレイの言う通り、海に落ちてきた破片が気になるな」

 

「・・・どういうことです?」

 

「ちょっと、ひと泳ぎしてきます」

 

 

<ティポカ・シティー 近海>

 

「アクア・ドロイドだ!予感が当たったぞ。やつら強襲揚陸艦を組み立てている」

 

潜水艇に乗って海中へ偵察に出たオビ=ワンは、落下物を組み立てる大量のアクア・ドロイドを見つけた。

 

『既に部隊を展開済みです。将軍も早くお戻りに』

 

「了解した・・・アナキン!シティーが襲われる!早く降りてこい」

 

『今向かっています!』

 

 

 

トライデント級アサルト・シップがティポカ・シティーを襲う少し前、俺はオビ=ワンからの連絡を待たずに、部隊を展開していた。

 

「“S”の権限で全トルーパーの指揮は俺が執る。アディスの指揮の元、ドミノ分隊はルーフに登り、橋を渡ってくる敵を狙撃、ヒュメルとオーリーには個別で指示を出す」

 

「「「「「イエッサー」」」」」

 

「そこのARCトルーパー!ゲート付近に部隊を展開しろ、そこの指揮は任せる」

 

「イエッサー、聞いたな野郎共!各自、持ち場に付け!」

 

 

 

 

 

それからの戦闘は熾烈を極めた。

分離主義者の猛攻は激しく、多くの将兵が命を落としていった。

 

施設の通路内に敵の侵入を許してしまい、コマンダー・コルト率いる部隊は全滅寸前だった。

最後の部下が被弾したのを見て、コマンダー・コルトは覚悟を決めた。

戦うためだけの人生だったが、最後に生まれ故郷を守るために死ぬのだから本望だと・・・

 

そしてカバーポジションから身を乗り出し、ブラスターを構えたその時、目には見えない力で首を締め上げられ、その鍛え上げられた身体が宙に浮く。

 

ドゥークー伯爵の殺し屋、アサージ・ヴェントレスだ。

コルトは成す術もなく、無意味に自らの首を抑えながら、もがき苦しんでいる。

 

ヴェントレスはコルトを壁に叩きつけ、無慈悲にも赤い閃光を起動する。

 

『ここまでか・・・』

 

そう思った瞬間、ヴェントレスとコルトの間に一つの影が滑り込んできた。

そこには稲妻を纏った様な、光輝く二振りの剣を携えた一人のクローン・トルーパーが立っていた。

 

「・・・コマンダー、まだ死ぬ時ではない。死ぬならここを守り切ってからにしろ」

 

「お前は相変わらず口下手だな!ただ、無事でよかったって言えば良いだけだろ?コマンダー、俺たちも加勢するぜ」

 

そう言うのは既に専用兵器【ラース】を起動したオーリーだ。

 

「ゴホッゴホッ・・・お前たちか、すまない」

 

「お前はあの時のクローン・・・!今度こそ八つ裂きにしてやる!」

 

ヴェントレスの眼には怒りの焔が燃え上がっていた。

 

「・・・オーリー、コルトと一緒にグリーヴァスを頼む。俺はこの女を」

 

「わかった、だが無理はするなよ?やばいと思ったらお前を引きずってでも逃げるからな」

 

「・・・了解」 

 

そういうとヒュメルはある装置を起動した。

ARCS-8181専用兵器【ベルセルク】

これはヒュメル専用に開発された高速戦闘用の加速装置であり、『狂戦士』を意味する。

身体に装着している各アーマーの随所に高速域に達する為の加速装置が設置されており、任意で自分自身を加速させることができる。

さらに、この【ベルセルク】を起動中、装着者の身体全体が電磁パルスによる磁場で覆われるため、他の電子機器は使用できなくなる代わりに、対人用ブラスター程度であれば攻撃を無効化する事ができる。

 

「なんだ・・・それは!」

 

すると突然ヒュメルがその場から“消えた”

いや、人間が消えるわけはない。

静止状態から次の瞬間にはとてつもないスピードで加速したのだ。

そしてヒュメルは敢えて『切る』事はせずにグリーヴァス目掛けて、ヴェントレスを『蹴り』飛ばした。

 

「くぅー、何をしておる殺し屋!その程度でドゥークー伯爵に技を教わっているとは情けない!」

 

「ヒュー!相変わらずやるな。俺も負けてられねー!」

 

そういうとオーリーは自らの専用装備である【ラース】を戦闘状態にシフトした。

今回【ラース】に取り付けられているのは、専用に改良されたロータリー・ブラスター・キャノンだ。

この回転式のバレルを備えたブラスター・キャノンは強力な火力を維持することができる重歩兵支援火器である。

 

「オラオラ、どうしたブリキ野郎!そんなもんかよ!」

 

単純だがそれゆえ強力。

オーリー自身が装備している物と併せて、三門にもなる強力な兵器は、この狭い通路で使う事によって最大級の効果を発揮している。

 

フォースによる先読みが使えないグリーヴァスは2本のライトセーバーを装備してはいるが、オーリーによる弾幕で手も足も出ず、味方のバトルドロイドを盾にしている状況だ。

 

そして体勢を整えたヴェントレスを迎え撃つのは【ベルセルク】を起動したヒュメルだ。

 

「なんだその余裕は・・・!既に終わっている勝負だとでも言いたいのか!?」

 

先ほどの攻撃で、ヒュメルが打撃ではなく、斬撃を選択していたとしたら勝負は始まりもせずに終わっていただろう。

その変えようもない現実を突きつけられたヴェントレスは怒りに燃えていた。

 

それも、所詮一人の人間のコピー品でしかない出来損ないの存在、自分と比べるまでもない程、遥かに劣る存在だと考えていたクローンによってもたらされたのだ。

 

これまでに無いほど、ヴェントレスの腸は煮えくり返っていた。

 




はい、お疲れさまでした。

取り合えず思い付きでヒュメルの専用装備入れちゃいましたけど、少し強すぎますかね・・・?
まあ、カッコいいし良いよね?

ちなみにヒュメルがヴェントレスを切らなかったのは、戦闘を楽しみたいという気持ちが強くなってしまっているという背景で描きました。
これがどこかで裏目に出なければ良いのですが・・・

それではまた近いうちに・・・

皆さんお疲れ様です。みどり色です。最新話を投稿する時間帯なのですが、いつが良いとかありますか?出来るだけ皆さんのご希望に添えられればと思うので、初めてでよくわかりませんがアンケート機能を使ってみます。お時間あればで良いのでご協力して頂けると助かります。

  • 朝方
  • お昼時
  • 夕方
  • 知らんわ。お前がしたい時で良いよ(ツンデレ)
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