自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さんお疲れ様です。
みどり色です。

今回は主人公たちの真面目な想いが語られますので、おギャグ様はチラ見程度に収まっています。


第23話 取り敢えず確認しよう

あれからアナキン達はまた別の戦場へ向かった。

一緒に来ないかと誘われたが、やることがあると丁重にお断りした。

 

っていうか仕事終わりの飲み会に誘われるようなテンションで言われたけど、行くところ戦場だもんな。

ふと冷静になると、つくづく感覚が麻痺していると感じる。

 

コルドヴァ爺さんから逃げたいがあまり、勢いでカミーノへ来てしまったが結果的にカミーノ防衛戦に参加できたし、救えた命があったのは結果オーライだったな。

 

問題はこれからだ。

まずは何をすれば良いか・・・

 

「それで?まずは何から始める?」

 

「そうだな、出来ることから始めようとは思うんだが・・・」

 

うーん、ダメだ。

今カミーノアンを味方に付けるために動くことや、行動抑制チップの存在を明るみにしても効果が薄いだろうし、闇に葬られる可能性がある。

 

しかし、意気揚々とカミーノに来て、

『何も収穫ありませんでした!』

なんて口が裂けても言えない・・・

 

「・・・まずは行動抑制チップが、本当にクローンの頭に埋め込まれているのかを確認しようと思う」

 

まあ確実にあるだろうが、俺も実際にこの目で見た訳じゃないしな。

一度、確認しておいた方が良いだろう。

 

 

 

<カミーノ クローン保育カプセル集積所>

 

確か抑制チップが埋め込まれていたのは、クローン育成のかなり早い段階だった記憶がある。

 

「ヒュメル、まずは成長の初期段階から調べてくれ」

 

「・・・了解」

 

「ん?無いようだな。次は第二段階だ」

 

第一段階では無かったな。

まあ、想定内だ。

取り敢えず次に行こう。

 

「・・・無い」

 

「無いな」

 

「無いみたいだな!」

 

あれ?

ホントだ、無いんだけど・・・

やばい急に不安になってきた。

これで行動抑制チップなんて無かったら俺バカみたいじゃん・・・

 

「つ、次だ!第三段階を試してみてくれ」

 

「・・・」

 

おいヒュメル!

そんな目で俺を見るなよ!

無いならそれが一番でしょ!?

どうして俺が責めらるの!?

確かに俺が言い出したことだけどさ・・・

 

「・・・?何かある」

 

え!?

本当ですか!?

ありましたかヒュメルさん!?

良かったーあったか!!

・・・ん?

良くないのか、大変失礼いたしました。

取り乱しました。

 

「他の胎児も確認してくれ、一定のデータがあればどれくらいの胎児に埋め込まれているか推測できるからな」

 

さすがアディスさん!

あたしもそれが言いたかったんです!

 

「その通りだ。ヒュメル、頼めるか?」

 

「・・・了解」

 

ヒュメルが手際よく、次々に検査を進めると直ぐに結果が出た。

 

「信じられない、全員にチップが埋め込まれているのか・・・」

 

やはりな。

このまま何も手を打たなければ、そう遠くない未来でオーダー66が実行され、ジェダイ粛清のためにクローンが利用されるんだな。

 

「データは十分だ。ヒュメル、記録が残らないように全ての痕跡を消してくれ」

 

「・・・了解、10秒で終わる」

 

 

 

 

 

とにかく必要なデータは手に入った。

後はこれを有効に使わないとな・・・

 

「三人にはまだ話していなかった事だが、実はオーダー66が発令される以前に、第501大隊所属のタップに埋め込まれた行動抑制チップが誤作動を起こした事があったんだ」

 

「そ、それって大丈夫だったのかよ!?行動抑制チップにはジェダイを殺すようにプログラムされているんだろ?」

 

「その通りだ。実際に戦闘中、タップは一人のジェダイ将軍を射殺してしまったんだ。その後、友人でもあったファイヴスによって行動抑制チップの存在は明るみになったんだが、結局はチップが原因ではないという判断になってしまい、ファイヴスも殺されてしまった」

 

「俺たちを何だと思っていやがる・・・しかし、クローンはもちろんだが、ジェダイもこのチップの存在は知らなかったんだよな?」

 

「ああ、だがそもそもこのチップを埋め込むように指示をしたのは、ジェダイマスターのサイフォディアスなんだ」

 

この後、なぜサイフォディアスは行動抑制チップを埋め込むように指示を出したのか、そしてパルパティーンがこのチップを利用した事、カミーノアンはこの命令は裏切り者のジェダイのみに使われると思わせられていることを話した。

 

「腐ってやがる・・・結局は皆んな、議長の手のひらで踊らされていたって事じゃねーか!許せねえ!」

 

「オーリーの言う通りだな・・・正直、『俺たちは何のために戦っているんだろう』と、考えたくもない事ばかり頭に浮かんでしまう」

 

アディスとオーリーの言いたいこともわかる。

俺も当事者としてこのクローンウォーズに参加し、実際に感じて来ている事だ。

 

共和国の為だと、それが人々の為になる事だと信じて戦ってきたが、実際は各地を治めている官僚、銀河元老院中枢の官僚制度を含めて腐敗や汚職が蔓延している。

 

さらに現状の共和国に不満を持つ勢力に対して、パルパティーン議長がお得意の演説で焚きつけている事により、社会情勢の悪化や、社会不安はますます拡大していく一方だ。

 

自分勝手の利己主義的な輩のせいで、多くの兄弟たちが犠牲になっている。

しかも奴らはその事に対して何も思っていないし、気にも留めない。

そして多くの若いクローン達はそれを疑問にも思わず、共和国の為になると信じて命を擲《なげう》っている。

 

見かけじゃわからないが、クローン・トルーパーの年齢は10歳そこそこだ。

そんな幼いクローンが犠牲にならなくては成り立たない国など滅んでしまえば良い。

そう考えてしまうのは飛躍しているだろうか・・・?

 

だが現実的な話をすると、国が本当に滅んでしまっては、罪も無い、関係の無い人々も犠牲になってしまう。

これは時間の掛かる事だが、少しずつでも変えていかなくてはならない問題なんだろうな。

 

 

「・・・レイ?平気か?」

 

「ああ、大丈夫だヒュメル・・・とにかく、考えたくもない事が多く浮かんで来てしまうだろうが、それがジェダイを滅ぼして良い理由にはならない。俺たちは俺たちで出来ることをして行こう」

 

「そうだな、戦友をみすみす殺させはしない」

 

「難しい事を考えるのは得意じゃないが、パルパティーンがやろうとしている事は許せないし、ジェダイを殺させはしない。共和国の為だとか関係なく、俺は自分が大切だと思う物(者)の為に戦う、それだけはハッキリしたぜ」

 

「・・・俺も戦う。議長の思い通りにさせるのはシャクだからな」

 

それぞれが自分の想いを確認できた良い機会だった。

厳しい道のりだろうが、俺たちなら乗り越えられると信じている。

 

今までと同じになってしまうが、出来ることをやって行こう。

 




はい、お疲れさまでした。

珍しく主人公たちが、今までため込んできた想いを吐き出す回になってしまいました。
皆さんは旧共和国時代をどう思いますか?

それぞれお考えはあるでしょうが、これからも主人公たちは自分が大切だと思う物(者)の為に戦っていくのだと思います。
引き続き、応援お願い致します。

それではまた近いうちに・・・

皆さんお疲れ様です。みどり色です。最新話を投稿する時間帯なのですが、いつが良いとかありますか?出来るだけ皆さんのご希望に添えられればと思うので、初めてでよくわかりませんがアンケート機能を使ってみます。お時間あればで良いのでご協力して頂けると助かります。

  • 朝方
  • お昼時
  • 夕方
  • 知らんわ。お前がしたい時で良いよ(ツンデレ)
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