自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さんお疲れ様です。
みどり色です。

今回少し長めです。
2回に分けようと思ったんですが、皆さんの鋭いプレッシャーを感じたので、一話にまとめました。
(2回に分ければ、一話分サボれると思ったとは口が裂けても言えない)

今回もクレル将軍が大活躍します。



第26話 取り敢えず撃っていいですか?(クレル将軍)

俺たちは、現地民の激しい抵抗にあっていた。

 

「ヘヴィー、右をカバーしろ!ファイヴスは左だ!」

 

周りは負傷兵で溢れている。

 

「アドレナリンを打ってやる、痛みはすぐに治まる」

 

そう言って、俺は負傷兵にアドレナリンを打ち込む。

しかし、傷が治せる訳ではない。

設備の整った施設で、治療をしなければ死んでしまうだろう。

 

「オーリー、ヘヴィー、ハードケースは2時の方向に砲火を集中しろ!カタップは俺と側面のカバーだ!」

 

完全に囲まれているな・・・

これも先の戦闘で、無謀な指示をしたクレルのせいだ。

しかし、個人の戦闘能力は高い為、余計にタチが悪い。

 

その時、オビ=ワンからクレルに通信が入った。

首都の守りが固く、オビ=ワンが攻めきれないでいるようだ。

その要因が空軍基地からの補給によるものらしく、俺たちに空軍基地の制圧を頼みたいという内容だ。

 

「キャプテン・レックス、空軍基地の座標を確認し、全部隊を即刻向かわせろ」

 

 

 

何とか敵の包囲網から抜け出し、敵の空軍基地に辿り着いた俺たちだが、正直良くない状況だ。

負傷者も多数出しているし、皆疲れ切っている。

 

「空軍基地はあそこか」

 

「重武装ですね、機甲科部隊に重砲まである」

 

まあ当然だろうな。

首都補給への要となる施設だ。

簡単な訳がない。

 

空軍基地へ続く道は、峡谷となっている。

それに、かなり狭いな・・・

この場合、迂回して別の道から行く方が良いだろう。

時間が掛かるように見えるが、このまま進むよりも戦闘が避けられる分、結果的には早く着く。

 

「中央の峡谷を進むとしよう、そして正面から総攻撃を仕掛ける!」

 

「・・・チッ」

 

・・・は?

コイツは何を言ってるんだ?

 

何なの?

正面からの総攻撃しかできないの?

そうしないと死んじゃう身体なの?

 

それとヒュメルさん?

仮にも将軍に対して、舌打ちはやめなさい。

それも周りが静かだから、滅茶苦茶良く聞こえましたよ?

何なら辺りに響きまくっていましたよ?

峡谷に山彦する勢いですよ?

 

「将軍、あの峡谷は狭すぎます。小隊がようやく進める幅しかありません。もっと安全に進めるルートがあるかどうか、偵察するべきかと」

 

良く言ったアディス!

さすが僕の副官!

え?

お前が言わないから、俺が言っているんだって?

はい、すみません。

 

「キャプテン、私にお前らゴーストに命令する権限は無い。助言には感謝するがね、だが今この大隊を率いているのは私だ。最終決定を下すのも私と言う事だ」

 

「クレル将軍、自分もキャプテンに賛成です。偵察を出して、別のルートを探す方が良いかと」

 

レックスがアディスの作戦に賛同するが、クレルは正面突破を強行する考えを曲げない。

 

「オビ=ワンや他の大隊は、この瞬間も戦っているんだぞ?我々が基地を叩くのを待っている。安全なルートを探す時間などない」

 

「・・・イエッサー」

 

 

 

レックス達は総攻撃の命令を受けた為、峡谷まで降りている。

まあ、俺は命令通りの総攻撃などやるつもりは無いし、彼らにやらせるつもりも毛頭ない。

 

「なあレイ、わかっているだろう?このまま行けば間違いなく、多数の死傷者が出るぞ?」

 

「わかっているよアディス、だがクレルの言う事も確かだ。ケノービ将軍や、他の大隊が苦しい戦いをしているんだからな」

 

「それはそうだが、彼らが犬死しても良いという理由にはならないぞ?」

 

「それもわかっているさ、取り合えずクレルの言う通りにしようじゃないか?最短で渓谷を抜けてやるさ」

 

「何か考えがあるんだな?」

 

「ああ、お前とオーリーに頼みたいことがあるんだ」

 

 

 

総攻撃に任命された人員が、峡谷に集合した。

 

「よし、皆聞いてくれ。全部隊を二つに分けてこの峡谷を進み、向こうの空軍基地に向かう」

 

レックスが部下に命令を下すが、ほとんどの兵が、この作戦が無謀だと考えていた。

 

『かなりの犠牲者が出ますよ?将軍は俺たちを殺す気か!?』

 

『くそ!いくら何でも、イカレてはいないと思っていたが確信した!イカレてやがる!』

 

『この前も滅茶苦茶な作戦で、首都に近づくことさえ出来なかったのに、今度はこれか!?』

 

『偵察もせず、空からの援護もない!敵の事もわからないのに!奴らは見たことも無い武器を使っているんだぞ!』

 

「スカイウォーカー将軍も、無謀な作戦を実行してきたが、全て成功した」

 

「ええ、でもスカイウォーカー将軍は自分が先頭に立って戦うでしょう?クレルみたいに、後ろでふんぞり返ってなどいない!この作戦のままだと、こちらは敵から丸見えです!」

 

ファイヴス達、ARCトルーパーもこの作戦には賛成していなかった。

珍しくレックスに対して、反対の意見を述べている。

 

「・・・レイ、ちょっと良いか?」

 

このままでは収集が付かないと考えたレックスは、俺に声を掛けてきた。

 

 

 

「俺の部下たちを静めてくれると助かる。ARCSトルーパーの言葉なら、奴らもきっと耳を傾けるだろう」

 

「どうしたレックス?いつものお前らしくないな?」

 

「俺もクレルの作戦には反対だ。だが、俺たちは上官の命令に従わなくてはいけない。それが個人的に、最悪な命令だと思っていたとしても・・・」

 

「ならお前は、上官の命令だったら部下に死ねと命じるのか?」

 

「・・・」

 

「しっかりしろレックス!お前はいつから、そんな弱腰になったんだ?俺たちはプログラムされたドロイドとは違う、クローンだが一人の人間だ。カミーノアンは俺たちから個性を徹底的に排除しようとしたが、様々な経験をして、自分の考えを持ち、一般的なクローンでさえ、それそれが個性を持ち始めている。死んで良い奴なんて、一人も居ないんだ」

 

「・・・」

 

「お前だって、本当はわかっているはずだ、レックス」

 

「・・・すまない、将軍からの無謀な命令と、それでも部下を守らなければいけない状況で、少し冷静さを欠いていたようだ」

 

つい熱くなってしまったな。

レックスも、上と下からの板挟みになるような立場で大変だろうしな。

だが、さっき言った言葉は本心だ。

俺たちの中に、使い捨てになったり、死んで良い奴なんて一人も居ないんだ。

俺たちは、それぞれが一人の人間なのだから・・・

 

「いや、お前の立場なら仕方ない。俺もすまなかった」

 

「いや良いんだ。それで何か良いプランでもあるのか?」

 

「ああ勿論だ。実は既にアディスと、オーリーが動き出している。すまないが、部下を少し貸してくれるか?」

 

 

 

「ヒュメル、首尾はどうだ?」

 

『・・・あと一分で終わる』

 

よし、ヒュメルの方は問題ないな。

後はアディス達の方だが・・・

 

『こちらアディス、レイ聞こえるか?』

 

あ、来た来た。

いつもタイミング良いですね、アディスさん!

 

「良好だ、ヒュメルの方はもう準備出来ている。そっちはどうだ?」

 

『俺たちの方も良いぞ、タイミングはそっちで頼む』

 

よし、これで準備完了だな。

 

作戦はこうだ。

ヒュメルには501大隊の兵士にも力を借りて、峡谷の広い範囲に爆薬を仕掛けてもらった。

それを爆破すれば、機甲科部隊を誘い出すことが出来るはずだ。

 

そして、爆破の混乱に乗じてアディスとオーリーには単身、空軍基地に潜入してもらい、敵の戦闘機を奪取、他の戦闘機を破壊した後、こちらに展開している機甲科部隊を潰してもらうという算段だ。

 

「ATM(対戦車ミサイル)を装備しているトルーパーは前に出ろ。爆破に驚いて奴らが出てきたところで、ぶっ放してやれ」

 

「「「「サー・イエッサー!」」」」

 

「アディス達からの情報では、大型のジャガーノートが後方に控えているようだが、すぐに敵さんの戦闘機を奪って援護に来るはずだ。各自、時間を稼いでくれ。だが自分の命が最優先だ、わかったな?」

 

「「「「サー・イエッサー!」」」」

 

「よしヒュメル、起爆しろ」

 

「・・・了解」

 

そして轟音と共に、峡谷の各地に仕掛けられた爆薬が起爆する。

突然の爆発に驚いた現地民が操るアンバラン・クローラー・タンクが、地面から這い出してきた。

このタンクはアンバラの地上戦闘用の戦車で、ムカデのような形状をしている。

事前の情報収集と、俺が歴史を知っているのが幸いした。

 

・・・アディスが何か潜んでいる様子があると、教えてくれたから思い出したとは口が裂けても言えない。

 

だって、そんなに細かく覚えていないんだもん・・・

 

 

 

「第一分隊、撃て!」

 

混乱しているタンク群に向かって、ATMを撃ち込み爆散させる。

 

『よぉーし!』

 

『やったぞ!』

 

『いえーい!』

 

「喜ぶのはまだ早いぞ、ジャガーノートが来る!各自、散開しろ!」

 

この状況だと、纏まっていれば良い的だからな。

散らばっていれば、敵さんも的を絞りにくいはずだ。

 

向かってくるのは、アンバラン・モービル・ヘヴィ・キャノンと呼ばれる、アンバラ軍で使用されている6本脚の大型ジャガーノートだ。

このジャガーノートは高性能のシールドで守られている為、個人携行用火器程度では、シールドを破れない。

 

しかし、その為の戦闘機だ。

ジャガーノートが俺たちに接近してくる前に、アディスとオーリーが操る戦闘機が飛来する。

 

『よっしゃ、ぶっ壊してやろうぜアディス!』

 

『ああ、だが味方に当てるなよ?』

 

『わかってるって!くらいやがれ!!』

 

 

 

 

 

結果的に、一人の犠牲者も出さず、俺たちはアンバラ空軍基地を速やかに制圧した。

 

「なあレイレイ、俺の腕前を見たか!?あれは爽快だったぜ!気に入っちまった!」

 

「本当かオーリー?戦闘機から降りてきた時のお前の顔を見たが、真っ青だったぜ?」

 

「それに、お前の操縦は酷い物だった。99号爺さんの方がお前より、よっぽど上手くやるだろうぜ?」

 

「「「「はっはっはっはっはっ」」」」

 

俺達の周りには、共に戦ったクローンが集まっている。

まさか無傷で、この基地を制圧できるとは思ってもいなかったようで、彼らの士気は最高に高まっていた。

 

「オーリーの腕前はともかく、またお前たちに救われたな。今回の戦いで、レイ達が居なかったら危なかったかもしれない」

 

「そんなことないさレックス、俺達がやらなかったとしても、きっとお前らがやっていた」

 

その時、クレルが俺たちに近づいてきた。

あいつ、どの面下げて来たんだ?

後ろで見ていただけで、何もしていないぞ?

 

まあ、本来の将軍というのはそうなんだろうけどな。

自衛隊でも、将官クラスが先頭に立つなどありえない。

 

だが、ジェダイ将軍というのは自ら前線に立ち、先導していくものばかりだ。

しかも、彼らの指揮官はアナキンだからな。

クレルとは真逆のタイプだろう。

 

ほら見ろよ?

今まで高かった士気が、-273.15℃まで急降下だ。

ある意味、こいつの特殊能力と言っても過言ではない。

どうしてくれるんだ、この空気・・・

 

「さすがは『実行不可能な任務は無い』とまで言われているARCSトルーパーだな。君たちのお陰で大隊は損害を出すことなく、速やかにこの空軍基地を抑えることが出来た。感服したよ。共和国を代表して、感謝申し上げる」

 

そりゃあどうも。

っていうか、お前が共和国を代表するとか言うなよ

それに口ではそんなこと言ってるが、目が笑っていませんよ?

親の仇みたいな眼光で言われても、全く嬉しくないんですけど・・・

 

「・・・光栄です」

 

「うむ。キャプテン、現状はどうなっている?報告をしろ」

 

「基地を制圧、首都への補給ラインを遮断しました」

 

「今日は運が味方したようだな?感謝することだ、幸運に」

 

「幸運だったとは思いません。彼らが来てくれなかったとしたら、自分らは空軍基地制圧に多大な犠牲を払っていたでしょう。これはコマンダー・レイの作戦によってもたらされた結果です」

 

「勝利に代償は付き物だ。お前もいずれ、その事を悟るだろう」

 

レックスは表情にこそ出さないが、怒りによって拳を強く握りしめている。

 

「・・・解散だ」

 

将兵に対するねぎらいの言葉も無く、そう一言だけ残して、クレルは背を向けて去って行った。

 

ホントむかつく!

何なのあいつ!?

後ろから間違えて撃っちゃいそうだわ!

行けオーリー!

お前の出番だ!

 

「・・・」

 

「レックス、気にするな。あいつは死んでも悟れないだろう。仲間の大切さや、結果を得るまでの過程の重要性に」

 

それにクレルは、俺たちと一緒になった事を後悔することになるだろう。

絶対にアイツの本性を、白日の下に晒してやる。




はい、お疲れさまでした。

今回もクレル将軍大活躍でしたね。
本当に頼りになる将軍です。
一生ついていきます。

それではまた近いうちに・・・

皆さんお疲れ様です。みどり色です。最新話を投稿する時間帯なのですが、いつが良いとかありますか?出来るだけ皆さんのご希望に添えられればと思うので、初めてでよくわかりませんがアンケート機能を使ってみます。お時間あればで良いのでご協力して頂けると助かります。

  • 朝方
  • お昼時
  • 夕方
  • 知らんわ。お前がしたい時で良いよ(ツンデレ)
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