自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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第31話 取り敢えずアディスがカッコイイ(復讐の狼煙)

<惑星レイドニア イータ級シャトル>

 

俺たちはオビ=ワンに付き添い、惑星レイドニアを訪れていた。

目的は復活を果たしたモールだ。

 

「ケノービ将軍、自分らはモールが見つかるまで別行動を取ります」

 

「ああ、わかった。奴は私に用があるようだしね。君たちは周囲を偵察してくれ」

 

「イエッサー」

 

ここレイドニアにはモールに加えて、サヴァージ・オプレスがいるはずだ。

奴は俺たちが足止めしなくてはな。

 

 

 

レイドニアに降り立つと、妙な静けさが辺りを覆っている。

俺たちは回り込んで村を見渡せる所に来ていた。

 

「皆、聞いてくれ。ここにはモールに加えてその弟のサヴァージ・オプレスというライトセーバー使いもいる。凶暴で、非常に危険な相手だ。サヴァージの方は何とか俺たちで足止めするんだ」

 

「「「イエッサー」」」

 

そして、少し進んだ先でモールを発見する。

 

「止まれ、あそこにモールがいる」

 

燃え盛る建物をバックに、モールが一人佇んでいた。

 

「ケノービ将軍、警戒を。そこから12時に進んだ所にモールがいます」

 

『ああ、私も感じている』

 

俺はオビ=ワンへ注意を呼びかけ、サヴァージ・オプレス発見に全力を注ぐのだった。

 

 

 

「ジェダイ!」

 

オビ=ワンの前に姿を現したのは、足を機械化させたモールだ。

 

「この日を、そして貴様を待ちわびていた」

 

「悪いが、会った覚えが無いんだがね?」

 

「この俺を忘れるとは信じられんな、ナブーで貴様のマスターを倒した男だぞ?危うく貴様にやられる所だった・・・」

 

「ああ、お前だったのか」

 

「貴様は忘れたかもしれんが、俺は決して忘れなかった・・・命を繋ぐため俺が経験してきた深い闇を、貴様には理解できまい!俺の生きる糧は貴様への憎しみだけだ」

 

そう言ってモールは暗黒面の力を静かに、強くたぎらせる。

 

「だがあの時、私はお前に勝っている。今回も結果は同じだ」

 

そう言ってオビ=ワンはライトセーバーを起動する。

 

「さて、今回はそう言い切れるかな?」

 

すると突然、オビ=ワンの後ろにサヴァージ・オプレスが現れる。

そしてライトセーバーが振り下ろされる瞬間、一発の光弾がオプレスを襲う。

 

「!?」

 

その光弾を跳ね返した後に、撃ってきたと思われる方向を確認するが狙撃者を見つけることが出来ない。

そして次々に光弾がオプレスを襲うが、彼は狙撃者を見つけることができず、怒りに囚われる事となる。

 

「誰だぁぁぁ!?姿を見せろぉぉぉ!!」

 

ARCS“7272”専用兵器【アイギス】

これはアディス専用に開発された全方位&集中攻撃型の狙撃装置であり、『神の楯』を意味する。この兵器はアディスが用いる狙撃能力を最大限発揮するために開発されたもので、非常に小さい、球体状の兵器がアディスの専用バックパックに無数に搭載されており、この球体一つ一つからブラスターによる攻撃が可能となっている。

この球体状の【アイギス】が一度起動されれば、空中に散らばり、攻撃対象を全方位から囲むように展開されるため、逃れる事は不可能になる。

 

オプレスからすれば、周囲を複数の狙撃手に囲まれているように錯覚するが、相手は一人のクローン・トルーパーであり、これは敵を撹乱するという戦術的なメリットもある。

 

「・・・俺たちの出る幕がないな」

 

オーリーの言う通りだな。

下手に出れば、アディスからのフレンドリー・ファイアで蜂の巣になるだろう。

オプレスも全てが捌けないとわかると、建物の影に身を潜めている。

 

「なんだあれは・・・貴様、仲間を連れて来ていたのか?」

 

「人のこと言えないだろう、あの黄色いツンツン頭は君のボーイフレンドかな?」

 

「ケノービ!!」

 

そうして二人は激しく切り結ぶ。

 

「俺は貴様に復讐する為だけに生きながらえてきた!あの時貴様にやられなければ、計画の遂行にも俺が関わり、あの男に成り代わり銀河を支配していただろう!!」

 

「あの男?誰の事を言っているんだ?」

 

「貴様には永久に辿り着けまい!」

 

そう言うと一瞬の隙をつき、機械化した足でオビ=ワンを蹴り飛ばした。

さらにフォースを使って、燃え上がる建物の残骸を俺達に吹き飛ばす。

 

まずい!

残骸の迎撃のためにアディスが【アイギス】を再展開、オーリーも専用装備の【ラース】を起動し、俺とヒュメルも装備しているブラスターで瓦礫に向かって集中砲火を行う。

 

そして、ギリギリの所で瓦礫を退けることに成功する。

 

「・・・たかがクローンと侮っていたが、中々良いお友達を連れているようだなケノービ?」

 

その問いかけに立ち上がりながら、オビ=ワンが答える。

 

「彼らは優秀でね。それに個人的な趣味(お茶)仲間でもある」

 

「ふん、その余裕が命取りだ!!」

 

すると突然、オプレスがオビ=ワンを背後から襲う。

アディスが専用装備を展開しようとするが、間に合わない。

 

強力な分、この【アイギス】は、一つ一つの燃費が悪いという弱点があり、内包されているエネルギーを使い果たしてしまうと、再びアディスの専用バックパックに格納され、再チャージが完了まで使用不可能となってしまう。

加えて、無数にある【アイギス】を展開中には、神経をすり減らすような集中力を要し、使用後にはとてつもない疲労感が使用者を襲う。

 

「将軍!!」

 

二人の強力なコンビネーションにより、オビ=ワンは一瞬のうちに拘束されてしまう。

 

「この男の命が惜しかったら、ここでじっとしているんだな。追ってくればこの男を殺す!」

 

モールがそういうと、オプレスと共にタートル・タンカー貨物船に乗り込み、空へと舞い上がる。

 

「ヒュメル付いて来い!!オーリーはアディスを頼む!」

 

「任せとけ、シャトルで後を追う!」

 

そういうと、俺とヒュメルはジェットパックを用いて貨物船に飛び移る。

アディスはしばらく休まなければいけない。

俺とヒュメルでオビ=ワンを救うしかないな・・・

 

その時、一つの影が貨物船に侵入したのを二人は気が付かなった。

 

 

 

<タートル・タンカー 船内>

 

オビ=ワンはモールとオプレスに痛めつけられていた。

 

「その脚気に入った、背が高く見えるな」

 

「ほう、そんなに気に入ったか?」

 

そう言うとモールはフォースでオビ=ワンを宙に浮かせ、ライトセーバーを起動する。

 

「これからお前の身体を切り刻むが、気絶しないでしっかりと起きていろ。そうすればお前が気に入ったというこの脚を、特別にプレゼントしてやる。だが覚悟しろ、拷問など及びもつかぬ苦痛を味合わせてやる。俺の苦痛を知ってからあの世に行くが良い!」

 

その時、貨物の影からヴェントレスが姿を現す。

 

「こいつは驚いたねぇ、かつての我が僕(しもべ)は今も野獣かい?お友達が出来たようだねぇ?」

 

「兄弟だ」

 

「兄弟?あんたの半分の力も無さそうじゃないか?」

 

「侮るなヴェントレス、奴の名前はダース・モール、元シスの暗黒卿だ」

 

「・・・お前らはあの時のクローン」

 

つい声を掛けてしまったが、妙なことになっているな。

っていうか歴史でもヴェントレスってここ居たんだっけ?

 

「お前はオプレスを狙っているんだろ?俺たちは将軍を助けられればそれで良い。今は力を合わせるべきだと思うが?」

 

「ふん、クローンごときが生意気な口を利くじゃないか?まあいいさ、あたしは賞金さえ手に入ればそれで良い」

 

「・・・なんだあの女は?」

 

「俺を騙していたダソミアの魔女だ」

 

「多くを知られ過ぎた、あの女を始末しろ。俺はそこの二人をやる」

 

いえ、お二人でヴェントレスをどうぞ。

わたくし達は早々に退散いたしますので・・・

よしヒュメル、フェードアウトの準備だよ!

 

そして扉の向こうに姿を消したヴェントレスを追って、オプレスも貨物室から姿を消す。

 

「クローンごときが、このモール様に敵うと思うのか?」

 

そういうと、モールはライトセーバーを起動する。

 

結構モール好きだったんだけど、あれはスクリーンの中だから言えていたことだな。

本物は中々に恐ろしい・・・

 

「ヒュメル、時間稼ぎを頼む。俺は将軍を!」

 

「・・・了解」

 

そう言うと、ヒュメルは専用装備【ベルセルク】を起動する。

 

「・・・なんだそれは?クローンがジェダイの真似事か?」

 

「・・・お喋りな奴だ」

 

そういうとヒュメルは、静止状態からトップスピードへと加速した。

そして、二振りの高周波ブレードによる強力な斬撃をモールに加える。

長く実戦から離れ、本調子には程遠いモールは反応するので精一杯であった。

 

【ベルセルク】が生み出す加速力をプラスした斬撃の勢いを抑えきれず、モールは吹き飛ばされ、積み上げられていたコンテナの山に埋もれる。

 

「ケノービ将軍、大丈夫ですか?」

 

まあ、大丈夫ではないだろう。

あの二人にボコボコにされたんだ。

このタフさも、フォースの恩恵があるからこそなんだろうな。

良いなあフォース、俺もフォース感じたいな!

 

え?

フォースを使って何をするのかって?

例えばベッドに横になってから、起き上がって電気を消すのは面倒だからその時に使ったり、休みの日にソファーでノンビリしている時に立ち上がるのが面倒だから、冷蔵庫の飲み物を引き寄せたり・・・

 

・・・こんなんじゃ、一生使えなさそう。

 

「・・・大丈夫だ、また助けられたなレイ」

 

「将軍、これが必要でしょ?」

 

そう言って俺は、オビ=ワンにライトセーバーを渡す。

彼が惑星レイドニアで捕まった時に回収していた物だ。

 

「ありがとうレイ、一気に片を付けよう」

 

どこかで聞いたような言葉を交わし、俺たちは立ち上がったモールと向き合う。

 

「将軍、モールの時間稼ぎをお願いします。自分はヒュメルとコクピットへ行き、脱出の為の準備をします」

 

「了解だコマンダー、手早く頼むよ?彼は随分とお怒りのようだからね」

 

「はい、将軍」

 

「哀れだなケノービ、ジェダイ・マスターともあろう者が、たかがクローンに守られているとはな」

 

「そのクローンに押されていたのは、どこのどなたかな?」

 

「ほざけ・・・!」

 

そうして長い年月を経て、二人は剣を交える。

モールが攻め、オビ=ワンがその攻撃を防ぎ、受け流す。

わずかな隙を狙って、オビ=ワンもその研ぎ澄まされた剣技を発揮する。

 

「クワイ=ガン・ジンを殺した時、貴様は何もできず、ただ見ている事しかできなかった。その時の気分はどうだった、オビ=ワン?」

 

その言葉でわずかに動揺し、当時を思い出すことでオビ=ワンは冷静さを失った。

激しくモールに切りかかるも、モールの洗練されたセイバーテクニックで態勢を崩され、機械の脚で蹴り飛ばされる。

そこに、オプレスと戦っていたヴェントレスも吹き飛ばされてきた。

 

「くっ、レイ?そろそろ良い頃だろ?」

 

「なんだいオビ=ワン、逃げる気なのかい?」

 

「お前から学んだんだよ」

 

「準備完了です、こちらへ!」

 

その後、コックピットへ続く扉を閉鎖し、本体と分離することに成功する。

ふう、なんとかなったな。

敵がライトセーバー使いだと、飛び回れる場所でならともかく、狭い空間でまともに戦えるのはヒュメルくらいだからな。

完全に戦力外だ、ベンチ温め要因だ。

ヒュメルに負担を掛けてしまうのが申し訳ないな・・・

 

「それで?このまま逃げるのかい?」

 

「俺のチームがシャトルでこちらに向かっている。お前はこのコクピットで惑星レイドニアに戻るか、もしくはどこかの星に送ってやる」

 

「冗談じゃないよ、レドニアに戻ったりなんかしたらアイツらに殺される。折角の申し出だからね。送ってもらおうじゃないか?」

 

「今回は助かったからな、それくらいの事はしてやる」

 

今回モールを捕らえる事は出来なかったが、歴史が大きく動き出している事は確かだ。

俺たちも遊んでいる暇が無くなってきたな・・・

まあ、世の中が平和になればいくらでもゆっくりできる。

それまでは無理を続けるしかないだろうな。

 

「それではレイ、しばらく時間がありそうだから・・・」

 

ん?

あ、そういうことね!

 

「もちろんです将軍、あのシャトルには常に備えてあります」

 

「素晴らしい・・・君は最高のトルーパーだよ」

 

「いえいえ、最高のジェダイから、お褒めに預かり光栄です」

 

「「ふっふっふっふっふっ」」

 

これは幻の、お主も悪よのう、いえいえ、御代官様ほどではってヤツだな!

 

何故か、ヒュメルとヴェントレスから冷たい目で見られている気がする。

お前ら、いつからそんなに息がピッタリになったんだよ・・・

なんか文句ありますか!?

良いじゃないお茶くらい飲んだって!!

 

アディス達が合流した時に、カオスな状況だったことは言うまでもない。

 




はい、お疲れさまでした。

やはりモールとオプレスのコンビは強かったですね。
この二人を相手に、余裕があるパルパルはやはり化け物・・・

こういう時は先生にお願いするしかありませんね!
お願いします、クレル先生!!


それではまた近いうちに・・・

皆さんお疲れ様です。みどり色です。最新話を投稿する時間帯なのですが、いつが良いとかありますか?出来るだけ皆さんのご希望に添えられればと思うので、初めてでよくわかりませんがアンケート機能を使ってみます。お時間あればで良いのでご協力して頂けると助かります。

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  • 知らんわ。お前がしたい時で良いよ(ツンデレ)
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