自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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第34話 取り敢えず、みんな兄弟(オンダロン支援作戦:後編)

あれから反乱軍の訓練を行い、彼らは当初とは見違える程に成長していた。

 

「ねえラックス、大丈夫?」

 

「はっ!問題ありませんコマンダー!」

 

「うえー・・・」

 

アソーカが分離主義者の友人に声を掛けるが、完全に目がイッてしまっている事から既に手遅れだと悟った。

 

「ねー、レイ?ちょっとやり過ぎじゃない?みんなキャラが変わっちゃってるわよ?」

 

「コマンダー、失礼ながらこの訓練プログラムは最高です。それに彼は自分のやるべきことを果たしただけの事、もっと正当な評価をされてもよろしいのでは?そうだろ、貴様ら!?」

 

そう言うのは、同じく完全に変なスイッチの入ったレックスだ。

 

『『『『殺せ!殺せ!殺せ!』』』』

 

ちなみにこの一連の訓練法に感銘を受けたレックスは、第501大隊のプログラムに採用しようと本気で考えているそうだ。

 

「これこそ本物の兵士だ・・・」

 

「え、なに?私がおかしいの?みんなが普通なの?もう訳わかんないだけど・・・」

 

「落ち着けアソーカ、今はこんな感じだが時間が経てば洗脳も解けてくる。今は妙なテンションになっているが、ふとした時に自分を取り戻すはずだ。恐らく、まともな精神状態では耐えられないと判断した身体の、一種の防衛反応のような物なんだろうな・・・人の身体とはよく出来ている」

 

「・・・冷静に分析している所悪いんだけど、全て貴方に原因があるのよね?それにシレっと洗脳とか言ってるけど、レイはマインド・トリックが使えるの?フォース=センシティブなの?」

 

アソーカは何を言っているんだ?

俺はごく普通(?)のクローンだぞ?

フォースが使えるからって、視野が狭くなっているんじゃないのか?

 

「ま、まあ結果的には訓練は上手くいったんだ。この後どうするかは彼ら次第だ」

 

「そ、そうですね。マスターの言う通り、『訓練自体』は上手くいったんだ。ある意味僕たちの目的は達成したとも言える。これで、分離主義勢力を二分することも出来るはずだ」

 

オビ=ワンとアナキンがそう話していると、反乱軍の自称リーダー、ソウ・ゲレラが前に進み出る。

 

「将軍、失礼ながら申し上げます。自分らはコマンダーのお陰で生まれ変わりました。我らにとって父も同じこと・・・この身が朽ち果てるまで、我々はコマンダーに付き従います!」

 

『うおぉぉぉー!!』

 

『その通りだ!!』

 

『コマンダー万歳!!』

 

『結婚してくれー!!』

 

「「・・・」」

 

「・・・素晴らしい、この訓練法はまさに究極だ。兄弟、お前は最高のクローン・トルーパーだ」

 

兄弟でもあり、親友でもあるレックスに言われると嬉しさが段違いだぜ。

ん?

最後に変なセリフが聞こえたような?

気のせいか・・・

 

「お前には敵わないぜ、親友」

 

そういって俺たちは手を固く結ぶのだった。

ちなみにその後ろでは、俺たちの熱い友情(?)に感動して反乱軍が涙を流している。

 

『こんなにも美しい光景が他にあるだろうか?いや、無い』

 

『俺にもこんな兄弟が欲しかったぜ・・・』

 

『何言っているんだ?俺たちはコマンダーの下で生まれ変わったんだ。俺たちはみんな兄弟さ!』

 

『兄弟!!』

 

うんうん。

素晴らしいな。

俺も訓練した甲斐があったってもんだよ!

 

「レイ、センサーに反応があった。恐らく奴らの偵察ドロイドだ」

 

・・・訓練を嗅ぎつかれたか?

しかし、まだ直接は見つかってないだろう。

俺はソウの妹で、反乱軍一の狙撃手、スティーラ・ゲレラに声を掛ける。

 

「スティーラ、いけるな?」

 

「サー・イエッサー!」

 

そう言って彼女はまだ距離のある偵察ドロイドに照準を合わせて、ゆっくりと引き金を絞る。

すると一発の弾丸が撃ち出され、吸い込まれるように偵察ドロイドの中枢を破壊する。

 

「命中、良い腕だ。教官が良かったか?」

 

彼女の指導を行ったアディスの方を見ながらそう言った。

 

「俺はコツを教えただけ、彼女には元々センスがあっただけの事だ」

 

 

 

その後、俺たちは首都イジズに駐留するドロイド部隊への奇襲攻撃を行うため、ハンターや食糧調達者に偽装し、正門でB1-バトルドロイドの検問を受けていた。

 

「トマレ、オマエタチ、マチノソトデ、ナニヲシテイタ?(止まれ、お前たち町の外で何をしていた?)」

 

「狩りであちこち回っていた。俺たちは普段森の中で生活しているんだ。仕掛けた罠を回りながらね。この街に来るのは獲物を売りに来るだけさ」

 

「早く通してよ!今日の夕食に間に合うように届けなくちゃ!」

 

ラックスとスティーラが、それらしいことを言って検問を潜り抜けようとする。

 

「ウーン、フシンブツノ、ハンノウハ、ナイカ?(うーん、不審物の反応は無いか?)」

 

「ムズカシイッス、ユウキブツノ、ハンノウガ、オオスギテ・・・(難しいっす、有機物の反応が多すぎて)」

 

スキャナーを持ったB1-バトルドロイドが荷台を調べるが、簡易的なスキャナーでは調べきることが出来ないようだ。

 

「なあ、もしこの商品がお前たちのせいで売れなかったら、お前たちのボスに賠償金を要求するがそれでも良いのか?困るんじゃないのか?そうなったらお前らは役立たずの不用品として、ドロドロに溶かされ新しい製品に早変わりだぞ?」

 

オーリーがドロイドに脅しを掛ける。

いやー、流石にそんなこと言ってもドロイドに通じるとは・・・

 

「ソレハ、マズイ!ナニヲ、ヤッテイル、ハヤクトオセ!(それはまずい!何をやっている、早く通せ!)」

 

「ラジャー、ラジャー」

 

思えない・・・?

あれー、通じちゃったよ。

大丈夫なのコイツら?

だって反乱グループは、森に潜んでいるって知っているんだよね?

それに偵察に出したドロイドも帰ってこないんだよね?

 

ガンレイや、グリーヴァスに少しだけ同情する。

よくコイツ等使って戦えているよ・・・

あんたらも苦労しているんだね・・・。

 

「成功ね?」

 

「噂以上のウスノロだな」

 

アソーカとラックスがそう言う。

この二人お似合いだよね。

恋する若者を応援したくなってしまうのは、おじさんになってきた証拠だろうな。

あれ?

なぜか胸の奥が痛い・・・?

 

俺が一人で勝手に落ち込んでいる姿を見て、ヒュメルが痛い奴を見るような絶対零度の冷たい目を向けてくる。

やめてよ!

余計に傷つくじゃん!

 

「取り合えず成功だな、だが大変なのはこれからだ」

 

「新兵の補充と、攻撃目標の選定が必要だな」

 

「ここで別れましょう、仲間を集めて日没後に集合と言う事で」

 

 

 

「どう思います?新戦略は成功だったのでしょうか」

 

アナキンが、オビ=ワンに問いかける。

 

「そう願っているよアナキン、それに今回の作戦だって上手く行くさ。はじめは反乱グループへの援助に反対だったが、彼らを鍛えた事で結果救える命があり、何もしなかったよりも間違いなく良い方向に行っている。私は少々、頭が固いのかもしれないな・・・我々ジェダイは平和の守護者だ。共和国だ、分離主義者だと区分けするのが、そもそもの間違いなのかもしれない・・・」

 

ん?

こんな会話、歴史の中にあったっけ?

どうやら今まで経験してきた出来事から、オビ=ワンの考え方にも変化が表れているようだ。

 

「マスターも修行の身と言う事ですね?」

 

「そうかもしれないな、お前が私の弟子で良かったよ」

 

「僕のマスターが貴方で良かったです」

 




はい、お疲れさまでした。

前回に引き続き少し短いですが、キリが良かったのでここまでにさせて頂きます。
オビ=ワンの考え方にも変化が出て来たようです。
これを機に、さらに頭の固い評議会メンバークラスも良い方向に行ってくれれば良いのですが・・・


それではまた近いうちに・・・

皆さんお疲れ様です。みどり色です。最新話を投稿する時間帯なのですが、いつが良いとかありますか?出来るだけ皆さんのご希望に添えられればと思うので、初めてでよくわかりませんがアンケート機能を使ってみます。お時間あればで良いのでご協力して頂けると助かります。

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  • 夕方
  • 知らんわ。お前がしたい時で良いよ(ツンデレ)
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