自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さん、お疲れ様です。
みどり色です。

0600時に予約投稿していたはずなんですが、何故か投稿されていませんでした。
(どうせ投稿ボタンの押し忘れですよ・・・)

7時過ぎちゃいましたが、お時間ある時にご覧ください。


第55話 取り敢えず時間は流れる(クローヴィスの台頭:前編)

あれからまた少し経ち、俺達はヒュメルがいない現実を徐々に受け入れ始めていた。

心に空いた穴は未だ大きいが、その悲しみを心の奥底にしまい込むことで、俺達は前を向いていくことが出来ている。

 

正確には新たな問題が起きたために、前を向かざるを得ない状況になったと言うのが正しいな。

分離主義派のラッシュ・クローヴィスがパドメに協力を仰ぎ、銀行グループの腐敗を明らかにするために行動を起こしたのだ。

 

 

 

<惑星コルサント 最高議長室>

 

「信じられる訳がないだろう?君は元老院議員でありながら、独立星系連合のドロイド工場へ出資していた」

 

そう話すのは、惑星オルデランの元老院議員を務めるベイル・オーガナだ。

彼は過去に共和国を裏切った事のあるラッシュ・クローヴィスを、信用できないようだった。

まあ、当然の反応だろうな。

 

「貴方が私を信用できないのは当然ですが銀行の不正は明らか、銀行全体が崩壊する前に“コア5”を失脚させます。私は公正な取引をする本来の姿に戻したいだけ、その為には不正を働いている者たちを一掃し、真相を暴かなくては」

 

「まあ待て、重要な情報を持って来てくれたことには感謝しているが、君は何を証明したいのかね?」

 

そう話すのは最高権力者であり、全ての黒幕であるパルパティーン最高議長だ。

コイツは今回の一件で、銀行すらも自らの手中に収めてしまう。

 

そうはさせるか。

俺が『これでもか!』ってくらい邪魔してやる。

 

その後クローヴィスが提示したデータにより、銀行から多額の預金が動かされている事が判明した。

彼が言うには、移動先は恐らく個人の隠し口座だというのだ。

 

うん、当たってるよ。

確か目の前にいる人の隠し口座に流れているはずだから。

いつも思うんだけど、パルパティーンって通信相手によって服装を替えるのって面倒じゃないのかな?

いちいちマント羽織るのって・・・

 

そして議長からの指示もあり、パドメがこの件の捜査責任者に任命され、クローヴィスと組んで動くことになった。

 

妻がクローヴィスと捜査することについて異議を唱えるかと思っていたが、アナキンは面白くなさそうな顔も見せずにその事実を受け入れていた。

 

「おいアナキン、あのクローヴィスって奴は以前アミダラ議員と恋仲だったんだろ? 心配じゃないのか?」

 

周りに聞こえないように、小さな声でアナキンに話しかける。

俺だったら発狂して、相手を撃ち殺す自信さえある。

男は獣よ?

 

「以前あの男が原因でパドメが死にかけた事はあったが、その時だって自分の身を犠牲にする覚悟で助けようとしていた。それにクローヴィスが銀行グループの不正を暴きたいと言うのは本心だろうし、彼のパドメに対する気持ちも理解しているつもりだ。だからこそ、彼女が嫌がることはしないだろう。僕は夫として、彼女を陰から支えるつもりだ。それに僕は妻を信じている」

 

何この夫の鑑みたいな人・・・

『パドメは僕の物だ!!』って共和国を崩壊させた人物とは思えない落ち着きようだな。

 

「信頼してるんだな、それでこそ夫婦だよな」

 

「褒めてくれているのに、どうして親の仇に向けるような目で僕を睨むのかな?」

 

俺は相手を褒めながら、それでいて威圧すると言う高度な技術を遺憾なく発揮している。

あれ?

眼から滴り落ちるこの赤い液体はなんだろう?

急ぎ、ドクター・ナラ・セに診てもらわないと・・・。

 

 

仲良く(?)冗談を言い合っている俺たちに、ある人物が声を掛けてくる。

そうです、あの人です。

その微笑みやめてもらえますかね?

 

「アナキン、少し良いかな?」

 

パルパティーン・・・

まあ正確には、声を掛けられたのはアナキンだ。

コイツは彼に任せて、レイ君はフェードアウトさせてもらいます。

 

「・・・それでは自分は失礼します」

 

「まあ待ちたまえ、君はコマンダー・レイだね? 実際には初めて会うが、君の噂は良く耳にしている」

 

巻き込まれた。

 

「非常に優秀な士官だと聞いている。どうだね、私の個人的なボディーガードになる気はないか? 最近は何かと物騒だ。数々の試練を乗り越えてきた兵士が守ってくれるなら、非常に心強いのだが?」

 

いやいやいや

アンタ、俺なんかとは比べ物にならないくらい強いでしょ?

何言っちゃってんの?

貴様に身辺警護なんて必要ないがな。

 

「ご冗談を・・・自分はただの一兵士に過ぎません。最高議長を御守り出来るほどの能力も実力もありません。自分は戦場に立ち、一刻も早くこの戦争を終わらせる為に尽くします。それが結果的に、議長や共和国を守ることに繋がると信じております」

 

「うーむ、そこまでの覚悟があるなら仕方がない。私もこの戦争を早く終わりにする為に、出来る限りの事をすると約束しよう。君に会えて良かったよ、レイ」

 

「身に余る光栄です」

 

体裁を保つためとはいえ、虫唾が走るな。

何だかんだ初めて会ったが、もう一生会いたくない。

次に会うときはコイツを殺すか捕まえるときにしよう、うん。

・・・まあ、一対一だったら間違いなく返り討ちにされるだろうな。

 

「アナキン、今回の事で何か不満があるんじゃないのか?」

 

「クローヴィスの事でしょうか? その事でしたら問題ありません。彼の事を信用している訳ではありませんが、銀行の中に不正が蔓延しているとしたら事は重大です。すぐに手を打たなければ、共和国はたちまち崩壊へ向かう事になるでしょう」

 

アナキンからの答えが意外だったのか、パルパティーンは一瞬面白くないような顔をする。

だがすぐに善人の仮面を被り直し、優しい様子でアナキンに話しかける。

 

「しばらく会わないうちに、随分と成長したようだな。さすがはこれからの未来を担うジェダイだ。マスターへの承認も、君の才能を見れば極々自然な事だろう。それに・・・」

 

その後もアナキンが喜びそうな甘い言葉を続け、時折ジェダイに不満を持つように誘導するような言葉選びをしていたが、今のアナキンには響かないようだ。

しかも若干面倒くさいのか、彼の言葉を上手く躱しているようにも見える。

 

「ありがとうございます。ですが議長の貴重なお時間を取らせるのは忍びない・・・それに私たちはアミダラ議員に微力ながら手助けを出来ればと思いますので、これで失礼いたします」

 

「“私たち”? ・・・そうか、時間を取らせてすまなかったな。またいずれゆっくり話そう」

 

そう言い残して、パルパティーンは自分の職務に戻って行った。

なんか最後睨まれたような気がするんですけど、気のせいでしょうか?

 

シスの暗黒卿に睨まれたら時間差で石化しちゃうとか、そんな恐ろしいイベントは起きないよね?

なんか目を付けられた気がしてならない。

こうなるのが嫌だったから今までパルパティーンに出会わないようにしていたのに、ここに来て・・・

 

やだなー

夜道には気を付けよう。

 

 

 

 

 

・・・どうして銀行グループの不正を暴くのに、オペラを観る必要があるんだ?

これって、国の経費で賄われているんですかね?

元国家公務員として非常に気になるところです。

え?

そこじゃないだろうって?

 

まあ遊んでばかりではなかったようで、銀行からの借入に対して分離主義勢力が利息を全く支払っていない事がクローヴィスの調べによって判明する。

それに加えて、銀行は共和国に対しても融資を約束している。

あ、貸す金は無いらしいですよ?

 

では預金は何処に行ったかと言うと、少ない額を何度も何度も引き出すことによって、普段であれば見過ごすような額だが、合計すれば多額の横領になると言う話らしい。

 

うん

まあ、よくある話よね。

こんなにも科学技術が高く、多種多様な種族が共存しているのに、根本的な所は地球と変わらないんだな。

どうしてパルパティーンが、優秀な指導者として支持されているのか理解できない。

美味い蜜を吸っているのは、いつの時代、どこの国でも一部の上流階級の者たちだ。

 

・・・話が逸れたな。

とにかく、銀行が不正を働いていて分離主義勢力に加担しているのは明白だ。

今後の為にも、銀行グループをパルパティーンの手に渡ることは何としても阻止しなくてはな。

 




はい、お疲れさまでした。
会いたくない奴と出会ってしまった・・・。

ちなみにヒュメルを失った悲しみを忘れているような表現をしている所もありますが、落ち込んでいる所ばかりフォーカスしても、話が進まないのでいつも通りの様子にしました。

本当の所では彼らの悲しみは続いていますが、今は気持ちを切り替えて職務を全うしようとしています。
温かく見守ってやってください。


それではまた近いうちに・・・
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