自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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はい、皆さんお疲れ様です。
みどり色です。

この小説も初投稿から、早くも二か月が経ちました。
初めての執筆で、何もわからない中で始めた作品でしたが、ここまで続けてこられたのも、ひとえに皆様の応援があったからこそだと思います。
本当にありがとうございます。

拙い作品ではありますが、引き続き温かい目で見守って下さると嬉しいです。
加えて読者様とも、どんどん絡んでいきたいと思いますので、気軽な関係を築いていきましょう!
感想やメッセージもお待ちしております!

あ、それと勢いでSW用のTwitterを開設したので、気になる方は探してみてください。
恐らく一瞬で見つかりますw
そちらの方でも遠慮なく絡んで下さい。



第56話 取り敢えず利息は払ってね?(クローヴィスの台頭&はずれた思惑)

銀行の多額な資金が横領されている事実を突き止めたクローヴィスだったが、パドメとの平和な夕食会を楽しんだ後、未練がましく彼女に手を出そうとしていた。

だが身の危険を感じたパドメが、彼の頬を思いっきりぶん殴ったので思わず笑ってしまった。

 

実は彼女たちが居る部屋に、小型の監視カメラを仕掛けていたのだ。

俺達は、そこから送られてくる映像を別室で確認していたという訳だ。

 

「おっと、良い右フックだな! 死角からの攻撃にクローヴィスも驚いているぞ?」

 

「ふんっ、僕の妻に手を出そうとした報いだな」

 

クローヴィスの整った顔が赤く腫れあがっているのを見て、また笑いが込み上げてくる。

アイツ何が起きたか一瞬わからなかったようだな。

くっくっくっくっw

 

「なんだアナキン、自分の奥さんに格闘技を仕込んだのか?」

 

「自衛が出来る程度の護身術なら教えたが、あのパンチには僕も驚いたよ」

 

俺達は何故か面白くなって、一緒に笑ってしまう。

何となく、子供の頃にお泊り会をした時のようなテンションだな。

 

俺は念のため、彼の自室に医療ドロイドを手配する。

忘れちゃいけないが、この医療ドロイドはドゥークー伯爵の持ち物だ。

クローヴィスにコンタクトを取るために、彼が送り込んだものだな。

 

・・・って言うか、医療ドロイドってかなりピンポイントですよね。

怪我しなかったら、会う機会無いやん。

 

 

<クローヴィス 寝室>

 

「顎ノ骨ハ折レテイナイヨウデス」

 

医療ドロイドの診察を受けるクローヴィスは、想い人にノックアウトされた事に意気消沈していた。

 

「・・・」

 

「私ノ主人ガ貴方ニ話ガアリマス」

 

「・・・何の事を言っているんだ?」

 

そう言った医療ドロイドがホログラムを映し出すと、そこにはドゥークー伯爵が現れる。

 

『やあ、クローヴィス』

 

「・・・何の用だ、ドゥークー」

 

ドゥークー伯爵はクローヴィスに対して、お互いには解決すべき問題があり、その過程で協力し合えると話す。

しかしクローヴィスは、分離主義者たちが銀行に対して利息を返してない事を指摘する。

 

『我々が銀行の不正に加担していると?』

 

「この期に及んで、分離主義派はコア5と結託していないとでも言うのか? 銀行は利息無しでアンタ達に融資している」

 

『確かにそうだが、その情報が公になればスキピオは戦場と化し、銀行は消滅するだろう。それでは誰も特はしない・・・だから皆が得をするように段取りをつけて、全てを上手く収めたいのだ』

 

「・・・何を言っている?」

 

ドゥークーは、現在銀行を取りまとめているコア5を失脚させ、クローヴィスをそのトップに据えたいと言ってきたのだ。

加えて、今まで銀行から受けてきた融資に対する利息も全額支払うそうだ。

 

「アンタがそこまでして、僕を銀行のトップに据える事に何の得がある?」

 

「慎重に事を運んでいるだけだ。これは非常にデリケートな問題・・・共和国同様、我々も戦争をするには資金が必要なのだ。隠し口座がどこにあるかを教えよう、それを使って元老院にコア5を告発すれば良い」

 

まあ結論を言うと、ドゥークー達は自分の思い通りに動く銀行のトップを手に入れようとしている訳だ。

銀行を自分の思い通りに動かせるようになれば、銀河中の流通等もコントロールすることが可能になるからな。

 

え?

なんでお前が解説しているのかって?

勿論、別室でアナキンとモニターしています。

 

馬鹿だねー

どうして盗撮には気が付かないんだろうか?

ジェダイもシスも、こういう所は抜けているよね。

 

ちなみに日本では地方の安いラブホテルに行くと、その中での行為を盗撮されているとか何とかって噂がありますよね・・・

 

いやぁぁぁぁぁぁぁ

末代までの恥だわ。

怖い、怖い。

 

・・・そんな相手いないから心配しなくもいいんだ。

良かった、モテなくて!!

 

「・・・レイ、どうして落ち込んでいるんだ?」

 

「やめろぉぉ、俺の心の傷をこれ以上広げるな!」

 

その優しさが俺を傷つけるのよ。

イケメンに慰められたって・・・。

 

この怒りは奴らにぶつけよう。

うん、そうしよう。

 

待ってろよ、シディアス卿ぉぉぉぉぉ

 

 

 

そんなこんなで、クローヴィスとドゥークーの通信は終わっていた。

後はクローヴィスをこっちに引き込むだけだ。

今後の事も考えて、銀行には公正な運営を行ってほしいからな。

 

医療ドロイドが退出したのを確認してから、俺はアナキンと一緒にクローヴィスがいる寝室に向かい、扉をノックする。

 

「・・・どうぞ」

 

彼からの許可が下りたので、遠慮なく入らせてもらう。

うわ、やっぱり頬が腫れとる。

・・・パドメと話すときは、彼女の逆鱗に触れないように気をつけよう。

 

「二人揃ってどうしたのかな?」

 

「クローヴィス、君は僕たちに話すことがあるんじゃないのかな?」

 

「な、何のことかな?」

 

「今ならまだ間に合う、俺達に協力した方が利口だと思うが?」

 

「・・・」

 

あくまでシラを切るつもりか?

ここまで言われれば、さすがに勘づくと思うが・・・

 

「お前がドゥークー伯爵と取引したことはわかっている。仮にお前が銀行のトップの座を手に入れたとして、あのドゥークーが素直に滞納している利息を支払うと思うか? それどころか分離主義派と裏取引した事を利用されて、奴の駒になるのがオチだろう」

 

「クローヴィス、僕たちは何も君を吊し上げようとしている訳じゃない。銀行グループの不正を暴き、本来あるべき公正な組織に戻って欲しいんだ」

 

「僕だって同じ気持ちだ! でもだからって、どうすれば良いんだ・・・」

 

別に難しい事でも何でも無いと思うが・・・

俺はこれだけ証拠があれば、コア5と分離主義派の裏取引や不正に関しては公にすることが可能だと説明する。

さらに隠し口座の件に関しても、先ほどの医療ドロイドから情報を得ているから問題ない。

止めの一撃には、先ほどのドゥークーとの通信を録音したものがあるからな。

まあ、問題はないだろう。

 

「君はクローンだろう? どうして・・・」

 

どうしてクローンがそんな事まで首を突っ込んでいるのかって事か?

・・・確かに。

はたから見れば変なのかな?

・・・変だよな、普通に考えて。

 

俺はアナキンの方を向いて、助けを求める。

 

「別に君が普通じゃないのは、今に始まった事じゃないだろう?」

 

ねー?

その心を読んだのか、仲が良いからわかったのか知らないけど、何も言ってないのに普通じゃないとか言うのやめてくれない?

普通に傷つくんですけど・・・

 

「・・・わかった、君達に協力をお願いしよう。だが、僕が銀行の代表になっても共和国を優遇したりはしない。あくまで公正な立場を貫くだろう」

 

「そっちの方が信用できる。仮に共和国を特別扱いしようものなら、俺はお前を元老院に突き出していたぞ」

 

そう言った俺に対して、クローヴィスは笑みを見せてくる。

隣を見ると、同じようにアナキンも口元を上げている。

 

どうやら、上手く言ったようだな。

 

 

 

その後、最高議長の執務室でムーン政府とクローヴィス達の話し合いの場が設けられた。

ムーン政府は銀行の隠し口座を押さえることに成功し、コア5を既に逮捕しているという。

 

さらに今回のクローヴィスの活躍を高く評価し、分離主義勢力は彼が銀行の新しい代表に就くことを承認したのだった。

それに付随して、共和国の代表であるパルパティーン議長もクローヴィスの銀行グループ代表就任を支持することを約束した。

 

そして元老院の決議により、クローヴィスは正式に銀行グループの代表と認められたのだった。

 

 

 

 

 

<惑星スキピオ インターギャラクティック銀行グループ本部>

 

俺とアナキンは、クローヴィスの就任を見届ける役目を任されたパドメの護衛として、共にスキピオを訪れていた。

そして代表の引継ぎが無事に終わり、俺達は彼の執務室を訪れていた。

 

「クローヴィス、銀行グループ代表への就任おめでとう」

 

「ありがとう、君達の協力が無ければここまで事は上手く運んでいなかっただろう」

 

今回の件でドゥークーがコア5と裏取引していたことが明るみになり、分離主義元老院の中からも彼を批判するものが現れ始めた。

そして分離主義派のやり方に付いていけず、共和国側に寝返ってきた国もあるほどだった。

 

「アンタが公正な運営をしたいと思っているからこそ協力したんだ。その期待を裏切るなよ?」

 

「もちろんだよレイ、銀行は本来あるべき姿に戻りつつある。今回のドゥークーの不正が明るみに出たことで、分離主義派は未払いの利息に関して全額支払う事に同意した。これでまた、銀行として公正な運営を行っていける」

 

それは何よりだ。

そして一番喜ばしいのは、パルパティーンやドゥークーの企みを正面から潰してやれた事だ。

いつまでも、思い通りに出来ると思ったら大間違いだぞ。

 

結果的に、銀行グループはパルパティーンの物にならずに済んだし、これからも公正な運営を行っていくはずだ。

 

べ、別に嗜好品店の開業に伴う融資を受けようと何てしていないんだからね!?

人聞きの悪い事言わないでよ・・・

まあ借りることがあっても、しっかりと利息は返しますよ?

も、もちろん・・・。

 




はい、お疲れさまでした。

議長もドゥークーも形無しですね。
でもレイ君は、彼らに目を付けられたような気がするから気を付けてね?

いよいよクローン・ウォーズも終わりが見えてきましたね。
最後までお付き合い頂ければ嬉しいです!

それではまた近いうちに・・・
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