自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さん、お疲れ様です。
みどり色です。

お待たせして申し訳ありませんでした。
スランプを脱したかはわかりませんが、取り敢えずピークは過ぎたような気がします(笑)



第五章 シスの復讐
第60話 取り敢えず動き出した


「・・・ヒュメル・・・なのか?」

 

いやそんなはずはない。

彼は死んだ。

俺を守るために・・・。

 

「それは俺の家族の物だ・・・貴様が使っていい物じゃない!」

 

俺は奴が目の前に現れた瞬間にロックを完了していた為、スポウダー・ミサイルを起動する。

複数の小型ミサイルが指揮官級に向かっていくが、奴は微動だにせずその爆発をまともに受けた。

 

しかし爆発の煙が晴れたその先には、無傷の状態で佇む指揮官級の姿が現れる。

その身体の周りには薄い靄(もや)のような物が見える。

 

「・・・レイ・シールドか?」

 

「まさか、個人単位の防御策としてレイ・シールドを?」

 

俺の呟きに、レックスが反応する。

仮にレイ・シールドだとしたら、かなり厄介な事になりそうだ。

こちらからの攻撃は全て無効化されてしまうだろう。

 

だがそれよりも、もっと重要なことがある。

 

「・・・貴様、それをどこで手に入れた?」

 

だが奴は俺からの質問に答えるつもりは無いらしい。

無言のまま、その両腕に装備されているバイブロ・ソードを構え直している。

 

「レイ、奴を捕まえればハッキリすることだろう?」

 

「・・・ああ、アナキンの言う通りだ。協力してくれるか、みんな?」

 

全員が俺からの言葉に頷いてくれる。

なら、やるべきことは決まったな。

指揮官級を捕縛し、その面を引っぺがしてやる。

 

だがその時、指揮官級に通信が入ったようで奴はホロ・プロジェクターを起動する。

ここからだと良く見えないが、恐らくはパルパティーンの可能性が高いだろう。

 

すぐに通信が終わり、指揮官級は俺たちに背を向けて反対方向に歩き出す。

 

「!? おい待て!」

 

勿論俺からの静止を聞くはずもなく、残ったクローン・アサシンが目の前に立ちはだかる。

 

「邪魔をするなぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

<ハボック・マローダー船内>

 

俺達は不良分隊が来るまでにクローン・アサシンの守りを突破することが出来ず、結局指揮官級を取り逃がしてしまった。

 

「なあアディスちゃん、あれってヒュメルの【ベルセルク】と・・・」

 

「・・・ああ、全く同じ物かどうかまではわからないが、似たような技術が使われているのは間違いないな」

 

「・・・って言う事は、アイツがヒュメルだっていう可能性も?」

 

「いや、あの爆発を逃げ延びたとはとても・・・それに生きていたのなら、俺達の元に戻ってくるはずだろう? レイはどう思う?」

 

そうだ。

仮にヒュメルが生きていたとしたら、何故敵側に付いているんだ?

 

「・・・とにかく、奴を捕まえればハッキリするさ」

 

「そう・・・だな」

 

その時、ハンターたちのガンシップであるこのハボック・マローダーに通信が入る。

どうやらオビ=ワンからのようだ。

 

『ア・・・アナ・・・アナキン、聞こえるか?』

 

若干、通信状況が怪しいがホログラムにオビ=ワンの姿が投影させる。

 

「はいマスター、聞こえています」

 

『アナキン、すぐに旗艦に戻るんだ。グリーヴァスによってコルサントが襲撃を受けた。最高議長の警護にはマスター・シャク・ティとアソーカが付いたが、今は連絡が途絶えている』

 

俺とアナキンは、互いに顔を見合わせる。

グリーヴァスによる首都襲撃?

予定よりかなり早いな・・・?

 

歴史よりも分離主義者達の状況が悪い事もあってか、作戦が前倒しになったのか?

しかもシャク・ティに加えて、アソーカまでもが連絡が取れないとなると・・・

 

「アナキン、状況が悪い方向に行っているように思えてならない。急ぎ、レゾリュートと合流しよう」

 

 

 

 

 

俺達がレゾリュートでコルサントに戻ってきた時には、既に分離主義者達との激しい戦闘が繰り広げられていた。

オビ=ワンの旗艦であるネゴシエーターも見える。

惑星アナクシスから同乗しているウィンドゥも、恐らくは一緒だろうな。

 

「コーディー、状況は?」

 

『はいスカイウォーカー将軍、グリーヴァスがコルサントを襲撃すると同時に最高議長を拉致、その後旗艦であるインヴィジブル・ハンドへと逃走したとみられます』

 

アナキンがネゴシエーターで指揮を執っているコーディーへと通信を繋げた。

議長がインヴィジブル・ハンドへと攫われたのは歴史通りのようだな。

 

「オビ=ワンとアソーカはどうしている?」

 

『ケノービ将軍は、ウィンドゥ将軍と共にファイターで議長救出に向かいました。タノ将軍は未だ連絡が取れません。死体などが見つかっていない事からも、議長と共に捕らえられた可能性が高いかと』

 

「・・・わかった。僕らもオビ=ワンの援護に向かう」

 

「イエッサー。コーディー、アウト」

 

やはりアソーカの消息は掴めていないんだな・・・

 

「大丈夫だ、アナキン。彼女がそう簡単にくたばったりしないのは、お前自身が良くわかっているだろう?」

 

「・・・勿論だレイ、僕は彼女を信じている。それにグリーヴァスの旗艦に行けば、オビ=ワンやアソーカの事もわかるはずだ」

 

「ああ、それなら早く向かおう」

 

 

 

<インヴィジブル・ハンド船内>

 

俺達は、既にグリーヴァスの旗艦であるインヴィジブル・ハンドに潜入していた。

メンバーはアナキンと俺、オーリーにR2も一緒だ。

 

アディスに関しては、ファイターで出撃してもらっている。

意外とパイロットとしての腕も悪くないんだよな。

羨ましい限りです・・・。

 

同じハンガーには二機のジェダイ・ファイターが不時着しており、その周りにはライトセーバーで破壊されたと思われるB1-バトルドロイドの残骸が散らばっている。

そこから火花や煙が立っている様子からも、オビ=ワンとウィンドゥが到着してからそれほど時間は経っていない事がわかる。

 

「議長はこの船の先端、観測用プラットフォームに囚われている。まあ、囚われているフリだがな」

 

この戦争の黒幕がパルパティーンだと知らないオビ=ワン達が、既に議長の救出に向かっているのは誤算だった。

この出来事が、歴史にどのような変化を持たせる事になるのか・・・。

 

「オーリーはR2と一緒にシャトルを守ってくれ。脱出の時に必要になるかもしれない」

 

「了解だぜ、レイレイ! R2とノンビリ待たせてもらうさ♪」

 

「~~~♪」

 

R2も電子音を鳴らしながら返事をしているようだった。

喜怒哀楽については何となく雰囲気でわかるが、さすがに言っている事まではわからない。

 

アナキンもそうだが、ドロイドと深い絆で結ばれている人たちって、彼らが言っている事を正確に理解しているようなんだよな・・・。

自慢じゃないが、俺には一生掛かっても理解できる気がしない。

 

「・・・」

 

「どうしたアナキン?」

 

俺がくだらない事を考えている中で、アナキンは何かを感じ取っているようだった。

 

「暗黒面の力を感じる・・・ドゥークーがいるのは間違いないが、他にも誰かがいるようだ」

 

他にも?

この場面だとドゥークーがいるのは確かだが、他の奴なんて居なかったはずだ。

・・・やはり細心の注意が必要だな。

 

 

 

 

 

<インヴィジブル・ハンド船内 観測用プラットフォーム>

 

それから特に問題が起きることも無く、俺達は順調に観測用プラットフォームの目の前まで辿り着くことが出来た。

この部屋では先に着いているオビ=ワン達がいるはずだ。

 

扉を開くと、壁がガラス張りになっている広い空間に出る。

その奥には一国の統治者が腰を据えるような玉座があり、そこにはライトセーバーを向けられたパルパティーンがいた。

 

「ア、 アナキン! 助けてくれ! 奴らが私の命を狙っている!」

 

ライトセーバーを向けているのはメイス・ウィンドゥだ。

その近くにはオビ=ワンとドゥークーが倒れている。

しかし、二人とも死んでいるわけではないようだ。

恐らくは気を失っているのだろう。

 

俺はアナキンと共に彼らの下に歩み寄った。

 

「・・・マスター、これは一体どういう状況なのですか?」

 

「アナキン、何をしている! こ奴は反逆者だ! 今すぐ私を助けろ!」

 

アナキンの問いかけを遮るようにパルパティーンが騒いでいる。

確かに何も知らいな者からすると、善良なパルパティーン最高議長をジェダイ・マスターが殺そうとしている場面に見えるだろう。

 

「アナキン? ・・・奴はシスの暗黒卿だ」

 

え?

どういった経緯で、パルパティーンがシスだとわかったんだ?

話が全く掴めないぞ・・・

 

「・・・マスター、下がってください」

 

そう言ってアナキンは、自らのライトセーバーを取り出す。

もはや芸術的ともいえるその美しいヒルトから、青い光剣が立ちのぼる。

 

 

ライトセーバーを起動するアナキンを見て、パルパティーンは一人口元を緩めるのだった。

 




はい、お疲れさまでした。

黒装束の指揮官級も気になるし、最後にアナキンがライトセーバー起動するしどうなってんのよぉぉぉぉ!!
まあ、作者あたしなんですけどね・・・。


それではまた近いうちに・・・
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