自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さん、お疲れ様です。
みどり色です。

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

ちなみに、
「新年あけましておめでとうございます」
と言うのは、正しい使い方では無いと知っていましたか?

わかりやすく言うと、
「頭痛が痛い」
と言っているのと、似たようなニュアンスになるそうです。

え?
そんな事知ってるよって?
そっか・・・。



第62話 取り敢えず脱出する

「・・・ヒュ・・・メル?」

 

ダース・シディアスを守るために彼を突き飛ばした指揮官級の姿と、ヒュメルが惑星マンダロアで取った行動が重なった。

 

「ジェダイの攻撃から庇う為とはいえ、余を突き飛ばすとは・・・」

 

立ち上がったシディアスが、倒れこんでいる指揮官級に向かって手を伸ばす。

 

「決して、許される事ではない」

 

シディアスはそう言うと、指揮官級に向けた手からフォース・ライトニングを放った。

 

「・・・っ!」

 

指揮官級はウィンドゥから受けた傷のせいか、強力すぎるフォース・ライトニングのせいか定かではないが、声を上げる事なく主人からの攻撃をその身に受けている。

 

その時、共和国クルーザーの砲撃によりインヴィジブル・ハンドは激しい振動に包まれる。

 

「レイ!」

 

ジェットパックを起動して指揮官級の下に向かおうとしたが、アナキンに呼び止められ踏み止まった。

今は指揮官級の正体を確かめるよりも、気を失っているオビ=ワンとドゥークーを連れて脱出することが最優先だ。

 

だが、「指揮官級はヒュメルなのでは?」という俺の希望的観測が判断を鈍らせる。

加えてインヴィジブル・ハンドは推力を失い、コルサントの重力に引き寄せられて行く。

 

「レイ!!!」

 

俺はアナキンの悲鳴にも聞こえる呼び声に覚悟を決め、近くにいるドゥークーを背負う。

オビ=ワンの事はウィンドゥが既に背負っている。

 

『ご主人様、どうかお慈悲を!!』

 

徐々に傾いてきた船内で、下肢を失ったモールがシディアスに助けを求める声が聞こえる。

しかし無様な姿を晒しているモールには目もくれず、脱出を図っている俺達をシディアスは見逃すつもりは無いらしい。

 

「逃がすと思うかジェダイ・・・!」

 

俺達よりもかなり下に流れてしまったシディアスは、フォースの力を借りて大きく跳躍しようと身構える。

そこに向かって、二人のジェダイ・マスターは強力な力の乗ったフォース・プッシュでシディアスの跳躍を妨げる。

 

加えて俺は、シディアスに向けてスモーク(煙幕)に切り替えたスポウダー・ミサイルを放つ。

設定の変更によって、着弾する前にミサイルは起爆し、内包された濃い煙が辺りに充満する。

 

 

こうして俺たちは、待機していたオーリーとR2の助けを借りて、インヴィジブル・ハンドから脱出することに成功したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

[インヴィジブル・ハンド脱出から少し、遡る・・・]

 

オビ=ワン・ケノービとメイス・ウィンドゥは、グリーヴァスによって攫われたパルパティーン最高議長を救うため、彼の旗艦であるインヴィジブル・ハンドに潜入していた。

 

<インヴィジブル・ハンド船内 観測用プラットフォーム>

 

「議長閣下」

 

「ご無事なお姿を見て、安心致しました」

 

無事に議長の下に辿り着いたオビ=ワンとメイスだったが、後方からはシスの暗黒卿であるドゥークーが四体のIG-100マグナガードを引き連れてやって来る。

 

「二人では勝てん、彼奴(あやつ)はシスだ」

 

「ご心配なく、シスの相手なら慣れていますので」

 

パルパティーンからの言葉にそう答えたオビ=ワンは、メイスと共にローブを床に脱ぎ捨てる。

 

「マスター・ウィンドゥ・・・友よ、其方が来るとは予測できなかった」

 

「パーティーは終わりだ」

 

「いいや、友よ。これは始まりだ」

 

そう言うとドゥークーは自らのライトセーバーを起動し、メイスとオビ=ワン、二人のジェダイ・マスターと対決を始める。

 

さらに、後方に控えていたマグナガードがエレクトロスタッフを起動し、ドゥークーのフォースで吹き飛ばされたオビ=ワンに襲い掛かる。

オビ=ワンは得意の【ソレス】のフォームを用い、四体のマグナガードから繰り出される殺人的な攻撃を受け流し、反撃の機会を伺っている。

 

メイスはそのジェダイらしからぬ攻撃的なフォーム、【ジュヨー】で、ドゥークーと互角以上の戦いを繰り広げている。

ドゥークー自身も短期的な戦いでは勝ち目がないと考えたのか、フォースを身に纏い、入り口がある二階部分まで大きく跳躍する。

 

「流石だな友よ、ライトセーバー戦では其方の右に出る者はいないだろう」

 

そう言いながらドゥークーは徐(おもむろ)に手を上げて、フォース・ライトニングを繰り出した。

メイスは突然の攻撃にも冷静に対応し、自らのライトセーバーで防いでいる。

 

そこに、いつの間にか四体のマグナガードをスクラップにしたオビ=ワンが現れ、隙を晒しているドゥークーに向かってライトセーバーを振り下ろす。

 

対応が少し遅れたが、流石はシスの暗黒卿だ。

その攻撃を一階部分の広間に飛び降りる事で回避し、それと同時にフォース・プッシュでオビ=ワンを後退させた。

 

そしてメイスは、彼が着地する瞬間に生まれる隙を見逃さなかった。

先程と同様の構えをしているメイスを見て、同じラインからの攻撃が来ると考えたドゥークーは、彼の攻撃を受け流すためにライトセーバーを構える。

 

だが、ドゥークーの思い通りにはいかなかった。

メイスは一瞬の間に構えを修正し、超攻撃型の型【ヴァーパッド】に切り替えたのだ。

着地の隙を突かれた目にも止まらぬ連続攻撃に対して、ドゥークーは次第に対応出来なくなっていった。

そして防御の姿勢を崩されたドゥークーは、メイスの強力な斬撃にライトセーバーを持っていた右手首ごと切断された。

 

「・・・そのスピードと正確な連撃、素晴らしいの一言です」

 

「これは私の闇・・・弱さの象徴でもある。ザ・マスター(ソレスを極めし者)であるお前とは対となる力だ」

 

ドゥークーは、メイスから受けたダメージで床に座り込んでしまっている。

その時、今まで傍観していたパルパティーンが口を開く。

 

「流石はジェダイ評議会を代表するマスターだな。見事な働きであった。さあ今がその時、彼を倒してこの戦争に終止符を打つのだ!」

 

パルパティーンは用済みであるドゥークーを、ジェダイの力を使って処分するつもりのようだ。

 

「わ、私は死にたくない・・・ジェダイは武器を持たぬものは殺せないはずだ!」

 

しかし、パルパティーンにとって大きな誤算が生じた。

何とドゥークー伯爵が命乞いを始めたのだ。

これは銀行グループを手に入れる一件で、ドゥークーがしくじった事が関係している。

 

銀行グループを我が物にする計画を台無しにしたドゥークーに対する、シディアスの怒りは本物だった。

計画が失敗した後、シディアスはフォース・ライトニングで彼を限界まで痛めつけた。

この出来事がきっかけで、ドゥークーの生存本能を刺激してしまったのだ。

 

「「・・・」」

 

「頼む! 私の知っている事を全て話す!」

 

「早く殺すのだ、マスター・ジェダイ!」

 

「そこに座っている男こそ・・・」

 

ドゥークーがその言葉を言い終わることは無かった。

パルパティーンは縛られたまま、フォース・ライトニングをドゥークー目掛けて放ったのだ。

その攻撃をまともに受けたドゥークーは意識を手放し、咄嗟にライトセーバーを向けたオビ=ワンも、正体を現したダース・シディアスによってその意識を刈り取られた。

 

「シスの暗黒卿・・・!」

 

メイスはそう呟きながら、探していたシスの暗黒卿にライトセーバーを向ける。

しかし、この状況すらもシディアスは利用することにしたのだ。

 

彼は感じていたのだ。

自らの弟子となり、共に銀河を支配する若者の存在を・・・。

 

 

そこに、遅れて駆け付けたアナキンとレイが姿を現す。

 

「ア、 アナキン! 助けてくれ! 奴らが私の命を狙っている!」

 

「・・・マスター、これは一体どういう状況なのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

[時は戻り、インヴィジブル・ハンド脱出後]

 

俺達はインヴィジブル・ハンドから脱出、形勢が不利だった独立星系連合はコルサント海域から離脱していた。

 

さらにダース・シディアスが乗ったインヴィジブル・ハンドを撃破することは叶わず、残存勢力と共にハイパースペースへとジャンプしてしまった。

 

<惑星コルサント 共和国軍基地>

 

コルサント襲撃に加えて最高議長誘拐というショッキングな事件が起こり、民衆は混乱していたが俺達が捕らえたドゥークー伯爵の証言もあり、共和国のトップがシスの暗黒卿と言う事実が彼らの知る所となった。

 

国民には公表すべきでは無いと言う意見もあったが、下手に隠しておけば、この状況すらシディアスに利用される可能性がある事を考慮した結果の対応であった。

 

加えて汚職にまみれた政治家たちは、身の危険を敏感に感じ取り、速やかにコルサントからの脱出を図っていた。

所謂“小物”の逮捕は概ね成功していたが、“大物”達は独自のルートを使い、既に大部分が国外逃亡を成功させていた。

 

「なあ、アディスちゃん。これからどうなるんだろうな」

 

「・・・俺たちは知っていたからまだ良いが、自分達のトップが敵の親玉だったなんて他の連中にはショックが大きすぎる」

 

そう話すのは、オーリーとアディスだ。

この二人はまだ良いが、他の国民や兵士は浮足立った状況が続いている。

 

その時、突然大きな爆発音と共に、遠くの方で銃声が鳴り響いた。

 

「おい軍曹、何があった!?」

 

俺は近くにいたクローン・サージェントに声を掛ける。

 

「サー! 自分にもわかりません! 現在状況を確認中です!」

 

そう言うと軍曹は、軍の中央指令センターに向かって走って行った。

 

敵襲か?

今共和国は混乱している。

こんな状況で襲われたとなったら、我が方の被害は計り知れない物になるだろう。

 

その時、騒ぎが起きた瞬間にジェットパックを起動して、高台に上っていたオーリーから通信が入る。

 

『大変だ、レイレイ! ジェダイ聖堂が襲われている!』

 

「敵の種類や規模は!?」

 

一体どこから潜入した?

インヴィジブル・ハンドはハイパースペースにジャンプした為、襲撃があったとしてもしばらくは先だと思っていたが・・・

 

『一個大隊はいる。それに襲っているのは・・・』

 

「?」

 

『・・・クローンだ』

 




はい、お疲れさまでした。
いよいよ最終局面に入ってきました。
更新は、また不定期になってしまうかもしれませんが、気長にお付き合い頂けると助かります。

それではまた近いうちに・・・
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