自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さん、お疲れ様です。
みどり色です。

金、土、日、月と予定があるので、その間は更新が出来ません。
お待たせして申し訳ありませんが、暫くお待ちいただければ幸いです。



第63話 取り敢えず被害を最小限に

『・・・クローンだ』

 

クローンだって?

何故クローンが聖堂を・・・まさか

 

シディアスが、オーダー66を発令したのか?

だが、抑制チップは内密に除去する運びになっていたはず・・・

それに奴は既に議長ではない。

詳しくはわからないが、議長としての権限が失われた今、シディアスがクローンに命令を下すことなど出来るのか・・・?

 

とにかく状況を確認しなくては・・・

 

「アディス、オーリー! 先に俺たちで聖堂まで飛ぶぞ! 実際に見なくては状況もわからない!」

 

「了解した」 「あいよ!」

 

こうして俺たちはジェットパックを起動して、聖堂まで向かうのだった。

間に合えば良いんだが・・・。

 

 

 

 

 

<惑星コルサント ジェダイ聖堂>

 

近づいていくと聖堂からは大きな煙が立ちのぼっており、入り口部分は破壊されているのが確認できる。

さらに、入り口付近に居合わせたであろうジェダイや、クローンの死体が転がっている。

 

「・・・第13大隊の連中だな」

 

そうアディスが呟いた。

第13大隊はジェダイ・マスター、ジャロ・タパルが率いる部隊だ。

アイアン大隊と呼ばれるこの部隊は、本来の歴史であれば惑星ブラッカで独立星系連合との戦闘を行うはずだったが、まだ派遣されていなかったんだな。

そもそもコルサント襲撃自体、歴史から見ればかなり前倒しなのだから何でもあり得るって訳か。

 

「・・・うぅっ」

 

「ん? そこのトルーパー、まだ息があるぞ!」

 

自らが放ったブラスターをジェダイに偏向させられたんだろう。

アーマーが光弾を受け止めてはいるが、致命傷なのは誰が見ても明らかだった。

 

「おい、何があったんだ!?」

 

「・・・命令・・・ジェダイ、裏切り・・・・・・」

 

ハッキリしない意識の中で、彼はそう言い残して事切れた。

 

「・・・レイ、これは?」

 

「・・・ああ、間違いない。ジェダイ抹殺の命令が下っている」

 

どういう事だ?

繰り返しになるが既に共和国の最高権力者ではないシディアスが、クローンに命令を強制させることなど出来るのか?

 

・・・可能性としては十分に考えられる。

狡猾な奴の事だ。

もしもの時の為のプランを用意していたとしても、何ら不思議ではない。

 

「考えていても仕方ない。とにかく今はジェダイを救うんだ」

 

 

 

 

 

<惑星コルサント ジェダイ聖堂内>

 

『ジェダイだ! 逃がすな!』

 

『接近を許すな! 回り込んで仕留めろ!』

 

聖堂内は酷い有様だった。

歴史的な建物は破壊され、ティバナガスと人の身体が焼ける匂いが充満している。

 

「アディス、オーリー、武器はスタンモードに設定しろ。クローンは出来る限り生け捕りにしたい」

 

「ああ、了解だ」 「俺も兄弟は殺したくねーしな!」

 

俺達は三人で固まり、お互いをカバーし合いながら前進した。

オーリーは専用兵器【ラース】を起動しており、スタンモードに設定したハンドブラスターを装備している。

 

アディスも久しぶりに専用兵器の【アイギス】を使おうと考えたようだが、今回のような混戦では非常に使い勝手が悪いので、仕方なく手持ちのブラスターを使って行動する。

 

『うわぁ!?』

 

『・・・なんだ!?』

 

『後方から敵だ!』

 

『コンタクト! 油断するな!』

 

俺達は隙を突くことに成功し、後ろから次々に第13大隊の兵士たちを気絶させていく。

 

『仲間割れか?』

 

『いや、あれはコマンダー・レイだ』

 

『彼らは味方のようだな』

 

ジェダイも俺たちが敵では無いと認識したようで、彼らとクローンを挟み撃ちにすることが出来た。

 

「コマンダー、これは一体どういう事なんだ? 突然クローンが聖堂を襲撃したのだ」

 

そう声を掛けてきたのはシン・ドローリグ、ソード・マスターと呼ばれるほどの実力の持ち主で、現在はジェダイ訓練生を鍛えるために、聖堂にいる事が多い人物だ。

 

「恐らくダース・シディアスの陰謀です。彼らはシスの暗黒卿の命令で、ジェダイ抹殺の指令を遂行しています。決して彼らの意思ではありません。出来る限り、彼らを傷つけずに拘束したいのです」

 

「わかった。努力はするが、もしもの時はこちらの命を最優先にさせてもらう」

 

「もちろんです」

 

シン・ドローリグに状況を伝えたことで、すぐさま周りのジェダイに情報が伝達された。

しかし本気で殺しに掛かってくるクローン相手に、ジェダイも余裕があるわけではなく、双方の被害が大きくなりつつあった。

 

「レックス、部隊を率いて事態の収拾に当たれ! 出来る限り生きて捕らえるんだ!」

 

「イエッサー! 野郎共続け!」

 

『うおー!』

 

『ゴーゴーゴー!』

 

『回り込め!』

 

そこに異変を感じ取った第501大隊のクローン達が、アナキンに連れられて駆け付けてくれたようだ。

アナキンやレックス達は行動抑制チップの事を知っている為、初めから彼らを生け捕りにするつもりらしい。

 

「レイ、大丈夫か? 彼らのチップは取り除かれたんじゃなかったのか?」

 

「ああ、問題ない。どうやら全ての個体からチップが取り除かれた訳じゃないようなんだ。詳しくはわからない」

 

「それなら尚更、彼らを生きたまま捕らえないと」

 

アナキンの言う通りだ。

今は完全な憶測で話をしているに過ぎない。

彼らの頭の中を調べれば、どのみちハッキリするだろう。

 

 

 

 

 

アナキン率いる第501大隊や、時間経過と共にマスター・クラスのジェダイも応援に駆け付けてくれた為、程なくして第13大隊を制圧することに成功した。

しかしジェダイ、クローン双方には決して小さくない被害が出たことは言うまでもない。

一個大隊の裏切りですらこの混乱なのだ。

歴史通り、全てのクローンがジェダイ抹殺のプロトコルを遂行する事態になったら・・・

考えたくも無いな。

 

 

 

さらに第13大隊による聖堂襲撃事件と同時刻、共和国司法局中央拘留センターでもクローンによる襲撃事件が起きていた。

どうやら本命はこちらだったようで、あらゆる犯罪者が脱獄に成功していた。

 

いや、正確には襲撃ではないな。

警備の任務に就いていたクローン・ショック・トルーパーが囚人の脱獄に手を貸したのだ。さらに聖堂襲撃の混乱に乗じて、既に遥か彼方に飛び去ってしまった。

 

「・・・やられたな」

 

「ああ、聖堂襲撃は囮で、本命が司法局中央拘留センターだったとはな」

 

ん?

そう言えばクレル先生もあそこに収監されていたよな?

・・・やめておこう

考えるだけで疲れてくる。

 

予想外だったのが少なくない囚人が、自らの意思で監獄に残っていたと言うことだ。

どうやら、これ以上面倒ごとに巻き込まれたくないと考えたようだ。

利口な連中もいるのね。

 

さらに驚いた事が、ドゥークー伯爵も脱獄せずにその場に残っていたというのだ。

まあ、何となく理由は想像できるけどね。

心中お察し致します・・・。

 

「コマンダー・レイ」

 

アディスと話をしている所に、突然声を掛けられた。

相手はカル・ケスティスの師匠で、ジェダイ・マスターのジャロ・タパルだった。

 

「タパル将軍?」

 

「先の戦闘では、私の部隊が迷惑を掛けたな。マスター・ドローリグから話は聞いた・・・貴官が出来るだけ生きたまま捕まえるようにと、進言してくれたそうだな」

 

そんな事を言いに、わざわざ俺に会いに来たのか?

思っていたよりも、律儀な人なんだな。

 

「自分の使命を遂行したまでです」

 

「貴官には弟子の件でも世話になったからな・・・本当に感謝している」

 

そうだ。

彼の弟子、カル・ケスティスはまだ見つかっていないのだ。

生きている事を願っているが、今のところ彼の情報は全くない。

 

・・・待てよ?

一人知ってそうな奴がいるじゃないか!

 

「将軍、カル・ケスティスの事ですが、ドゥークーが何か知っているかもしれません」

 

「確かに・・・可能性は高いな。礼を言うコマンダー」

 

そう言って一礼すると、彼は背を向けて去って行った。

何か目的があって攫われたはずだからな。

生きていれば良いのだが・・・

 

「ん、そうだコマンダー」

 

何かを思い出したかのように、ジャロ・タパルが立ち止まる。

 

「はい将軍」

 

「あの緑茶という飲み物だが、あれは素晴らしい。良い物が手に入ったら教えてくれ」

 

そう言い残し、ラサットのジェダイ・マスターは去って行った。

 

・・・貴方も緑茶の虜なのね。

 




はい、お疲れさまでした。

ドゥークーは絶賛病み期突入中なので、そっとしておいて上げてください。
そしてみんな大好き(?)クレル先生も、異状なく逃げ出しましたね。
彼の登場が楽しみです()


それではまた近いうちに・・・
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