自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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第74話 取り敢えず新政権の樹立

あれから、またしばらく時間が経過した。

パルパティーンは、分離主義派を中心とした銀河帝国樹立を宣言した。

帝国樹立が宣言されたと同時に独立星系連合は解体、帝国軍に再編された。

 

そんな中、初代皇帝に就任したジーヴ・パルパティーンの独裁的な政策に賛同できない分離主義派の一部が共和国に合流した。

 

非常に力の強い分離主義派の勢力、それも少なくない規模が合流したことで、共和国も大きな変化を迎える。

意外な事に、この変化は悪いことばかりではなかった。

 

分離主義派が得意としていた金融や通商部分が大幅に改善され、国民の生活レベルも劇的に向上した。

インフラの整備や福利厚生、ドロイド軍の製造に大きく割かれていた資金が国民の為に使われ始めたのだ。

 

だが、戦時中だという事実は変わらない。

やはり優先的に資金が回されるのは、軍事関係の分野だった。

それも今は仕方ない。

守る国がなくなれば、インフラの整備どころの話では無くなるからな。

 

分離主義派が合流したことに伴って、銀河共和国は新たな組織として生まれ変わった。

 

 

“銀河連合国”

 

 

これが銀河共和国の新しい形だった。

 

銀河連合国が誕生したことにより、過去に戦争犯罪者と呼ばれた者達に恩赦が与えられた。

逆に分離主義派から見たら、共和国に言いたいことは一つや二つでは済まないだろう。

こちら(共和国側)だけが、我が儘を言っていられない。

 

まあ、当然といえば当然の対応だな。

・・・すぐに信用できるかは置いておいて。

 

皆に緑茶飲ませれば何とかなるんじゃね?

さすがに無理か(笑)

 

・・・無理だよね?

 

 

 

 

 

<第10星系軍旗艦 ヴェネター級スターデストロイヤー“レゾリュート”>

 

帝国との戦いは主要な宙域ではなく、外縁部での戦闘が大部分を占めていた。

と言うのも主要な部分は連合国が駐留しており、帝国は外縁部で戦力を蓄えているようなのだ。

引きこもりやがって・・・

俺も休みたい(切実)

 

連合国が攻めきれないのは、外縁部まで戦線を伸ばすと、どうしても部隊の規模が小さくなってしまうからだ。

 

 

「なあアナキン、お前が司令の立場を変わってくれて俺は嬉しいよ」

 

ふっふっふっ

実は第10星系軍の指揮官という立場から、俺は退いている。

現在、全ての星系軍をジェダイ評議会のメンバーが指揮しているのだ。

 

「評議会の決定だから仕方がないが、別に僕はいつでもこの席を君に譲る用意がある。どうする?」

 

「い や だ」

 

絶対に代わるもんか。

ちなみに俺は陸軍参謀総長という立場からも退いている。

身も蓋もない言い方をすると、合流した分離主義派の連中に忖度したって訳だ。

たかが“クローン”を、陸軍のトップの座に座らせて置く訳にはいかなくなりましたってことですな。

 

「君はその立場に納得しているのか? これは事実上降格だ。何なら僕が上に掛け合って・・・」

 

「やめろ! そんな事をしたらもっとややこしくなるわ! 別に降格って言ったって、以前の立場に戻ったようなものなんだ。特に不便も感じてはいない」

 

現在はアナキンが指揮する第10星系軍の所属という事になっているが、アナキンの計らいで割と自由にさせてもらっている。

一応、第117コマンド大隊を指揮下に置いているが、そこは副官のライズに丸投げしている。

うん、優秀な部下を持つと楽ができて助かるなぁ。

 

「ホント、貴方たちって仲が良いわね。男の人って成長しているように見えて、中身は意外と子供のままよね」

 

そう言うのは同じく第10星系軍所属のアソーカだ。

彼女もジェダイ将軍として、自らの部隊を率いている。

 

「タノ将軍、スカイウォーカー将軍とレイは子供の心を持った大人として非常に稀有な存在です。それが時に大きな戦果をもたらします」

 

「・・・なあアナキン、俺たちってバカにされているのか?」

 

「・・・まさか、そんな訳ないだろう。君の考えすぎ・・・だ」

 

『『『『『はっはっはっはっはっはっ』』』』』

 

アソーカとレックスの絶妙な連携に、二人してオドオドしている姿は大部隊を率いている士官には到底見えなかった。

そのやり取りを見て、ブリッジにいる他のトルーパー達も声を出して笑っている。

 

解せぬ・・・

 

 

 

 

 

「間もなくハイパースペースを抜けます」

 

ブリッジの担当官がそう言うと、艦はハイパースペースから脱した。

ここは銀河外縁部の一つ、マンダロア宙域と呼ばれる場所だ。

 

元々モールによって侵略を受けていた惑星マンダロアは現在、モールがパルパティーン陣営に加わったこともあり、帝国の支配下にある。

その状況を重く見た銀河連合国はサティーン公爵の一声もあって、現地の協力者と共にマンダロアを解放するためにやって来たのだ。

 

「・・・レイ、大丈夫か?」

 

「え?」

 

「辛そうな顔をしているぞ?」

 

俺は今、ヒュメルの事を考えていた。

それが原因で、無意識のうちに顔に出ていたのだろう。

 

あの時の事を後悔していないと言えば嘘になる。

俺を守るためにヒュメルは自らを犠牲にし、記憶を失い、今では帝国にも追われる身となっている。

 

「・・・ああ、問題ない。今は任務に集中する」

 

 

 

 

 

<惑星マンダロア 首都サンダリ>

 

現在、惑星マンダロアを支配しているデス・ウォッチに対して、惑星コルサントからサティーン公爵が宣戦を布告した。

戦いを何よりも嫌うサティーンであったが、対話だけではどうしようもない状況だというのを理解しての事だった。

 

俺たちはデス・ウォッチからご丁寧な御持て成しを受けたが、何とか首都のサンダリに降り立つことに成功する。

 

「各部隊はそれぞれの担当区域を制圧しろ! 市民の安全が最優先だ!」

 

『『『サー・イエッサー!!』』』

 

辺りにはモールに忠実なデス・ウォッチの一派、マンダロリアン・スーパー・コマンドーが溢れかえっている。

加えて、帝国に属するクローン・トルーパー部隊も一定数存在し、激しい戦闘が繰り広げられていた。

 

『帝国に組み伏すなど、マンダロアの誇りを忘れたか!!』

 

『貴様らこそ、共和国に助けを求めるなど誇りが聞いて呆れるわ!!』

 

惑星マンダロア上空では帝国のクルーザーと、銀河連合のクルーザーが激しい戦闘を行っている。

空と陸、どちらかが優勢になれば、この戦いも終わりが見えてくるはずだ。

 

「レイ、正面に穴が空いた! 予定通り、宮殿に向かう!」

 

「了解だ! 一個小隊、俺に続け! 宮殿を制圧するぞ!」

 

『『『サー・イエッサー!!』』』

 

アナキンからの指示の通り、レックス、ライズと共に、俺は一個小隊を率いて宮殿に向かう。

あ、大丈夫

アナキンもいるよ?

モールがいたら大変だからね☆

 

 

 

 

 

 

<惑星マンダロア 宮殿>

 

俺たちは帝国の激しい抵抗に合いながらも、何とか宮殿に辿り着くことに成功する。

敵はドロイドとは違い、高度な訓練を受けた精鋭だ。

思ったよりも厳しい戦いになっている。

 

「中々、敵さんも手強いよな」

 

「ああ、こんな事ならトルーパーの訓練をもっと優し目にすれば良かったよ」

 

俺はレックスと冗談を言い合いながら歩みを進める。

レックスは『違いない』と冗談で返してくるが、俺は割と真面目に言っている。

 

生まれた時から軍事訓練を施され、成熟した個体が長い者で三年間も戦争を続けているんだ。

遠い過去や未来の事はわからないが、クローン・トルーパーは歴史上で最強の軍隊であることは自信を持って言える。

 

『裏切り者だ! 殺せ!!』 『ゴーゴーゴー!』

『回り込ませるな! ジェダイを集中的に狙うんだ!』

 

帝国のクローン・トルーパーから向けられる本物の殺意。

以前は背中を預け合った兄弟から向けられる銃口に、俺たちも銃を構えるしかない。

『こんな状況でよく冗談が言えるな』

そう思うかもしれないが、それは違う。

 

寧ろその逆だ。

俺たちは冗談を言うことで、精神的苦痛から逃れているのだ。

平気な訳がない。

 

現にストレスに耐性があるはずのクローンの中から、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と思われる症状が出ている者も少なくない。

俺たちはそれだけ、ギリギリの状況を戦っているのだ。

 

 

宮殿を守る部隊を倒しながら、俺たちは建物の内部まで侵入する。

 

「・・・モール」

 

「ふんっ、スカイウォーカー・・・ケノービはいないようだな。お前のようなヒヨッ子がマスターの称号をぶら下げているとは、ジェダイも余程人手不足と見える」

 

護衛のマンダロリアン・スーパー・コマンドーを従えたモールが、玉座に深くもたれ掛かっている。

思ったよりも、護衛の数が少ない。

これは何かあると考えて良いな。

 




はい、お疲れさまでした。
またまた更新が遅くなってしまって申し訳ない。

銀河共和国と分離主義派の新しい共同体。
銀河連合国と名付けましたが、マジで適当に考えたのでツッコミは無しでお願い致しまあす。

細かい設定などは、気が向いたら投稿します・・・多分・・・・・・
(小声)


それではまた近いうちに・・・
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