自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さん、お疲れさまです。
みどり色です。

今回短いので、一緒に次話も投稿しちゃいます。
それではお楽しみ下さい。



第77話 取り敢えず決意を新たに

<惑星ナブー 首都シード>

 

この町は本当に美しいな。

何処となく地球の建造物に近いものを感じる。

 

俺は湖水地方でスカイウォーカー家とのひと時を楽しんだ後、軍が駐留している首都のシードを訪れていた。

 

『『お疲れ様です』』

 

「ああ、ご苦労」

 

巡回中のトルーパーによる敬礼に、答礼で応える。

勢力を拡大する帝国に対する策として、主要な惑星には現在軍が駐留している。

全ての星に駐留させることは出来ないが、多く存在する星々に等間隔で軍を配置している為、何かあった時には近隣の惑星へ速やかな初動対応が行えるようになっている。

 

そんな俺は街並みを楽しみながら、首都の外れにある駐屯地へ向かっている。

時々市民と挨拶を交わすが、再び自分たちの星が戦場になることを心配しているようだ。

 

『すげー! 女王のシャトルにそっくりだぜ!?』

 

『普通のクローンと全然違う!』

 

俺の姿を見た10歳そこそこ位の子供が、俺の姿を見てはしゃいでいる。

・・・確かにロイヤル・スターシップに似ているかもな。

結局このアーマー(ベスカー製のクローン・トルーパー・アーマー)は銀色のままだし。

暇なときに塗装しよう、うん。

 

俺は子供たちに手を振って応えると、また歩みを進める。

駐屯地の正門に辿り着き、表門歩哨に身分の照会をしてもらう。

 

『服務中異常なし!』

 

表門歩哨に就いている彼は、恐らく新兵なのだろう。

卸したてのフェーズⅢ・アーマーが白く輝いている。

 

「ご苦労」

 

彼の仕事を邪魔しちゃ悪い。

俺は本部まで速足で向かうのだった。

 

 

 

 

 

「戻ったかレイ、もう少し長居すると思ったが?」

 

俺に声を掛けてきたのは、最近コマンダーに昇進したレックスだ。

彼は嫌がったのだが、軍としては新兵が続々と増える中で、古参で実力もあるレックスをキャプテンのままにしておく訳にもいかなかったのだ。

 

「ああ、だが久しぶりにゆっくりとできた。話は変わるが、最近若い連中をよく見かけるな」

 

俺は歩哨で見かけた新兵の話をする。

 

「この2年で兵の充足率は大幅に改善したからな。その分、経験の浅いピカピカ組が増えたのも事実だ」

 

クローン大戦開戦から6年以上・・・

開戦当初から生き残っている兵の方が珍しいからな。

最近では対ドロイド戦だけでなく、対人戦にも特に力を入れて訓練が行われている。

理由は言うまでもないだろう。

胸糞悪い。

 

「・・・戦争も様変わりしたな」

 

勿論、色んな意味でな。

俺はそう付け加える。

 

「それで、スカイウォーカー将軍は?」

 

「・・・アナキンは自分の人生を取り戻すんだ。俺たちが口出し出来る問題ではない」

 

レックスは、「そうか」とだけ言った。

彼はずっとアナキンの傍で戦ってきた。

思う事を多いだろう。

アナキンも、レックスの事を心底信頼している。

パドメとの関係を打ち明けるほどに・・・。

 

「レックス、部下を調整させてくれ。準備が出来次第撤収だ」

 

「了解した」

 

 

 

 

 

<ニュー級アタック・シャトル船内>

 

レックスと小数のトルーパーが乗船し、すぐに惑星の軌道上にいるクルーザーまで飛び立つ予定だ。

 

「パイロット、クルーザーまで一瞬だが何があるかわからない。チェックは念入りにな」

 

俺は報告書等に目を通しながら、パイロットに声を掛ける。

無いとは思うが、急に帝国が攻めてくるとも限らない。

備え過ぎという事も無いだろう。

 

「了解ですコマンダー、お任せください」

 

「ああ、宜しく頼・・・む?」

 

あれ?

この声知っているぞ。

どこぞのイケメンにそっくりだ。

 

「—————おい伍長」

 

「イエッサー」

 

俺は近くで作業をしていたトルーパーを呼び寄せる。

 

「忙しいところ悪いな、この操縦席にいるのは誰だ?」

 

「・・・誰・・・とおっしゃいますと?」

 

「そのままの意味だ」

 

「イ、イエッサー・・・この方はジェダイ・マスターであり、ジェダイ評議会の一員。そして銀河連合国軍最高位将軍であり、第10星系軍の最高司令官、アナキン・スカイウォーカー将軍であります」

 

伍長は簡潔に、事実のみを淡々と述べた。

「コイツ、頭おかしいのか?」と言う雰囲気を醸し出していたが、それに関しては今はどうでも良い。

何より重要なのは、俺の目が正常に機能しているって事だ。

 

「・・・ありがとう伍長、作業に戻ってくれ」

 

彼が俺と距離を取りたがっていたのは気のせいではないだろう。

未だにこちらをチラチラと様子を伺っている。

おかしいのは俺じゃないからね?

 

「——————アナキン、どうやら俺の目は正常なようだ。頭の良いお前なら、俺の言いたいことは聞かなくてもわかるよな?」

 

「もちろんだレイ、機の状態は完璧だ。問題なくクルーザーまでたどり着くどころか、このまま戦闘にだって入れるぞ」

 

コイツ・・・ワザとだな。

 

「家族はいいのか? パドメは? 子供たちは? 納得しているのか?」

 

「君が家から出て行った後、ルークが『パパもいってらっしゃい! はやくかえってきてね』と言ったんだ。あんなに小さい子が、自分の事ではなく、他者を優先することができるんだ・・・僕だけが自分のしたいようにはできない。それに本当の意味で家族の安全を願うなら、僕は自分のすべき事をする」

 

そうか。

ルークがそんな事を・・・

なら、やるべき事は一つだな。

 

「・・・ならこんな戦争早く終わらせて、家族の下に帰らなきゃな。ルークにそう言われたんだろう?」

 

「ああ、早く帰らないとパドメとレイアに詰められる」

 

「あの二人を相手にしては、お前でも太刀打ちできないだろうな」

 

俺たちは互いに笑い合い、戦争終結の為、決意を新たにするのであった。

 

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