自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた 作:みどり色
こちら側の生命線でもある惑星カミーノ、ティポカシティの攻防戦は今までも幾度となく繰り広げられてきた。
その度に軍が守りやすいようにと、アウターリムの遥か彼方にある施設の移動を具申して来たが全て却下されたのだ。
その理由は、カミーノアンという気難しい種族の特性故だ。
その結果がこれだ。
言葉にならない程悲惨なものだ。
目的を達成した帝国軍は撤退、追撃をしようと試みた銀河連合国は足止めに残されたバトル・ドロイドに行く手を阻まれ、それすらも失敗に終わった。
その帝国の目的というのは、次世代のクローン・トルーパーやジャンゴ・フェットの遺伝子コードの破壊だ。
後で聞いた話だが、バズ・ドロイドによる連鎖爆発が起こった際、各方面に散らばっていたジェダイはたくさんの命が一度に失われたのを感じ取ったのだという。
便利なのか、そうでないのか・・・
失ったことに気が付いたって、それを止められないなら意味がないだろう。
クソったれ・・・
「議長閣下、以上がカミーノでの事の顛末です」
オビ=ワンが話しているのは、遥か遠くの惑星コルサントにいる連合元老院議会最高議長であるモン・モスマだ。
銀河連合国の誕生により混乱していた内政を鑑み、一時的にジェダイ評議会が元老院議員と協力して事態の収拾に勤めていた。
努力の甲斐あって今ではある程度の安定を取り戻し、銀河元老院議会と分離主義元老院議会は、連合元老院議会へと形を変えた。
かつては若く、理想主義的な考えを持っていたモン・モスマだったが、パルパティーンへの権力の集中や、元老院の政治的な影響力が急速に失われていくのを目の当たりにし、これを是とせず、パドメ・アミダラやベイル・オーガナらと協力して反対運動を行っていた。
パルパティーンが銀河帝国樹立を宣言したことが決定打となり、道義心の強いモスマの重要性が世論にも浸透していったのだ。
生まれながらに持ち合わせているカリスマ性に加え、“運命の預言者”と評されるほどの手腕により、モスマは絶大な支持を得ている。
それでいて権力に堕落しない姿勢は目を見張るものがある。
『状況は分かりました。とにかく今は、彼らへの哀悼の意を捧げましょう』
今まで多すぎる数の戦友を亡くしてきた。
だがその状況に慣れてしまっていたのも事実だ。
そんな精神状態でも、今回の出来事はかなり来るものがあった。
別に『大人だから』『子供だから』と言うつもりは無いが、やはり未来ある子供たちの死には色々と考えてしまうのも仕方のない事だろう。
「・・・閣下、今は戦争中です。これからの事を考えなければ・・・」
「戦争に次ぐ戦争・・・私たちはこの国を守らねばなりません。次の世代、これから生まれてくる子供たちの為にも・・・犠牲になったもの達の為にも」
惑星カミーノの混乱を収める為、ジェダイ評議会から派遣されたのはシャアク・ティだった。
彼女に現場の指揮を任せ、俺たちはコルサントへと帰還した。
<惑星コルサント ジェダイ評議会>
「クローンの生産がストップしたとなると、状況は一気にこちらが不利になります。施設の復旧は可能でしょうが、オリジナルであるジャンゴ・フェットの遺伝子コードも失われました。こちらに残された時間は少ないかと・・・」
そう話すのはオビ=ワンだ。
長期戦になると連合国側が不利になるというのは、火を見るよりも明らかだった。
その為か評議会の面々の表情は暗い。
グランドマスターであるヨーダは傍らに置いてあった緑茶を一口飲むと、その香りと渋みを堪能し、穏やかな表情を見せながら口を開いた。
「・・・うーむ、今までワシらはクローンに頼り過ぎていたのかもしれんの」
「クローン・トルーパーがいなければこの戦争に勝つのは難しいのも事実、こちら側の戦略を見直す必要があります」
「はい、それも急がなくては・・・」
ムンディに続いたのはオビ=ワンだ。
だがその場にいたアナキンは、もっと別の考えを持っていた。
「・・・私に考えがあります」
「考え? マスター・スカイウォーカー、その考えというのは?」
「はいマスター・ウィンドゥ、目には目を・・・・彼をお借りできます?」
アナキンは自分の考えを伝え、評議員らは驚きながらもそれを承認した。
矢面に立ったのはレイ、彼を引き連れて向かった先は辺境の惑星ボガーノだった。
<ヴェネター級スターデストロイヤー リナウン船内>
「こちらスカイウォーカー将軍、コードを送信する」
『お待ちを・・・コード確認しました』
俺は久方ぶりの休息の時間を堪能しようとしていた所、アナキンに呼び出しを受けた。
士官用に用意されている区画になんちゃって銭湯を作らせたのは良かったものの、忙し過ぎて入る機会に恵まれなかった。
今回ようやく入れると思っていたのに・・・
人生そう上手くいかないようです(泣)
ちなみにこのヴェネター級は、過去に分離主義派が鹵獲していたものだ。
ほらほら、惑星アバファーの一件で、大量のライドニウムが運び込まれていたヤツですよ。
え?
そんなのあったっけって?
グレガーが記憶を無くしていた一件って言えば分かりやすいかな?
あの時、ウチのタティスさん(スーパー・戦術・ドロイド)がそのまま頂戴していました、はいすみません。
そんなヴェネター級の後ろには数隻の元独立星系連合のクルーザーが追従している。
ここまで言えば分かりますよね?
クローンの供給がストップした今、相手と同じ土俵に乗る事にしたのだ。
あ、因みに久しぶりにボガーノに帰ったら、ドロイド軍の規模がエライ事になっていました。
数隻のクルーザーなんてその中のほんの一部ですよ?
おーい、某“友よ”爺さ~ん?
あんたのドロイド集めの趣味が銀河に平和をもたらすかもしれませんよ~?
選ばれし者って隣にいるイケメンじゃなかったっけ?
禿散らかっている孤高の爺さんだったけ?
「アナキン、それにしても評議会がよく了承したな。 ・・・と言うか元老院の方は大丈夫なのか?」
「ジェダイ評議会も随分と柔軟になったという事だろ? 元老院の方には既にマスター・ウィンドゥが話を通したから問題ない」
「ほーん・・・まあ、戦時だからな。背に腹は代えられないか」
それにしても柔軟過ぎないか?
柔軟過ぎて怖いんだよなぁ・・・
やっぱり緑茶?
緑茶なの??
後でまとめてトンデモナイ副作用とか出ないよね?
レイ君不安しかありません。
まあここまで来たら流れに身を任せますよ。
どうなっても知らないからな・・・。
<惑星コルサント ジェダイ聖堂某所>
「マスター・スカイウォーカーからの報告をまとめると、かつての独立星系連合の規模に肉薄する戦力が味方に付いたことになります」
その場にいるのはヨーダ、メイス、オビ=ワンの三名だ。
聖堂の廊下を歩きながら、今後の事を話し合っている。
「規模だけで見ればそれに遠く及ばないようですが、個々の能力は比較にならない程優れているようです。あれ程の軍をどうやって・・・」
「過去に戦闘に介入してきた第三の勢力がいたが、その正体がどこの管理下にも置かれていなかったとは驚きです」
メイスが言っているのは以前、惑星カミーノでの攻防戦にタティスが介入してきた時の事だ。
その出来事がきっかけで判明した第三勢力をアンノウンと呼んでいた。
「うーむ・・・暗黒面の力が強まっておる。細心の注意が必要じゃの」
はい、お疲れ様でした。
ようやく温めてきたドロイド軍が出せますw
今後は完結に向けて一気に進んでいきたい!(願望)
それではまた近いうちに・・・