自衛官だったけどクローンになったのでジェダイを救ってみた   作:みどり色

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皆さん、お疲れ様です。
みどり色です。

Twitterの方でも簡単に呟きましたが、ジェダイを主人公にした作品を新たに始めました。
本当であれば、この作品が完結して少し落ち着いてから執筆しようか決めるつもりだったのですが、ふとアイディアが浮かんだので、忘れないうちにメモ書きをしていたのですが、いつの間にか執筆している自分がいました・・・(ホラー)

https://syosetu.org/novel/300873/
URLはコチラになります。



この作品はかなりギャグ要素が強めでしたが、新しい方は割と真面目な作風なので、その違いも楽しんで頂ければと思います。

ま、まさか読んで下さいますよね!?
あえて読まないという放置プレイも嫌いじゃない()ですが、素直なヤンデレもみどり色は甘んじて受け入れますありがとうございます助かります好き。



第92話 取り敢えず脱出だ

<岩の惑星 帝国軍基地>

 

俺達は地上への最終便であるエレベーターに飛び込み、急いでスイッチを押す。

エレベーターの扉が閉まっても、グリーヴァスの笑い声が耳に残って離れない。

それにしても、奴らしからぬ最期だったな。

 

「レックス達は無事に脱出できただろうか?」

 

俺からの問い掛けに、アナキンはコムリンクを起動することで応える。

 

「レックス、こちらスカイウォーカー将軍、聞こえるかレックス!」

 

『—————す—————きこ—————』

 

ダメか・・・

一応繋がってはいるようだが、相変わらずのくそったれ通信状態に怒りを覚える。

 

「とにかく今は彼らを信じて脱出する他ない。医務室の場所も分からないし、そもそも爆発まで時間が残されていないだろう」

 

それに治療が完了次第、先に脱出しているように伝えてある。

俺達は最深部までの移動、そして量産型との戦闘まであったんだ。

レックス達の方が、時間に余裕があったと信じたい。

そもそも俺たちが無事に脱出できる保障すらない。

この基地と運命を共にする可能性も十分に考えられるのだ。

 

 

だがおかしい・・・

シールド・ジェネレーターが破壊されたからと言って、重力井戸発生装置が設置されている基地を爆破する理由が分からない。

それにグリーヴァスの量産型が生産されているのに加えて、グリーヴァス本人もその場にいた。

確かにドロイド将軍や量産型だけで勝てる程、この戦争は甘くない。

しかし、重要な戦力になったのは間違いないだろう。

それを捨て駒同然の扱いで・・・

 

謎は深まるばかりだ。

まさか俺たちの足止めだけが理由ではないだろう。

 

 

思考の海に沈んでいると時間が経つのが早い。

気が付くと地上に到着し、エレベーターの扉が開く。

俺はクリアリングしながら脅威の索敵を行うが、既に基地内のトルーパーやドロイドはその殆どが脱出したようだ。

俺はメインゲートから基地外に出て、少しでも通信状態を良くしようとアディスの方へと移動しながら無線を繋ぐ。

 

「アディス、レックス達は脱出したか?」

 

『レイか! いや、レックス達は確認していない。それにしても帝国軍の奴らが大慌てで基地外に飛び出してきたが何か—————』

 

それを聞いた俺とアナキンは踵を返し基地へと走りだそうとした瞬間、とてつもない爆発が起こる。

基地全体に仕掛けられた爆発物が連鎖的に起動したようで、尋常じゃない衝撃が俺とアナキンを襲う。

その衝撃をもろに身体に受けたことで、俺は意識を手放した。

 

 

 

 

 

<銀河連合国 ヴェネター級スターデストロイヤー艦内>

 

俺が目覚めたのは応援で駆けつけてくれたデストロイヤーの艦内だった。

どうやらまた死に損なったらしい。

周りを見回すと負傷兵が溢れており、その対応に医療ドロイドが追われている。

 

「いっ・・・・」

 

どうやらダメージは抜けきっていない様で、身体のあちこちが激しく痛む。

バクタ・タンクで冬眠したい気分だ。

しかし、後遺障害が残るような怪我は負っていないようで安心した。

 

それに激しい身体の痛みによって、フワフワしていた頭の中がクリアになっていく。

岩の惑星での任務、帝国軍基地内でのグリーヴァス量産型との度重なる戦闘、そして基地の激しい爆発・・・!

俺は身体に繋がっていたコード類を強引に引き剥がし、状況を確認するためにブリッジへと向かう。

 

そんな行動を見た医療ドロイドやナースドロイドが止めに入るが、そんなのはお構いなしに突き進む。

周りの迷惑を考えないような俺の行動を見かねたメディックのトルーパーが、部屋の出口で俺の行く手を遮る。

 

「・・・退け、トルーパー」

 

「退けません」

 

「・・・もう一度言うぞ曹長、そこを退くんだ」

 

俺は威厳を示すために痛む身体を押し殺し、無理やり姿勢を正す。

頼む、退いてくれ。

 

「自分は医療担当です。怪我人や病人に対して階級の優劣に関係なく命令を強制させられます。それに貴方は酷い傷を負っている、早くベッドへ戻ってください」

 

・・・言葉で分からないなら、身体で示すしかない。

俺は彼の腕を掴み、捻り上げる。

さらに相手の膝裏の関節部に、自らの足を添える事で地面に引き倒す。

別に拘束が目的ではない、目の前から障害が無くなればそれで目的は達せられたのだ。

 

彼を地面に倒したまま、構わずブリッジへと歩みを進める。

しかし曹長は立ち上がり、俺を後ろから羽交い絞めにして来た。

 

「行かせられません!」

 

くっ・・・

優しくしていては、一生分からない様だな。

骨の2,3本は覚悟してもらうぞ。

しかし、彼の拘束を振りほどいた瞬間、到底抗えない力に身体の自由を奪われる。

 

「何をしているの、トルーパー!」

 

その場に現れたのは、ジェダイナイトであるアソーカ・タノだ。

手を身体の前へ突き出し、フォースを用いて俺を拘束しているのだ。

彼女もこの艦に乗っていたんだな。

騒ぎを聞きつけてこの場にやって来たのだろう。

 

 

 

 

 

今は彼女のフォースから解放され、2人揃ってブリッジへと向かっている最中だ。

俺の性格をよく知っている彼女が、『彼の事は私が責任を持って見守る』とメディックの曹長に言った事で、その場を収めたのだ。

・・・彼には悪い事をした。

後程、正式に謝罪をしなければな。

 

「・・・すまなかったアソーカ」

 

「良いのよ、気持ちは痛い程分かるもの。でも貴方だけが彼らの身を案じている訳じゃない」

 

「ああ、分かっている」

 

彼女の言葉から、オーリーらを発見できなかったという事実を突きつけられる。

俺はまたしても、仲間を置き去りにしてしまったのだ。

 

「彼らの捜索は?」

 

「今地上は酷い嵐よ。捜索は嵐が治まってからからになる。それに、少しだけどレイに良い話があるの」

 

「良い話?」

 

ブリッジへの扉に辿り着いたタイミングで、彼女はそう言った。

その扉が開くと、思いもよらない人物が現れたのだ。

 

 

 

 

 

「レックス!」

 

その場には基地の爆発に巻き込まれ、行方不明になっているとばかり思っていた人物がいるではないか。

 

「レイ、思ったよりも元気そうだな」

 

そういう彼も、特段大きなケガを負っている様子はない。

あれだけの爆発を生き延びるとは、彼もまた人外への道を順調に歩んでいるなと、くだらない事を考える余裕が生まれる。

 

「他の皆は?」

 

「ちょっとした傷を負ったがエコーも無事だ。今は医務室で治療を受けている」

 

先程はエコーの姿が見当たらなかった為、恐らく俺とは違う所で治療を受けていたのだろう。

俺がいた部屋は、どちらかと言うと重傷者が集められていたようだからな。

・・・そんな所で暴れてしまい、大変申し訳ございませんでした()

 

「オーリーとファイヴスは? 彼の治療は上手くいったのか?」

 

レックスとエコーが無事であったこともあり、オーリーは・・・まあ特段心配する必要はないだろう。

それよりもファイヴスだ。

彼はGG量産型のライトセーバーによる攻撃を受けて重傷だった。

手遅れになっていなければ良いのだが。

 

「・・・・・」

 

「? レックス?」

 

どうした?

何故俯き、そんな悲しい表情を浮かべるんだ?

 

その時、俺はアソーカの言葉を思い出す。

『良いのよ、気持ちは痛い程分かるもの。でも貴方だけが“彼ら”の身を案じている訳じゃない』

そう、アソーカは“彼ら”と言ったんだ。

それは無事ではない人物が少なくても2人以上いるということ・・・

 

 

あの場で別れ、ファイヴスの治療に回ったのは、

・レックス

・ファイヴス(負傷中)

・エコー

・オーリー

・コマンドー・ドロイド1体

 

の4人と1体だ。

という事は、オーリーとファイヴスの安否が分かっていないという事になる。

 

「俺たちは医務室の場所を見つけ出し、ファイヴスの治療を開始した。だが、ライトセーバーによる傷は思ったよりも大きく、早急に手術が必要だった」

 

彼は事の顛末を話し出す。

 

「だが思ったよりも手術に時間が掛かりそうだった事もあり、オーリーの提案で俺とエコーは脱出路の確保の為に動くことになった。オーリーは『ファイヴスの護衛は俺とドロイドで十分。お前たちは地上までのルートを確保してくれ』と。今思えば、彼は何か嫌な予感がしていたのかもしれない。間に合わない場合や不測の事態が起こったとしても、俺達だけは逃げられるようにと考えたんだ・・・すまない、また生き恥を晒すことになってしまった」

 

レックスは俺と同じ思いを抱えている。

何もできず、自分だけ生き残ってしまったと・・・仲間の代わりに自分が死ぬ事ができればよかったと。

そんな事を考えても、何も変わらないことは理解している。

理解しているが・・・そう都合よく設計されている訳じゃないんだ。

俺達クローンでも。

 




はい、お疲れさまでした。

映画では上映時間の兼ね合いもあり、クローンの人間性や一人一人の個性まで描写される事が無かったので、どこかドロイドのような印象を持っていましたが、「クローンウォーズ」を通して、一人一人個性があり持っているフォースも異なっている事が語られたのは当時は非常に新鮮でした。

大量生産、個性を無くすよう調整されたクローンではありますが、人間が本来持つ特徴を完全に抑え込むというのは無理があるのでしょうね。



それではまた近いうちに・・・
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