殺戮のダンジョンマスター籠城記 ~ヒッキー美少女、ダンジョンマスターになってしまったので、引きこもり道を極める~   作:カゲムチャ(虎馬チキン)

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104 国落とし(二回目)

 リーフを正式にペット認定した翌日。

 というか、勇者討伐作戦の翌日。

 私はオートマタをアワルディア共和国の首都へと派遣した。

 さっさと、この国を完全に手中に収める為に。

 いきなり城の中に送って調教してない兵士に見つかったりしたら面倒なので、城下町の目立たない位置へと転送した。

 

「あ? なんだテメェ?」

「どっから湧いてきやが……ぶぺっ!?」

 

 そこを運悪くチンピラに目撃されてしまったので、適当に始末してから城へと向かう。

 ところが、今度は城の門前で止められた。

 

「止まれ。城に何の用だ?」

 

 門番にそんな事を尋ねられる。

 まあ、これは考えてみれば当然の話だ。

 いくら国のトップ連中を制圧したといっても、オートマタの事を認知させるような真似はしなかった。

 そんな事しても、無駄に目立つだけだと思ったから。

 そのせいで支配下にある筈の城に入れないなんて間抜けな話だけど、大丈夫だ問題ない。

 ちゃんと対策は考えてある。

 

 オートマタは無言で腰のウェストポーチからある物を取り出し、門番に見せつけた。

 

「こ、これは……!?」

「国から特殊な依頼を受けていた者です。議員の誰かに取り次ぎをお願いします」

「か、畏まりました!」

 

 顔色を変えた門番が城の中に走り去って行く。

 オートマタが渡したのは、前に作っておいたS級の冒険者カード。

 これと、調教した議員の口裏合わせがあれば、城に入る事なんて簡単簡単。

 事前にこうなる可能性を見越して、議員どもに指示しておいて良かった。

 

「確認しました! お通りください!」

 

 それから数分と経たずに帰って来た門番が、敬礼しながらオートマタを城の中に招き入れた。

 それが国を滅ぼす敵とも知らずに。

 無知って罪だなー。

 

 

 それから数日後。

 アワルディア共和国の首都は瓦礫の山へと変貌した。

 

 

 あの後、議員に接触して近場の全兵士を召集させ、それを先生ゾンビのテレポートで中ボス部屋へ拉致して皆殺し。

 その内の何人かは真装使いだったので、それをゾンビにして戦力を補充。

 そうして戦力を補充したゾンビ部隊と、ゴーレム&ガーゴイル軍団を使って、防衛戦力を失った首都を思うがままに蹂躙した。

 当然、住人はできるだけ一ヶ所に集めてオートマタの擬似ダンジョン領域内で殺すか、先生ゾンビのテレポートで中ボス部屋へ放り込み、留守番のドラゴンゾンビで処理してDPと経験値を確保。

 さすがに首都だけあって人口が多かったから取り逃がしも多かったけど、それは仕方ない。

 その代わり、それなりに多くの経験値を持ってそうな質の高い連中は優先的に、かつ念入りに仕留めた。

 諸事情で召集に応じなかった兵士とか、首都に滞在してた冒険者とかを。

 

 そんな感じで、割と徹底的にやってたせいで、首都を完全に滅ぼすまでに三日程かかってしまった。

 

 それが終わったら、今度は首都周辺の街や村を標的として出陣する。

 そこでも同様の破壊行為を繰り返し、戦力と物資とDPと経験値を確保していった。

 その次は、現在地から近い集落で同じ事を繰り返す。

 この国は色んな種族が集まって出来たって話だったから、滅ぼした集落も、森の中とか、山の中とか、果ては湖の底とか無駄にバリエーションに富んでたせいで、地味に時間がかかったよ。

 

 そうして破壊活動を続ける事、約一ヶ月。

 アワルディア共和国は、ほぼ全域に渡って壊滅した。

 

 戦果は上々。

 さすがに国一つ丸ごと潰すと、かなり潤う。

 Lvも上がって、遂に私のLvも大台の三桁に到達した。

 どうやら魔王の方に行ったみたいで、懸念してた神道からの妨害もなかったし、それどころか、今までの戦闘で国の主要な戦力を既に潰しきってたみたいで、凄いスムーズに滅ぼせた感じがする。

 もちろん、神道が抜けてもぬけの殻となった国境砦もサクッと落としましたとも。

 

 あと、この一ヶ月で遂にリビングアーマー先輩が完成した。

 総ゴッドメタル製の、恐らく世界にただ一つの鎧。

 つまり、ユニークモンスター。

 そのせいなのか、完成した瞬間、なんか予想外の性能まで搭載されたのは嬉しい誤算だった。

 

 

 そんな感じで、国を落としつつ、進めてた決戦への準備が完了した頃。

 別の国を攻めると言ってた他の幹部の方も片付いたのか、数日後にこっちと合流させるという連絡が魔王から入った。

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