椛「天魔様ッ!仕事してないじゃないですかッ!」
天魔「うわっ⁉︎ちょ、ちょっとねーあれなんだけどなー.......」
言い訳をつくように天魔様は言う。あはは、と笑っている
椛「その書類の山!今日の12時までに終わらせる!終わらせれなかったら、今日は、この部屋から出られませんよ!良いですか?」
私は天魔様に怒る。
天魔「はーい......頑張りましゅ....。スーハースーハー......!」仕事モードON
天魔様は、元気無く返事をして、深呼吸をしてから、遊びモードから“仕事モードON”にした。
12時
椛「天魔様〜?出来ましたかー?」
と、私が呼び掛ける。返事は無い様だ。私の声に気付いていないのだろうか。
椛「天魔様ー!出来ましたか!」
次は出来るだけ、大きく言った。今度こそは行けるだろう。
天魔「出来たー!」
ドアの向こうから元気な返事が戻ってきた。どうやら終わって、好きな事をしているみたいだ。
椛「」ガチャ
椛「じゃあチェックしますねー。えーっとこれも大丈夫、これもこれもー......」トン!
天魔「どうだ?出来てるだろう?椛」
椛「はい!今日は出来てますね。やっぱり天魔様やれば出来るじゃないですか〜!良いですよ外行っても」
天魔「よっしゃ〜〜!一週間ぶりの外だぁぁぁ!よっしゃぁぁぁ!」
天魔様が両手を天井に上げ、ジャンプ......いや、飛んだ。
椛「明日はもっと書類が来るみたいなので頑張って下さいね」
私はニッコリと、天魔様に言った。
天魔「え?」
椛「では楽しい時間を過ごして下さいね〜!行ってらっしゃ〜い!
今日は私も久しぶりに家に帰れる休日。私は、天魔様がどっか行ってる間に、家に帰る。天魔様が帰って来ても、あれ?椛いない?ってなるぐらい。早く行こう。
??「お姉さん!さっき、凄かったね!」
と、白狼天狗の男の子が張り切って言って来た。
椛「あれ?どうしたの?」
??「僕、見てたんだよ!あのかっこよくて偉い天魔様を剣でぶっ叩いててね!お姉さんかっこいい!」
小さい....白狼天狗の男の子が出て来た。あ、もしかして叩いたの見られた? 別に見られても良い物だけど。流石に子供には早すぎるのでは?
??「僕もそんなのになれるかなぁ......」
白狼天狗の男の子が、しゅん......と、耳を下げた。
椛「なれるよ!君も大きくなったら私よりも上になるかも!」
子供にはこういう風に褒めて方が伸びるから。出来なくても言った方が良いらしい。
??「わーい!お姉さん!頑張ってみるね!」
白狼天狗の男の子は、さっきの天魔様の様に、両手を空に上げ、飛んだ。
椛「ふぅ....」
家
椛「ただいまー」
??「お帰り〜」
そう言った髪の長い白狼天狗、犬走葵。私のお姉さんだ。私と同じ様な服を着ている。髪が長い、マイペースを抜けば、殆ど私と同じだ。
??「あっおねえさん!」
椛「ふぇ⁉︎なんで君が⁉︎」
この子....さっき会った男の子に似ている。
??「え?何で?僕たち....」
言い掛けた言葉、“いとこじゃん”だと思われる。私はいとこに会ったのが多くは無いので憶えていなくてもしょうがない。最近仕事も多いので、天魔様の顔が出てくる。きっと天魔様のせいだ。
??「家族じゃん」
白狼天狗の男の子は、え? という顔で、私の方を見た。
椛「ええぇぇ⁉︎」
私は目が飛び出るぐらい、驚いた。いとこどころでは無く、家族なのだ。私は男の子の名前を知らないので....いや...憶えていないと言った方が良いのだろうか。家族なのに、名前を聞く事なんて初めてだ。いや普通あるわけない。普通に家族に“君の名前何〜? ”って聞いたら矛盾過ぎる。
楓「憶えてないの?僕、犬走楓だよ?」
椛「えーっと.....楓...くん?」
楓「うん!そう!」
葵「みてみてこの子!可愛いでしょほらぁ♡よしよししてみてよ〜はいどうぞ!」
葵お姉さんが私にとても小さい白狼天狗の赤子を渡してきた。大体10歳ぐらいだろう。私は大体130歳ぐらいだ。10だったら10分の1にも行ってはいない。つまりはとても少ないと言う事だ。人間には分かるだろうか。この普通さを。感じてはくれないだろうか。天狗の普通さ。それに私は、年は少ない方。それぐらいで驚いていたら、天魔様の年を聞いてとても驚くであろう。天魔様がきっと天狗で、最長老だと思われる。今説明するが、天魔とは、本物の名前では無く、その本職の名前と言うものである。
椛「えーっとこの子は?」
葵「うん!花葉くんね!可愛い名前でしょ?」
椛「あー...うん。可愛い名前だねー」
私は、あ、あはは......と、苦笑いをした。
楓「この子はこれから僕の弟?」
椛「うん、そうだね」
花葉「おぎゃー?」
花葉君が、私の方を見ながら、? と、首を傾げた。
椛「あっ高い高ーい!」
私は、今気付いた様に、高い高いをした。
花葉「キャハハ!キャハハ!」
花葉君が、とても笑っている。やはり、子供は可愛い。私も子供の時もこんな感じだったのだろうか? それだったら、とても何か恥ずかしい。
楓「わーい!わーい!」
椛「高ーい高ーい!ってあれ?」
楓「ブーもっとやってよおねえさん!」
私が高い高いをしていたら、いきなり、花葉くん→楓くんになった。いつ入れ替わった? どこ行った? このままだったら私のせいになるだろう。ただでさえ、白狼天狗はあまりいないのだが。だから、もっと私の所為感が出てくるのだが。
楓「花葉ならここだよ」
楓くんが、花葉くんを持っていた。初めてだろうが、大分持ち方が上手。
花葉「?お腹すいたー」
椛「あっ....ごめんね?今から、用意するからね。待っててね。今日の夜ご飯は、美味しいから、我慢して、待っててね」
私が甘い声で言う。子供相手だからだ。楓君よりは、扱いが良いだろう。
楓「美味しい?やった〜!何なんだろ〜!カレー?」
椛「違うよ」
私は、暗めの様な、明るめの様な、変な声で返事をした。何か申し訳ない気持ちに私は、なった。これはしょうがないのだ。もうすぐでご飯は出来そうだ。