東方椛録   作:鮭好きの子猫

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第二話

椛「出来たよー!はいどうぞ!」

 

元気に言ってみんなを呼ぶ。

 

花葉「わぁい!これなぁに?」

 

椛「えっとね〜これは、豚カツだよ。豚カツってねぇ肉汁がたっぷりだから美味しいの」

 

私は、人差し指を出し教えた。

 

楓「やった〜!豚カツ!僕豚カツ好き!」

 

楓君はぴょんぴょんと飛び跳ねて、喜んでいる。

 

葵「モグモグ..ゴクッ...やっぱり椛の手作り料理は美味しいわ」

 

楓「うん!めっちゃ美味しー!」

 

椛「あのね?二人とも。出来れば私にいただきますって言ってから食べて欲しかったなぁ」

 

私は、顔をちょっと黒くして言った。怒っていると言う事がすぐに分かるだろう。

 

花葉「いただきます?」

 

椛「花葉くん〜貴方は優しいねー」

 

花葉くんに、優しく声を掛ける。楓くんだって私に花葉くんみたいな風に言って欲しいはずだ。子供は殆どそういう頭になっている。だが、子供はどうにか出来ても、大人にはどうすることもできない。そこで、私は一つ思い出した。

 

椛「お姉さん?お姉さんだって私言ったよね?」

 

私は葵お姉さんに問い掛ける。

 

葵「何が?」

 

分かっていない様子だ。説明しなければいけない様だ。

 

椛「はぁ.....私だって言ったよ?“いただきます”って」

 

私は一旦お皿を置いて、仕方なさそうに言った。

 

葵「確かにそうだったわねぇ。じゃ、今からでも良い?」

 

椛「......良いよ」

 

私は、ちょっとため息をしてから葵お姉さんに言った。

 

葵「いただきます!」

 

花葉「お兄ちゃぁん!美味しいね」

 

楓「うん!花葉!美味しいね」

 

花葉くんと、楓くんが、モグモグ、と楽しそうに話している。二人とも仲良くしてくれれば、こちら的にも良いものだ。

 

椛「あっ言い忘れてたけど、ここ一週間以上はここにいるから大丈夫だからね?」

 

楓「やった!いっぱい遊べる?」

 

楽しそうに私に聞いてくる。

 

花葉「やった!いっぱい遊べる?」

 

楓くんのを真似して花葉くんが言う。そういえば、なぜそれなりに生きていないのに、花葉くんは何故こんなに喋れるのだろうか? 真似しているだけだからか。

 

椛「ご馳走さま。で、何でこんなに花葉くん喋れるの?」

 

葵「あっご馳走さま。分かんない!で、椛?白狼天学校あるじゃない?椛が、行った学校」

 

椛「うんあるね」

 

私は興味が全くないが、自分が行った学校なので、話は聞いておこうか。

 

葵「椛、その学校の教師になったから明日から仕事またあるよ」

 

椛「ふーん。そうなんだー」

 

私は興味がなさそうに返事をした。やっぱり興味がない話だ。

 

椛「へー私がその学校の教師になるんだー......ってえぇ⁉︎もう一回言って⁉︎」

 

私は大声で言った。花葉君達が驚いている気がするが。

 

葵「だーかーらー椛が教師になるの」

 

気付いていなかった私はとても驚いた。単なる私の興味のせいだが。

 

楓「えー遊べないのー?」

 

がっかりした顔で、楓くんがモグモグ言った。

 

花葉「モグモグ?」

 

豚カツを食べながら“?”と、首を傾ける。いわゆる花葉くんの“?”ポーズらしい。まぁ私は、分かりやすいが。

 

花葉「ご、ごちそうさま?でいいのー?」

 

椛「うん!よく出来たねー!頑張ったね」

 

ニコニコ顔で、花葉くんと話す私。一人一人で態度が違うところは、気にしない。

 

葵「.....の教科の先生らしいよ」

 

椛「あ、ごめん。聞いてなかった。もう一回言ってくれない?」

 

葵「算数、体育の、教科の先生らしいよ?」

 

体育.....私は得意な教科の一つだ。天魔様にいつも体育みたいな感じでやってるし。もちろん好き。前では、女の子で二位。教える事だって趣味になるかもしれない。

 

椛「明日からかぁ。また仕事なの?」

 

私は天魔様の仕事が大変だったのだが。またという事は、今日まで仕事をしていたからだ。

 

葵「まぁそうね。頑張って!」

 

励まそうとしているのか、ね! 頑張って! っていう顔で、私を見る。

 

椛「うん。頑張る頑張る......」

 

私は、苦笑いをして、言った。

 

葵「良かった、良かった!元気になってくれて」

 

葵お姉さんは、元気な顔で喜んだ。そもそも元気になっていないのだが。

 

花葉「頑張ってね!お姉ちゃん!」

 

花葉君が、私に向かって、元気に言ってくれた。さっきの、葵お姉さんの言葉よりも私を元気にしてくれた。

 

楓「僕も通ってるよ!」

 

椛「え⁉︎そうだったの⁉︎」

 

私はまた大声で言った。また、ちょっと申し訳ないが花葉君がびっくりしている。

 

椛「そういえば、私何年のとこの仕事?」

 

白狼天狗の学校では、壱、弐、参......と、続いて行く。えーっと、大体十ぐらいまであったか。それだったら、十が最高。

 

楓「えーっとね、僕は、参だったね」

 

楓君が指を一ニ三......と、指を三つ立ててから、言った。

 

椛「もしかして、その学年って事は無いよね?」

 

私は、ちょっと気になって言った。もし、その学年だったらどうしよう。で、もし、本当にもし、だよ? 楓君の組だったらどうしようか。そしたら、とても私は運が悪いようだ......。

 

葵「えーっとね?参年の弐組だったかな。ちなみに、楓君は同じ弐組だよ!」

 

椛「えぇぇぇ⁉︎」

 

私はこれまでに無い大声で言った......いや、叫んだ。

 

椛「私、運悪過ぎる!」

 

私は悪夢を見るように、叫んでいる。

楓「え〜?良いじゃん別に!一緒の方が楽しいよ!」

 

椛「あ、いつのまにかもう十二時だ......。早く寝なきゃ!これは夢なんだこれは夢なんだ」

 

私自分に言い聞かせるように言う。朝目覚めると夢だったのか! みたいな事に......なる訳ないか。というか、初めから寝過ごしたらめっちゃ恥ずかしい。早く寝なければ。

 

椛「おやすみ!」

 

私は急いで寝間に行き、敷き布団の上に寝転がる。そして、直ぐに掛け布団を身体の上にかけ、もう寝る準備になっている。明日どうなっているのか......。

 

 

 

 

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