デート・ア・ライブ 黒姫ofクレイジー 作:ゴア・マガラ好き
私の竜だった時の話をしよう。
私は様々な竜と戦った。
大抵の相手には勝てたが、相手は生き残った。
私の鱗粉を吸いすぎた結果、狂ってしまったのだ。正直、こうなってしまった相手には、理性を保ったまま戦って勝つ、というのは困難になる。
そのため、私は狂った竜から離れた。
そうするしかないのだ。
そもそも、私は自身の鱗粉を目として使っているだけなのだ。
それを勝手に吸い込み、狂う方が悪い。
とにかく、私は戦い続け、狂った竜を何体も作った。
最終的に、ほとんど倒されてしまっていたが。
倒したのは、私を倒した人間というのも、言うまでもないだろう。
今思い返せば、様々なことをしていたものだ。
おとぎ話のような竜を追い、竜を狂わせ、戦って。
大半が戦いだったがな。
そんな生き方を私が、今や一人間として学校に通っている。
奇妙なものだな。
そして、精霊という謎の存在でもある。
私は死に、この世界に来た。
この世界でも、私の本能は戦いを求める。
戦うことを快楽とした私には、必ず必要だった。
だから嬉しいよ。
見た目以外は、私は何も変わっていない。
「······くっ······」
しかし、些か戦いすぎてしまったようだ。
傷こそ負ってないが、一つ一つの攻撃は、確実にダメージとして入っている。
だが、いい。
この痛みを感じ、やっと、私は生きているのだと実感した。
そうならば────。
「────私は、戦い続ける。最期まで」
私は、誰もいない巣で、そう言った。
「琴里ー、そろそろ飯だぞー」
「わかったー!」
士道は料理を運びながら考える。
俺は、あの精霊に······〈アンノウン〉に、黒禍黒姫の何が気になっているのだと。
最初に現れた時は、助けようと心から思えた。
しかし、話せば話すほど、その気は薄れていってしまう。
彼女は強い。
だが、本当に力を扱えているのだろうか?
狂三との戦いではかなり暴れていた。
それは、力に振り回されているのだろうか。
そう、琴里のように。
「······いや、違う······そこじゃないんだ。もっと別の、何かが······」
士道は誰にも聞こえないような声で呟く。
暴れてはいるが、琴里の暴走とはどこか違うように感じてしまう。
その異質さに、士道は恐怖している。
黒姫の前に精霊を一人にさせればどうなる?
黒姫は話でもするのか?
いや、違う。
絶対に戦い始める。
それが怖い。
或美島で耶倶矢と夕弦に出会った時、真っ先に浮かんだのは恐怖だった。
二人に対してではない。
二人が黒姫と戦うのではないかと思ってしまったのだ。
だからか、旅館に行った時に無意識に睨んでしまっていたし、変に素っ気ない態度で接してしまった。
別に嫌いではないのだ。
しかし、どうにも好きになれない。
十香と約束はしたが、正直、自信が削ぎ落とされている。
彼女との接し方がわからない。
最初に出会って以降、〈フラクシナス〉の選択が、彼女に対してだけ表示されなくなってしまった。
原因不明なうえ、どうにかなりそうにもない。
だから、自分で考えて話さなければならない。
しかし、彼女と話をしようとすると、足が竦んでしまう。
俺は、黒姫に対して恐怖を感じていると実感する瞬間だ。
そんな時、家のインターフォンが鳴った。
「はいはーい······耶倶矢に夕弦?どうしたんだ?」
「士道よ。一つ問わねばならぬことがある」
「質問。黒姫は、何故精霊のことを知っているのですか?」
その言葉を聞き、士道は目を見開く。
「なっ······二人は何もされなかったよな!?」
「ど、どうした士道よ。いきなり大声を出しおって」
「疑問。それはどういう意味ですか?」
二人の言葉を聞き、士道は内心ほっとする。
しかし、二人が黒姫と接触してしまった。
安心はできない。
「いや······なんでもない。どうして精霊を知っているか、だったよな」
「その通りだ。先日、黒姫に訊いたのだが、士道に訊けと言われてしまいな」
「肯定。それが知りたいのです」
士道はその言葉を聞き、周りを確認する。
そして、十香がいないことを確認し、問いに答える。
「実は······黒姫も精霊、なんだ」
「おお、そうだったか!」
「驚愕。驚きです」
「だけど······」
「だけど、なんだ?」
「······いや、なんでもない。でも、十香にだけは秘密にしておいてくれ」
「疑問。何故ですか?」
「······理由はまた今度話す。とにかく頼む。このとおりだ」
士道はそう言い、二人に頭を下げる。
「士道がそこまで言うのなら、仕方ないな」
「同調。黙っておきます」
「······ありがとう······」
士道は、十香にだけは知られたくなかった。
黒姫が精霊であり、琴里や狂三を傷つけた〈アンノウン〉だということを。
だから隠し続ける。
これは俺が死のうと、十香には秘密にする。
そう、心の中で誓った。
黒姫も無敵ではない、というのと士道の黒姫に対して感じていることです。
黒姫だって生きています。
ダメージが入っていないわけがありません。
にしても話の進み方が遅い気がしてなりません。
書きたいところがぽんぽん浮かんでくる······。
バッドエンドとハッピーエンド、どちらを先にみたいですか?
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バッドエンド
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ハッピーエンド