デート・ア・ライブ 黒姫ofクレイジー   作:ゴア・マガラ好き

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やはりゴア・マガラといえばこの名前でしょう!


黒き衣を纏う竜

【Gaaaaaaaaaaaa!!】

 

黒い竜は咆哮し、暴れ始める。

士道は耳を塞ぐが、衝撃で吹き飛ばされる。

 

「がは······っ」

 

その時、耳につけている機器から琴里の声がする。

 

『士道、大丈夫!?何が起こっているの?』

 

「ぐう······っ!わから、ない······黒姫がいなくなって······竜が······」

 

『······その竜から強い霊力反応がある。さらに言えば、天使の反応がある』

 

令音の言葉を聞き、士道は黒姫を探し始める。

 

『まさか、これが天使ってわけ!?士道、さっさとあいつを見つけて止めさせなさい!』

 

「さっきから探してる!でもどこにもいない······!」

 

『······まさか、あの竜が彼女なのかもしれないね』

 

「まじかよ······」

 

士道は令音の言葉に驚愕する。

仕方もないことだろう。

何故なら、黒姫は今まで天使を使わずに折紙や琴里、狂三、そしてエレンを圧倒したということだ。

使用していたあの武器が天使だと思っていた士道らにとって、それは黒姫の規格外すぎる力を思い知らすことになった。

 

「じ、じゃあ、今まで手加減してた······ってことですか······?」

 

『······狂三との戦いではそうでもなかったようだね』

 

「っ······そうですか······」

 

狂三との戦いは、黒姫にとってやっと本気になれると思った相手だったのだろう。

令音の言葉からは、それ以前は手加減していたと言っているようなものだった。

 

『とにかく、あれを止めなさい!反転しているとはいえどうなるかわからないわ!』

 

「わ、わかった!」

 

士道はそう言い、近くにいた美九に駆け寄る。

 

「大丈夫か!美九!」

 

「あ、ああ、あ、れは······く、黒姫さん······?」

 

「しっかりしろ!美九!」

 

「し、士道さん?」

 

「待っててくれ、今すぐ止めてやるからな······!」

 

士道はそう言い、竜に向かって走る。

が、狂竜ウイルスによって阻まれる。

 

「くっ······近づけない······」

 

士道がそう呟いた時だった。

 

【Gaaaaaaaaaaaa!!】

 

竜が再び咆哮し、十香に飛びかかる。

 

「〈暴虐公(ナヘマー)〉」

 

十香は天使を顕現させ、それで防ぐ。

が、竜の攻撃は止まらない。

竜は床に脚をつけると、すぐに翼脚を広げて空を飛ぶ。

そして口から紫色のブレスを出す。

十香はそれを避けるが、ブレスは十香を追尾し、やがて命中した。

 

「十香ッ!」

 

士道が心配そうに言うが、その言葉は届かなかった。

 

「くっ······なんだ······これは?」

 

ブレスを受けた十香は、頭を押えて言う。

あのブレスには、狂竜ウイルスが含まれており、それを受けた十香はウイルスの感染が進んでいた。

 

「十香!今すぐ逃げ────」

 

それに気づいた士道は十香に声をかける。

が、間に合わなかった。

竜は苦しんでいる十香を翼脚で掴み、そのまま床に叩きつけた。

 

「ぐは······っ」

 

「十香ぁぁあ!」

 

士道は叫ぶ。

が、竜には届かない。

今竜に見えているのは十香だけだった。

 

『士道!聴こえてる!?』

 

「少し待ってくれ!今は話してる暇なんか────」

 

『ASTと狂三、それに〈バンダースナッチ〉が全部落ちたわ!今すぐそこから離れなさい!』

 

琴里の言葉で士道は驚愕する。

まさか狂竜ウイルスで?

真那は大丈夫なのか?狂三の本体は?四糸乃は?耶倶矢は?夕弦は?

士道は驚きを隠せない。

 

「そんな!それじゃあ十香は······!」

 

『そっちは大丈夫!今その竜を抑えるためにみんながそっちに向かってるわ!だから士道だけでも撤退して!』

 

琴里の言葉は士道を少しだけ落ち着かせた。

とりあえず狂三以外は無事だとわかったからだ。

 

「······ごめん。俺は退かない」

 

『何言ってるの!?これは本当に危険よ!今までの危険とは比べものにならない!』

 

「だとしても、俺は十香を救いたい!」

 

士道が言うと、琴里は黙る。

しばらくすると、機器から声がする。

 

『仕方ないわね······だけど、今回だけは本当に危険よ。次私が退けって言ったら絶対に退きなさい』

 

「······!ああ、わかった!」

 

士道はそう言い、十香を押さえている竜に向かって走る。

目の前にウイルスが集まってくる。

 

「邪魔すんじゃねぇ!」

 

士道は〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を振り、集まったウイルスを斬り、道をひらく。

 

「やめろぉぉ!!」

 

そう叫び、〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を竜に向かって振り下ろす、

すると、竜からは赤紫色の血が噴き出す。

その瞬間、竜が叫ぶ。

 

【Gaaaaaaッ!!】

 

「ッ······十香を······!離せ!」

 

士道はもう一度〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を振る。

赤紫の血がさらに噴き出る。

 

【Guaaaaaa!!】

 

竜が叫び、尻尾を士道に叩きつける。

 

「ぐあっ······!」

 

士道は壁まで吹き飛ばされ、小さく声を漏らす。

竜は血を流しながらも十香を離さない。

士道の傷に炎が発生し、傷を癒していく。

傷が治るとすぐに立ち上がり、〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を振り下ろして斬撃を飛ばす。

が、その斬撃は竜に当たると傷もつけずに消えた。

 

「なっ!どうして······」

 

『······おそらく、直接的な攻撃しか通らないのだろう。その斬撃は霊力の塊だから、あの竜には、効かなかったのだろう』

 

「嘘だろ······」

 

近づいて攻撃するしか手段はない。

それを知った士道は顔を歪める。

諦めるしかないのか?

士道がそう思った時、強い風が吹いた。

 

「かかか、諦めようとするとは、らしくないな。士道よ」

 

「同調。全くです」

 

「耶倶矢······夕弦······!」

 

さらに、巨大な兎が降りてくる。

 

『僕たちのことも忘れないでよね〜』

 

「士道、さん······一緒に、頑張りましょう······!」

 

「四糸乃に、よしのん······!」

 

『士道!間に合ったようね』

 

「琴里······!」

 

『感動してる場合?来るわよ!』

 

琴里が言った瞬間、竜がブレスを撃つ。

 

「我らに任せるが良い!」

 

「協力。やります」

 

二人は言うと、風をブレスにぶつける。

すると、ブレスは破裂し、その場から消えた。

 

「ありがとう!耶倶矢、夕弦!」

 

「必ず我が従僕を救うのだぞ。士道!」

 

「応援。頑張ってください」

 

士道はその言葉はを聞き、竜に向かって走り出す。

士道が正面まで近づくと、竜は飛びあがる。

その時、竜に向かって氷が落下する。

竜はその氷によって墜落させられる。

 

「やって······ください······!」

 

『やっちゃえ〜士道く〜ん!』

 

「おう!」

 

士道は起き上がろうとしている竜の頭に向かって〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を突き出す。

 

「これで······終わりだぁぁぁぁ!!」

 

鏖殺公(サンダルフォン)〉は竜の頭に突き刺さる。

 

【Ga······guaaa······】

 

竜は小さく鳴き、身体から黒い粉が散る。

そして竜の姿が消え、そこには頭の装備がなくなった黒姫がいた。

 

「ぐ······っ、なるほど、な。あれの利点と欠点をしれただけ、良かったか······」

 

黒姫はそう言い、片膝をつく。

 

「黒姫。俺の······いや、俺たちの勝ちだ」

 

士道が言うと、黒姫は小さく笑みを浮かべて言う。

 

「ふっ······そう、だな。確かにお前たちの勝ちだ。だが、次は負けぬぞ」

 

「次······だって?」

 

「······生きている限り、私は目的のために、戦い続ける」

 

「······そうかよ」

 

士道が言うと、黒姫は翼脚を広げて飛ぶ。

 

「一旦さらばだ、お前ら。また戦おうぞ」

 

黒姫はそう言うと、どこかに去ってしまう。

 

「······!十香!」

 

士道は十香に近づく。

 

「大丈夫か?十香」

 

「貴様······は、誰だ······」

 

「俺だ、士道だ!」

 

士道は倒れている十香を起こす。

 

「貴様······何を────」

 

そして、十香の唇に自身の唇を押し付ける。

そして、十香は思い出す。

いつも一緒にいてくれた者を。

自分を絶望の縁から救ってくれた者を。

そして、自分の名をつけてくれた者を。

 

「シ、ドー······?」

 

「十香······おう、帰ろうぜ」

 

士道が言った瞬間、十香の纏っていた霊装が消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は巣に帰ってすぐ、倒れてしまう。

ああ、久しぶりに本気で、気を保って戦った。

そして────負けた。

だが、この敗北は次に繋げられる。

使ったおかげでメリットとデメリットを知ることができた。

メリットは、前の世界での戦い方ができること。

そして力が使用前とは比べものにならないほど強くなっていた。

ただ、デメリットが多すぎる。

まず、肉体が軟化している。

それに頭の中に自分以外の霊力を纏ったものが入ると強制的に解除されてしまう。

そして、霊力の使用量が多すぎる。

正直、ここに帰ってこれただけで奇跡だ。

······それより、「黒禍黒姫」だ。

天使を使った時、何故かあいつの記憶が流れ込んできた。

一部だけだがな。

それによると、やはり私の力を使って家族を殺したらしい。

何故そのようなことをしたのかは容易く想像できるが、確証がない。

だが────。

 

「────私は諦めない。全てを知り、「龍」として君臨する」

 

私は何度も頭の中で繰り返した言葉を口に出す。

そして私は眠りについた。




さて、黒姫の天使の利点と弱点が判明しましたね。
天使に関しては予想していた人が多いかと思います。
やっぱりゴア・マガラといえばこうじゃなきゃね!()

バッドエンドとハッピーエンド、どちらを先にみたいですか?

  • バッドエンド
  • ハッピーエンド
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