デート・ア・ライブ 黒姫ofクレイジー   作:ゴア・マガラ好き

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何度も同じ説明ですまない······すまない······。


調査結果

あれから数日。

士道は今、学校にいた。

黒姫は元に戻らないままだった。

やはり竜である彼女は消え、ただの少女である彼女が元に戻ったのだろうか。

だが、だとすればあの言葉はなんなのだろうか。

そう悩んでいた時だった。

 

「······シン、少しいいかい?」

 

「なんですか?令音さん」

 

「······ついてきてくれ」

 

「わかりました」

 

士道は席をたち、令音についていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物理準備室に呼び出され、そこには妹である琴里がいた。

まだ昼休みなのだが、早退したのだろうか。

 

「······これを見てくれ」

 

令音に言われ、士道はモニターを見る。

そこには様々な情報と、黒姫の画像が映った。

 

「調べてみたけど、なかなか黒いわね。山奥に家があるし、その家を少し調べてみれば白骨死体があるし」

 

「し、死体······?」

 

「ええ。それに、最近誰かが入ったみたいよ。埃がないところが足跡のようになってたし」

 

それを聞き、士道は黒姫が行ったのだと考える。

おそらく、そこで何かあったのだ。

 

「その家には本があったけど······よくわからないものばかりだったわ。それぞれ生物の絵と説明が記されてたわ。読んではみたけど、生物というより災害そのものね」

 

「······どんなことが書かれてたんだ?」

 

「え?ああ、『歩くだけで地が揺れる』とか、『現れるだけで嵐が吹き荒れる』とか。そんな非現実的なことよ」

 

「······」

 

士道は考える。

それはまさか、黒姫が話していた世界の生物か?

 

「次は黒姫本人についてね。数ヶ月前、黒姫を除いた家族三人が変死。怪我はあったけど、死因ではない。血と肌は謎の変色あり。その日には黒姫が行方不明に。その数日後に精霊として現れたわ」

 

「······一体、何が······」

 

「······一つ、いいかい?」

 

「どうしたの?令音」

 

「······一つ実験してね。狂竜ウイルスを動物に投与してみたんだ」

 

「で、どうなったの?」

 

「······暴れだした後、血を吐いて死んだ。よく見てみれば、血も毛も紫っぽく変色していたよ」

 

それを聞き、琴里はモニターを見て言う。

 

「······家族の死体の状態と一致してるわね。死因は狂竜ウイルスとみて間違いなさそうね」

 

「······でも、黒姫が現れた時期より前だよな?ならどうして······」

 

「······もしかして、行方不明になる前から精霊だったのかもしれないね。それなら不自然ではない」

 

今はそう考えるしかない。

 

「そういえば士道。一つ言っておくことがあるわ」

 

「ん?なんだ?」

 

「黒姫の好感度と感情値が表示されるようになったわ。だから今のうちにデレさせなさい」

 

「え······?」

 

「だから、言ってるでしょ?デレさせて、霊力を封印しておきなさい。今の彼女が精霊かどうかわからないけど、一応ね」

 

「で、でもそれって······」

 

大丈夫なのだろうか。

もし前の性格に戻れば、霊力の逆流は免れない。

結局意味はないだろう。

 

「何?チャンスは今しかないの。〈ラタトスク〉の総力を尽くして前のように戻らないようにするわ」

 

士道はそれでも心配だった。

琴里にも言っていない、昨日言ったことだ。

「私は死んだ」······これはどういう意味なのだろうか。

そのままの意味ととらえてもいいだろうか。

 

「······はぁ······わかったよ。できるだけやってみるよ」

 

「そう。なら今すぐ行ってきなさい」

 

「······え······?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なぁ黒姫。土曜にでも遊びに行かないか?昨日のお詫びで······」

 

「え······」

 

教室に戻り、士道が言うと、黒姫は少し困ったような顔をする。

 

『士道、何してるのよ。もっと押しなさいよ』

 

「き、気まずいんだよ······」

 

耳につけている機器からする琴里の声に、小さな声で返す。

やはり、昨日のことがあったからか、お互い距離がある。

 

「ご、ごめんなさい······最近調子が悪くって······」

 

「そ、そうか。すまなかったな······」

 

士道はそう言い、その場から離れる。

 

『ちょっと士道!何退いちゃってんのよ!』

 

「仕方ないだろ!無理やり誘うなんて無理だって!」

 

士道は小さい声で言う。

黒姫の言うことが嘘だろうが本当だろうが、気まずいものは気まずい。

いくら妹に言われようと、無理なものは無理なのだ。

 

『何人も精霊落としてるから忘れてたわ······士道がヘタレだって······』

 

「余計なお世話だ!」

 

士道はそう言い、頭を押さえる。

本当にどこで言葉を覚えたんだ。

と、士道は思う。

 

『はぁ······とにかく、今月中にはどうにかしなさいよね』

 

「······ああもう、わかったよ······」

 

士道は折れてしまう。

しかし、拒めば何をされるかわからないのだ。

琴里は士道の過去の秘密(黒歴史)を握っている。

拒んでしまえば流される可能性は十二分にある。

というか、少し前にやられている。

 

「はぁ······どうすれば······」

 

士道は悩むしかないのだ。

しかし、黒姫が本当の不調で断っているということは、誰も知らない。




少しゲームをやりすぎてました······。
今日ゲームで贋造魔女という名前の人がいたんですよね。
少しテンション上がりました。
他には三人ほどジョジョがいました。
野生のジョジョでした。

アンケートの投票ありがとうございました!
ハッピーエンドから書きます。
途中バッドエンドと票が同数になって驚きましたw

バッドエンドとハッピーエンド、どちらを先にみたいですか?

  • バッドエンド
  • ハッピーエンド

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