デート・ア・ライブ 黒姫ofクレイジー 作:ゴア・マガラ好き
すみません!
接触
下水道から脱出すると、既に夜だった。
······では、生きるために必要なことをやってみよう。
人間として生きていくのであれば、やはり金と言うものが必要だろう。
そこで私は考えていた。
安全に、確実に、大量に金を手に入れられる方法を。
そして思いついた。
私が精霊であるということを活かし、安全に、確実に、大量に金を手に入れられる方法を。
「〈
私はそう呟き、霊装を身に纏う。
そしてあることをする。
それは······空間震である。
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ─────
私が小さい空間震を起こした瞬間、音が響く。
さて、ひと狩り行こうか。
結果を言おう。
大成功としか言いようがない。
盗聴で聴いたASTとかいう連中が来たが、少し攻撃すれば退路を開いてくれた。
やはりこの世界の人間は弱いな。
そういえばシドウも来ていたな。
わけのわからないことを言っていた。
手に入れた金額は────三億円だ。
色々な店を回って札を盗っていた時、銀行というものを見つけた。
銀行に金があるというのは知っている。
だからできるだけ多く盗った。
その結果が三億円だ。
これなら私の考えていたことの一つ、学校というものに通うことができる。
私が学校に通おうと思ったのは、単純に興味を持ったからである。
人間の学はこの世界に来てある程度入っている。
だから問題はないだろう。
どの学校にしようかも既に決めてある。
昼頃に僅かながら精霊の気配がした学校───来禅高校である。
『······今回は私が指揮を執らせてもらうよ。大丈夫かい?シン』
士道の耳には、玲音の声が聴こえていた。
「ふぁ〜······大丈夫です······」
欠伸をした後、士道はそう返す。
『······精霊はどうやら、銀行に向かっているようだ』
「銀行?」
士道は走りながらそう言う。
『······あくまで、私の仮説なのだが、もしかするとお金が必要なのかもしれない』
「どうして······ってまさか」
『······おそらく、シンが考えていることだろうね』
士道はこっちで暮らすためにお金が必要なのでは?と考え、玲音も同意見だと言った。
ただ、何故暮らそうとするのかはわからなかった。
『······とにかく、早く向かった方がいいだろう』
「了解!」
士道はそう言い、銀行に向かう。
「······ッ!玲音さん、見つけました」
銀行に入ってすぐ、士道は精霊を発見し、小声で言う。
『······こちらでも姿を捉えた』
「で、どうしますか?」
『······シン、ASTが近づいている。一旦隠れたまえ』
「わかりました」
士道はそう返事すると、トイレに入って身を潜める。
その瞬間、銀行の天井が吹き飛び、その衝撃が士道を襲う。
「うおっ!」
士道は思わず声を漏らす。
『······大丈夫かい?』
「大丈夫です。それより何が······」
『······どうやら、精霊が持っていた武器が手から滑って天井を破壊したようだ』
「武器?あの手のような?」
『······いや、巨大な髑髏のような武器だ。それで金庫を叩き、こじ開けたようだ』
「えぇ······」
士道は思わず声に出してしまう。
『······精霊が銀行を出るようだ。接触するなら今しかない』
「了解」
士道はトイレから出て、精霊に声をかける。
「待ってくれ!」
士道がそう言うと、精霊は士道を見る。
「何の用だ?人間」
『······選択肢だ。少し待ちたまえ』
フラクシナスのモニターに映し出された選択肢は、
①ご機嫌いかがですか、お姫様
②もしかして······強盗!?
③こんばんは!下着くれないかな?
それを見た船員は、それぞれ一つ選んだ。
「······①が多いようだね」
「相手は少し人間を下に見ているところがあるので、機嫌を取るにはこれが最善かと」
そういうのは、〈
「······一人だけ③を選んでいる者がいるようだね」
「私です」
そう言って手を挙げたのは、副司令の神無月恭平だ。
「あの態度は明らかにS!下着をくださいなんて言えばおしおきは確実!ああ!その細い足で私を!」
神無月は体をくねくねとさせながら言う。
それを聞いた船員は、「やっぱりダメだこいつ」と思った。
『······シン、①だ』
「了解」
士道は小声で答え、精霊の方を頭を軽く下げて言う。
「ご機嫌いかがですか、お嬢様」
「······何をしているのだ、シドウとやら」
「!?なんで俺の······」
士道は精霊に自分の名前を言われたことに驚く。
「何、昼頃の会話を
「いつの間に······」
「私を呼び止めて何の用だ?つまらない用だった場合────殺す」
士道はその言葉を聞いて一歩後ずさる。
『······シン、気を強く持つんだ』
「······っ、はい」
「で、何の用だ?これ聞くの三回目だぞ?」
「ご、ごめん······」
「謝らなくていい。用件を言え」
「あ、ああ、えっと······俺とデートしないか?」
「デート?シドウとやら、それは明日コトリとやらとするのではないのか?」
「な、なんでそれも······」
そこまで言い、士道は思い出した。
聴いていた、と言っていたことを。
「······とにかく、来週に駅前のパチ公前で────」
「ふむ一つ問おう。デートというものに何の意味がある?」
「え······っと······俺は精霊の力を封印できるんだ」
「ほう、それに何の意味が?」
「······襲われずに生きて────」
「ふん、返り討ちにしてやる」
「······」
士道は言葉に詰まってしまう。
確かに、彼女はASTの攻撃に傷一つついていないし、確かに強いのだろう。
「それに、だ。この力を無くすのだけは、私にとって損害でしかない。故に、人間ごときに封印されるわけにはいかない」
「······どうして君は、人間を下に見ているような言い方をするんだ?」
「何を言うか、当たり前ではないか。人間など、私にとっては餌にもならん小さすぎる存在だ」
「は······?」
士道は理解できないと言いたげに、精霊を見る。
何故そのようなことを言うのだ?と思っているのだ。
「私は絶対、あの地に舞い戻る。そしてあの人間と再び戦い、次こそ勝つ」
あの地?あの人間?次こそ勝つ?あの地とはどこだ?あの人間とは誰だ?次こそ?一度負けたのか?
そのような考えが、士道の頭を支配する。
「······少し話しすぎたな。それでは私は失礼する」
精霊はそう言うと、銀行を出る。
「待っ······!」
士道が追いかけて外を見ると、精霊が笛のような物を演奏していた。
その音を聴いたASTは、次々と地面に落ちている。
それを見ている士道も、耳を押え、手を壁につけている。
『······シン、さすがにまずい。撤退だ』
「わかり······ました······ッ」
士道が答えると、浮遊感を覚える。
そして次の瞬間には、〈フラクシナス〉の中にいた。
「はぁ······はぁ······なんなんだ······一体······」
「······お疲れ、シン。早く休むといい。明日は······」
「······はい」
「······家の前で降ろすよ」
こうして、何もかもが謎のままで、さらに謎が増え、今回の作戦は失敗した。
琴里とのデートに突っ込む予定でしたが、士道にある程度どんな性格か知らせておく方が良いと思ったのです······。
次回こそ、デート回に突っ込むと思います。
p.s:ゴア・マガラ実写映画登場決定おめでとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!