デート・ア・ライブ 黒姫ofクレイジー   作:ゴア・マガラ好き

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しばらく短いものが続きます


ゲーム Day1 Day2

目覚めた時。そこは何も無い空間だった。

自分に視力はない故、色はわからない。

だが、変わりに目となるものがこの空間にあるものの情報を伝えてくる。

人間になっている自分の容姿でさえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十月二十二日七時頃。

士道はこれからのこともあり、早く目が覚めていた。

前日の夜、五河琴里と話したことを思い出す。

写真に写っていた13人とデートする────。

そして、その中から七罪を見つけだす。

それが、昨夜決まったことだ。

写真を見た瞬間、一人は絶対に違うだろうと士道は思った。

それは黒禍黒姫。

七罪は黒姫を恐れていた。

七罪が写真の人物になるのなら、本人は監禁するなりして見つからない場所に居させなければいけない。

となると、近づきたくないだろう黒姫は自然と除外される。

 

「············」

 

士道は考えていた。黒姫は確実に白。

なら、知恵を借りる、という手もあるのか────?

 

「······いや、まずはちゃんと自分の目で確かめないとな······」

 

そう呟き、士道は身支度を整え始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく学校は休みだ。

となれば、私は実験を進める。

私の実験は失敗······いや、ある意味成功ともいえるが······もし、そうなってしまい、少しでも歯車が狂えば、私は────

············ま、心配はないだろう。

私がしっかりしていればそれは防げることだ。

······それはそれとして、七罪とやらは既に動いているのだろうか。

写真はシドウに送り付けているのだろうが、細かいことはわからない。

ま、能力的に考えれば誰かに成り代わっているからそれを見つけろ。とかだろう。

写真に写っている人物を直接見ればわかる事だ。

写真を見るだけで八割はわかるだろう。

シドウのことだ。まず自分で確認してから悩みに悩んだ末に私に知恵を借りに来るだろう。

そうでなくては面白くない。

······さて、こんなことを考えている暇もないな。

取り掛からなければ。

 

「······全て、あの人間と戦うためだ」

 

思わずそう呟いた。

そして私は明日にでも実行できるように、██に霊力を流していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七罪のゲーム開始してから、一日目が終わったそれと同時に八舞夕弦が消えてしまった。

その事を八舞耶倶矢から聞いた時、士道は驚いた。

耶倶矢と夕弦の部屋にあったカメラの映像を観てみると、七罪の精霊<贋造魔女(ハニエル)>が現れ、夕弦が消えてしまう瞬間の映像が残されていた。

一日目の時点で夜刀神十香。四糸乃。殿町宏人。夕弦と既にデートしている。

二日目。

士道は、五河琴里。耶倶矢とのデートを終え、次の対象である山吹亜衣とのデートを始めようとしている────のだが。

 

「······やっぱり」

 

待ち合わせ場所の喫茶店に行くと、そこには山吹亜衣。葉桜麻衣。藤袴美衣。そして黒禍黒姫がいた。

 

「何がやっぱりなのよー」

 

「何か文句あるのー」

 

「何だコノヤロー」

 

「何の用だー」

 

この状況を予想してはいた。

二人きりで話がしたい、という手紙に警戒しないわけがないと思っていた。

だが、黒姫が着いてくるとは予想していなかった。

関わってくるにしても、もう少し後からだろう、と思っていた。

 

『······ふむ、容疑者が四人も揃ってしまったか。仕方ない。少し難易度は高いが、全員の調査をしてしまおう』

 

「······了解」

 

令音の言葉に士道は小声で答える。

四人には士道の奢りで好みのケーキセットを注文しているので少しだけ機嫌は良くなっている。

ちなみに黒姫は元から機嫌が悪いわけではなかった。

特に当たり障りのない話を続け、時間が過ぎた。

結局本人かどうかなんてわからなかった。

······だが、帰ろうとした次の瞬間。

黒姫が思い出したかのような顔をして言った。

 

「そういえば、お前の親戚はどうした」

 

「······は?」

 

妙に心配そうに言った黒姫を見て、士道はつい口から声が出ていた。

 

「先日学校に忍び込んでいたあの屑だ。わかるだろう?」

 

士道はわからない。

何故今このようなことを言うのか。

 

「······実は、あの後取り逃しちまってな······しばらく見てないんだ」

 

「それは······なるほど、いくら変態の屑であったとしても、行方不明になれば心配もしてしまうものだな。······見つかったら連絡してくれ。これが私の番号だ」

 

黒姫はそう言うと、電話番号が書かれた紙を渡してきた。

まさか、これで相談しろってことか?

そんなことを考えながら、士道は紙をポケットに入れる。

 

「一度くらい絞めておく必要があるからな」

 

「そ、そんなことしなくても······」

 

「何を言っている亜衣。壊れたら叩いて直す。それと似たようなものだ。気にすることはない」

 

「うーん······?そうなのかなぁ······」

 

亜衣が黒姫に言いくるめられている場面を見た士道は苦笑して言う。

 

「まあ、程々にしてやってくれ。······結構時間も過ぎたし、帰った方がいいんじゃないか?」

 

「む······そうだな。亜衣、麻衣、美衣、帰るぞ」

 

「あ、そうね。······とりあえず、親戚くんにはちゃんと言っておいてよね!」

 

「行方不明なのは心配だけど、それはそれ、これはこれよね」

 

「次会ったら覚悟しとけ、って伝えておいてね」

 

「お、おう······」

 

士道が言うと、四人は店から出ていった。

それを見送った士道は、今日の黒姫の様子が少しおかしかったと思った。

具体的には、少し、柔らかい印象があった。

普段使わないような士道を心配しているような声色。

それが士道にとっては違和感でしかなかった。

あの三人がいたからそう感じただけかもしれない。

士道はそう考え、会計を済ませて店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、私は独りで反省していた。

昼にシドウに対してしてしまった対応。

心配してしまうという行為。

私が何故、彼奴を心配せねばならぬのか。

······理由はわかっている。

あの夢のせいだ。

あの夢は私の本能に『自衛』というものを深く植え付けた。

元から生物的な自衛本能はあった。

だが、植え付けられた自衛本能は私の竜としての「生き残って『龍』になる」というものと違い、「消えたくない。生きていたい」という人間のものに近いものだ。

シドウは精霊の力を奪うことができる。

私が心を開かない限り奪われることは無いが、あの夢のせいで私が無意識に心を開いてしまっている、という可能性ができてしまった。

奪われた後、私は抜け殻のような存在になってしまう。

力を失い、満足に動けず、その場に倒れ込むしかない。

そんなのは、嫌だ。

だからといってシドウを殺そうにも、殺してしまえば私の計画は破綻する。

確定ではないが、おそらく、そうなる。

シドウを心配してしまったのは、計画が破綻する、というのもあるのだろう。

だが、いや、やはり────




原作の8巻を読んだものもう結構前。
なので読みながら書いてます。
大雑把な見せ場(?)はずっと考えていましたのでそこにどうやって繋げるかを考えます。

バッドエンドとハッピーエンド、どちらを先にみたいですか?

  • バッドエンド
  • ハッピーエンド
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