デート・ア・ライブ 黒姫ofクレイジー 作:ゴア・マガラ好き
コトリとやらは大砲のようなものを私にむける。
······ほう、なかなか強力なものを放つようだな。
一つ、私も試してみようか。
〈狩技〉というものを。
私は操虫棍の「エイムofマジック」を消し、再びガンランスの「アームofアロガン」を出現させる。
そして私は一気に距離を詰める。
コトリもエネルギーをチャージしているな。
私もやるか。
私はそう考え、ガンランスを構え、〈狩技〉のチャージを始める。
─────チャージ完了。
「くらいなさいッ!」
「〈覇山竜撃砲〉」
同時に技を発動する。
────思っていたより弱い。
これならば、普通に翼脚で防げてしまう。
······この勝負────
「────私の勝ちだ」
「何?······ぐあッ······!」
私が勝ちを宣言した瞬間、コトリの技を押し切り、私の〈覇山竜撃砲〉がコトリに直撃し、コトリは後ろに吹き飛ばされる。
「苦手な火を使う相手なら敗けるか楽しめるかはしそうだと思っていたが······飽きた。消えろ」
私はそう言い、ガンランスを構える。
そして〈狩技〉の「AAフレア」を使おうとする。
チャージ開始。
コトリはさっきより落ち着いたのか、私を怯えるような目で見ている。
しかし、私はチャージをやめない。
そして─────チャージ完了。
私は技の名前を言い、放とうとする。
「AAフレ───」
「待ってくれ!」
私はその声を聞き、発射を中断する。
「ほう、いたのかシドウ」
「待ってくれ、ええっと······」
「?ああ、別に〈アンノウン〉でいいよ」
「わかった。待ってくれ、〈アンノウン〉」
「で、なんだ?わざわざ呼び止めたということは、何か用があるのだろう?」
私がそう問うと、シドウは真剣な顔で私を見て言う。
「ああ、俺の用はただ一つだ。琴里を殺さないでくれ」
「······ははっ、面白いことを言うな。コトリから喧嘩売ってきておいて、私にやめろというのは、おかしいではないか」
「······その時の琴里は、正気じゃなかった」
「ほう、正気じゃなくなるようなやつなのか。尚更殺さなければな」
私がそう言うと、シドウは顔を歪める。
「······だけど、俺には止める方法がある!」
「どんな方法だ?今実際にやってみろ」
そう言うと、シドウの顔が少しだけ赤くなる。
が、すぐに元に戻る。
「······わかった。やってやる」
シドウはそう言うと、コトリの元に歩く。
「琴里!大丈夫か?琴里!」
「し、どう······?」
「琴里、俺のこと、好きか?」
「と、突然、何を······!」
「答えてくれ、頼む」
「だ、大好きよ······!おにーちゃん!」
シドウはコトリの言葉を聞くと、自身の唇をコトリの唇に押し付けた。
つまり、キスをした。
すると、コトリの霊装が消失し、裸になった。
疲れているからか、コトリはそのまま気を失っている。
「────驚いた。面白い。正気じゃなかったのは暴走だろうが、元を断つ───いや、減少させることができるとは」
私はコトリから精霊の感覚がほとんどしなくなったことに気づいた。
その代わり、コトリから感じた感覚の大半がシドウに移っている。
シドウはコトリに上着を被せた後、こちらを向いて言う。
「これが、言った方法だ」
「······面白い。昨日は全く興味を感じなかったが、今は興味しかない」
「······それは光栄だよ」
本当に興味が湧いてきた。
そんな力────警戒しなくてはならない。
だが、力を奪う、なんて、必ず発動に条件があるはずだ。
その一つがキスというのはわかった。
でなければする必要がないからな。
あとは······好意か?
コトリに自身への好意を確認していたし、十分にありえる。
もし、その二つが条件ならば、全く問題ない。
「さて、実際に止めてくれたわけだ。コトリのことは見逃そう。だが────」
そこまで言い、私は頭を押え、膝をついている折紙を見る。
「こいつは、もう伸び代もないだろう。自身の鍛錬ではなく、兵器に頼るとは。もう興味は失せた」
私はそう言い、双剣の「クロウofキャリアー」を出現させ、折紙の首元に突きつける。
「殺させろ。そして、我が苗床にでもなれ」
そう言い、斬りつけようとした時だった。
「待ってくれ!」
「シドウ、さすがにこいつを庇うことは無理だろう?」
「······いや、折紙は俺の······友達だ。友達が殺されるのは、悲しい。だから、やめてくれ」
シドウは必死に言う。
「そこまで言われれば、執行猶予?をやろう」
「······どれくらいだ?」
「私に殺意が芽生えるまで、だ。私が殺意を持つなんて、よっぽどのことだ。だからかなり優しいものだと思うが」
「······ありがとう······〈アンノウン〉······」
「さて、私は帰るとするよ。今日の午前は手続きだらけでうんざりだったからね。買ったばかりの巣で休むとするよ」
私はそう言い、空を飛んで新居に向かう。
適当な巣を選んで買ったから、どんなものなのかはよくわからない。
とにかく、早く眠りたい。
士道は〈アンノウン〉が去っていくのを眺める。
「シドー!琴里は無事か?」
「十香······ああ、無事だよ」
今回は、場を荒らすだけ荒らして帰っていった。
あの嵐のような、いや、それよりもっと酷いものは、何がしたかったのだろうか。
いくら考えてもわからない。
「シドー、結局もう一人の精霊はなんだったのだ?」
「······わからない。何も」
十香からの純粋な問いに、そう答えるしかできない。
今回の作戦、精霊〈アンノウン〉の乱入があったものの、成功。
そのはずなのだが、士道はどうしても喜べる心境ではなかった。
「シドー?」
「······いや、なんでもない。今日は帰ろうか」
士道はそう言い、気絶している琴里を抱えて歩きだす。
「次ば絶対に······」
聞きたいこと全部聞いてやる、と士道は心に誓った。
なんか終わり方が不自然な気もしますが、大丈夫でしょう()
狩技ってロマンですよね。
使わせてみたくなっただけです。