直接連邦首都を攻撃しようとしていた。
故郷を守る為勇敢なパイロット達が今立ち上がる。
プロローグ
「要塞が陥落し我々は連邦領に対する侵攻拠点を全て失ったわけだ…ケーニルベルク、ジュルデルク、エッテンベルク、レーレンベルク…全て陥落した」
神聖国の政務宰相[ウィルヘム・フォン・ツァール]は少人数で議会を開き今後のことについて話していた。
そう精力的には神聖国優勢であっても連邦誕生時からの戦闘で勝利したことはほとんどあらず日に日に神聖国軍の犠牲は増すばかりであった。
「このままでは他の加盟国が離反しかねません、最悪民衆の反乱も…」
とセイウス・セクター管理官[イェール・フォン・モッブルハイマー]。
セクター管理官の彼は特に内部での反乱に注意を払っていた。
「うむ…だが全ては軍務宰相次第ということだろう…」
「ギリン宰相がどうかされたのですか?」
モニターが開いた。
思わず参加した高官達は声が出なくなってしまった。
「どうやらうまくいけばこの戦争我らにも勝機があるぞ」
国家の繁栄
大銀河連邦首都惑星デセップス。
三大種族最後の民主主義国家であり領土的に三大種族の息がかかっている部分では
大銀河連邦4、イリメリス神聖国4、中立国2といった形だ。
しかし大銀河連邦は転送用の“門”となっている要塞を全て確保しており勢力図の優位は連邦へと傾いて行った。
それを統治する上院、下院、評議院と呼ばれる3つの議会制により国家を運用している。
今日はそんな評議院の議会が開かれていた。
「現在の人口増加率は昨月と比べ3.45%増加しており各星系の開拓率は19%上昇、納税率も1.2%上がっております」
財務大臣の[オロストリア・ジョーガン]大臣は現在の状況を手短に報告した。
実際亡命者や出生する者が増え連邦の人口は緩やかに増えつつあった。
「では続いて国防大臣どうぞ」
国防大臣[ヤルフ・トレーニル]はその秋麗な顔とは裏腹に元軍人で政治的な能力も高かった。
「はっ我が連邦軍は皆様ご承知の通り神聖国最後の侵攻拠点エッテンベルク要塞の攻略とD-4宙域の解放に成功いたしました」
思わず評議員達から感嘆の声が上がった。
ここまで戦果を上げてくれると他の成果が霞むというものだ。
「それで今後の戦略ですが軍部から出された案によると敵領への侵攻ではなく防衛に徹するべきだとの案です」
「だがこのまま一気に敵国を攻撃することも可能ではないかね?」
国土交通航路開拓大臣の[ハーヴェス・ジェネルディ]大臣は反対の意見を述べた。
だが決して全否定しているわけではなくあくまで別の視点からの意見だった。
「ですがその場合敵に地の利を与え何の戦果もなく無為な損害を与えることに繋がりかねません」
「失礼、軍事的な話も重要ですが基盤となる産業にも注目していただきたい。現在我が国内の食料自給率はほぼ100%ですが件の要塞で手に入れた捕虜数千万名を食わせていくのにも相当の食料が必要です」
農林水産大臣の[ケーテル・ハナヘルト]は食料面の問題も提起した。
「やはり当分は国土開拓に力を回すべきかと…」
熱い議論が交わされる中女性大統領[マルセナス・アルベト]がなだめた。
「ここはひとまず休憩を取りましょうか」
連邦評議院が議論を重ねている頃サヴィゼル艦隊はなんとイリメリス領に侵入していた。
なぜか。
それは神聖国軍に潜むスパイから恐ろしい情報がもたらされた。
神聖国軍が惑星を一撃で破壊できるエネルギー砲を転送システムに乗せて発射する最新兵器を開発したというのだ。
そんな兵器が実在していたら戦争どころではない。
そのため急遽特例措置としてサヴィゼル艦隊が派遣されたのだ。
そして長い張り込みの末ついに製造されている造船所を発見した。
「それで情報は本当なんだな?」
ラワルは頷きタブレットの情報を読み上げた。
「間違いありません、偽装哨戒艦AB-3からの報告によると既に造船所自体が砲台へと改造されているそうです」
「連中め恐ろしい兵器を…それで対空砲網と敵STWFの数は掴めたか?」
「はい対空砲網数はそれほどでもありませんが問題はSTWFの数が計測できないことです」
その言葉はサヴィゼルを少し不安に陥れた。
だが考える前に目的の場所へと辿り着いていた。
「失礼するよ」
「ファキャル・サヴィゼル名誉上級大将とラワル・クロイツ上級准将です」
「お待ちしておりましたぜ」
目の前にボードゲームをしながら待っていてくれた2人の男は[オリッジ・プラティーズ]と[レルク・ハイウェルカー]。
共に人型兼航空戦闘機STWFのエースパイロットであり両者の撃墜スコアは合わせるとほぼ小規模の艦隊の艦載機分ほどであった。
そんな2人に何の用件がってここに来たのか。
「君達には例の大砲を破壊してもらいたい」
「無茶言いますねぇ敵の情報もよくわからないのに突っ込めと」
オリッジは鼻で笑った。
だがそれは諦めてるわけではなかった。
「無論的の構造上の弱点はこちらで把握している、しかし不明瞭な点はまだ多い…本当にすまなく思っているよ」
「でもやらなきゃいけないんでしょう?」
サヴィゼルは静かに頷いた。
「まあ多少無茶苦茶な方が俺は楽しめますね」
「こいつもこう言ってるようですし部下達もその方が楽しそうですし?」
レルクは聞き耳を立てている扉の向こうの部下達に声をかけた。
ぞろぞろと部下達が頭をかきながら現れた。
「自分らも手柄を立てられるならどんな戦いだってこなしますよ」
「たく…ということで提督早速作戦を」
思わずサヴィゼルは笑ってしまった。
頭をかきながら彼は作戦を話し始めた。
神聖国領惑星パルテクス。
かつてマーハトリアンの神話で船の神ヨリフがこの地に伝説の船[パルテクス]を残したという伝説から付けられた惑星である。
その為パルテクスは連邦軍の艦にも数多く名付けられていた。
だが今では神聖国軍の旧侵攻軍が役目を失いただ駐留していた。
その中にサヴィゼルに敗北を喫したボルス提督の生き残り達もいた。
彼らの鑑定はわずか数千万隻ほどとなっていた。
その中の1人[バステル・ラウルッツ]は駐屯基地で1人黄昏ていた。
「やあ」
「えっと失礼ですが貴官は…」
服装と階級章からしておそらく上官だろう。
「おっと失礼僕の名は[アレクス・フォン・キャルゼー]大将、一応艦隊指揮官とこの基地の補給主任をやっている」
「小官はバステル・ラウルッツ高級准将であります!!」
律儀に敬礼するバステル准将を彼は宥めた。
神聖国でもかなりの変人扱いのアレクス大将はあまり敬礼などを好まない。
「まあまあ確か君は名将ボルス提督の分艦隊司令官だったね?」
「はい…ですが閣下は名誉の戦死なされ…」
そこからの生き残りの部下達はまさに地獄のような日々を送った。
大恩ある上官を失っただけでなく敗北者という恥辱の汚名に塗れた。
元来ボルス提督は平民や上級平民問わず部下に優しかった為その後ろ盾を失った彼らは更なる苦しみを受けた。
だがそれでも生きてきたのだ。
そんな中の1人にアレクス大将は問いかけた。
「君は今の神聖国の体制についてどう思う?」
「えっ…今というより以前からこのヒューマンだけがいや“イリメリスヒューマン”だけが特権階級を持つのは疑問でした」
「うむそれで?」
「今は一層強く感じております…なぜイリメリスだけが神の子なのでしょうか?イリメリスの中でも名門の出だったボルス提督でさえ敗北し戦死なされました…そんな我らがなぜ特別なのでしょうか?」
アレクス大将は静かに頷いていた。
「君のいうことは最もだ、僕も早くこの“フォン”から解放されたい」
「それはどういう…」
「君には少し話があるんだよ」
暗いコックピットに光が灯され外の世界とつながった。
[GGF-3フリーディフェント]
イリメス大戦の時大銀河連邦で使用されているSTWF。現在使用されている神聖国のSTWFの「MF-12/Aバスターファイター」よりも戦闘力、汎用性が優れており、一部のパーツを換装させる事で近接戦、中距離戦、長距離戦に特化した機体にできる。
連邦軍の機体の2/3はAI制御だが1/3の機体はすべて優秀な“命を持った”パイロット達が搭乗している。
レルク、オリッジの機体もそうだった。
『こちら管制室からフェニクスリーダーへ』
「こちらフェニクスリーダーオリッジ出撃するぜしっかり勝利の杯を用意しておいてくれよ」
『はいはいフェニクス中隊全機出撃どうぞ」
「了解出るぜ!!」
36機のフリーディフェントが眩いエンジンの光と共に宇宙に飛び出した。
パルサス級はさらに艦載機を発艦させた。
「フェニクス中隊、オーディン中隊、バルサ中隊、ジーニス中隊、ハルク中隊想定宙域まで後12分」
「とりあえず第一派でうまくやってくれると良いが…」
「念のため第二派、第三派を想定宙域に待機させてあります」
「いつの間に」
思わず参謀長の素早すぎる手腕に少し驚いた。
相変わらず腹の中で何を考えているかわからない男だ。
だからこそ頼もしくもあるんだが。
「さてあの大砲どう出てくるか」
海の宇宙
「ん?妙だな…センサーに障害か…」
「なんだと?念の為哨戒機を出せ、考え過ぎかもしれんが敵が構えている可能性もある」
士官は頷くと哨戒用のバスターファイターを数機差し向けた。
現在の指揮官[コークルス・フォン・ギリン]軍務宰相は見事に蓄えられた顎髭を触った。
「この砲台絶対に奴らには知られてならん」
軍務宰相権限で無理やり開発したこの[転送直撃砲]はようやく78%が開発されあと少しで愚かな連邦を叩き潰せるのだ。
彼は己が押すスイッチから放たれる一撃が反逆者どもを葬り去る瞬間を想像した。
考えるだけで優越感が全身を駆け巡る。
「哨戒機-9の信号が途絶」
「周囲に高濃度の粒子乱雲を確認」
「なるほどな哨戒機は全機帰投、だいぶ脅かされたものだ」
そう言い捨てると彼は笑みを深くした。
だがこの判断は間違いだ。
すでに連邦軍のSTWFが喉元まで迫っていた。
アクロバットな飛行でスリルを楽しむオリッジとエネルギーを考慮して慎重に進むレルク。
2人は間反対の性格であったが互いに認め合う所があり互いに背中を預けられる存在となっていた。
「オーディン2周囲に敵機はいないな?」
小惑星群を避けながら進むレルク機は部下のオーディン2に問いかけた。
『いや周囲に敵の哨戒機が…恐らく敵は通有心妨害に気付いている模様です』
『バレてないんだろならこのまま行くぞ』
さらにスピードを上げるオリッジを全機が追いかけた。
小惑星群を抜けた先には目標の造船所があった。
「目標発見、オーディン12は艦隊に連絡を他の全機は」
『作戦開始だろ行くぞ!!』
レルクが言い終える前にフェニクス中隊の全機が最高速度で造船所に突っ込んだ。
「おい待て!!ちぃ全機行くぞ!!」
それに続くように他の4個中隊も続いた。
まだ敵は気が付いていないようだ。
今が好機とばかりにフェニクス中隊は敵の対空砲網に攻撃を加えた。
優秀なパイロットとIAは36機分の対空砲を破壊した。
「よしこのまま大砲をぶっ壊す!!いや待て…どうやら手厚いお出迎えが来たようだぞ」
数百機を超えるバスターファイターが砲撃と共に連邦軍を迎え撃った。
「全機迎え撃つぞ!!」
冷静なレルクの判断と共にフリーディフェントとバスターファイターの空戦が幕を開いた。
ある1機のバスターファイターが変形し長剣型のビームソードをレルクの機体にぶつけようとした。
レルク機は素早く変形すると左足で蹴りを加え敵機の体勢を崩した。
今度は逆にレルク機が両腕のビームソードをバスターファイターの胴部分を切り裂いた。
素早く爆発から逃げ切りソードを解除し単発モードのビーム砲で迫りくる2機のバスターファイターを撃墜した。
一方のオリッジは未だに航空モードを解除せず戦闘機のまま敵機を迎撃した。
さすがエースとだけあってか航空モードでも3機の敵機を火球に変えた。
「おいレルクいるか?」
『もちろん、これからどうする?』
2機は航空モードのまま2人合わせて3機のバスターファイターを撃墜し造船所の壁に叩きつけた。
「このまま一気に敵の大砲に突っ込む」
『我々もお供しますよ』
後続には戦闘を切り抜けた数十機のフリーディフェントの編隊が対空砲と敵機を撃墜していた。
「よし全機ん?…エネルギー反応…まさか!!」
おりじは何かに気付き隣のレルク機に思いっきりぶつかった。
その直後何もなかったはずの空間から莫大なエネルギー砲が放たれた。
レルク機はオリッジ機が体当たりした為何のダメージも無かったがオリッジ機はシールドを展開したのにも関わらず機体は半壊、後続機も3機消滅してしまった。
『まさか…例の大砲…』
「レルク…俺はすまんが戦線を…」
『わかった気をつけろよ』
「すまねぇ…」
オリッジ機は戦線を離脱した。
しかしこの一撃で敵はどこからでも攻撃し放題ということが明確になった。
この事実は少なからずパイロット達の恐怖心を刺激した。
だがそれでも彼らは前に進んだ。
「掃射完了敵機3機撃墜、1機戦線を離脱」
ギリン宰相は笑みを深くした。
「二射目の用意を今度は必ずや敵機を殲滅してくれる」
「エネルギー充填率21%」
「よし発射」
ギリン宰相はスイッチを押した。
直後再びビーム砲が転送され迫り来る敵STWF隊に牙を向いた。
敵はまたしても器用に回避し今度は1機しか撃墜できなかった。
「やりおる対空砲で敵機を狙いつつバスターファイター隊で再び近接戦を敵が立ち止まったところを一挙に仕留める」
「よろしいのですか?それでは我が軍にも多少の損害が」
「気にするな中将その程度はやむおえん、チャージ急げよ」
ギリン宰相の笑みはますます深くなった。
今にでも大声で笑い出しそうだ。
だが再びギリン宰相は失敗を犯した。
撃墜された1機とはまた別に敵機が“消えている”ことを…
レルクは駆けた。
敵の砲撃の第二射目が放たれた瞬間本隊とは別のルートに向かっていた。
こちらのルートの方が対空砲も少なく距離的にも近かった。
ではなぜ使わなかったのか?
「やっぱりあったか…敵の“格納庫”」
そう敵の格納庫がすぐ近くにあるからである。
当然大量のバスターファイターがすぐに出撃しレルク機を追いかけた。
反撃することの出来ない以上レルクはさらに速度を上げ後方にシールドを展開した。
「小うるさい小蝿どもめ!!」
そうコックピットの中で毒付いたが当然聞こえる筈もなくましてやAI搭載機には全く意味をなさなかった。
目標に近づくたび敵機が増えていく。
その光景はまさにイナゴと呼ばれる生物の群れが大移動をしているようだった。
敵機の一斉砲撃でだんだんシールドが破れかかって来た。
彼は諦めている訳ではなかったが流石に限界を感じていた。
次の瞬間シールドが破れ警報音が鳴り響いた。
「ちっ!!どうするこれから…」
1人自問していた瞬間別の警報音が鳴り響いた。
敵機がこちらを完全にロックオンした音だ。
もはやこれまでか…
そう思った瞬間突如警報音が消えた。
『こちらフォックスリーダー助けにきたぜ』
『ラワル准将の言うとおり待機していて正解でした』
小惑星帯から姿を現した味方機はレルクを襲ったバスターファイターの群れに攻撃を加えた。
航空モードを解除したフォックスリーダーの機体がレルクの後ろに着いた。
『任務があるんだろう早く行け』
ビームを乱射しながらフォックスリーダーは敵機を撃墜した。
「すまない」
短く礼を述べるとレルク機は最大加速度で敵機まで向かった。
数秒後レルク機は壁にビーム砲をあて目標に侵入した。
「あれが…」
航空モードを解除しスタンドモードで敵の弱点であるエネルギータンクと転送装置を確認した。
「食らえっ!!」
彼は操縦桿のスイッチを押すとバックパックに補助装備として付けたミサイルを一斉に発射した。
自動追尾型のミサイルが転送直撃砲が納められている格納庫中に飛散し爆発を起こした。
レルクは素早く自機を変形させ脱出を図った。
彼が開けた穴から抜け出ると穴から爆炎が上がった。
どうやら作戦は成功したようだ。
造船所内ではエネルギータンクの崩壊により爆発の手があちこちに広がっていた。
また損傷を受けたエネルギーコアと転送装置が異常を起こしエネルギーをあちこちに逆流させた。
当然被害は造船所内全てに広がった。
「エネルギータンク、エネルグーコアが損傷!!まもなくこの造船所は崩壊します!!」
「ばかな…総員退避!!退避だぁ!!」
司令室から逃げ出そうとした瞬間扉から爆炎が噴き出し司令室と造船所は木っ端微塵に爆破されてしまった。
神聖国軍ナンバー1である軍務宰相は自らが建設した転送直撃砲と共に一生を迎えた。
「奴がやりやがった…全く大した野郎だぜ」
半壊した機体の中でオリッジは思わず微笑んだ。
『友軍機を確認、帰投して来ます!!』
「よし俺達も引き返すぞ」
『了解』
「フェニクスリーダーより通信、作戦成功…敵造船所は完全に崩壊した模様です!!」
デヴァステトスのブリッジで歓声が響き渡った。
任務中だが多くの士官がその場でガッズポーズをし声を上げ喜び同僚とハイタッチをしていた。
サヴィゼルも思わずほっと一息つき帽子をとった。
「哨戒隊を展開し周辺の状況確認を」
「さすがだ、味方機を収容後周辺確認、そしたらさっさと撤退だ」
どうせラワルはハイタッチなどしてくれないだろうから仕方なく側にいた通信士官とハイタッチした。
少なからずラワルも勝利を喜んでいるだろう。
全く喜ばない人間など存在しないのだから。
この勝利は連邦評議院にも伝わった。
「連中はそんなものまで…悪魔め!」
「この事実は少なからず中立国に影響を及ぼすでしょう」
「では情報省から銀河中に」
情報大臣の[ジャリス・ウィーリンザー]大臣が早速行動し始めた。
「我々は常に脅威にさらされている…」
マルセナス大統領は両手を組み話し始めた。
「市民を守るためには私達も決断する必要があるかもしれません」
大統領の言葉は大臣達に重く沁み渡った。
そう己を守る為時に彼ら彼女らは決断する必要があった。
エピローグ
バステルは夜中の基地内で1人考えていた。
彼もまた決断に迫られていた。
彼は彼の部下とそして今は亡き者のために…
つづく
いかがでしたか?