俺のネギま! 作:ばうえもん
「君は彼女を連れだして何を企んでいるんだい?」
眼鏡の奥の目が全然笑っていない笑顔でそう問いかけてくるのは高畑先生
「企むも何も俺は代理人として動いただけですので。長も近々こちらにも説明に伺う予定ですのでその時確認して下さい」
「もしくは知り合いなのですからご自分で連絡を取っては如何ですか?」
そう返す俺に言葉を詰まらせる高畑先生、目の前に俺が居るから思わず訪ねたってところで特に他意はないのだろう。
とはいえ些か直情的過ぎないかと思うがそれもこれも俺と相性が悪いせいだろうか?
ただ今学園長室で学園長と高畑先生に事情説明中である。
現時点で麻帆良は一切関わってはいないのだが、関西呪術協会にパイプが無い派閥から日本における魔法使いの代表者である学園長に問い合わせでもあったのだろう。両協会の長が血縁関係で有る事は調べれば直ぐに分かる事だしな。
あっ、そこから邪推する奴も居て探りを入れてくる線もあるか。その気が無くても当時者の仲間入りだな。
流石にその辺の麻帆良との調整は俺じゃなくて師匠の仕事だと思うから丸投げすんべ。
「確かに横嶋君は代理人に過ぎないじゃろう。
だからこそ儂も君に問いたい、それをする意味が君にあったのかと」
「ですから師匠に頼まれてですね…」
「それで今まで拒んでいた関西呪術協会へ所属までしてかの? 師に頼まれた為と言えば一見筋は通っているが高畑君と違って儂の論点はそこでは無い」
「横嶋君と彼は対等に近い、いや若干横嶋君の方が優位の契約を交わしていると儂は睨んでおる。今回の事は横嶋君ばかりに負担が掛かる、だとすれば相応の理由が有るのではないのかの?」
そこに疑問を持つか、高畑先生や魔法使いの人なら
二次創作だとオリ主に正論で言い包められて「ぐっ」とか言葉を詰まらせているイメージの学園長だが流石に現実ではそんなに甘くはないようだ。
本国と関西の板挟み状態の日本の魔法協会を切り盛りしてるんだからそんなに無能なわけないわな。あと現実問題世間は正論だけでやっていけるもんじゃないし十代の餓鬼の正論や屁理屈で大人しくなるわけもないか。
「……他言無用でお願いしますが、神を斬るノウハウを欲しくて取引しました」
正直に言えば桃源神鳴流の方がその手のノウハウは優秀そうなので出来ればそちらがよかったのだが、嘗て横島忠夫が接触した結果討伐対象になってしまったので接触するのは拙い気がする。俺もD横島の霊基構造を受け入れた結果肉体を持つ神魔族状態だからな、ぱっと見
「神を斬るとはまた笑えんの。察するに斬魔剣が必要な事態になると考えておるのかの?」
まっ、地下のアレを知っていれば意味もわかるか。
……アルビレオ・イマの事も知らなかったようだし高畑先生は知らないようだな。つまりこの場で突っ込んだ話は出来ないわけだな。
「そもそも学園長も俺に関西行きを勧めて居たでしょう。
大方サムライマスターなら俺の中の横島忠夫に対するストッパーになりえて、いざとなったら斬魔剣で始末も出来るので側に置いておきたかったのでしょうが」
まあそのサムライマスターは奥さんを治療して恩を売っているんだがな、妹ちゃんの件を極力秘密にして進めた関係で接触していたこと事自体を口止めはしていたんで知らないだろうが
「それは些か穿ち過ぎじゃよ、確かに婿殿なら抑止力として理想的じゃがの…」
紅き翼と俺 2限目
「魔法の勉強をしましょう」
お盆も過ぎ妹ちゃん関連の雑事もある程度落ち着いてきた或る日の事、昔ナギ・スプリングフィールドが滞在していたという建物を絶賛(不法)改築中の俺に付いて来たアルビレオ師匠は見学中の妹ちゃんに対してそう言った。
妹ちゃんは今現在自分が関西呪術協会預かりという立場からどう返事するべきか困ったのか俺の方を向く
「いきなりっすね」
「私としてもここが関西であり、詠春と彼女の立ち位置が微妙なのは理解しています。ですが詠春も横嶋君も彼女を東洋魔法使いにしたいわけではないのでしょう?」
「確かに長の養女とはいえ陰陽師の道を強制するつもりもないですが。その辺は彼女の希望と適正次第なんで未定ですね」
実は旧世界の横島忠夫に連なる血筋なうえに今後行う治療で適正は高いんだけどそこは触れないで置く。なおエンテオフュシアの血筋を辿ると最終的には地母神へ行きつくんで魔法世界の礎となるのも理解は出来る。納得はせんがな
「今まではここが関西故に遠慮をしていました。ですがここでなら人の目を気にする必要もないですし」
続けて「なにより横嶋君を鍛える詠春のドヤ顔がイラつきます」との事、どうやら裏で
「そっすか。
アリサちゃんも今の軽い治療でも以前よりは改善しているので、確認がてら進展を診てもらうのもいいですね」
っと、今後の為にもセーフハウスの防御はしっかりとしとかんとな。
妹ちゃんが言うには原作でも出ていたらしいこの建物だが、こっちではD横島名義である。受け継いだ資産を確認してみれば世界中に拠点に使えるような建物を所有していて驚いた。そんな準備をするぐらい用心深くなったのも闇落ちした結果なんだろうな。
ただ下手に魔術的防御を施した結果逆に目を引くのを恐れたのか建物自体は周囲に溶け込む普通の物である。ここについてはナギ・スプリングフィールドが滞在していた為に関西呪術協会に把握されていて、さらに去年裏の資産一部を現金化した際に俺の物だとも知られているので遠慮なく呪術的防衛機構を敷く事にしたのだ。
「では持ち主の許可も出た事ですし始めましょうか。ほらほら、席について下さい」
そう言って嬉しそうにいそいそと備え付けのホワイトボードを持ち出す。んじゃっと踵を返して作業に戻ろうとしたところ
「何を言っているんですか我が弟子、貴方もですよ」
どうやら長に扱かれる俺を見て本気で師匠替えの可能性を恐れたらしい
・
・
「わぁ、横嶋さんは魔法も使えるんですね!」
「何故…、私に教えを乞わなかったのですか…」
やんややんやと俺を持ち上げる妹ちゃんと対象的に、がっくりと失意体前屈のアルビレオ師匠。あんたそんなキャラじゃないだろ?
そう、実は対神呪法の理解度を高める為に古今東西の魔法書を読みふける俺を見かけたお人好しな方々が指導をしてくれたのだ。
二次創作ではアンチされがちな魔法使いだが、基本麻帆良の魔法使いは善意の人で付き合ってみれば悪い感じはしない。立派な魔法使いとかは要はキリスト教における教会学校の道徳教育と同種の物で、日本人は学校で道徳教育を受ける関係上宗教イコール道徳の仕組みが理解しにくいが、そこの差異を理解すれば立派な魔法使いが一種の道徳教育の結果だと理解も出来る。思想的にちょっと行き過ぎた感じだと妹ちゃんのイジメの原因にもなるんで良し悪しなんだが、その辺も含めて魔法は一種の宗教なんだろう。
「あとこんなんもあるんすよ」
と意識下から掌にカラフルな球体を取り出す。
「綺麗ですねー」と呑気な様子でいながら目が笑っていない妹ちゃん、これが何なのか予想はつくようで話が早い。
二次創作では横島忠夫の霊能は収束特化という解釈が多い。ついで陰陽師の前世の影響で力のコントロール、つまり両方そなわり最強に見える文珠が爆誕!!
そんな感じで俺も収束は得意である。基本力のベクトルが内向きなんでエネルギーが全く洩れないせいでロスも少ない半面、普通に自然体でいてもハンターの絶に近い状態なので強者に見えないあたりが侮られる原因でもあるんで良し悪しだが。
それでだ、これが原因なのか魔法に霊力を乗せると収束が出来るんだよ。
魔法でエネルギーを代用して属性特化したソ-サーや霊波(魔法)刀を作れる。そして当然その先も有るわけだ。
とは言っても実はストレージには発動した魔法もストック出来るので魔法の文珠化の利点は少ないのだ。せいぜい安定しないから危険だけど他人に渡せるくらいかな?
魔法による属性付与された強化魔装術とか実演して見せたら妹ちゃんが絶句してしまった。なんか拙ったか?
「エヴァンジェリンの闇の魔法!?」
どうしてそこで先輩の名前が?
あっ、なんか妹ちゃんの目が据わって……
「エヴァについては調べていないのですか? いくらフラれたからとはいえ仕方がありませんね、我が弟子は」
あっ、アルビレオ師匠が復活した。
妙に"弟子"を強調しつつ説明してくれたのが闇の福音(先輩)が編み出した禁呪「闇の魔法」
そしてフラれたのあたりでさらに目のハイライトが消える妹ちゃんが少し怖い。済んだ事だからそこは触れんでくれ
「だからとても危険なんです! 二度と使わないでください!!」
と力説する妹ちゃんなんだが心配する程のもんでもなかろう。正直去年のD横島から譲渡(強制)された霊基構造による霊体浸食の方が危険だった。今の俺なら負けんだろ
「今の俺なら然程危険とも思えんな。要は霊体が変質するのは強度の問題だろうし、精霊より格が高ければそう簡単に浸食もされんだろう」
なにより既に人間辞めてるしな。そして妹ちゃんも他人事じゃないからな
「そうだな、この際説明しとくがアリサちゃんの霊体には欠損がある。多分悪魔に襲撃された時に奪われたのだろう」
これむっちゃフラグ臭いんだよな、妹ちゃんの霊基構造が有れば魔法世界のシステムに干渉出来るんじゃないかと俺は考えている。GS原作でも人造魔族という技術があったし、なんでもネギま世界でも
恐らく裏で色々と煽動していたと思われる魔族が
つーかそいつの正体がD横島の予想通り最後まで抵抗していた妖怪系統神族ならば、世界が裏返ったとたん有能になるとか最悪だな!!
「それでアリサちゃんの霊体を俺が持っている横島忠夫の霊基構造で補おうと考えている」
「エンテオフュシアはアダム・ヨコシマと創世神の娘の血筋なんだが、
当初の予定では施術は麻帆良で一気に済ませるつもりだった。もっともダイオラマ魔法球を利用して実際は年単位の時間を掛け、試算では2年は掛かると予想している。
しかしだ、妹ちゃんを猫可愛がりする近衛夫妻がだ、信じて送り出した幼女が少女になって戻って来たときいったいどんな反応をするのか? 予想が付かない、考えるだけで寒気がする。
このまま関西在住の線も有るので極力雇い主から不興を買いたくない、ダイオラマ魔法球の使用は目に見える変化が起きないペースに抑えて多少時間を掛けてでも行うべきだろう。
その為の現在俺が行っているのは複合結界や物理、呪術トラップによるこの家の要塞化である。最終的にこの家に増築した地下スペース(文珠による転移前提の閉鎖空間)にて施術を行う予定だ。
この俺以外誰も入れない空間ならばYOKOSHIMA以外の侵入は防げるハズだ!!
なんかフラグっポイ事を考えているけど多分大丈夫だと思う。きっと、なんか斬魔剣で結界無視して切られそうだけど気のせいだろう!!
契約の糸車は私達の運命を紡ぐ
魔力に満ちて輝く契約の魔法陣の中央で、私は忠雄さんと向かい合っています。
「これが
「グヌヌヌヌゥゥゥ、アル!! やはり
「往生際が悪ですよ詠春、そうそう奥さん、このように男女のカップル限定というわけではありませんよ」
と言いつつ自身のカードを見せるアル先生、魔法を習うさいに呼び方を決めたのですが少し嬉しそうでした。忠雄さんには師匠らしい事を出来ていないので私をターゲットとして詠春パパと張り合う方向にシフトしたようです。
……ではなくて、この人私の血縁上の父親と従者契約をしているんですね。キス以外の方法もあるのでしょうか?
「んまっ!」と食いつく木乃葉ママを始めとする巫女の方々、できればもう少しロマンティックにと願うのは悪い事でしょうか?
私の身長を考慮して、私からキスし易いようにと騎士のごとく跪く忠雄さんに私が口付けると供に発するのは契約の魔法陣が動作した魔法光、……と黄色い歓声
術者のアル先生はともかく養母と御付きの巫女軍団の見学に養父の監視付きとは、私の初めてはとてもではありませんがカップルの為の儀式とは程遠い喧騒でした。
儀式が無事終了してカードを受け取った私にキャイキャイと詰め寄る木乃葉ママと年若い巫女、「いいもの見たわ、若返るわ」とは纏め役的立場の年配の巫女さん。
そして年配の巫女さん達からの冷たい眼差しに気付かず、腰の剣に手を掛け忠雄さんに凄む詠春パパ。
そこへ更に燃料を追加投入するのがアル先生
「では今度は我が弟子横嶋君を主とした契約を行いましょうか」
「………」
「「「「「「キャー!!!」」」」」」「アル!! 貴様そこへなおれぇええ!!」
年配の巫女さん達に羽交い絞めにされる詠春パパを見ていた木乃葉ママがなにやら悪い顔をすると
「しょうがない旦那様ですね~、あっ、フミさん。旦那様をこちらへ」
とこしょこしょとアル先生へ耳打ちして魔法陣の中央へ、そんな自分の奥さんの奇行に気を取られた詠春パパは巫女軍団に魔法陣へ抛り込まれて……
「パクティオー!!」
非常に楽しそうなアル先生の掛け声のなか行われたのは
「んむっっ、ん、ふむ~」
「はぁ……ん、ちゅ、ちゅ」
「ふむっーーー!! ふむっ」
「んっ、んぐ」
あわわわわわ
目の前で行われているのはとても仮契約にふさわしいとは思えない大人のキスっ!
えっ、ベロチューってあんなふうにするんですか!?
ゴクリと唾を飲んだのは私だけではないようで、周囲の巫女のお姉様方も目が離せないようで、
現れたカードを手にするアル先生も流石にこの流れは予想外だったようで、この人の呆然とした顔を見れるとは思いませんでした。場違いな感想を持ったのは養父母の濡れ場を目撃して気まずい思いをした精神の逃避の結果でしょうか。
「それではアリサちゃん、頑張ってね❤」
そう言って木乃葉ママはフミさんに引きずられた詠春パパと寝室へ引っ込んで行きました。
「ここ俺の家なんだけど……、人のベッドで頑張るんじゃね-よ」
呆然とした周囲の気まずい雰囲気の中で虚しく響くのは忠雄さんの声
周囲は気の毒にといった様子で、アル先生も苦笑い。
どうしよう、
ここは
「忠雄さん!!
私なら大人のチューも予習していますから大丈夫です!! 知識だけで実戦経験は有りませんけど頑張ります!!」
「頑張るなっ!!」
怒られました。
仮契約は「普通じゃつまんない!」と巫女のお姉様方が騒ぐのを睨み付けて黙らせた後、普通にキスしてくれました。
それはそうと、覗き込んだ忠雄さんの右目に傷でしょうか? 傷にしては綺麗に等間隔で縦に二本の線が見えたのですが
本人は問題無いと言っていますがアル先生は困った顔をしていたので気になります。
それはともかく……
「そこの少女巫女!! 横嶋さんは私のパートナーです!!」
自分も魔法のカードが欲しいと忠雄さんに群がる少女&幼女巫女を蹴散らすのが今の私のお仕事です!!
割とどうでもいいと思われる設定
木乃葉ママ
エロい木乃香、病弱だった為に大人しくしていたが根はスケベ
名前は適当だが多分どっかのネギま二次と被ってる
フミさん
二人の姉みたいな幼馴染、近衛家の付き人の家系で木乃葉に使えている
木乃葉が病弱な頃は代わりに詠春のお相手をしていた。そして元気になった今でも混ざっている
今の木乃香くらいの年でショタ詠春の筆おろしをした
詠春パパ
最近嫁が元気になったので二人目を作る為に奮闘。元気になった嫁がこんなにスケベだとは知らなかった
フミさんにショタの頃喰われた為か逆らえない。女性に弱いのもそのせい
少女&幼女巫女
横嶋に関する根も葉もない噂を信じた木乃葉ママにより抜擢されたハニトラ要員
旧家から集められた為か政略結婚とか妾とか10歳で嫁入りとか問題にしない訓練されたロリ