俺のネギま! 作:ばうえもん
輝く腕は
私の治療も済み、リハビリを続けていた夏の終わりのことです。忠雄さんが犬を拾ってきました(白目)
何でも長に取り入った西洋魔法使いの男が我が物顔で本山に出入りしてると噂を聞いて、後ろでコソコソと魔法を撃つしか能が無い癖に威張り散らす西洋魔法使いが気に入らないお犬様はいっちょ懲らしめてやるかと襲い掛かったそうです。
襲われた忠雄さんは能力こそ高いものの、去年まで普通に生活していた為に一般人マインドなのでこういった緊急事態に弱く、つい過剰に迎撃してしまい瀕死の重傷にしてしまったので慌てて本山まで連れて来たそうです。
「手加減が下手ですまんな。なんせ去年まで一般人で今も稽古ばかりで戦闘経験無いから気が動転してしまったんだ」
「頑丈が売りの俺を一発で倒せるあないなおっかない手をした一般人がおるか!!」
なんでも忠雄さんの
「ええ、あのような異能を使う以上は素人であっても一般人と言い張るのは無理が有りますよ。私達にとっては死神の鎌に等しい力を…」
「うわっ!? アンタだれや」
いきなり犬妖の少年の後ろに現れて話に加わってきたのはアル先生
「噂の魔法使いってのが長の古い友人であるその人の事だよ。取り入った云々ってのは俺の事だけどな」
「なんや、人違いやったんか。でも取り入ったのがホントなら謝らんわ」
何やら震えながら言い訳をするのですが、怖いのなら素直に謝ればいいのに。そして明らかに日本人ではない私にお前も魔法使いなのかとこちらに視線を向けてきました。
「小太郎君で良かったかな、幾ら私の
今にも刀を抜きそうなパパに青い顔で大慌てで頷く犬妖の少年の名は犬上小太郎。また原作が破壊された(白目)
「なんやわからんが複雑な事情がありそうやな、理由もしらんと喧嘩吹っ掛けて悪かった」
原作でも年齢の割に聡い所が有るので、この場に集まった人間から何やら事情があったようだと当たりを付けて、自分の早とちりだと忠雄さんに頭を下げたのは好感が持てますね。
「あいよ、謝罪は受け取ったが許すかどうかは別問題だぞ」
「忠雄さん、反省していますし、酷い目にあったのですから許してあげても」
「いいや、罰を受けてもらおう。お前怪我が治ったら俺ん家に泊り込みで勉強地獄な」
「なんやて!? そりゃ横暴や!!」
「うるせーよ、敗者に人権は無い。悔しかったら俺に勝ってから出て行け」
なんでしょうか、この茶番は。関西に来てから私の周りは随分と賑やかになりましたね
隅では騒ぐパパをママとフミさんが窘めています。パパカッコ悪い
「なるほど婿殿は彼をアリサちゃんの護衛にと考えたのですね」
「未だ婿では無いっ!! そして護衛とはいえ
「どうせ小学校は男女共学やないですか、あんまり過保護ですと嫌われますえ」
紅き翼と俺 3限目
やって来ました魔法世界。俺の横で妹ちゃんと忠犬小太郎はぼへっとした顔で呆け、師匠は引き攣った笑みを浮かべている。
「タダオならひょっとしたらと思ってはいましたが、まさか貴方までゲート無しで移動出来るとは」
「横島忠夫はどうか知りませんが、俺は一応ゲートを繋ぐ
本来は魔法で動くゲートに文珠でわずかばかりの魔力をチャージして
なお失敗すると宇宙空間に投げ出される事は内緒である。
「さて、見つかると面倒ですからさっさと移動しましょう。今回の主役は師匠で俺は飽くまでもサポートですのでお願いしますね」
「了解しました。今回も楽しませていただきます」
今回の目的は妹ちゃんが以前口にしていた先輩のオリジナル・スペルの入手だ。麻帆良に当人が居るのに何故態々魔法世界まで来たのか。本人に交渉するのは俺の精神衛生上良くないのと、妹ちゃんと先輩がどんな化学反応を起こすか読めないからである。普通に考えれば因縁的に衝突は必至なのだが、妹ちゃんの行動が読めないというかなにか斜め上の反応をしそうで嫌だったのだ。
他にも妹ちゃんと師匠がジャック・ラカンに会いたい(むしろ此方が本命)そうで、また俺としては二人を連れてお世話になったゲーデル氏に挨拶をするべきとも考えていたので今回の魔法世界訪問と相成ったのだ。
つーわけで妹ちゃんの原作知識を元に自由交易都市「グラニクス」へ移動、そのまま周囲を移動しつつマップ検索して居場所を特定して訪問。
原作ではちゃらんぽらん自由人のジャック・ラカンも嘗ての仲間を無下には出来ないようで突然訪ねて来たにも拘らず受け入れてもらえた。その勢いで事前に連絡しておいたゲーデル氏を俺が縮地で連れて来て合流となった。
残念ながらゲーデル氏のスケジュールの都合で余り時間が取れなかったので会談の場所は俺が持ち込んだダイオラマ魔法球内だ。色々と当時の話や魔法世界の現状について話を聞けたのが良かった。
幸い俺が懸念していたゲーデルPによる妹ちゃんのプロデュース計画は持ち上がらなくて良かった。どうやら横島忠夫が女王様と折り合いが悪かった為、藪をつついて俺が臍を曲げるのを恐れたようだ。妹ちゃんがそっちへ進むなら俺としても手を引くつもりだったのでその懸念は正しい。
そして冬休みの数日を魔法世界で過ごす予定だったのだが、初日からいきなりジャック・ラカンが稽古をつけてくれる事になった。それに乗っかって来たのが妹ちゃんを守る俺の実力を知りたいゲーデル氏、その結果俺はジャック・ラカンとゲーデル氏、最後に悪乗りした師匠と三連戦をする破目になったのだ。死ぬわ!!
なんだかんだで俺は文珠まで使って食い下がったが、対人というか戦闘そのものの経験の無さが露呈するだけだった。その結果こりゃアカンと思った三人に経験を積んで来いと闘技場へ放り込まれた。どうしてこうなった!?
そんな俺は妹ちゃんから「テンプレ乙」というありがたい言葉を頂いた。どうやら魔法世界へ来たら拳闘士デビューは既定路線らしい。
【ネギま】2人マルチで闘技場
俺と妹ちゃんのレベル・システムについてだが、オリジナルでは向こうの世界に満ちる魔素による強化を行われる。
なおこの世界向けにチューニング済みのレベル・システムはこちらの世界の魔力でも効率は落ちるが若干の細工で利用可能であり、そして魔法世界は全て魔力で構成されている。つまり魔法世界訪問の目的の一つとして空いた時間で狩りをして俺と妹ちゃんのレベル上げをする予定だったのだ。
別に殺し合いをしなくても経験値を得る事は可能なのだが、正直闘技場の試合では経験値効率が悪すぎる。とはいえ俺に不足している経験を積むには悪くない場所だ
ゆけっ! こたろう!
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「ほえるだ!!」
「おっしゃあ、って出来るかぁああああ!!」
「お前関西人の癖にノリ悪いなぁ、拳闘士なんて魅せてなんぼだろ」
「にーちゃんじゃあるまいし、俺は戦いの場ではマジで行くんや!!」
「俺は真面目に生きているよっと、とりま
突っ込む小太郎を援護すべく左手でささっと九字切って術で加速した気弾を刀印の指先からばら撒く
「こいつ、ふざけた態度の癖に地味に的確な援護をっ、意外と出来るぞ!!」
「うわはははっ!! こーゆー嫌がらせは得意だぞ!! ほーれチクチク」
弾速の早さで相手の遠距離技を潰しつつ分断する。一対一なら小太郎の相手にちょうどよかろう
「カッコ悪いなぁ でもこれで間合いに入れたわ、オラッ!!」
相手ペアを分断したところで左手で気弾をバラ撒きつつ握りしめた右手に意識下にストックしてある氷の矢の魔法文珠を取り出し、発動と同時に熱交換の術式を起動してストレージへ熱を収納、更に冷却して魔法を強化する。
「これでも喰らっとけ!!」
牽制していたもう一人へ向けて2倍位の威力へ強化した氷の矢をぶちまける。インチキだとかなんか叫んでいたが弾幕に飲まれて敢え無く沈黙。
小太郎の相手は相方をあっさりと氷漬けにされて動揺したのか俺に意識が向いた。その隙に分身した小太郎の連続攻撃『狗音連弾(命名:妹ちゃん)』を捌ききれずに敗北。
初戦は上々といったところかな。
それはともかく、純粋な小太郎にネタ技仕込むのは止めて差し上げろ
なんか客席は困惑でズルとかなんとか聞こえてきたんだが何でも気と魔法の同時使用とか普通はあり得ないらしい。俺普通に出来るんだけど?
反発するって言われても咸卦法とかちゃんと併用技術存在するから無理じゃないだろ? 陰陽師だって普通に両方使ってるぞ?
「にーちゃん、東洋魔法使いでも術の使用時はどっちかに寄せとるはずや」
「マジか!? 千年経って随分レベル落ちたな」
とりま関係者の前で気で身体強化しつつ魔法詠唱して見せて納得してもらった。
これで俺も一躍人気者に!!
と思っていたのだが数戦勝ち抜いたにも拘わらず、
「どっちかというと、にーちゃんの戦い方のせいやから」
話題の新人には違いないんで興行主は割と喜んでいるというか、悪役人気も人気には違いないんで敢えて煽っていやがる。どうしてこうなった!?
「そいうお前は可愛いとか言われて普通に人気者じゃねーか? よかったなぁ」
子供の小太郎が普通にガチンコやってるせいかペアの俺と扱いが違い過ぎる。俺の本質は術者だからしゃーねーじゃん
「にーちゃん"手"を使えばガチンコでも俺より強いんやから前出ればいいやん」
「アレはこっちの連中相手だと下手すりゃ触れただけで削るから、殴ったらパァンって弾けるぞ」
「だから訓練でラカンのオッサン相手でも使わなかったんや」
「そーなんよ、実体持ちでも魔力体は削るからこっちじゃ迂闊に使えないんよ。ちゃんとお前みたいに受肉した体で守られていない相手だと即死しかねんからな」
「難儀やなぁ、だったら神鳴流はどうや?」
「強敵に接近されて敗北寸前いうここぞという場面まで隠しておきたいからパス」
「にーちゃんって無駄にエンターテイナーやな。
ほな甘んじてヒールやりいよ。それはそれで美味しいやん」
「それもいいかなって思える自分が可愛い」
「にーちゃんの場合はアリサの声援あるから有象無象なんか気にせずおればいいやん」
まぁ世紀末ファッションなむくつけき男どもの声援なんぞよりは、ロリとはいえ応援してくれる女の子の方が良い。だが騙されんぞ!!
「最近闘技場の女性人気独り占めの小太郎君は余裕ですなぁ、お前マジ夜道気を付けろよ」
まあ頑張っている子供はなんだかんでみんな応援するから、人気商売な拳闘士連中なら下手にやっかみを向けて自分の株を下げるような馬鹿は居ない。問題は俺とつるんでいるから
事あるごとに似ているけど別人だと言って回っているし、年齢とそれなりに戦えるところを見せているので本人説は今の所少数だけど血縁を疑っている奴らはそこそこ居るみたいなんだよな。
「わかっとるわい、一人では行動せんから安心してや」
ほんとコイツ子供の癖にこの手の機微は察しが良すぎる。苦労してたんだろうな
手頃な位置にある頭をわしゃわしゃかき混ぜ
「んじゃ、酒場でメシ食ってから帰るか」
「やった!! 肉食おう! 肉!!」
俺ははしゃぐ小太郎の手を取って歩き出した
「お二人が仲良く食事している様は頻繁に目撃されていますから腐人気は高いですよ。ペア解消の話が出ないのはその為ですね」
「ですです。二人が一緒に寝ているプライベートフォトをマホネットに上げたら尊死した方が多数出ています( *`ω´*) ふんす!」
古本もご主人も腐敗していたようだ。