俺のネギま! 作:ばうえもん
「ふ… 学校か… 久しぶりだぜ」
「横嶋…!?」「横嶋クンだ!」「何!? 横嶋!?」
「あいつまだ学校やめてなかったのか!?」
体調も回復して久し振りに登校したのだがえらい言われようである。
まあ三年に進級していきなり始業式の翌日から一週間以上も休めば辞めたかと言われても無理もないか?
「なんでも一年生に強引に迫って広域指導員に補導されて反省室に入ってたとか…」
「違うよ、デス眼鏡にぶっ飛ばされて入院していたそうだよ」
「いや、俺が聞いた話では…」
「本人の前であることないことウワサしてんじゃねー!!」
厳密には女子中等部一年生のマクダウェル先輩*1に迫ったのは事実だから微妙に合ってるんだが
中には気さくに声を掛けてくれる連中も居る。何故か妙に絡んでくる体育会系・武闘派の面々だ
「おー、忠雄ちんお久」
「もう体はいいのか?」
「おう、かなり強く頭打ったから念の為に検査をしてただけだからな」
俺って一応は文系部活だったんだけどなぁ、何でコイツらとつるんでんだろ?
「ふむ、漢のアイテムである鉢巻きをして登校とは漸くこちら側に来る気になったか?」
「バンダナな、傷隠しなんだよ」
ほら、とバンダナをずらして額に出来た縫い目が残る傷口を見せる。学園長室でぶっ倒れた時にぶつけて切れた傷だ。
「むっ、もしや入院の原因なのか? それは悪い事を言った」
気にしてねーよとヒラヒラと手を振り自席に着いて鞄の中から朝飯のアンパンと牛乳を取り出しパクついていると予鈴が鳴る
暫くして教室に現れたグラヒゲは俺を見るなり
「横嶋か、漸く復帰したか。現場で対応した先生方から報告は受けているが…プッ、俺も生で見たか…いや災難だったな」
「オイコラ!! 教師が生徒の失恋笑ってんじゃねーよ!! しまいにゃグレるぞゴラァ!!」
ひょっとしてこの先も事ある毎に「魔法世界のナマハゲに告白して振られた男」と笑われるんか!?
魔法生徒の件断って正解だったぜ……
心眼と俺
目を覚ますと何処かわからないが空気は澄んでいて
剥き出しの木の根の様な物から推測するに世界樹の下、図書館迷宮の下層だろうか?
周囲を見渡せば椅子に腰かけて眠る様に休んでいるアルビレオ・イマ、アレの依り代を務めたのだから寝込んでないだけマシだろう。最も俺の方がヤバイ物を宿す破目になったわけだが。
しかしアルビレオ・イマは横島忠夫が説明してくれると言ったが結局何も聞いていない。
と思えば勝手に励起する
『ふむ、どうやら起きたようだな。正直スマンカッタ』
俺と目が合うなり重々しく声を掛けてきたが、その後は酷く軽く謝られた
「横島忠夫でいいのか?」
『正確には横島忠夫の霊基情報から構成された制御用の疑似人格だな。
ただ切り離す際のベースとなったの「魂」の前世の影響というか最後の足掻きだろう、こちらの人格形成に干渉して結局別の人格が生まれた』
それで俺に害を及ぼさないで助けになる人格のイメージだろうか? 心眼擬きが生まれたわけか。なるほど、まさに最後の意地だな
『これは完全に横島忠夫のミスだ、自身が魔神を降ろしても*2何事もなく済んだものだから、高位霊体との接触の危険性について認識不足であった』
「勘弁しろよ…、あっちのアルビレオ・イマも結構ダメージ深そうだぞ」
『そうだな、だがあちらは自身で望んで行った事。詫びるのはただの傲慢であり、彼の者に対する侮辱であろう』
「ええ、その通りです」
どうやら起きてはいたようだ、こちらの会話に加わってきた。
「えっと、どの程度認識しています?」
「あの場で起きた事は理解出来ています。あなた方が扱う力の結晶、『文珠』でしたか? もう何個か貴方の中に入れていましたよ」
「あー、客観的内容じゃなくて主観的に認識出来るんですね」
こちらの秘密も有る程度筒抜けになるわけか、確かにそれを承知なら無理をしたからといって心配するのは違うな。寧ろリスクを負うのは当然か
つーわけで意識下にあった数個の文珠の中で(情/報)を使用して少しずつ取り込んで行く。
「こりゃ文珠で渡して正解だわ、麻帆良がどの程度の情報を持ってるか判らん以上はあの場で話す内容じゃねーな。単純に情報量的に口頭では無理ってのも有るけど」
三行でまとめるなら
① 神様転生どころか神殺ししそうな人間(魔神殺し実績有り)の後継者に指名されたでゴザル
……いや絶対元世界で下級神辺りを何柱か殺ってるだろ。
② 魔法世界の横島忠夫はただのスレ島系来訪者ではなく、複数の世界を跨いだプレインズウォーカー*3の類だった
……いや絶対渡った先でも何柱か殺ってるだろ。
③ ライフメーカー(アダム・ヨコシマ)を成仏させて苦しみから開放してやれ
……俺にも神殺しをしろとおっしゃるか、いや絶対返り討ちになるだろ。
この世界はネギ魔とやらの皮を被ったGS世界であり、アシュタロスが勝利した世界*4だ。この世界の横島忠夫はルシオラとの愛に生きる寝返りルートで結果アシュタロスサイドが勝利。つまりラスボスって俺みたいなパチモンじゃなくてアシュタロスの世界創世前の正真正銘オリジナルかよ!!
つーか魔法世界を舞台にYOKOSHIM大戦やってたって事!? 巻き込むんじゃねーよ!!
この上原作始まったら今度は新しいYOKOSHIMAが麻帆良に来訪するんじゃねーの!? 既に関西とかイギリスに居るパターンもあり得るぞ!?(うろ覚え二次知識)いっそEMIYAとかSHIROUが来れば丸投げしてやるのに
「それではそろそろ私の話を聞いていただけませんか?」
ああ、何も知らないせいかこの場で冷静なコイツが憎い、八つ当たりなのはわかるけど
「そーッスね、同じ情報でも主観で捉え方も変わりますから序にすり合わせもしますか」
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推測通りアルビレオ・イマの願いはライフメーカーからナギ・スプリングフィールドの解放で、そのライフメーカーについては世界樹地下最下層に厳重に封印されている。
現場を確認してみたところこの世界の物では無いヤバ気な感じの封印でこのまま千年も放置すれば中の人も擦り減って消滅するんじゃなかろうか?
これはアルビレオ・イマも寝耳に水で、どうやらあの日コピー横島が行った一連の作業の一つがコレだったようだ。なるほど、俺には好きにしろと言うわけだ。
「それは困ります。なんとかなりませんか?」
アルビレオ・イマが確認してみて自身では解けない強固な封印に冷や汗を搔きつつ俺に言う
「俺に死ねと?」
いや中の人見て思ったけどなんでナギ・スプリングフィールドはあんなバケモノ抑え込めるの!? メンタル強過ぎぃ!?
俺がアレに憑かれたら確実に乗っ取られる自信が有る。相性良過ぎるってのもあるけど基本的に霊格で負けてるし霊能者としても年期が違い過ぎる。
あんなんと殺り合った(実は横島が
一応は切り札としてコピー横島が残してくれた
出身世界で何が有ったか知りたくもないが、対神術式から読み取れる神魔族絶対殺すという執念というか妄執というか殺意がヤバ過ぎてキロ島さんの七つの霊波刀なんて可愛く思えるわ。ダークサイド横島怖い
可能性としては、今現在『心眼』として切り離してある『来訪者・横島忠夫』の霊基を取り込めれば指先位は届くかもしれんが
これは年単位の修行が必要だな。大学院までで済めばいいけど
最悪俺も界渡りして高位霊体との戦闘経験稼がんとダメかも……
「とにかく俺もこのままだと拙い予感がするので修行してみますけど、その間は雑音カットする為に後ろ盾頼みますよ!!」
「やっていただけますか。後見人についてはお任せ下さい」
こうして対外的にはアルビレオ・イマの弟子となった俺は、図書委員に就任して足繁く図書館地下迷宮へ通うのであった。
実際の師匠はバンダナに憑りついた心眼だけどな!!
最後駆け足ですが(偽)ネギま!世界のYOKOSHIMAの事情でした。