紅茶味のしふぉんと申します。
ハーメルンで小説を読みまくっていたら書きたくなってしまったので投稿します。
処女作ですので拙いところもあると思いますが、よろしければゆっくり待っていただければ幸いです。
001.夕立はゆうだちっぽい!
私は今、困惑している。
目の前の駆逐艦夕立と思しき艦娘から出てきた言葉は、
「私は海上自衛隊、ミサイル護衛艦ゆうだちっぽい!提督、よろしくっぽい!」
「え…?海上自衛隊…?ミサイル…護衛艦…?」
それもそのはず。今まで艦娘として確認されてきたのは旧帝国海軍の者達だ。
煙突から黒い煙を吐き、艦砲射撃をする。
そんな昔ながらの戦い方で深海棲艦を倒していた。
もちろん護衛艦やアメリカのミサイル駆逐艦を作ろうとしなかった訳では無い。
軍の上層部は何度もそういった新型の軍艦の建造をしようとしていたが、艦娘が出現してからの五年間一度も成功せず、今では無理なのだと考えられている。
しかし、この足立結衣提督率いる横須賀での月に一度の建造の日、そのただ一回で建造に成功してしまったのだ。
もちろん建造をして新しい艦娘を着任させるには、建造の許可申請と着任の報告が必要だ。しかし…
ーー(もしこの娘が軍の上層部…特に艦娘の子達をを軽視するような奴らに見つかってしまうと非常にまずい…)
そう。彼女が懸念していたのは「横取り」である。彼女は提督の中でもかなりの艦娘好きであり、仲間ではなく家族のように扱っていた。
彼女は自分の鎮守府で建造したからにはどんな艦であろうと家族として接したかったのだ。
しかしこのゆうだちと名乗る護衛艦の艦娘は、全てのパワーバランスを覆す程強力な艦だ。それを建造したと知ったら艦娘を軽視するような奴らは必ず寄越せと言うだろう。
今後の対応を考え頭を抱える提督だった。
ーーーー私は、光の中にいた。
私は、艦娘というらしい。
深海棲艦と呼ばれる、敵を倒す存在だと。
私は就役してから僅か10日で戦争が始まってしまい、15日目で海戦に突入して
敵艦隊を一隻で全滅まで追い込んだ。
その時は悪夢の再来だなんて言われてたらしい。
しかし、敵の最期の足掻き、そのミサイルが直撃、沈んでしまった。
やってやろう。
足りなかった分思いきり暴れてやる。
ゆうだちの力、見せてあげるっぽい!
…なんて意気込んでいると、目の前は鉄の扉に変わり、その扉が開いて光が差
しはじめた。
扉が開くと目の前には私の提督と思われる人が立っていた。
挨拶をすると、目を見開いてパチクリしたりして、しまいには頭を抱え込んでしまった。
「あの…大丈夫…っぽい?」
「ん!?あぁ大丈夫大丈夫!…改めて、はじめまして!私が横須賀鎮守府の提督です。ゆうだち、よろしくね!」
「よろしくっぽい!」
「よし、じゃあまず執務室まで行こうか。」
「了解っぽい!」
執務室に着くと、さっきまでは柔らかい表情をしていた提督が、キッと真面目な表情になってこちらを向いた。
「いい?ゆうだち。突然で申し訳ないんだけど、良く聞いて欲しいの。ゆうだちみたいな護衛艦の艦娘ってまだあなたしかいないの。だからね、貴方の強力な力を求めていろんな人に狙われると思うの。だから貴方を守るために…こうしてもらうのはとても気が重いんだけど…貴方にはしばらく「駆逐艦夕立」として過ごして欲しいの。」
なんと。私のことを気遣ってこんな提案をしてくれた提督にも悪いし、乗る他ないだろう。二次大戦の砲も、練習すれば使えるはず。
「大丈夫です!私は提督の元から離れたくないし、夕立としてしばらくお世話になります!っぽい!」
と笑ってみせた。
「ゆうだち…ありがとう…!うちには夕立が居ないしこれしかないと思って提案したんだけど…ごめんゆうだち…私の鎮守府はまださほど大きくない…でも必ず近いうちに夕立を「ゆうだち」としてのびのびさせてあげられるようにするからね!」
「提督、夕立は大丈夫っぽい!」
「よし、じゃあよろしく!夕立!」
と笑い合って、私達は握手をした。
こうして私の駆逐艦夕立としての生活が幕を開けた。
「じゃあ明日はゆうだちの方の性能をテストするから、今日はゆっくり休んでね!鎮守府の案内に時雨をつけたから!」
「了解っぽい!」
そう言って執務室を出ると、駆逐艦の時雨がいた。なんでか分からないけど、仲良く出来る予感がするっぽい。
「僕は時雨。よろしく!早速僕がこの鎮守府を案内するよ。」
「よろしくっぽい!」
頷くと、時雨は歩き始めた。
「ところで、ゆうだちはどんな艦なんだい?護衛艦はよく知らないんだ。」
と時雨に聞かれたので答える。
「ゆうだちはゆうだち型イージス護衛艦のネームシップとして建造されたっぽい。レーダー…電探に映りにくいように作られているっぽい。護衛艦はミサイルによるアウトレンジ攻撃がメインの闘い方だから格闘戦は苦手っぽい。ゆうだちは最新型の武装とか機関とかの実証のための船としての目的もあったっぽい。」
「なるほど…肉弾戦は苦手なんだ…空母の護衛とかもするのかな?」
「基本的にはそんな感じっぽい。一応、航空機も積んでるっぽい。」
「へぇ…他には何か積んでいるの?」
「電子戦装備もあるっぽい。電探を妨害したりする装置が積んであるっぽい。」
「それは艦にとっては恐ろしいことだね。敵に回したくないや…っと…まずはここが工廠だね。油の香りはあまり好きじゃないな。ってまぁさっきここから来たのか。」
「そうっぽい。私は機械油の匂い、結構好きっぽい。」
「そう?僕はつんと来るから好きじゃないなぁ。じゃあ、今は明石さんも居ないみたいだし、次に行こうか。」
「了解っぽい!」
…さて…一通り鎮守府を回ったっぽい。居酒屋鳳翔、今度行きたいっぽい。
「じゃあゆうだち、最後は食堂に行こっか。」
「ぽい!ご飯は好きっぽい!」
ぴょんぴょんと跳ねながらご飯ご飯と言うゆうだちを見て時雨は…
(ぽいぬ…)
と思うのだった…
次回____歓迎会&性能試験。
と言った感じです。
何か文の書き方等ご意見をいただけるとありがたいです。
次回は歓迎会と試験+最後にゆうだちのスペックを載せたいと思います。
では、出来るだけ早く投稿いたしますので、また次回お会いしましょう。
2020/10/21追記
次回投稿予定は明日、10/22(木)の正午を予定しています。
今後は週に一回のペースで、毎週木曜日の正午に投稿して行く予定です。
余裕があれば、週に二回も考えています。
では、次回をお楽しみに…