ポケモンは大好きなので雰囲気を壊さないようにしたいですね。
新しい朝がきた。希望の朝だ!
パチパチとまばたきしたて、ふかふかのベッドから起き上がって背伸び。
ご飯を食べたらいつもよりたっぷり歯磨きをして、いつもより入念に顔を洗って髪も整える。
今日は大事な日なんだ、身だしなみはしっかりしなきゃいけないよね。
「マサル、今日は早いわね。ちゃんと寝られたのかしら?」
「大丈夫だよ母さん。体調はバッチシ!」
ねぶそくで体調を崩しちゃ台無しだし、わがやのゴンべみたいにうとうとしないようにはしてた。ゴンべはそこらじゅうでけっこう居眠りすることが多いからね。
母さんが旅立ちのために用意してくれた新しい服やおっきいかばん、帽子に何となく嬉しくなっちゃう。あんまり服のことには詳しくないけど、ちゃんと愛されてるんだなって感じられたかな。母さんはおしゃれした僕を見て1度大きく頷く。うまく着こなせてるかな?
「いい感じに気合入ってるわね」
「やっぱり分かっちゃうかな?」
「大丈夫、ちゃんとかっこいいわよ」
「うん!」
いざでかけよう!そう思ったら家のチャイムが鳴って苦笑い。玄関を開ける。
「お邪魔しまーす……もう準備万端みたいだな!いくぞマサル!」
いつもホップは遊びにくる側だから、今日は僕が迎えにいこうかなって思ってたんだけどホップも張り切ってるのは同じみたいだね。慣れ親しんだ幼馴染の顔だけど仕草を見てれば分かる。体のうずきが抑えきれないみたい。
まあホップはいつも、けっこう落ち着きがない方ではあるんだけどね……。
「いってきます!」
「いってらっしゃい!」
母さんからおこずかいを貰って、走るホップを追いかけて家を出る。お金は大切にしなくちゃね……。
ゴンべや庭のスボミーともしばらくはお別れになりそう。
スボミーは草タイプなのもあって雨がへっちゃらで、じょうろで水をあげると、いつも嬉しそうにくるくると回ってくれたっけ。でもからいカレーも大好きなのはポケモンの不思議だよね。
家のポケモンたちと離れるのはちょっと寂しいけど、それでも新しいポケモンとの出会いが楽しみだ!
「あれ?」
いざポケモンを貰いに出かけよう!そう思って歩いてたら家の近くでウール―が柵にガシガシ体当たりしてる。ウール―も僕たちみたいに元気なところあるなあ。ホップはどうしてるんだろうと思ってまわりを見たら準備してる僕を見て触発されたのかな、先に行っちゃったみたい。この柵を超えたら、小さいころからはいっちゃダメって言われてるまどろみの森って場所に入っちゃうんだよね……。
柵からぽよんぽよんと弾かれてて今のところは大丈夫そうだけど、ポケモンの力は侮れないものがあるし何かあったら怖いな。
「こら!」
「グモモ!?」
森は危ないらしいし注意しなくちゃいけない。
大きなこえでウール―に呼びかけたら、ウール―はビクリとして僕のほうに振り返った。怖がらせちゃったみたいだけど、ダメなものはダメだ。
「ここ壊したら、今日のご飯ぬきだよ!」
「ぐもももも!?……めええ」
ウール―は仲間が満足そうにしている中一匹だけお腹がペコペコの自分を想像したのかな?目をバッテンにさせて体を揺するとしぶしぶ体当たりをやめてくれた。
よかった。ポケモンは賢いし、本気で僕が怒ったらやめてくれるだろうとは思ってた。ウールーとは付き合いも長いしね!
これで一安心だけど、ホップとダンデさんを待たせちゃうな。早めに起きてよかった。
「いそがないと!」
僕は大急ぎでお隣さんのホップの家へと駆けだしていった。
ダンデさんからどんなポケモンが貰えるんだろう……ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネのどれかかな?ダンデさんリザードンが相棒みたいだし。
リザードンは他のダイマックスしたポケモンと様子が違うみたいだし、カメックスとフシギバナもちょっと変わって大きくなるのかもしれない。
最終進化まで時間はかかると思うけど、知っているポケモンが見慣れない姿になるかもしれないのはけっこう新鮮だね。
そんなことを考えて走ってたらホップの家に到着できた。ほんと近くていいよね。 ホップのお母さんも僕を暖かく出迎えてくれた。うちのお母さんに雰囲気がちょっと似てるかも。怒ったらやっぱり怖いのかな……。
「おじゃまします!」
「マサルくん、いらっしゃい!まだダンデは帰ってないわよ」
「遅いぞマサル!」
「ホップがいつも走るの早いし元気すぎるんだよ……」
お兄さんのダンデさんはまだいないみたいだ。やっぱり早く起きすぎちゃったかもしれない。
「アニキは方向音痴だから心配だな、マサル迎えに……何顔を赤くしてるんだ?」
「いざダンデさんに合うとなったら、ちょっと緊張しちゃってて」
「あー、ガチガチになってのか。マサルはアニキのファンだからな」
ダンデさんはスターだし、かっこいいし、未来の僕の目標だしいつも通りの姿を見せられる自信はあんまりないかもしれない。
もうあがっちゃったかも……。
「しょうがないなあ、俺ひとりで迎えにいくぞ。それまでマサルはしっかりしてるんだぞ!」
「ありがとねホップ」
ホップは呆れたのか、先にダンデさんを迎えに行っちゃった。
ちょっとホップに甘えちゃったな、ほんとしっかりしないとね!
「ふふふ、いつもうちのホップと遊んでくれてありがとうね」
「いえいえ僕も楽しんでますので」
「今からお祝いのためにバーベキューの準備をするんだけど、お茶でも飲んでる?」
「手伝います!」
お世話になりっぱなしはよくないからね。
バーベキューの手伝いをしながら、ホップとダンデの帰りをまってることにしよう。
体を動かしてリラックスもできるしいいことづくめだ。
「冷静に、冷静に……こりゃ無理かもなあ」
それでも僕は器材の準備をしながら心の片隅でダンデさんに会うこと、ポケモンを選ぶことをとてもワクワクしていた。
選ぶ3匹はヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ。そう予想していた僕だった。
でもとっても意外だったんだけど、ダンデさんから渡されたポケモンは、その中の誰でもないポケモンだったんだ……。
主人公は7世代での最終1位経験者です。
ということは……?