遅れてしまって申し訳ありません!
なんとか今日中に出せた……。ついさっき書き終わったので変なところがあったらご指摘お願いします。
蒼焔のリリィ、始まります。
二人の目の前にずっと探していた人物、焔がHUGEの攻撃を『右腕』で受け止めていた。
焔は右腕を凪はらって腕を飛ばしてマギを収束してHUGEの目の前に一瞬で移動すると右手で思いっきり殴った。殴られたHUGEはすごい勢いで吹っ飛んで土煙を上げながら地面に倒れた。
着地した焔は振り返って夢結と梨璃を見る。
「お待たせ、二人とも」
柔らかな笑みでそう言った焔を見て二人は涙を流しながらすぐに立ち上がって焔に抱きついた。
「本当よ……どれだけ待たせれば気が済むのよ……」
「本当に……遅すぎます……」
「ごめん」
泣きながら文句を言って抱きついている二人を優しく撫でる焔。
「そういえばあなたさっき右腕で受け止めていたわよね!?」
夢結が焔から離れて右腕を見ると機械質で肘の部分が長く飛び出して指の先には鋭い爪があり、腕の裏には鋭い刃物が埋め込まれている義手だった。右目は治療室で眠っていた時と変わらずに包帯が巻かれている。
「この右腕に時間がかかってな。右目のほうもやるつもりだったんだが時間が無くて右腕だけなんとかして来たってわけだ。まあ、他にもいろいろ話すことがあるんだがそんな暇はないようだ」
そう言って後ろを向く焔に釣られて見ると吹っ飛ばされたHUGEが起き上がろうとしていた。
「確かにそんな暇はないわね。けど、一つだけ」
夢結がそう言うとポケットに手を入れて中から小さな箱を取り出した。
「なんだそれ?」
「これは前に買った物なの。あなたにあげたくて」
夢結が蓋を開けると中には青く輝く石が埋め込まれたネックレスが入っていた。
「後ろを向いてしゃがんで」
夢結に言われて焔は後ろを向きながらしゃがむと夢結がネックレスをつけた。焔はネックレスに埋め込まれている青い石を見る。
「似合ってますよ、お兄様!」
「ありがとう、梨璃。にしてもこんな高そうなの貰ってもいいのか?」
「そんな高いものじゃないから気にしないで。それといつものお礼ってことで」
「……本当は後で伝えようかと思ってたがこんないいやつを貰ったのなら返さないとな」
「?」
焔が突然、夢結の後頭部に手を添えて引き寄せた瞬間ーーー
チュ
「………………っ!?///」
夢結にキスをした。最初はなにをされているのかわからない夢結だったが理解した瞬間驚きながら顔が真っ赤になった。梨璃も「あわわわわ///」と顔を真っ赤にしながら見ている。
気にせずにキスをし続ける焔に夢結も目を閉じて受け入れる。そして、焔が夢結キスをやめて夢結から離れて夢結を見る。顔は真っ赤のままだ。
「これが、伝えたかったことと俺の気持ちだ」
焔は深呼吸をして夢結と目を合わせてーーー
「好きだ、夢結」
告白をした。夢結は涙を流しながら返事をした。
「私も、あなたのことが好き」
夢結の気持ちを聞いて焔は微笑み、HUGEに向き直る。
「結婚式はこいつを倒してからだな」
「そうね。梨璃、行くわよ」
「は、はいっ!ってあれ!?なんかさらっととんでもないこと言いませんでしたか!?お兄様!!」
「気のせいだ!」
「えぇっ!?」
三人がCHARMを構えた瞬間、遠くから銃声が響いた。
「「っ!」」
「来たか!」
夢結と梨璃が驚き、焔は空を見る。二人も空を見ると黄緑色のマギスフィアが横切っていった。
「「マギスフィア!!」」
「二人とも!マギスフィアのパスを邪魔されないようにHUGEを惹き付けるぞ!!」
「ちょ、ちょっと焔!あのマギスフィアってまさか!」
「一柳隊のみんなだよ!ここに来る前に弾を置いてきたんだ!ノインヴェルト戦術であいつを倒すぞ!!」
「そういうのは早く言いなさい!梨璃!」
「はいっ!」
HUGEは突然空に現れたマギスフィアを警戒するが焔が〈クレセント・ローズ・リオ〉の射撃形態で射撃して惹き付ける。HUGEはお返しとばかりに無数のマギのレーザーを焔に向けて攻撃するが焔はマギを収束して移動する。すると後ろから夢結が攻撃する。HUGEが夢結に向いた瞬間、梨璃も離れた場所から攻撃する。梨璃に向こうとHUGEが動くと焔が攻撃する。HUGEは絶え間なく別方向から攻撃が来るので翻弄されまくっている。
「焔様、夢結様、梨璃さん!」
神琳の声が聞こえ、見るとマギスフィアをこちらに向かってパスしてきた。いち早く動いたのは焔だった。
「俺が受ける!その次はどっちか決めろ!」
そう言ってマギスフィアを取りに跳躍した焔。だが、ここで失敗が起きる。
「なら私に…………焔!!右っ!!」
「っ!ちっ!?」
夢結の叫びが聞こえ、〈クレセント・ローズ・リオ〉を右側に防御するようにやった瞬間、金属同士がぶつかる音が響く。どうやら三人がマギスフィアに気を取られてHUGEに攻撃の手が止まり、その隙に焔に攻撃したようだ。最悪なことに焔からして右側からの攻撃だったので焔は見えず、夢結の叫びが無かったら攻撃を喰らっていただろう。
「くそっ!」
HUGEの攻撃によって体制を崩してしまった焔は一旦着地してHUGEを見ると三本あった腕が九本になっていた。一つの腕を三つに分解したようだ。そしてHUGEは焔が拾えなかったマギスフィアを腕の一つで受け、本体を中心に腕を円状に展開してマギスフィアを回し始めた。マギスフィアはHUGEのマギが蓄積していき黒く禍々しい色へと変化した。
「マギスフィアを横取りとはな!二人とも逃げろ!俺が「「逃げるのはあなた(お兄様)の方よ(です)!!」」あ、おいバカ!」
夢結と梨璃がマギスフィアを取り戻すために跳び、HUGEの腕の上を走って跳び、走って跳びを繰り返してマギスフィアを追いかける。そして梨璃がマギスフィアに〈グングニル〉を振り下ろしてキャッチに成功した。だがマギスフィアはHUGEのマギを吸いすぎており梨璃の〈グングニル〉の刃がHUGEのマギで侵食されていく。
「マギを吸いすぎてる!」
夢結が〈グングニル〉の刃を斬り飛ばした。それにより、マギスフィアが離れてしまい夢結が追いかけようとするがそれよりも先にHUGEが腕の一つで攻撃してきた。
「させるか!!」
反応できなかった二人の前に〈クレセント・ローズ・リオ〉と義手を鎌へと変形させた焔が腕を弾き跳ばす。焔はそのままマギスフィアを追おうと視線を向けると意外な人物がマギスフィアをキャッチしていた。
「天葉!?楠美!?」
マギスフィアをキャッチしたのは天葉と楠美であったために焔は驚くが二人は焔たちの方にマギスフィアを返すのではなく、逆にHUGEから遠ざけるように投げた。
「マギスフィアが!」
「なにをする気だ、天葉!」
パスされたマギスフィアは止まることがなく、高速でパスが行われていく。それを見て焔は無茶をすると叫ぶが顔は笑っている。実際無茶をしすぎているのは焔たち三人であるため、一番無茶してる人に言われたくない!って叫ぶだろう。
「マギスフィアが……!」
「みんなが繋いでくれてるんだわ!」
「あぁ!このノインヴェルト戦術は前代未聞だな!」
百合ヶ丘の全生徒でのノインヴェルト戦術、普通では考えられないことだ。だが、全員が自分でやれるのはこれが精一杯だと、必ず成功させてという想いを三人は確かに受け取っている。すると、今のマギスフィアが脅威だと感じたのかHUGEが再度マギスフィアを奪おうと腕を突撃させる。だがパスが速くてマギスフィアを奪い取ることができない。
「こっちを向け!この野郎!!」
焔がこちらに惹きつかせようと義手と〈クレセント・ローズ・リオ〉を銃形態に変形させて連射していくと腕が焔に攻撃していくが焔は高速で移動して引きつかせる。その間に本体に夢結が攻撃していく。
最後の一人がマギスフィアを回すと一柳隊のメンバーがマギスフィアへと集まる。
「「私たちももう一度!!」」
「「CHARMの限界まで!!」」
「「焔様と夢結様と梨璃さんに!!」」
「頼むぞ、わしの!!」
『〈ジョワユーズ〉/〈グングニル〉/〈ティルフィング〉/〈タンキエム〉/〈アステリオン〉/〈媽祖聖札(マソレリック)〉/〈ニョルニール〉!!』
全員がCHARMの切っ先を合わせたところにマギスフィアが回されたがマギの量が凄まじく、体制を崩してしまうが持ちこたえて一斉に三人に向かって全員のマギを一気に蓄積して虹色に輝くマギスフィアを放つ。
だがHUGEが腕の一つでマギスフィアを受け止めようとした。が、その瞬間ーーー
「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
焔が『蒼き焔(リオ・グレイズ)』を発動して受け止めようとした腕を木っ端微塵に破壊し、いまだに蒼い焔が出ている〈クレセント・ローズ・リオ〉でマギスフィアを受け止めて二人がいる方向に向かって。
「あとは頼んだぞ!二人とも!!」
投げた。
梨璃は〈グングニル〉を手放して夢結の手を握るようにして跳躍して夢結と共に〈ダインスレイフ〉を構え、マギスフィアを受け止めようた。
「「やあああああああああああ!!!!」」
マギスフィアによって〈ダインスレイフ〉は虹色の輝きを放ち、夢結と梨璃を蒼い焔が出ているマギの結界のようなものを作りだし、HUGEの攻撃を守る。二人は〈ダインスレイフ〉を振り下ろし、HUGEを真っ二つにした。HUGEは今までにない威力の大爆発を起こし、消滅したのだった。
ー数時間後ー
百合ヶ丘の生徒は戦闘の疲れを癒すためにお風呂に入っていた。HUGEの爆発で百合ヶ丘の校舎はバリアが張られていたために無事だったがバリアとて最強ではなく、何ヵ所かは壊れていた。風呂場もその一つで湯船の場所は無事だったが壁が吹き飛んでいた。壁がないので露天風呂になっている。
「はぁ~、戦闘の後に入るお風呂は格別だわ~」
「確かに格別だけど、格別すぎませんか~!?」
風呂場がある場所は高い位置なので百合ヶ丘の周りの自然がよく見えて絶景の一言だ。
「でもまさか温泉まで出るなんてね」
依奈のいう通り、爆発によって温泉が吹き出したのだ。せっかくなのでその温泉で疲れを癒そうということになったのだ。
「大丈夫。今はどの監視網も麻痺してるから誰も見てないわよ」
「そういう問題でしょうか……」
百由が浮き輪を使って温泉に浸かりながらパソコンを操作していた。実際、大規模な爆発によっていろいろな障害が発生している。
ちなみに本来は学年別での入浴なのだが今回は関係ないので学年問わず全員が入浴している。看板には『混浴』と書かれている。
百由たちから離れた位置で夢結も梨璃と一緒に温泉に入っていた。
「お姉様とお風呂なんて初めてですね!」
「そうね」
「お~い、梨璃!夢結!」
壁の瓦礫と思われる物から出てきた結梨が二人に手を振っていた。温泉に髪が入らないように髪を結っている。
「結梨ちゃん!」
「結梨もいらっしゃい」
「うん!」
元気よく返事をするが動こうとしない結梨。それを二人は首を傾げるが結梨が瓦礫の後ろ手を伸ばして必死に引っ張ろうとしている。
「ほら!せっかくここまで来たんだから一緒に入ろうよ!」
誰かを誘ったらしいのだが瓦礫の後ろから出てこようとしないが結梨に負けて瓦礫の後ろから姿を現す誰か。
「お、お兄様!?///」
結梨に引っ張られて来たのは義手が目立つ焔だった。焔は既に湯着を着ている。
「後で入ろうと思ったのだが結梨に無理やり連れてこられた」
「もう……。まあ、今日ぐらいはいいんじゃないかしら?混浴なのだから一緒に入りましょう、焔」
「『混浴』って書いたの誰だよ、ったく……」
文句を言いながらも焔は温泉に入り、温泉を満喫したのだった。
その次の日。百合ヶ丘ではある作戦を行おうとしていた。それは百合ヶ丘が管轄する七号由比ヶ浜ネストの主と目されるアルトラ級HUGEの殲滅である。
これに梨璃と夢結が行うことになった。百合ヶ丘全員のノインヴェルト戦術により、フィニッシュを決めた〈ダインスレイフ〉以外のCHARMが使用不可と言えるほどに損傷が激しいため、〈ダインスレイフ〉を使える夢結と〈ダインスレイフ〉に仕込んだバグを発動させるために梨璃のレアスキル『カリスマ』が必要なので二人に咬月自ら頼んだのだ。
無論、焔も行くと言ったのだが全員が却下したのである。咬月が「病み上がりは大人しくしとけ」と言われたのと百由が義手の状態を見なくちゃならないということで渋々残ることになった。
出発する前に夢結が焔に約束をした後、今度は夢結が焔を引き寄せてキスをした。
「絶対無事に帰ってこいよ、二人とも」
「待ってるからね。梨璃、夢結」
「えぇ、怪我一つしないで帰ってくるから。いってきます。焔、結梨」
「いってきます、お兄様、結梨ちゃん」
二人を乗せたヘリは飛び立ち、ネストへと出発したのだった。
お読みいただきありがとうございました。
やっとアニメ編が終わった……。長かったなぁ……。といっても前編なんですけどね。
ラスバレのガチャで夢結の誕生日記念メモリアを取ろうと二回やったら見事に死にました。
それでは以上、レリでした!