アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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立川に出陣だぁぁぁぁぁ!!

はい、皆様こんばんは!レリです!

ついに明日、アサルトリリィのライブですね!私は昼夜両公演参加します!アニサマ以来の一柳隊で、どんな曲が聴けるのか楽しみで仕方ないです!

それでは!

蒼焔のリリィ、始まります。


ラスバレ編第八話

ヘルヴォルとの模擬戦を終え、全員で百合ヶ丘に帰還した焔たち。そしてそこからは一葉が中に入ることは残念ながらできないと梨璃に説明した。梨璃はなぜなのかと問うが、一葉は学園の事情と言ったのだった。

 

 

「百合ヶ丘の理事長代行にも話をして中に入ることはできるわよ」

 

「そちらが良くてもやはりこちらの学園がそれをよしとしません……」

 

「そんな……なぜ……」

 

「ゲヘナだよ」

 

「お兄様?」

 

 

梨璃と一葉の問答を正門の柱に寄りかかって腕を組ながら静かに聞いていた焔が呟いた。

 

 

「エレンスゲは親ゲヘナ派。対して百合ヶ丘はゲヘナ否定派だ。それがエレンスゲが百合ヶ丘に関係を持とうとしない理由だ」

 

「……焔様の言うとおりです」

 

「一葉」

 

「なんですか?焔様」

 

「お前に聞きたいことがある」

 

「聞きたいこと、ですか?」

 

「あぁ。お前、学園から、いや、学園を通してゲヘナから何を言われた?」

 

「っ……」

 

 

焔の唐突な言葉に一葉がわずかに反応した。だが、一葉以外のヘルヴォルはなにも知らないのかポカンとしている。

 

 

「なんのことですか?焔様」

 

「とぼけるな。さっきからなにか気にしているようだったし俺になにか用があるのかと思っていたが、違うというのがわかった」

 

「わかった?」

 

「そのポケットに入っているのはなんだ?」

 

「っ!?」

 

 

焔の言葉に一葉が驚き、制服にある一つのポケットに手を添える一葉。それだけでその中になにかがあるとわかる行動だ。一葉も咄嗟だったのだろう。気づいて手を離すが遅かった。

 

 

「ここは俺の予想だが、一葉にだけ学園が特別任務と称して俺をエレンスゲに連行、もしくは捕獲しろとでも言われたんじゃないか?」

 

「……」

 

「そうなんだろ?一葉」

 

「ちょ、ちょっと待って焔!」

 

 

柱に寄りかかったままの焔と顔を背けている一葉の間に恋花が割って入り、焔の左腕の裾を結梨が握る。

 

 

「お父さん、落ち着いて」

 

「……すまん。だがな、一葉。これだけは言っておく」

 

「……」

 

 

焔は結梨の頭を撫でながら一葉を見る。右目から蒼い焔を出しながら。

 

 

「その麻酔薬で俺をやれると思うなよ?」

 

『っ!』

 

 

殺気。それをこの場にいる全員が焔から発せられているのを感じ、焔の殺気にグラン・エプレの一年生たちは冷や汗を流し、叶星と高嶺はさすがと言うべきか自分のCHARMに手を伸ばしている。恋花たちも反射的に一葉の前に出る。だが、彼女たちはもうわかっている。自分たちでは手も足も出せずにやられてしまうと。

 

 

「……」

 

「……」

 

 

焔はしばし一葉を睨んでいると不意に目を閉じ、先ほどまで放たれていた殺気が無くなった。

 

 

『……!』

 

 

それを感じた一同はなぜと思うよりも起きていたかもしれない悪夢を見ずにすんでほっとしていた。

 

 

「……焔様」

 

「……」

 

「……はぁ。やりすぎよ、焔」

 

「え?」

 

 

焔がまた腕を組んで黙ってしまうとそれを見ていた夢結がため息を出しながら焔に言った言葉に一葉が困惑の声が出る。

 

 

「別に」

 

「……もう。一葉さん、ごめんなさいね、うちの夫が」

 

「い、いえ。あの……」

 

「焔はね。あなたが隠し事をしているのと同時にやりたくないっていうのも気づいていたのよ」

 

「え……」

 

 

夢結の言葉に一葉は焔を見るが焔は柱に寄りかかりながら目を瞑っていて我関せずのようにしている。

 

 

「本当、素直じゃないんだから」

 

「焔様」

 

「なんだ」

 

「……」

 

 

一葉が自身の前にいる恋花たちの間を通って焔の目の前に立ち、焔を呼び、呼ばれた焔は一葉を見ると、一葉は黙ったまま焔の目を真剣な眼差しで見つめる。焔もじっと見ていると何を思ったのか、右手を上げながら一瞬で銃形態に変形させ、銃口を一葉に向ける。

 

 

『えっ!?』

 

 

この焔の行動にはさすがの一柳隊も驚きの声を上げてしまう。だが、夢結だけは一歩も動かずに静かに二人を見ている。

 

 

「一葉っ!!」

 

 

しびれを切らした恋花が一葉に向かって動き出すがーーー

 

 

ドォンッ!

 

 

間に合わず、焔の右手の銃口が火を吹き、銃声を響かせた。

 

 

パリィン……

 

 

『え……?』

 

 

銃声の次に聞こえたのは一葉が倒れた音ではなく、ガラスのような物が割れる音だった。

 

音の発信源は一葉の後ろ、一葉と恋花たちの間からだ。そこを全員が見ると地面に破損している物が落ちていた。

 

 

「注射器?」

 

 

静かな中、結梨が呟いた。

 

結梨の言うとおり、そこにあったのは小さな注射器だった。ガラス部分は割れて、中に入っていた液体が外に出ている。

 

 

「これは……」

 

「それが、学園から渡された麻酔薬です」

 

 

叶星が注射器の中に入っていた液体を見ていると一葉が言ってきた。

 

 

「それを使って焔様を眠らせて連れてこいと命令されていました」

 

「一葉……」

 

 

説明している一葉は無意識なのか右手を強く握りしめており、それを見た恋花は一葉に寄り添って右肩に手を置く。一葉は恋花を見てから一度深呼吸をして自分を落ち着かせた。

 

 

「学園から焔様を連行せよと言われた時はどうすればいいかわからなかった。一緒に渡された麻酔薬を使って焔様を連行……やれるわけないじゃないですか……!一緒に戦った仲間を裏切るような行為を私はやりたくなかった!でも、学園の命令という言葉が頭に浮かんで……。私は、どうすればいいのかって……」

 

 

一葉は今まで自分がどんな風に思っていたのかを目に涙を溜めながら全てを吐き出した。

 

 

「でも……」

 

 

溜めていた涙を拭い、目元が赤いまま焔を見る一葉。全員はただ黙って一葉の言葉を聞く。

 

 

「焔様が、私の気持ちに気づいてくれた……。それだけで私は……今までの迷いが全て吹っ飛び、私が取るべき行動を理解しました。そして焔様にお願いしたんです」

 

「……それがさっきの焔の行動ってわけね」

 

 

夢結の言葉に一葉は静かに頷く。

 

 

「焔様に破壊してもらえば、任務は対象に破壊され失敗と報告ができますから」

 

「なるほどね。でも、また今回のような任務を一葉さんに言ってくる可能性もあるわよね」

 

「……ありえます。その時は、私が拒否します」

 

「そんなことはしなくていい」

 

「え……?」

 

 

焔の一言に一葉は焔を見る。

 

 

「しなくて、いい……?」

 

「何をする気?焔」

 

「簡単なことだ。俺がエレンスゲに行けばいい」

 

 

焔の言葉を聞いた全員が黙り、辺り一帯が時が止まったかように誰もが動かなかった。

 

 

「ごめん、焔。なんて?」

 

「だから俺自身がエレンスゲに行く。それだけだ」

 

「聞き間違いじゃなかった!!」

 

 

恋花の問に焔はあたかも当然のように返し、それを聞いた恋花は思わず叫んでしまう。

 

 

「で、ですが、焔さんがエレンスゲに来れば……!」

 

「そうだよ!何をされるかわからないんだよ!」

 

「お二人の言うとおりです!焔様がエレンスゲに来る必要なんてないんです……!」

 

 

千香瑠、瑶に一葉が焔に言うが焔は無視をしている。が、そんな三人をよそに藍が焔に近寄る。

 

 

「焔、エレンスゲにくるの?」

 

「おう。あとでちょっとお邪魔させてもらうよ」

 

「わ~い!」

 

 

藍が喜んでるのを微笑ましく見ている焔。

 

 

「それで、あなたはエレンスゲに行ってどうするつもり?」

 

「決まってる。少しお灸を据えるだけさ」

 

「そう。やりすぎないようにね」

 

「加減はできるかわからん。なんせ、仲間をこんなに苦しませたんだ。絶対に許さん」

 

「だれを~?」

 

 

焔と夢結の会話に藍が聞いてきた。焔はしゃがんで藍よりも下に目線を合わせる。

 

 

「藍たちの学校の先生とちょっとお話したいだけだよ。乱暴なことはしないから藍は心配しなくていいよ」

 

「ほんとう?」

 

「あぁ。約束するよ」

 

「わかった!やくそく!」

 

「あぁ」

 

 

藍の純粋さに一葉たちはなにも言えなくなってしまう。いや、これは単に焔が藍への接し方がうまい、と言うべきだろうか。一葉はこれを見てため息しか出てこないが。

 

 

「はぁ。わかりました。ですが手荒なことだけはしないと約束してください」

 

「藍と約束したからな。わかったよ。それで、だいぶ話の腰を折ってしまったが一葉たちはどこで宿泊するんだ?」

 

「唐突に話を戻したわね」

 

「作者に言え」

 

 

戻さなくちゃいけなかったんですごめんなさい。

 

 

「なんのこと?」

 

「気にするな。で、どうするんだ?一葉」

 

「私たちは町のホテルにでも泊まります」

 

「それは難しいのではなくて?今回は三レギオンの合同強化合宿。何泊もするとなれば金銭的な問題が発生するのでは?」

 

「それは……」

 

 

確かに楓の言うとおり、いくら安いホテルに泊まるとしても何泊も泊まれば料金は高くなっていく。リリィでも彼女たちは高校生、所持金などそんなに多く持ってるわけではない。

 

 

「わかりました!」

 

「梨璃さん?」

 

「私たちも一葉さんたちと同じ場所に泊まります!」

 

「えっ!?」

 

 

いつもの梨璃のとんでも発想に一葉が驚きの声を上げるが一柳隊の面々は今日もいつものリーダーだと思っていた。

 

 

「い、いえ!そんな、梨璃さんたちが我々に合わせる必要はないですよ!」

 

「いいえ!一葉さんたちが別の場所で宿泊するのなら私たちも一緒です!その方がきっと楽しいですよ!」

 

「それはそうかもしれませんが……!」

 

「そこは認めるんだな、一葉」

 

「え?あ……」

 

「ははは。一葉。こうなった梨璃は止められないよ。それに合同合宿なのに別々じゃ意味がないだろ」

 

「それは……」

 

「ってことでリーダーの意向により、一柳隊はヘルヴォルと同じ宿泊施設で泊まるということで」

 

「あ、私たちグラン・エプレも一緒にお願いしたいのだけど」

 

「叶星様!?」

 

 

一柳隊だけではなく、グラン・エプレも一緒になるという展開に一葉は驚くしかない。

 

 

「結構大所帯になったな。この人数だと……」

 

「ホテルで泊まるとなるのは難しいわね」

 

「あの~、僭越ながら提案してもいいでしょうか?」

 

「なんだ?二水」

 

 

焔と夢結が悩んでいると二水が提案があると言ってきた。その提案とはーーー。

 

 

「ほう、そんなところにそんな施設が」

 

「はい。町会長さんからお聞きして、いつでも使っていいと仰ってくれました」

 

「町会長にはあとでお礼しないとな」

 

「あ、いえ。町会長さん曰く、これはグリーンフェアでの皆さんへのお礼、と仰ってました」

 

「ありがたいな。それじゃあみんなは先に行っててくれ」

 

「お父さんも一緒に行こうよ」

 

「ちょっと理事長代行と話があるからそれが終わり次第すぐに向かうから」

 

 

焔が言った理事長代行との話。大半の者はどんな話をするのかすぐに気づいたがなにも言わない。

 

 

「そう。それじゃあ、またあとでね」

 

「わかった」

 

「二水さん、案内をお願い」

 

「はい!わかりました!」

 

 

二水を先頭に全員が歩いていき、それを見送った焔は先ほどまでの柔らかい笑みが険しい顔に変わり、百合ヶ丘の門を潜っていった。

 

 




お読みいただきありがとうございました。

今回、オリジナル要素入れすぎて本編がそんなに進まなかったですね。書いてる途中にちょっとまずいな~と思って無理やり繋げました。

あ、エレンスゲが嫌いってわけじゃないですからね?ゲヘナが悪いんですからね?ゲヘナを許すな。


ラスバレでは雨嘉と妹のイベントが来てますね~。ガチャ?もちろん………………神琳しか当たってません。っていうか課金したのに金が一枚も出ないってどんだけ運が無いんだろうか。あ、神琳は課金する前に当てました。雨嘉欲しい!まあ、次の日にきた千香瑠の水着メモリアは一発で当てましたが。ホームに設定してるんで入るたんびに癒されてます。

明日ライブですね。前書きにもあるとおり、両公演参加です。思う存分楽しみましょう!配信の方もご自宅でラムネを飲みながら叫びましょう!

それでは以上!レリでした!
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