アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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大変長らくお待たせしました。



始まります。


ラスバレ編十二話

特型HUGEを討伐してから二週間が経ちました。あの後、各レギオンは自分たちのガーデンに帰還しました。ですが、その前に一悶着ありました。

 

それはーーーお兄様、いえ、焔様についてです。

 

 

 

 

 

 

ドガァァァァァンッ!!

 

 

 

『……ほむ……ら……?』

 

『お兄……様……?』

 

 

焔がいる場所が突如、爆発が起こり、夢結と梨璃が呆然としており、黒煙の中から落ちてくる人影が一つ。それは当然、焔である。

 

 

『お父さん!!』

 

 

それに気づいた結梨が『縮地』を発動してギリギリで焔を受け止めることに成功したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

爆発の原因は、百由様が開発したおに……焔様専用のロングバレルが特型HUGEを葬った最後の一撃、ノインヴェルト戦術のフィニッシュショットが相当な負荷がかかり、耐えきれずに爆発したのかもしれないとのことでした。

 

おに……焔様は、え、普通に話していい?で、では、お言葉に甘えて。

 

お兄様は寸前にロングバレルをパージしていたので爆風によって吹き飛ばされ、地面に落ちる寸前に結梨ちゃんが『縮地』を使ってお兄様を受け止めたことで大事には至らなかったのですが、暴走してる時の怪我などでしばらくは安静にする必要があり、マギの負荷もあってか、一週間は眠ったままでした。全く、お兄様はどれだけ私たちを心配させれば気が済むのでしょうか。

 

そしてお兄様が目覚めたことでお姉様は慣れたのか涙を流すことはありませんでした。ですが、結梨ちゃんと私は知っています。お兄様が眠っている時、お姉様が一人で一柳隊控室で静かに泣いていたことを。まあ、私たちもこう言ってはなんですが、慣れました。ハラハラはしますけど。

 

お兄様もリハビリと称して訓練場で体を動かし、たまに天葉様と模擬戦をしたりしてます。その時は必ずお姉様が監視してます。無理をしたらまた大変なことになりますからね。

 

 

そして私は今ーーー

 

 

「新宿に来ています!」

 

「梨璃、急に叫んでどうしたの」

 

「あ、いえ!なんでもありません!」

 

「そう?」

 

「はい!」

 

 

つい叫んじゃいました。お姉様に不思議がられてしまったので私はここまでにします。作者さんにお返しします!

 

 

 

了。……………………やっと返してくれた。

 

 

また乗っとりますよ?(笑顔)

 

 

 

ひっ!?すみません!!

 

 

ーここから通常に戻りますー

 

 

 

先ほど梨璃が言った通り、梨璃と夢結の二人は新宿へと赴いていた。

 

 

「夢結さ~ん!梨璃さ~ん!」

 

「あ、叶星様!」

 

「一葉さんも」

 

「お久しぶり……というほど日にちは経っていませんでしたね。お元気そうでよかったです。夢結様、梨璃さん」

 

「あなたたちも元気そうでよかったわ」

 

 

叶星と一葉の二人も合流し、少し他愛もない会話を楽しむ四人。

 

この四人がなぜ新宿にいるのかという疑問が浮かぶが、その理由は『西東京防衛構想会議』という会議に呼ばれたからである。

 

 

「あの、ところで夢結さん。焔君は?」

 

「焔なら怪我もほとんど無くなって今はもう普通に生活してるわ」

 

「そう。それは良かった。けどどうして、ここにはいないの?」

 

 

叶星の問。それは一葉も思っていたことである。

 

この会議には、梨璃と夢結、叶星、一葉の今いる四人と焔、そして結梨も呼ばれていたのである。それなのに焔と結梨がいないのだ。

 

 

「二人なら今頃あなたの学園に行ってるわ」

 

「え?」

 

「え、だって焔君と結梨ちゃんも呼ばれてたはずじゃ……」

 

「二人して『偶然』急用ができたみたいで来れなくなったのよ」

 

「私たちは来れたので来ました」

 

「それっていわゆる……」

 

「ドタキャン、というものでは……」

 

「違うわ。急用ができたからよ」

 

「えぇ……」

 

「ちょっと待ってください!?うちの学園に行ってるってことはまさか!?」

 

「心配しなくても大丈夫よ一葉さん」

 

「そ、そうよ一葉!いくら焔君でもとんでもないことはしないわよ!」

 

「だと、いいのですが……」

 

「そうよ。施設の一つを消し飛ばすだけだから」

 

「「え……?」」

 

「消し飛ばす準備も万全だってお兄様言ってましたし」

 

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」」

 

 

 

新宿に叶星と一葉の声がすごく響いた瞬間だった。

 

 

 

 

ーエレンスゲ女学園ー

 

 

「え~、右手に見えますのが大手CHARMメーカー、アウニャメンディ・システマス社がガーデン経営に参画したフラグシップモデル校になりまーす!」

 

「なるほど、ここがの~!見た感じ、普通のおしゃれな学校じゃの!」

 

「表向きは、ね」

 

 

エレンスゲにやってきた梅、鶴紗、ミリアム、楓の四人。だが、鶴紗だけがピリピリとしている。

 

 

「まあ、反ゲヘナの百合ヶ丘にとっては悪の根城みたいになるかもね」

 

「かもじゃなくて私はそう思ってる」

 

「鶴紗、お前、よくエレンスゲに来れたな。あんなに嫌ってたのに」

 

「敵を知るために。けど……ヘルヴォルのみんなは好きだから」

 

「……ありがとう」

 

 

鶴紗の言葉に恋花は静かにお礼の言葉を言う。すると、別の人の声が……。

 

 

「なるほど、さすがあの大手メーカーが参画してるだけあっていろんな施設があるな」

 

「百合ヶ丘にはないものばかりだね」

 

「そりゃそうよ!都会ならではの施設がたっくさんあるからね!あとでちゃんと案内するからね、焔!」

 

「楽しみにしてる」

 

『ん……?』

 

 

反応して恋花が返し、呟いた人物に胸をはりながら言う。だがその直後、違和感が。

 

さっきの声はここにはいないはずの人物の声だ。なぜそれが聞こえた?答えは恋花たちの前にいた。

 

四人が前を向く。そしてーーー

 

 

『焔(さん)!?』

 

「あ、焔だ~」

 

 

恋花、瑤、千香瑠が驚きながら声をあげる。藍はいつも通りだが。四人が言った通り、そこには結梨を肩車している焔がいた。

 

 

「なんだ?今気づいたのか、お前ら?」

 

「え、梅さんたちは気づいてたんですか?」

 

「もちろん。千香瑠たちも何も言わなかったからてっきり気づいててあえて黙ってるのかと思ってたが」

 

「全く気づかなかった……」

 

「鶴紗たちは気づいてたよな?」

 

 

梅が後ろにいる鶴紗たち一年生組に問いかける。

 

 

「もちろんですわ」

 

「うん」

 

「当然じゃ。焔様が気配を消しててもすぐに気づくほどに慣れたわ」

 

「な、なんかすごいね。一柳隊って……」

 

「確かにすごいと思うけど……」

 

「いいな~肩車」

 

「あとで藍にもしてやるから」

 

「わ~い!」

 

 

藍をあやすのに手慣れた焔である。

 

 

「てかちょっと待って!?焔!!」

 

「なんだ、恋花」

 

「その完全武装はなんなの!?」

 

 

恋花の言葉に千香瑠、瑤もうんうんと頷いている。

 

焔は今、〈パイルバンカー〉を装備している義手、〈パイルバンカー〉用の杭のストックを腰に下げ〈ロングバレル〉が入っている箱を背中に背負い、〈クレセント・ローズ・リオ〉銃形態を左手に持つという完全武装状態である。

 

 

「フルアーマーと呼んでくれ」

 

「え、カッコいい……じゃなくて!!」

 

 

完全武装なため、フルアーマーと呼んでも過言ではない状態なので、焔がそう言うと恋花は一瞬惚けてしまうがすぐに我に帰る。

 

 

「なんでフルアーマー!?あんたはなにしに来たっていうのよ!?」

 

「なんでって、この前の一葉の件でいろいろオハナシしようと思ってな」

 

「お話のイントネーションおかしくなかった!?お話するのになんで武装がいるの!?」

 

「そりゃあ、物理的なオハナシをするためだからな」

 

「物理的なお話なんておかしいでしょ!?あんたはエレンスゲを滅ぼしに来たの!?」

 

「滅ぼすのは別だから安心しろ」

 

「滅ぼすって言ってる時点で安心なんかできないよ!!」

 

 

長~い恋花のツッコミが落ち着いたのか、焔は何も言わなくなり、逆に恋花はゼェゼェと息を吐いている。

 

 

「ヘルヴォル」

 

 

唐突に誰かに呼ばれた。焔たちは声がした方向に顔を向けると紫色のツインテールの女子が立っていた。

 

 

「え、なんであんたが……」

 

「誰だ?」

 

「うちの序列二位の……」

 

「松村優珂よ。あんたが《蒼焔の隻眼》ね?ここからは私が案内するから。さっさと着いてきなさい」

 

 

立っていた人物、エレンスゲ女学園序列二位の松村優珂が焔の前に立ち、言った。強気な性格なためなのか、焔に威圧をかけるようにしているが、身長の問題と焔にはなんにも効果がない。

 

 

「あんた、焔は先輩だよ?その態度はなんなの?」

 

「うるさいわよ、別にいいじゃない。ほら、さっさと来なさい。《蒼焔の隻眼》」

 

「はいはい、わかったわかった。梅たちも行くぞ」

 

「なに勝手に言ってるの?私が案内するのはあんただけよ」

 

「は?」

 

「あんただけ私が案内するから他はヘルヴォルに任せるから」

 

「ちょ、それどういうことよ!?」

 

 

あまりの優珂の言いように恋花が言うが、当の本人は聞く耳持たず。

 

 

「いいよ、恋花。こいつが案内するって言ってるから俺はこいつと行くから」

 

「いいの?焔」

 

「こいつになに言っても聞かなそうだし諦めなさそうだしな」

 

「さっきからこいつってなに?私にはちゃんとした名前があるんだけど」

 

「年上に向かって挑発的な態度をとる奴の名前なんか呼ぶ気はない」

 

「…………ふん」

 

「あの松村優珂を一瞬で……」

 

「さすが焔」

 

「とにかく!さっさと来なさい!」

 

「はいはい。それじゃあ、あとでな」

 

「おう!」

 

 

優珂に言われ、呆れながらも着いていく焔。それをじっと見送る梅たち。

 

 

「なぁ。あれ、どう思う?」

 

「わたくしの推察では、向かう先でやりそうですわね」

 

「じゃな。焔様のあの目、やる気まんまんじゃった。義眼から少し蒼い焔が出てたしの」

 

「ん。それに気づけないあいつはまだまだ。結梨、焔様と一緒じゃなくていいの?」

 

「うん、大丈夫」

 

 

梅の問いかけに一年生組がそれぞれ答え、鶴紗は結梨に問いかける。すると、いつの間に移動したのか結梨は鶴紗の後ろから出てくる。

 

 

「あれ、そういえば……」

 

「どうしたの?瑤」

 

「気分が悪くなるかもしれないけど、以前、結梨さんってゲヘナに追われてなかったっけ」

 

「あ、確かに。それなのにあいつは結梨さんに気づかずに焔だけ連れていった。どうしてだろ?」

 

「そんなの簡単だよ」

 

「え?」

 

 

瑤と恋花が疑問に思っていると結梨が言ってきた。それに反応する恋花。

 

 

「私が気配を消してたから」

 

「…………え?」

 

「焔と同じ隠密術だナ。まあ、焔の隠密術をマスターしたのは結梨だけだが、素人相手じゃ全く気づけないからな」

 

「「「……」」」

 

「ん?どうしたんだ?三人とも」

 

 

梅の解説に三人は結梨の凄さに何も言えず、固まってしまう。

 

 

「い、いや、改めて焔とその娘は規格外だなって思っただけ……」

 

「ですが、焔さん、大丈夫なのでしょうか……」

 

「どこに連れていかれたのか……」

 

「あ~、そこは問題ないと思うゾ」

 

「どうして?」

 

「お父さんが連れていかれた場所はたぶん、ゲヘナの施設だと思う」

 

「嘘っ!?大変じゃん!!」

 

「行かない方がいいよ」

 

「どうして!?」

 

 

結梨の発言に恋花が急いで焔を追いかけようとしたが結梨に止められ、恋花は声を荒げながら言う。その直後、結梨からとんでもない一言が。

 

 

「行ったら巻き込まれるから」

 

「巻き、込まれる?一体、なんの?」

 

「たぶんその施設が破壊されるから行ったら大怪我する」

 

「破壊って……」

 

「まあ、私たちが言えることはただ一つ。もうすぐ蒼い花火が上がるだろうナ」

 

「梅さん?言ってる意味がーーー」

 

 

 

 

 

ーーーーーーカッ!!

 

 

 

直後、一つの閃光が彼女たちの視界を白に染め上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

~新宿組~

 

 

「はぁぁぁぁ…………」

 

「一葉、スッゴいため息ね……」

 

 

新宿のとあるカフェにいる夢結たち。そこでは一葉が結構長めのため息をしながらテーブルに突っ伏していた。

 

 

「覚悟はしたんじゃなかったの?」

 

「したつもりだったのですが……」

 

「まあ、理解しろっていう方が難しいわよね……」

 

「ごめんなさいね、一葉さん」

 

「いえ、夢結様が謝ることではありません。元はと言えば私にあんな命令をしたゲヘナが悪いんですから」

 

「それでも、あなたたちエレンスゲのリリィには多大な迷惑をかけるのは事実だから」

 

「ありがとうございます」

 

「一葉さん、紅茶のおかわりいりますか?」

 

「あ、お願いします。梨璃さん」

 

 

なんとか一葉を元気づけるように動く三人。だが、二人の不安が消えることはない。

 

夢結も紅茶を飲みながら今頃エレンスゲで暴れているであろう夫と娘を思い浮かんでいた。

 

 

 

 

 

~エレンスゲ~

 

 

 

「ーーーい!まーーー!梅!!」

 

「う……あれ、私は……」

 

「しっかりして!梅!!」

 

「結梨……?」

 

 

必死に自分を呼ぶ声に梅はゆっくりと目を開ける。目の前には結梨がおり、梅の体に手を置いているのを見るに揺すって起こしたのだと寝ぼけながら理解する。

 

それと同時になぜ自分は寝ていたのかと疑問が浮かぶ梅。記憶の糸を辿っていくと、梅は完全に目を覚まし、飛び起きる。

 

 

「な……」

 

 

飛び起きた梅の視界に入ったのは先ほどまで一緒にいた鶴紗たちが寝転んでいた。

 

 

「一体、何が起きたんだ……?」

 

「目が覚めてよかった。梅」

 

「結梨……。何が起こったんだ?」

 

「……お父さんだよ」

 

「焔?」

 

「あっち見て」

 

「あっちって……なっ!?」

 

 

結梨が指を差した方角に顔を向けると、もうもうと黒煙が上っている。

 

 

「何が……」

 

「あそこがお父さんが連れていかれた場所だと思う」

 

「吹き飛ばすとは言ってたが、これはいくらなんでも……」

 

「こんな威力、私も聞いてない。ともかく、お父さんのところに行かないと!」

 

「まずはみんなを起こしてからだ!」

 

「うん!」

 

 

 

梅と結梨の二人で全員を起こしていく。幸いにも全員、怪我はしておらず、衝撃波によって吹き飛ばされて意識を失ったのだろうと結論になり、急いで黒煙が上っている場所に行く。

 

 

「ねぇ千香瑠!!あそこって確か!」

 

「えぇ!最近建てられた施設で間違いないかと!」

 

「そんなところになんで焔が!」

 

「考えるのは後だ!急ぐぞ!!」

 

 

走りながら恋花と千香瑠が話しているのを聞きながら梅は嫌な予感がしながら叫んでから走るスピードを上げた。

 

たどり着くと、施設は真ん中の部分が崩壊しており、そこから黒煙が上っているのが確認できる。

 

 

「みんな!あそこ!」

 

 

 

瑤が何かに気づいたのか、声をあげ、全員がそこを見ると施設の入口らしき場所の近くに白衣を着て倒れている人物が三人、そして施設の方を向きながらぺたりと座り込んでいる人物が一人いる。その座り込んでいる人物がーーー。

 

 

「松村優珂じゃない!」

 

 

そう、焔を案内すると言って連れていった人物、松村優珂だったのだ。それに気づいた恋花が走って優香の場所に向かう。

 

 

「ちょっとあんた!」

 

 

恋花が優珂に声をかけるが、優珂は反応しない。

 

 

「松村優珂!!」

 

「っ……あんた、ヘルヴォルの……」

 

 

恋花が肩を掴んで名を呼んでやっと気づいた優珂。だが、先ほどの優珂の強気な態度は一切感じられない。逆に何かに怯えているような雰囲気をしている。

 

 

「何があったんですか、優珂さん」

 

「…………」

 

 

千香瑠が優しく問いかけるが、優珂は黙り。恋花がもう一度聞こうと口を開いた瞬間ーーー

 

 

 

ピキリ……

 

 

 

「え……?」

 

 

静かな空間に、謎の音が鳴った。瑤が困惑の声を出し、辺りを見るが音の正体がわからない。だが、嫌な予感がする。

 

 

 

ピキ、ピキピキ、ビキ……

 

 

 

「ま、まさか……」

 

 

 

ビキ、バキバキ……!

 

 

 

音が大きくなり、嫌な予感が的中へと加速していく。そしてーーー

 

 

 

 

バキ、ズズン……!

 

 

 

「やっぱり!!崩れるぞ!!早く離れろぉ!!」

 

 

破壊されていない建物の一部が崩れた瞬間に梅が叫び、急いで離れる。その直後、激しい土煙をあげながら建物が崩落した。

 

 

「ゴホ、ゴホ。みんな、無事か!?」

 

「みんな無事だよ!」

 

 

梅たちとヘルヴォル、そして白衣の男三人、優珂の無事を確認する。だが、最悪なことが。

 

 

「焔は!?」

 

 

「まさか!?」

 

 

恋花の言葉に全員が崩壊した建物だった瓦礫の山を見つめる。

 

 

「あの下敷きに……?」

 

「急いで助けなくちゃ!」

 

「梅、私たちはあの四人からいろいろ聞かなーーーっ!」

 

 

結梨が梅に話しかけた途端、結梨は梅たちがいる場所とは違う方向に顔を向けた。

 

 

「なに……?この感じ……」

 

「結梨?どうし「伏せてぇ!!」えっ!?」

 

 

梅が問いかけた瞬間恋花の声が響き、梅はすぐに伏せる。直後ーーー

 

 

 

ドォォンッ!!

 

 

 

轟音が響く。梅たちは伏せている状態で背中に何か硬い細かい物が当たるのを感じていると背中に当たる感触が無くなり、顔をあげ、瓦礫の山の方に向けるとそこには蒼く光る目を向けながら義手の鋭い爪を地面に突き立て左手には青い鎌を持ち、マギの翼を顕現させている者がいた。

 

 

「焔……」

 

「一瞬、死神かと思った……」

 

 

梅が呟き、恋花が思ったことを口にしていた。すると、焔が梅たちのところに向かうでもなく、顔を背ける。その目は遠い場所を見つめている。

 

 

「お父さん」

 

「あぁ。感じてる」

 

「あれ、結梨!?」

 

 

いつの間にか焔の隣に移動していた結梨。それに驚く恋花たちだが、焔と結梨の二人はスルーしている。

 

 

「梅、急ぐぞ」

 

「何が起こったんだ?」

 

「マズイことが起こってる。新宿近くでな」

 

「え」

 

 

 

 

ピピピ

 

 

 

 

「あ、ごめん、通知きた」

 

 

恋花の端末に通知を知らせる音が響く。恋花は一言言ってから端末を見て通知の内容を見ていく。

 

 

「えっ!?」

 

「どうしたの?恋花」

 

 

恋花が驚愕の声をあげたことに瑤が問いかけると恋花は驚愕の顔をしながら瑤たちに顔を向け、言った。

 

 

 

 

 

 

「エリアディフェンスが、崩壊した!!」

 

 

 

 

 

 

 




お読みいただき、ありがとうございました。


いやね、ゲヘナの役員をどうボコボコにしようか全然浮かばなかったのですよ。それでこのネタというね。さすがに役員を殺すわけにもいかないので目の前で死神(焔)の実力を見せつけて施設を破壊してトラウマを植え付けるという安直なもの。ちゃっかり巻き添え喰らってる松村優香ですが、決して作者が嫌いなキャラだからっていうことはないですよ?ゲヘナの施設に焔を連れていくのに最適なのが松村優香だったんですよ。松村優香にトラウマが植え付けられたのはそれを指示したエレンスゲの校長が悪いんですよ。

そして初めてやってみた梨璃目線……違和感しかないような気がするしちゃんとできたか不安だらけだし。怒った時の梨璃の笑顔はめっちゃ怖いだろうという勝手な想像。優しい娘ほど怒らせるとめっちゃ怖いって言うでしょ?それですよ。

さぁて、次はエリアディフェンス崩壊ですね。さっさとエヴォルヴ戦に行きたいけど、ネタが……。ま、頑張ります(笑)

それでは以上!レリでした!

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