アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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こんばんは、レリです!


またもや一ヶ月近くの時間を空けてしまった……。


蒼焔のリリィ、始まります。


ラスバレ編第十三話

エリアディフェンス。首都圏を囲むように設置されており、HUGEだけが通れる次元の穴、ケイブの発生を首都圏内で発生させない装置である。その装置のおかげで首都圏はHUGEから守られているのだ。

 

だが、それが崩壊したとなれば……。

 

 

『HUGEが進攻してきています!!民間人の方は急いで避難してくださーーー』

 

 

 

ドゴォォンッ!!

 

 

 

設置されているスピーカーから避難を促すアナウンスが流れているが途中でHUGEによって破壊される。

 

首都圏内はすでにHUGEが進攻しており、いろいろな建物が破壊されている。

 

今も首都圏内に多くのリリィが出撃している。首都圏外のガーデンのリリィも圏内に向けて出撃しているという報告もある。

 

 

そんな中、HUGEを蹴散らしながら新宿方面に向かってるある一行がいた。

 

 

「「邪魔ぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

 

その一行の先頭を走る二人がそう叫びながらHUGEを斬っていく。たくさんのHUGEが立ち塞がるがそんなのお構い無しで二人は斬っては踏みつけて跳んでと進む足を止めない。

 

ちなみにその二人だが……。

 

 

「待って、待てって!待てって二人とも!!」

 

「ちょ、速すぎない!?HUGEを蹴散らしてるのも驚きだけど走る速度が速すぎるって!?」

 

「おい!!焔!!結梨!!待てって!!」

 

 

毎度同じみ、焔と結梨の二人である。

 

二人の後ろを梅たちと一葉を除いたヘルヴォルのメンバーが頑張って追いかけている。

 

 

「止まってやりたいがそんな余裕はない!!悪いな!!」

 

「ごめん!!みんな!!」

 

「だったら少しスピード落としてくれ!!私たちがもう限界に近い!!」

 

 

焔と結梨の言葉を聞いて梅が叫ぶ。

 

それもそうだ。エレンスゲを飛び出してからぶっ通しで走り続けているのだから。いくらマギを使っているとはいえ、限界はある。だが、焔の限界はまだまだなので走り続け、結梨も『縮地』を使って走っている。梅も『縮地』が使えるため、結梨と同じようにできるが、それ以外の者はだんだんとスピードが落ちてきている。

 

焔もそれを思いながらチラリと後ろを見ると、右目にある反応を捉えた。

 

 

「結梨!!」

 

「っ!わかった!!」

 

 

そこからは速かった。焔が結梨を呼びながら捉えた場所を指差し、その意図に気づいた結梨はすぐに〈グングニル・改〉を銃形態で発砲。その後すぐに焔がマギを収束して弾丸が飛んでいった方向に駆け出す。

 

その先にいたのは一体のHUGE。そのHUGEに結梨が放った弾丸が着弾して爆発を起こす。その爆発でHUGEが怯んで動けない隙に一瞬でHUGEの懐に入った焔が義手を鎌形態に変形させて一閃。HUGEは真っ二つになって活動を停止した。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

と、静かに呟く焔。目の前には座り込んで泣いている男の子が一人いた。

 

 

「お兄ちゃん、誰……?」

 

「お兄ちゃんはリリィだよ。お母さんたちとはぐれちゃった?」

 

 

焔の優しい問いに男の子はこくりと頷く。それを見た焔は義手を元の形態に戻してからしゃがみこみ、左手で男の子の頭を撫でながら優しく呟いた。

 

 

「そっか。よく頑張ったね。ここからはお兄ちゃんが君を守るよ。一緒にお母さんのところに行こうか」

 

「……うん!」

 

「いい返事だ。さ、涙を拭いて。男の子だろ?いつまでも泣いてちゃ、カッコいいところをお母さんに見せられないぞ?」

 

 

焔の言葉に男の子はぐしぐしと涙を拭ってから焔に抱きつく。焔は優しく義手で背中をさすりながら左腕で抱き上げる。

 

 

「焔、その子は?」

 

「親とはぐれたらしい。とりあえず、近くの避難所に急ごう。そこにこの子の親がいるかもしれない」

 

「そっか、わかった。ちょっと待ってて。すぐに周辺の地図を……」

 

「そこは問題ないよ、恋花」

 

「え?でも……」

 

「右目で避難所の場所はわかってるから」

 

「……ホント高性能ね。アンタの義眼」

 

「グランギニョル様々だな」

 

「お前のマギが干渉して超高性能になったのを梅たちは知ってるからナ」

 

「やっぱ焔が規格外なだけだった」

 

「どういう意味だ恋花」

 

「そのままの、意味」

 

「瑤まで……」

 

 

恋花と瑤に言われながら軽く落ち込む焔。それをクスクスと笑う楓たち。

 

 

「お姉ちゃんたち、誰?」

 

「お兄ちゃんの仲間だよ」

 

「なかま?」

 

「友達って意味だよ」

 

「ともだち、なかま……」

 

 

繰り返して呟く男の子に焔は微笑みながら義手で頭を撫でる。

 

 

「ちょっと難しかったかな。それじゃあ行こうか。と、言いたいところだが」

 

 

さっきまでの優しい顔はどこへいったのか。焔の顔が険しくなり、目も鋭くなり、それだけで敵を射抜くような眼光になる。

 

 

「あぁ。囲まれてるナ」

 

「数はそう多くないがな」

 

 

梅も焔と同じ顔になっており、CHARMを持つ手を強く握りしめている。

 

 

「でも、ここまで姿を見せないなんてなんでだろ?」

 

「様子を、見てるとか?」

 

「かもな」

 

 

恋花と瑤の疑問に予想をいう焔。

 

 

「焔、お前はその子を守れ」

 

「何を言ってるんだ梅。俺も」

 

「焔様ばかりいい格好させませんわ」

 

「わしらに任せてほしいんじゃ」

 

「焔様の特訓と比べたらこれは楽だし」

 

 

鶴紗の言葉にうんうんと頷く一年生組。果たしてどれだけ過酷な特訓内容なのだろうか。自分たちのリーダーの特訓よりも厳しいのか。そう思って身震いしてしまう恋花である。

 

 

「でしたら私に任せてください。皆さんは気にせずに攻撃を」

 

「千香瑠?」

 

「『ヘリオスフィア』!」

 

 

 

 

レアスキル『ヘリオスフィア』

 

範囲内にいるリリィの防御結界を増強し、HUGEの攻撃を弱体化させる防御系レアスキル

 

 

 

 

「なるほどな。みんな、頼んだ」

 

「任せろ!」

 

「はい!」

 

「おう!」

 

「うん!」

 

「私も!」

 

「私たちも忘れないでほしいな!行くよ!瑤!藍!」

 

「いっくよー!」

 

「任せて!」

 

 

梅たち百合ヶ丘組が瓦礫に隠れているHUGEに突っ込んで行く。それに続く恋花たち。

 

 

「なら俺は……」

 

 

 

ガンッ!!

 

 

 

梅たちが戦っているHUGEの流れ弾の光弾が飛んできたが義手のまま光弾を叩き落とす焔。

 

 

「二人の護衛だな」

 

「お兄ちゃんすごい!!」

 

「そうか?ありがとう」

 

「焔さん。私は大丈夫なのでその子を」

 

「レアスキルを使ってくれてるんだ。千香瑠も俺が守る。甘えろ、俺に」

 

「焔さん……ありがとうございます」

 

 

千香瑠もお礼を言って焔の後ろに移動し、レアスキルに集中する。その時、千香瑠の顔が赤かったのは気のせいか。

 

 

「焔!!千香瑠のこと頼んだよ!!」

 

「了解した。千香瑠は俺が守る!そっちに集中しろ!恋花!!」

 

「サンキュー!!」

 

「焔様!!後ろ!!」

 

 

 

ドォンッ!

 

 

 

「わかってる。鶴紗」

 

 

鶴紗のレアスキル『ファンタズム』で視えた未来を焔に叫んで知らせた途端銃声が響き、千香瑠の横を銃弾が飛び、後ろから不意打ちを狙った一体のHUGEに風穴が開く。ちなみにノールックで当てた焔。それに驚かない千香瑠たちはもう慣れたと言うべきか、いちいち驚いてたら体が保てないと諦めたか。

 

逆に千香瑠は焔の技量を信じているので一歩も動かずに焔の邪魔にならないようにしている。ずっと顔が赤いのはもう気のせいではないだろう。

 

 

 

「焔!!避難所の方向は!!」

 

「南西方向だ!」

 

「わかった!梅たちが道を作る!」

 

「お母さんのところに行くからしっかり掴まってて」

 

「うん!」

 

「よし、みんな続け!!」

 

 

梅が先頭を走り、HUGEの包囲を一点突破。そのまま避難所に向かって走っていった。

 

 

 

 

 

~新宿~

 

 

 

 

 

「はあぁっ!」

 

 

 

キンッ!キンッ!キンッ!

 

 

 

新宿にある緑が多い公園のような場所。そこに誰かの声と金属音が響く。見てみると、そこにはグラン・エプレのメンバー、神庭女子に見学に行っていた一柳隊メンバー、そして新宿に行っていた各レギオンのリーダーと夢結がいた。だが、夢結だけが一匹のクリオネを連想する新たな特型HUGEと戦っている。その後ろにはケイブがある。

 

 

「お姉様……」

 

「梨璃さん、今は夢結さんを信じて。隙ができたら一気に攻めるのを忘れないで」

 

「……はい!」

 

 

心配な顔で交戦中の夢結を見ていると叶星が優しく呟き、梨璃に気合いを入れさせる。

 

 

 

ガギンッ!

 

 

 

「ぐっ……!」

 

「お姉様!?」

 

 

鈍い金属音が響いた瞬間、夢結の声に反応した梨璃が見ると、尻餅をついている夢結の姿が目に入り、特型HUGEが好機と判断したのか夢結に頭突きでもする気なのか突撃してくる場面だった。

 

 

「お姉様!!」

 

「夢結様!!」

 

「夢結さん!間にあえーーー」

 

 

夢結を助けようと梨璃、一葉、叶星が走り出すが位置的に考えて間に合わない距離。だが間に合わせようと三人が足にマギを収束しようとした瞬間

 

 

 

ガギィィィィィィィィィィン!!

 

 

 

〈ブリューナク〉でガードするように構える夢結の目の前で特型HUGEが止まる。夢結は驚きで目を見開いており、梨璃たちも同様に固まっている。

 

 

 

ギ……ギギ……ギ……

 

 

 

静かな空間。そこに異様な音が妙に響く。その音の正体がわからない。だが、特型HUGEが小刻みに揺れているため、その音はこの特型が発していると思われる。

 

 

この場にいる全員、忘れているものがある。

 

 

特型がなぜ夢結の目の前で急停止した?

 

止まったままなぜ動こうとしない?

 

 

そしてーーー

 

 

最初の大音量の金属音は一体なんなのか?

 

 

全員が呆然としてる中、この疑問にたどり着く者はいない。

 

 

「ーーーーーーおい」

 

 

そんな中、ドスの効いた、殺気を含ませた声が響く。その声を聞いた瞬間、全員が無意識に震えてしまう。

 

 

「俺の……俺の嫁に……何をした……何をしたぁぁ!!」

 

 

特型の背中の部分に禍々しい腕を深々と突き刺して赤い左目を光らせ、蒼い右目から蒼い焔を出し、翼を顕現させている夢結にとって最愛の夫ーーー

 

 

 

マジギレした死神(焔)がいた。

 

 

 




お読みいただき、ありがとうございました。

最近、焔が死神になってるのは気のせい……だよね?気のせいだ。気のせいにしよう、うん。


はい、という事でクリオネHUGEが出てきましたね(唐突に)。そしてクリオネHUGEの装甲を容易く貫く義手。マギの光弾を叩き落とす義手。性能が良すぎる……。貫いた時だってどれだけの速度で突っ込んだんでしょうね焔は。ストーリーなんか知ったことかってぐらいにどんどん進んでしまってますが、ご了承ください。さっさとエヴォルヴ戦に行きたいんでね。


さあさあさあ!、二ヶ月後の八月!河口湖ステラシアターでアサリリライブですね!いや~楽しみですね~!私は土曜日だけ参加します!というか、まだリリィたちのソロ曲を聞いていないんですよね。CD予約しないと。もちろん二枚とも。え、リリィ向上委員会?その時は富士急行ってたんでそっちは行ってないんですよ。だから聞いていない。


それでは以上、レリでした!
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