アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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こんばんは!レリです!

一月に一つペースっていう状態を無くしていきたい今日、この頃。

蒼焔のリリィ、始まります。



ラスバレ編第十五話

特型がケイブを使って逃走した後、梨璃たちは激戦を繰り広げて夢結と梅に支えられている焔の周りに集まっていた。

 

 

「クソ……」

 

「お前は無茶しすぎダ。最後にあんな威力の『フェイズトランセンデンス』を放てばこうなるのは目に見えてるだろ」

 

「梅の言う通りよ。ただでさえ、ぶっつけ本番の空中戦をしてたんだから」

 

「お兄様、大丈夫ですか?」

 

「……問題ない。マギを使い果たしただけだからな」

 

 

焔は問題ないと言っているが、汗だくで息が荒い。そんな状態を見れば、どこに問題がないと言えるのだろうか。

 

 

「(焔様の消耗が激しすぎる……)」

 

「(やっぱり、慣れない空中戦。しかも全てのマギを放出したから体へのダメージもあるはず……。なら……)」

 

「焔様。提案があります」

 

「提案?」

 

「焔様は現在、消耗が激しすぎます。マギが回復しても完全回復するとは思えません。この周辺は私たちが先ほどHUGEを殲滅したので今のところ安全です。なので、焔様はここで完全回復するまで待っててください」

 

「……ちょっと待て。それだとここから離れている場所にいるHUGEはどうするんだ」

 

「それは私たちヘルヴォルが行きます。梨璃さんたち一柳隊もここにいてください。焔様の護衛も兼ねて」

 

「待て、一葉。それは……」

 

「あなたは一葉さんの言う通り、じっとしてなさい。梨璃、みんな。一葉さんの提案に異議はある?」

 

「いえ、無いです。お姉様」

 

「夢結、勝手に……」

 

「お前はじっとしてろ」

 

 

動こうとする焔だが、梅に押さえつけられて動けなくなる焔。

 

 

「見ての通り、私たちが強引に休ませておくから。あとはお願いできる?一葉さん」

 

「任せてください」

 

「一葉たちだけじゃないわ。私たちも一緒に行くわ」

 

「叶星様?」

 

「焔君に任せてるままじゃいけないから。だから私たちも行くわ」

 

 

叶星の言葉にグラン・エプレのメンバーがCHARMを握りしめながら頷く。その目は、覚悟に満ちた目をしている。

 

 

「わかりました。それでは、叶星様たちも私たちと共に行動を。別れるより一緒に行動した方がいいですから」

 

「了解よ」

 

「それでは皆さん。私たちは行きます」

 

「えぇ。お願いね、一葉さん、叶星さん。みんな」

 

『はい!』

 

 

一葉たちヘルヴォルと叶星たちグラン・エプレが跳躍して戦闘をしに行った。残ったのは一柳隊だけである。

 

 

「……夢結、勝手に決めないでくれ」

 

「そんな状態で回復しても行かせると思ってるの?」

 

「…………」

 

「なら、大人しくしてなさい」

 

「…………わかった」

 

「よろしい」

 

 

そう話していると銃声が響く。それに気づいた一柳隊はその方向を見る。

 

 

「どうやら始まったようじゃな」

 

「音からするとだいぶ離れていますね」

 

「周辺にHUGE反応は全然ないですからね」

 

「焔様の休息に集中できるね」

 

「ですが油断は禁物です。雨嘉さん、二水さんと協力して索敵をしてください。範囲内にHUGEがいたら雨嘉さんの『天の秤目』で狙撃を」

 

「わかった。二水、お願い」

 

「はい!『鷹の目』!」

 

 

神琳の言葉に雨嘉は頷き、二水は『鷹の目』を発動させて索敵を開始する。

 

その様子を黙って見ている焔は……。

 

 

「…………頼もしくなったな」

 

 

そう呟いた。

 

 

「あなたのおかげね」

 

「……俺の?」

 

「あなたを見てみんながより一層訓練に励むようになったのよ」

 

「みんなお前の強さに惹かれてるんだよ。そして目標でもある」

 

「……目標か」

 

「えぇ。あなたは、みんなの目標なのよ。だから、無茶をしないで」

 

「……善処するよ」

 

 

一柳隊二年生組で話している三人。焔も話しながらマギの回復を待つ。

 

そんな中、結梨が小走りで焔のところに行き、焔の前でしゃがみこむ。その行動に三人は首を傾げる。

 

 

「結梨?どうしたの?」

 

 

夢結の問に結梨は反応せずに、結梨の〈グングニル・改〉を地面にそっと置いてから焔に両手を突き出す。

 

ますます結梨の行動がわからなくなる三人。夢結と梅は戸惑いが隠せなくなってくる。

 

 

「何をする気ダ?結梨」

 

「……結梨?」

 

「黙って」

 

「……え、あ、あぁ」

 

 

結梨の静かな一喝で黙る三人。そんな三人を他所に結梨は目を閉じてなにか、力を貯める仕草をする。

 

 

 

ポウ……

 

 

 

突如、結梨の体にマギの光が灯る。それに呼応するかのように空中に四散されてるマギが輝き始め、漂う。

 

 

「マギが……」

 

「これは……」

 

「…………」

 

 

不思議な光景に夢結と梅は呆気にとられ、離れていて銃声が聞こえてくる場所を見ていたメンバーも結梨の行動で発現した空中のマギを見て、マギの光で幻想的な光景に見惚れている。

 

 

「………………ここ」

 

「結梨?」

 

 

静かに呟いた結梨の言葉に焔が反応したが結梨は答えない。だが、それに答えるように空中を漂っていたマギが結梨の元に集まっていく。

 

 

「マギが結梨ちゃんに、集まっていく……」

 

 

マギが一定の量を集まったのか、結梨の足元が光り、マギの光が線状になって周囲に拡散されていく。その線は、焔の体に巻き付くように付いていく。

 

 

「……力が溢れてくる」

 

「何が起こってるというの……?」

 

 

マギの光の線が段々と形が変わっていき、最終的に植物の蔦のようなモノに変わっていく。

 

蔦として変わった瞬間、結梨を軸にマギの波動が放たれる。そよ風程度の風が吹き、それと同時にある現象が起こった。

 

 

「……匂い?」

 

「この香りは……」

 

「花……百合……?」

 

「確かに、これは百合の花の香りです。ですが、なぜこの香りが?」

 

 

全員の鼻が捉えた香り、町の真ん中にあるはずのない百合の花の香りが辺りに漂う。

 

 

「……理由がわかったわ」

 

「え?」

 

「蔦を見てみろ」

 

 

焔の言葉に全員が蔦を見る。そこに、一つの小さな光が灯っている。その光が大きくなっていき、やがて、一つの蕾が生まれ、花を咲かせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マギで形成された花ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー百合の花を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






戦場に咲き誇る花。その花は、リリィにとって希望となるか。HUGEにとって絶望となるか。咲き誇る花は、勝利へと導く道標となり、リリィたちを導くか。



お読みいただきありがとうございました。

結梨が顕現させたマギの百合の花。これはレアスキルでもなく、結梨が発現させた特殊能力です。あれ、それをレアスキルっていうのか?…………まあ、いいや!(思考放棄)

この百合の花は、現段階でわかっているのは相手のマギを回復させるということだけ。まあ、そのうちいろいろ明かされるでしょう!結梨も焔と同じようになっていきますね~。うん、ヤッヴァイ。さて、どうしたもんかな……。


それでは以上、レリでした!




おや……………………梨璃…………?
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