アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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こんばんは、レリです。


とりあえず一言。今月中に間に合った~!そして遅れてごめんなさい!ネタが全然浮かばなかった!


蒼焔のリリィ、始まります。


ラスバレ編第十六話

焔たちを残してHUGEの迎撃に向かったヘルヴォルとグラン・エプレ。向かった場所は多数のHUGEが侵攻しており、それを倒すために戦闘が始まった。

 

 

だが…………。

 

 

「一葉!もうこれ以上は下がれない!!」

 

「くっ!ここで食い止めましょう!なんとしてでも!!」

 

 

一葉たちが食い止めるのに専念した理由、それはHUGEの侵攻場所によるものだった。

 

 

「っていうかなんでどいつもこいつもシェルターに向かってるのさ!?」

 

「大勢の人の気配を感じとっているというの!?」

 

 

そう、HUGEが侵攻している場所が民間人が避難しているシェルターなのだ。大勢の民間人がいるため、ここで食い止めなければ惨劇が繰り広げられるのは目に見えている。

 

 

「なんとしてでも守るんです!!それに限界まで下がりきってしまった今、私たちは全力を出しきるしかないんです!!それに、いざとなったら時間稼ぎをすれば……!」

 

「きっと来てくれる。そうよね、一葉」

 

「……はい!きっと来てくれます!あの方たちが!それまで私たちがやれることはこのシェルターを死守することです!!」

 

 

一葉の指揮により、全員が改めて気合いを入れてCHARMを構える。

 

 

「しょーがないか。一葉、ここはちょっとあたしに任せてもらえないかな」

 

「恋花様?一体なにを」

 

「ちょっとHUGEの数を減らすだけだよ」

 

 

一葉たちの陣形から恋花だけが前に出る。その行動に疑問が浮かぶみんなを他所に、恋花は自身のCHARM〈ブルンツヴィーク〉を銃形態にして侵攻してくるHUGEに向ける。

 

 

「一葉、後のこと頼んだよ」

 

「恋花様?…………まさかっ!?」

 

 

恋花の言葉に一葉は気づいたが、もう遅い。恋花の〈ブルンツヴィーク〉の銃口に黄色いマギが収束されていく。

 

 

「『フェイズトランセンデンス』!!」

 

 

恋花が叫び、引き金を引いた瞬間、恋花のマギのレーザーが放たれる。それは、侵攻中のHUGEを次々に消滅させて遥か後方まで飛んでいく。マギのレーザーが段々と細くなり、無くなった時には、HUGEの大群に一筋の道ができていた。地面は抉れて、歩けるようにはとても見えない地面だが。

 

 

「あたしでも、これが限界か。やっぱあいつは、規格外、だなぁ……」

 

「恋花様っ!!」

 

 

恋花が力なく呟きながら倒れ、一葉が急いで駆け寄って受け止める。受け止めた一葉は恋花の顔を見ると、マギ切れで目を回してる顔をしていた。

 

 

「全く、無茶をしますね……」

 

「焔に触発されたのかもね」

 

「かもしれませんね。焔様も『フェイズトランセンデンス』を持っていますし」

 

「でも焔のマギ保有量と比べない方がいいよね」

 

「…………恋花様の言う通り、規格外ですからね」

 

 

一葉の呟きに答えるように言ってきた瑤に返す一葉。

 

 

「HUGEが建て直してきたわよ!」

 

「瑤様、恋花様を頼みます」

 

「任せて」

 

 

恋花の渾身の一撃でもたった数分で建て直してきたが、まだ諦めない。一葉は恋花を瑤に渡し、CHARMを構える。

 

 

「恋花様も全力を出した……なら私も全力を出しきるまでです。行きまーーー」

 

 

 

ーーー上から攻撃するっ!!ーーー

 

 

 

『っ!?』

 

 

 

ドドドドドドドドドッ!!!!

 

ドドドドドドドドドッ!!!!

 

 

 

突如響いた叫び声。そして二つの銃声。それらは、一葉たちの前にいた無数のHUGEに銃弾の雨となって襲いかかる。

 

マシンガン並の銃撃は、瞬く間に大群のHUGEのほぼ半数に風穴を開けた。あまりの突然の出来事に一葉たちは理解が追い付かなく、呆然としていると一葉たちの上空をナニかが通った。

 

 

「やっとね……」

 

「えぇ。待ちくたびれました……」

 

 

上を見上げ、上を通ったモノの正体がわかりきっているからこそ出てきた叶星と一葉の言葉。

 

先ほどよりも縦横無尽に飛翔しているモノ。

 

何度も見てきた光景。何度もピンチの時に自分たちが予想もしていない事を平然とやってのける。そう、何度も。何度も。

 

そのせいで今さらこんなことに驚くなんてことはない。さすがにもう慣れた。

 

 

 

ーーーそう思っていた。

 

 

 

「えっ!?」

 

「ちょっ!?えっ!?」

 

 

一葉と叶星から驚きの声が上がる。一葉たちだけじゃない。全員が目を見開いている。何度も聞いてきた驚きの声。飛翔しているモノは、今度はどんな予想外な事をしたのか。

 

至極簡単なことだ。

 

 

「夢結さんもいる!?」

 

 

これである。物凄く単純なことである。今まで予想外な事をしてきたのにここにきて一番単純なことをしてきたことに驚いているのだ。

 

 

飛翔してるモノ。それは、左腕で夢結を抱え、右手は『手』ではなく、『銃』で銃口から煙を出している。

 

…………何度も言ってきたが、一応言わせてもらいます。毎度お馴染み、焔である。

 

 

すると、抱っこされてる夢結がHUGEが侵攻している方向に顔を向けた後、焔になにか言いながら指を指す。指された方向に顔を向けた焔は頷いてから翼を羽ばたかせ、飛翔していく。

 

その光景が見えていた一葉と叶星は……。

 

 

「…………あれ、飛んでない?」

 

「…………滑空じゃないですよね、アレ」

 

 

結梨にあれは滑空って説明されていたが、完全に飛んでいるように見えた二人。現に焔は翼を羽ばたかせて空中を移動したりしている。

 

 

「…………私たちがいない間に何があったの?」

 

「…………さあ」

 

 

あまりの焔の進化(変化?)に頭を悩ませる二人。すると、二人にナニかが迫る。二人はソレに気づかない。

 

 

「えっ!?」

 

「な、なにっ!?」

 

 

気づかずにソレに捕まる二人。二人を捕まえたソレは細く、すごく長い。そして、ソレは希望の花を咲かせる。

 

 

「……花?」

 

「これは……」

 

「害はないから安心して。二人とも」

 

 

困惑の表情を浮かべる二人にそっと優しく呟かれた声。声が聞こえた場所に二人が向くとーーー

 

 

 

マギで体が光っている結梨がいた。

 

 

 

「結梨さん!」

 

「いろいろ聞きたいことはあるんだろうけどちょっと待ってて。とりあえずはみんなのマギを回復させるから」

 

「回復って、一体どうやって……?」

 

「こうやって!」

 

 

そう言って結梨は〈グングニル・改〉を地面に勢いよく突き立てる。すると、マギの波動が現れ、蔦がヘルヴォル、グラン・エプレのメンバーに絡み付いていく。恋花にはたくさんの蔦が絡み付いていく。そして、花を咲かせていく。

 

 

花を咲かせ、全員の体がマギによって光だしていく。

 

 

「力が沸いてくる……」

 

「まさか、マギが回復していっているというの?」

 

「う、う~ん……」

 

「あ、恋花。起きた?」

 

「起きたけど……ってなにこれっ!?」

 

 

目を開けて自分の体を見た瞬間声を上げる恋花。当然である。現に恋花の体を覆い尽くすぐらいにマギの花が咲いているのだ。見えているのは恋花の顔と手、足ぐらいである。

 

 

訂正しよう。全身覆われてた。

 

 

「結梨さんが特殊な力を使って恋花のマギを回復してくれたの。もちろん、私たち全員にもね」

 

「えっ、え、えっ!?」

 

 

恋花を支えていた瑤が恋花に軽く説明しながら自分の左手に咲いている花を見せる。見せられても混乱状態の恋花には理解が追い付いていないが。

 

 

「……とりあえず落ち着こ。詳しいことは本人から聞かないと」

 

「それなんだけど……実は結梨自身もなんでこんなことできたのかわからないんだよね」

 

『え……』

 

「この花が発現した原因がわからないままなの?」

 

「そうだよ。たぶん、お父さんにたくさん頭撫でられたからかな?」

 

「待って?それだと焔が規格外どころか人間じゃなくなるよ?なに?頭撫でられただけで今まで見たことない力が発現するって?あいつって一体なんなの!?」

 

 

結梨の考えを元気になった恋花がツッコミする。

 

 

「もしかしたら元々そういうのが眠っていて、お父さんがそれを覚醒させたってことも考えられるね」

 

「私たちもそういう力が眠っている……。結梨さんはそう言うのですか?」

 

「うん。じゃないとなんか納得できない。お父さんが覚醒させるきっかけじゃないと結梨のこの力の説明がしっくりこないし」

 

「どっちにしろなんなの?あいつ」

 

「失礼ですけど、焔様って本当に人間なんですか?なんか、どんどん人間をやめていってるような気がします……」

 

「大丈夫よ姫歌ちゃん。それは私も思ってるから」

 

「というより、ここにいる全員ですね」

 

 

うんうんと一葉の言葉に頷く全員。それを見ている結梨は理解していないのかコテン、と首を傾げてしまう。結梨は焔の規格外に気づいていないどころかそれが普通だと思ってしまっているからだろう。

 

 

…………アレを基準にしていたら他のリリィが大変である。

 

 

 

「ところで結梨さん。さっきの焔君なんだけど、飛んでたよね?」

 

 

叶星の問。それはさっきのを見ていた恋花を除いた全員が気になっていることだ。

 

 

「え?え、なに?どういうこと?あいつまた変なことしたの?」

 

 

ちんぷんかんぷんな恋花である。

 

 

「えっと、軽く説明すると……」

 

 

一葉が恋花に先ほどの焔と夢結の行動を説明した。それを聞いた恋花は頭を抱えた。

 

 

「あいつってホントに人間なの!?リリィなの!?少なくともあたしが知ってるリリィの範疇を軽く越えてるよ!?」

 

「諦めてください恋花様。諦めた方がこれからも楽ですよ……」

 

「一葉、あんたなんか……」

 

「私はもう諦めて焔様の全てを受け入れてますから……」

 

「………………諦めるしかないかぁ」

 

「はい」

 

「あはは……。それで結梨さん、どうなの?」

 

 

一葉と恋花のやりとりを見て同意見なので苦笑しながら再度結梨に聞く叶星。

 

 

「確かにお父さんは滑空より飛翔ができるようになったよ。それも、私が花を使ってマギを回復させたら」

 

「花を使って?」

 

「うん。それこそーーー」

 

「進化?」

 

「マギの翼の能力が進化したってこと?」

 

「うん。そうとしか考えられないってお父さんが言ってた。けど、これは助かる進化だって」

 

「確かに助かったけど」

 

 

 

 

ドゴォォォォォォォォンッ!!!!

 

 

 

 

突如鳴り響く轟音。いつもならーーー

 

 

「焔君、また『フェイズトランセンデンス』放ったの?」

 

「お父さんじゃないね、このマギ。ミリアムだね。放ったの」

 

 

焔と夢結が飛翔していった場所が紫に光っていることから誰のマギかを言い当てる結梨。

 

 

「終わったっぽいからすぐに来ると思う。お母さんとミリアムを抱っこしながら」

 

 

数分後、結梨の言った通り夢結が背中にしがみついて目を回してるミリアムを抱っこしながら空を飛んで戻ってきた焔。ゆっくりと結梨たちの前に下り、夢結が離れてからミリアムを寝かせる焔。

 

 

「結梨、頼む」

 

「わかった」

 

 

焔に言われてミリアムに近寄ってから花を咲かせ、ミリアムのマギを回復させる結梨。少ししたら焔たちの方に行っていたと思われる梨璃たちが跳躍して戻ってきた。焔に走って近寄ると焔に頭を撫でられて気持ち良さそうな顔をする梨璃。

 

その一連を見ていた叶星は羨ましいと思うと同時にあることに気づいた。

 

 

「ねぇ、結梨さん。その花って何度もできるの?」

 

「うん。周囲に散乱してるマギを使ってるから散乱してるマギが無くなるまでできるよ」

 

「…………焔君。まさか」

 

「もちろん『フェイズトランセンデンス』を撃ちまくるが」

 

「……だよね」

 

 

考えが合っていたことに頭を抱えてため息を吐く叶星。意図に気づいた全員が一瞬で顔を青ざめさせた。

 

当然だ。周囲のマギで回復できるのなら、それが無くなるまで保有しているマギを一瞬で放出させる『フェイズトランセンデンス』を使うのだ。使ったら回復してまた使っての繰り返しだ。とんでもないことになるのは目に見えている。

 

 

「まあ、そんなに撃てないがな。マギは回復できても体力は回復しないからな」

 

「……ちなみに焔君なら何回撃てるの?」

 

「そうだな……。たぶん五回か六回か?」

 

「充分だよっ!!」

 

「叶星様の言う通りですよ!!焔様の『フェイズトランセンデンス』を六回も放たれたら大群のHUGEが瞬く間に消滅しますよ!!」

 

 

焔の言葉に叶星と一葉が声を上げる。同じ『フェイズトランセンデンス』を持つ恋花はその言葉を聞いて頭を抱えながら俯き、プルプルと震えている。

 

 

「楽に終わっていいじゃないか」

 

「あなたが倒れるわよ!!体力も回復するわけじゃないってさっき言ってたよね!?焔君はどこまで自分に無茶させるの!?」

 

「どうどう、落ち着けって。叶星」

 

「逆にどうしてあなたはそんな冷静なの!?」

 

 

ガミガミと焔に説教っぽいことをする叶星だが、説教喰らってる焔は効果無しなのか叶星を落ち着かせようとしている。

 

 

そんな中、後ろから叶星の肩に手が置かれた。

 

 

「え、れ、恋花さん?」

 

 

手を置いたのは恋花だった。しかも、俯いていて表情が見えない。なんとも言えない雰囲気を出している恋花に叶星は何も言えずに固まっていると恋花が前に出た。

 

 

「…………ねぇ、焔」

 

「……な、なんだ?恋花」

 

 

恋花からの呼び掛けに一瞬だが遅れて反応する焔。珍しく狼狽えているのか。

 

 

「…………『フェイズトランセンデンス』ってさ、CHARMから放つことしかできないわけじゃないって、知ってるよね?」

 

「……あ、ああ、もちろん」

 

「…………なら、さ」

 

 

静かに、そして圧をかけるように呟いていく恋花。俯いたままなのでなにをする気なのかがわからない。

 

だが、恋花の体がだんだんと黄色に光だす。

 

 

「まさかっ!?」

 

「おい、れんーーー」

 

「あたしの全力を喰らえぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

すぐ後ろにいた叶星がいち早く気づき、後ろに跳ぶ。一瞬遅れて焔も気づき、恋花を止めようと言葉を発したが、一歩遅く、恋花の叫びが響いた。

 

 

 

次の瞬間、その場に黄色と蒼い閃光が放たれ、新宿の一部を照らした直後、大爆発が起こったのだった。

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。


恋花のフェイトラ。ミリアムのフェイトラと同じぐらいの威力ですかね?私はそう想像して書きましたが。そして今回、『驚愕』と『驚き』って文字を何個使ったのか。最後の方なんか自分で読みながらもういいよってツッコムほど。まあ、そうしなくちゃいけなかったんですがね。


ところで皆さん。このアサルトリリィという作品、出てくる名前がもう、狙ってるだろって私が思うほどいい名前が出てきますよね。今のところは……


シュバルツ・グレイル→シュバルベ・グレイズ

レギンレイヴ→レギンレイズ

ローエングリン→やっぱ俺って、不可能を可能に……!

ラプラス→ユニコォォォォォォォン!!

こんなにわけですよ。運営にガンダム好きがいるんですかね?閑が自分のレギオンを言う時、ほぼ上のように聞こえるんですよ。誰かこのガンダム脳をどうにかしてくれ。


それでは以上、レリでした!
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