アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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お久しぶりです皆様。レリです。

もう12月ですか、早いですね~。今年もあと僅か。大晦日と正月の短編書いとくか……?え、11月?ハテ、ナンノコトヤラ。

蒼焔のリリィ、始まります。


ラスバレ編第十七話

蒼い光と黄色い光が激突し、大爆発が起きたことで夢結たちに爆風が襲いかかる。

 

爆風に耐えて、治まったのを確認した夢結たちが目を開けると、拳を突き出した恋花と右腕で受け止めている焔がいた。

 

二人を中心に地面が抉れているため、爆心地がそこなのは間違いないが、全員はそこがそうなのはわかっている。

 

 

「ず、る、いぃ…………」

 

 

 

バタッ……

 

 

 

弱々しく、言葉を発して倒れた恋花。

 

 

「恋花様!」

 

「せっかくマギを回復してくれたのにすぐ使ってどうするの」

 

「瑤さん、今の恋花さんにそう言ってもたぶん聞こえてないかと」

 

 

千香瑠の言う通り、目を回してる恋花になにを言っても聞こえていない。

 

 

「……いきなりで驚いたな」

 

「それなのにちゃんと受け止める焔君も流石ね……」

 

「……あの、焔様はなんでピンピンしてるんですか?恋花様の『フェイズトランセンデンス』を喰らっているのに」

 

「そんな事ないぞ、姫歌。『フェイズトランセンデンス』を受け止めるには同じ『フェイズトランセンデンス』でないとな。だから…………」

 

「え、まさか……」

 

「夢結、あと……頼む……」

 

 

そう言って焔も恋花と同様に倒れた。ただ、恋花と違って目を回しておらず、意識はしっかり保っている。夢結が勘づいていたため、すぐに焔を受け止めてから自然に膝枕をして焔を寝かせる。自然な動きすぎて誰も違和感を感じずに二人を見る全員。

 

 

「…………って、すんごい自然にその体制になりましたね、夢結様」

 

 

唯一、姫歌だけがツッコムことができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~、なんであたしが焔よりダメージがデカイのよ~……」

 

「なめるな恋花。それとお前は一つ、忘れていることがある」

 

 

 

あれからだいぶ時間が経ち、結梨にマギを回復させてもらってから意識が回復した恋花が悔しそうに呟いていた。

 

 

「忘れてることってなによ」

 

「簡単だ。俺は恋花の拳をどこで受け止めた?」

 

「どこって、右手で…………あぁ!!」

 

「理解したようだな」

 

 

疑問だったのが完全に理解したことに恋花は思わず叫び声を上げてしまう。

 

先ほどの恋花の『フェイズトランセンデンス』を纏った拳を焔は同じように『フェイズトランセンデンス』を纏った右腕で受け止めた。そう、右腕だ。そして、焔の右腕は……。

 

 

「CHARMだったの忘れてたぁ!!」

 

 

CHARM〈ソウルハーベスト〉の義手である。そのため、恋花は渾身の生身の攻撃は焔ではなく、CHARMを殴ってしまったのだ。そのため、焔は恋花と比べてさほどダメージを負わなかったのだ。

 

その事に気づき、叫ぶ恋花。

 

 

「CHARMだったのをなんで忘れていたんですか……」

 

「いやそもそもCHARMを義手にする方がおかしいでしょ!!百合ヶ丘のアーセナルってどんだけ凄い人なのさ!?」

 

「それ以前に元から俺のCHARMだし。結梨を庇って〈ソウルハーベスト〉が修復不能直前まで壊れてな。百由が俺の右腕がないのに気づいたらいっそのこと直すんじゃなくて義手として改造すればってなってこうなった」

 

「直すんじゃなくて改造するという発想事態がおかしいでしょ!!」

 

「おい、俺は構わんが百由まで規格外扱いは許さんぞ」

 

「そういう意味で言ったんじゃない!!だから落ち着いてよ焔!!」

 

 

恋花の重要な部分を忘れていたことに呆れている一葉に反論する恋花だが、恋花の言葉を変な方向で捉えた焔が義眼から蒼い焔を出しながら恋花に言うと慌てて訂正し、落ち着かせようとする恋花。

 

戦場のど真ん中でやるやりとりではない。

 

 

「そんな事より!焔様と恋花様のマギも回復したので特型を追うという方向性でいいですか?」

 

「…………まだ言い足りないけど仕方ないか、キリがないし。あたしはそれでいいよ」

 

 

提案した一葉に若干納得がいっていない恋花だがこれ以上焔になんか言っても埒が明かないので諦めて一葉の提案に賛成する。

 

 

「俺もそれでいいぞ。ただ、レーダーで特型を捉えていないから探すのに時間がかかると思うぞ」

 

「大丈夫です。目標は特型の殲滅ですが、今はそこかしこにHUGEがいるのでそれを倒しながら特型を見つけるという考えなので」

 

「確かに。特型を倒したからって他の雑魚どもがいなくなるわけじゃないからな」

 

「雑魚どもって…………」

 

「スモール級程度は焔にとって雑魚同然だもの。数で攻めてきても焔に効果はないわよ。一瞬で辺りを焼け野原にするから」

 

『…………』

 

 

夢結のとんでもない言葉に一柳隊以外の全員は焔を見ながら言葉を出さずに驚愕する。何人かは想像したのか顔を青くしている。

 

 

「……………………もう、何も言わないから。言ったら疲れる。いちいち反応してても疲れるだけだわ」

 

「今さら気づいたのか?恋花。初めから反応しなければいいんだよ」

 

「ごめん、前言撤回していい?こいつ物凄く殴りたいんだけどっ!!」

 

「恋花!落ち着いて!!」

 

 

焔に襲いかかろうとした恋花を瑤が羽交い締めして動きを封じていると焔が恋花の前に出てくる。瑤の羽交い締めによって動けないため、目標が目の前に出てきたことで焔に向かって「ガルルルル……!」と猛獣なのかよくわからない威嚇をする恋花。威嚇と言っても怖いとかは全くない。はたしてこれは威嚇と言えるのか……。

 

それを尻目に焔は右手の人差し指を恋花の額に当てる。突然の謎行動に恋花は威嚇をやめて不思議がっていると……。

 

 

ジャキンッ!

 

 

「…………」

 

 

人差し指だったのが一瞬で銃口に変形したことで恋花の顔が青くなっていく。

 

 

「こうすることができることを忘れないようにな」

 

「………はい…………」

 

 

またもや重要な部分を忘れていたのを目の前で見せられ、大人しくするしかできなくなった恋花。

 

 

「よろしい」

 

 

素直な恋花に銃形態から義手に戻してから頭を撫でる焔。唐突すぎて恋花はキョトンとしているが次第に理解してきて顔を真っ赤に染め、頭から湯気を出してしまう。

 

 

「………………」

 

 

それを見て、黙ったまま焔を睨む人物が一人いた…………。(この時、焔の背中に悪寒が走った)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、つかの間の休息もここまでにしてと。どうする?」

 

 

恋花も落ち着いて全員が万全とはいえないが体を休むことができたのでそろそろ移動することになった。これからの動きは一葉の提案通り、侵攻中のHUGEを殲滅しながら特型を探すこと。なので、どこから探すかを決めるために焔は三人のレギオンリーダーに問いかけた。

 

 

「各レギオンで別れて探すというのが最善かと考えています」

 

「別れる?この人数で動かずにか」

 

「はい。理由としてはそこかしこにHUGEが侵攻しています。他のガーデンのリリィも出撃しているとはいえ、この数のHUGEでは対処仕切れない場所が出てくるのではないかと。それに、もしかしたら……」

 

「なにか、あるのか?」

 

「……焔様たちが来る前まで私たちはHUGEと戦闘していたんですが、どのHUGEも私たちには目もくれず、一直線に避難民がいるシェルターに向かっていたんです」

 

「なんだと……?」

 

「アレがその時だけだったとは言い難いので、別行動で近くのシェルターから見て回るということで……」

 

「なるほどな。わかった。俺は異論はないが……梨璃は?」

 

「いえ、私もないです!」

 

「ありがとうございます。それでは、すぐに行動しましょう」

 

「あ、ちょっと待った。一葉、叶星、みんなにも言えるんだが、特型を発見した際は上空に銃弾を三発、緊急事態の時は四発撃ってくれ。それを合図にするから」

 

「特型の時はわかりますが緊急事態の時もですか」

 

「あぁ。さっきみたいに押されてどうしようもなくなった時にな」

 

「四発の時ってもしかして……」

 

「すぐに俺が向かう」

 

『やっぱり……』

 

「…………全員してその反応はないんじゃないか?」

 

 

焔にとっては当然のことを言ったのに、全員からの返事はまさかの呆れ。これには焔も心に多少のダメージを負ったのでジト目で全員を睨む。

 

 

「いやだって…………」

 

「何度も言うわよ?焔君」

 

「なにを?」

 

「あなたは無茶しすぎなのよ!!私たちの心配をしてくれるのは嬉しいけど私たちは大丈夫だから自分のレギオン、一柳隊に集中しなさい!!」

 

「お、おう…………」

 

「そういうわけです焔様。私たちは大丈夫です。だから、一柳隊のメンバーとして動いてください」

 

「…………わかった。ただ、これだけは言わせてくれ」

 

『?』

 

「……人のこといえないが、無茶だけはしないでくれ。ケガもそうだし、なにより俺のようになってしまわないように、してほしいんだ」

 

「焔様……」

 

「……俺の手が届く範囲にいながら俺みたいに腕を失くなったりとかが起こるのは、嫌なんだ。だったら、無茶をしてでも俺が出る。そうすれば、みんなを守れるって……」

 

「それであなたが大怪我したら私たちが辛いのよ?戦う術を持ってるのに守られてばかりってのは、ホントに辛いのよ」

 

「最近それに気づかされたよ。だから俺はみんなを信じる。信じて戦いに行く。だから…………」

 

 

 

 

ーーーーーーーーー頼んだぞ。

 

 

 

 

短い焔の言葉。それを聞いて一葉たちヘルヴォル、叶星たちグラン・エプレのメンバーが微笑みながら力強くーーー

 

 

 

 

 

『はいっ!!』

 

 

 

 

 

返事をした。

 

 

それを見て焔も微笑みーーー

 

 

 

「よし、行くぞっ!!!!」

 

『おうっ!!』

 

 

 

 

敬語を使っていないなど関係ない。焔の気合いの言葉に、全員が気合いを入れて返事をし、総勢21人が行動を開始した。

 

 

 

来るべき、特型とのリベンジを果たす為に。

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。


恋花イジりやすいですわ。「こいつ殴りたいんだけど!!」と「ガルルルル……」とか普通に言いそうだし。撫でている時に睨んでいた人物は一体誰なんでしょうね?(すっとぼけ)

11月に関してはごめんなさい。ネタが浮かばなかったのと他の人の作品読んでました。あと、チマチマと書いてる作品をやってたら11月終わってました☆時が経つのはホントに早いっ!チマチマと書いてる作品は投稿予定はあるけどいつするかわからないんで気にしなくて大丈夫です。気がついたら投稿されてるかもしれませんが。

11月………………ライブ、楽しかったなぁ…………。ブシロ15周年で喉潰しましたし。GBPとブシロ15周年の二日間でサイリウムめっちゃ使ったし。あ、私はバンドリーマーなのでサイリウムめっちゃ使う派です。RASでめっちゃ頭振るから首置いていきます。有明の時だって首置いていったから二、三日痛かったです(笑)。

めっちゃ関係ない話してすみません。次は……年内に出せれるかなぁ、なんて思ってます。


それでは以上、レリでした!!
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