アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

33 / 78

こんばんは、レリです。

お待たせしました。ビックリするほどにネタが浮かばず、こんなに時間が経ってしまいました。

蒼焔のリリィ、始まります。


ラスバレ編第十八話

ヘルヴォル、そしてグラン・エプレが特型を探すためにそれぞれ別の方角に向かっていくのを見送った焔。次は、彼と彼女たち、一柳隊が行動する時だ。

 

 

「さて、俺らも行くか」

 

「はい。ですがその前にお話があります、お兄様」

 

 

焔の言葉に答えた梨璃。だが、彼女から話があるというが、梨璃の顔が怖いぐらいに笑顔なのだ。それに若干違和感を感じる焔。

 

 

「ん、梨璃?話ってなん(ガンッ!)うおぉぉぉぉぉぁぁぁあっ!?」

 

 

梨璃に聞いていた途中だったのに、梨璃が一瞬で《グングニル》をブレードモードにして刃の腹の部分を焔の脳天に叩きつけた。それはもう思いっきり。

 

突然とあまりの痛さに変な声を上げながら悶絶する焔。それを見ても笑顔を崩さない梨璃。

 

 

「な、なにするんだ……梨璃………」

 

「私は悪くないです。お兄様が悪いんです」

 

「な、なんでぇ…………」

 

「叶星様に言われたこと、もうお忘れですか?」

 

 

それを言われて焔は気づいた。梨璃が何を言いたいのかを。そしてもう一つ気づいてしまった。梨璃を含め、全員が笑顔なのを。

 

 

「………や、それは………その…………」

 

「何か言いたいことがあるんですか?お兄様?」

 

「……………無茶言ってごめんなさい」

 

 

下手に弁明するより、素直に謝ることにした焔。そうしなければ今度は何が飛んでくるかわからないから。

 

 

「本当です。お兄様はどれだけ一人で無茶をすれば気が済むんですか。私たちだっているんですからね」

 

「…………はい」

 

「さて、私はもう満足です。ですがお兄様」

 

「なんだ………」

 

「『私は』、満足しましたからね?」

 

「……………え?梨璃、それってまさか(ブォンッ!)あっぶね!?」

 

 

梨璃の意味深な言葉に困惑し、真意を聞こうと焔に向かってCHARMが振り下ろされ、咄嗟に避けることに成功し、焔はすぐに距離を取るために後方に飛んで振り下ろされたCHARMを見た。そのCHARMは《アステリオン》。《アステリオン》を握るのは一柳隊で一人しかいない。

 

 

「……………雨嘉」

 

「……惜しかったな、不意を突いたつもりだったけど。流石焔様です」

 

「ここまで嬉しくない褒められ方をされたのは初めてなんだが」

 

「普通なら不意を突かれたら対処できないはずです。でもやっぱり焔様は対処できた。本当に凄いですよ」

 

「対処できなかったことを考えなかったのか?下手したら俺大怪我だぞ」

 

「焔様を信じてますから」

 

「信用されて嬉しいが今回ばっかりは全然嬉しく(ドゴォッ!)グホァッ!?」

 

 

またも会話中に攻撃。しかも今回は後方からの攻撃で焔は対処できずに背中に強烈な一撃を叩き込まれて変な声を出して吹っ飛ぶが、咄嗟に義手を銃形態にして地面に向かって発砲。その衝撃で跳んだ瞬間、焔がいた場所に雨嘉が《アステリオン》を横に一閃させた。

 

棒高跳びの要領で焔は雨嘉の攻撃を跳んで回避し、雨嘉の後方に着地に成功した。

 

 

「いつつ…………。背中にもろに喰らったぞ、神琳」

 

 

まだ痛みがある背中を気にしつつ攻撃してきた人物、神琳を睨む焔。睨まれた当の本人、神琳は先ほどの梨璃と同じ笑顔のまま、媽祖聖札(マソレリック)を銃形態にしてーーー

 

ガトリングの銃口を焔に向けて発砲した。

 

 

一瞬で弾丸の雨が形成され、焔に襲いかかる。と、焔は《クレセント・ローズ・リオ》を展開して自身の目の前で高速で回転させて銃弾を全て弾いた。

 

 

「なるほど。わたくしのCHARMなら一発ぐらいは当たるかと思いましたが、そんな防ぎ方をされては一発も当たりませんね」

 

「こう防ぐしかなかっただけだ。さて、そろそろ慣れてきたからな」

 

 

そう言った焔は、不意打ちをしてきた鶴紗の攻撃を容易くイナシた。慣れてきた、というのは本当だったようだ。

 

 

「さて、これで終わり「なわけないでしょ?」グフッ!」

 

 

攻撃が止んで終わったと思った瞬間、脳天にまたもや金属質による鈍い痛みが焔に襲いかかり、焔は頭を抑えながらしゃがみこんでしまう。

 

 

「つ~………」

 

「油断は禁物よ、焔」

 

「……気配を感じなかった」

 

「あなたと同じってことよ。それに、あの娘もね」

 

 

夢結の言葉にハッとした焔。だが時既に遅し。今度は横っ腹に衝撃を喰らった。

 

 

「……………ゆ………………りぃ………………」

 

 

いかにも怒ってますオーラを出しながら焔の前に仁王立ちする娘、結梨。焔は喰らった横腹を抑えながらまたもしゃがみ、痛みに耐えている。

 

 

「…………HUGE からじゃなくて…………お前らから喰らった攻撃で負傷していくんだが…………」

 

「お父さんが悪い」

 

「そりゃわかってるけど……」

 

「焔。もう回復したでしょ?二水さんと一緒にHUGEがどこにいるか索敵して」

 

「……………段々と扱いが雑になってる気がする…………」

 

「何か言ったかしら」

 

「なんにも。二水、やるぞ」

 

「はい!『鷹の目』!」

 

 

レアスキル『鷹の目』を発動させ、目を赤く光らせた二水がキョロキョロと索敵を開始する。焔も義眼のレーダーを使って索敵を開始するとすぐに反応があった。

 

 

「これは…………ヘルヴォルか」

 

「こちらもグラン・エプレの皆さんを発見しました。現地にいたリリィと共闘してHUGEを倒してます。それに、これって……」

 

「たぶん二水が思ってるのは俺と同じだと思うぞ。これは一葉が言っていた通り、HUGEどもはシェルターに向かってるらしいな。シェルター防衛戦で共闘してるリリィたちと的確に指示を出してシェルターを守ってる」

 

「そうなるとやはり……」

 

「えぇ。そっちの方はみんなに任せて私たちは別のシェルターに向かう方がいいわね」

 

「その心配は無さそうだぞ」

 

 

梨璃と夢結が話していると、索敵している焔が言ってきた。その言葉に梨璃はキョトンとするが夢結はすぐに理解した。

 

 

「現地のリリィでなんとかできてる、というわけね?」

 

「あぁ。どのシェルターもちゃんと守りきれてる。これならたぶん問題は無いだろうな」

 

「こちらも同じです」

 

「そう。なら二人はそのまま特型を探して」

 

「わかった。と、言いたいが……」

 

「はい…………ここから特型のみを見つけるとなるとさすがに時間がかかるかと」

 

 

焔の二水の言い分はもっともだ。新宿に無数のHUGEがいる中に特型一体だけを見つけるとなると、二人だけでは時間がかかりすぎる。それにこの新宿に特型がいるのかすら怪しいのだから。

 

 

「確かにね。なら…………」

 

「…………ん、二水」

 

 

梨璃と夢結が考えていると焔が何か察知したのか二水を呼ぶと、二水は焔の意図に気づいて『鷹の目』で見ていく。

 

 

「あ、確かに」

 

「なんか不自然だよな」

 

「もしやここに?」

 

「かもな」

 

「焔、さっきから二水さんと何を話してるの」

 

「特型を見つけたのですか?」

 

 

二人で話していた、というか、二人して感覚みたいな感じで話していたので他の人からしたら話してる内容が謎だ。現に梨璃が特型を見つけたのかと聞いてきた。

 

 

「あぁいや、残念ながら特型じゃない。ただ、HUGEが集中してる場所を見つけてな。ミリアム、座標を送るからディスプレイに出してくれ」

 

「了解じゃ」

 

 

ミリアムの端末に焔がデータを送り、そのままミリアムが空中ディスプレイに出してみんなに見れるようにした。そして新宿内のある一ヶ所、そこに赤い点がついている。

 

 

「ここに?」

 

「あぁ。二水にも確認してもらって間違いはない。もしかしたらここにケイブがあるのかもしれない」

 

「ケイブ…………大元を叩けばこの惨状を止めることができるわね」

 

「HUGEが出てくる穴を潰せばな。それに、もしかしたらそこに特型もいるかもしれないから行った方がいいだろうと俺は思ってる」

 

「確かに、特型はケイブで移動しました。そこにケイブがあるなら特型が移動したケイブの出口となってる可能性もあります」

 

「…………梨璃」

 

 

焔と二水の意見を聞き、夢結は少し考えてから梨璃の方を見た。梨璃も夢結と同じ考えなのか、目が夢結と同じである。

 

 

「はい。これより一柳隊はケイブがあると予想される場所に行き、ケイブを破壊、HUGEの侵攻を止めます。もしその場に特型を発見したら即座に上空に発砲してヘルヴォルとグラン・エプレの皆さんに知らせ、位置情報を送信。皆さんが来るまで私たちで特型との戦闘を開始、合流次第、皆さんで一気に叩く。以上が一柳隊が取る行動です」

 

「了解だ、隊長」

 

 

梨璃の指示に焔が応え、みんなも頷いている。

 

 

「ただ、少し問題があります」

 

「問題?」

 

 

まだ『鷹の目』を発動している二水の呟きに雨嘉が反応しながら二水を見るが、二水はケイブがあると思われる方向を見ている。

 

 

「はい。道中にHUGEがたくさんいるんです。これでは到着に時間がかかってしまいます」

 

「そこは考えているから大丈夫だ、二水」

 

「え、焔様?」

 

「考えって、何をする気?」

 

 

夢結の問いかけに焔は静かにロングバレルを取り出して銃形態にした義手に接続させ、百由に頼んで追加してもらったグリップを出し、それを左手で握り、足を開いて腰を落として銃口をこれから向かう方角に向けた。

 

焔のこの行動に全員が理解してすぐに焔の後ろに移動した。

 

 

「結梨、あと何回できる」

 

「一回だよ」

 

「充分だ。各リリィに緊急連絡、射線上から退避、できればHUGEを射線上に誘導!カウントスタート!10!9!…………」

 

 

焔が義眼を使って新宿にいる全リリィに射線上のデータと音声を送信した。二水も『鷹の目』を使って射線上を確認していく。

 

突然の謎の射線上のデータが発信されたことで全リリィが戸惑うが、送信元が焔であることで何かをする気なのはわかったので指示に従った。射線上にいるリリィたちは退避し、射線上の近くのリリィは指示にあった通りにできるだけHUGEを射線上に誘導していく。

 

 

「5!4!3!」

 

「焔様!!射線、クリアです!!」

 

「2!1!『フェイズトランセンデンス』!!発射ぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直後、新宿に極太の巨大な蒼いビームが発射された。そのビームは、射線上にいたHUGEを跡形もなく消し去り、近くにいたHUGEをも爆散させ、余波がリリィたちに襲いかかるが、リリィたちは障害物を使って難を逃れた。

 

 

 

 

 

 

ビームが消えた後は新宿に巨大な地面を抉った跡だけが残されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。


はい、初っぱなから焔がボコボコにされましたね。いつも一緒にいる一柳隊のメンバーだからこそ、焔をボコボコにできるんですよ。ちなみに殴ってないメンバーは呆れながら見てます。

そして最後、書いてて思った。ガンダムの戦艦の巨大なビーム砲かな?って。イメージしてたのはガンダムUCのネェル・アーガマのハイパーメガ粒子砲ですね。新宿の建造物はほとんどがHUGEに破壊されてるのであのビームに呑み込まれた新宿の建造物はほとんど倒壊しているやつです。間違っても都庁は破壊してないので。


それでは以上、レリでした!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。