こんばんは、レリです。
やっと…………やっと、書けた!やっと満足のいく内容ができた!皆さんに伝わるかどうか不安ですが。
蒼焔のリリィ、始まります。
新宿上空を高速飛行する飛翔体が一つ。その後方に飛翔している19の人影。端から見たらとんでもない光景だが慣れるしかない。
先頭を飛翔しているのは夢結を抱えた焔である。彼らが向かう先は特型HUGEが逃げた場所、新宿都庁。そこを決戦にするために飛翔している。
「いきなり手を引かれて驚いたけど……」
「これなら独断専行じゃないだろ?」
「そういう問題じゃ…………はぁ、もういいわ」
先ほど独断専行するなと散々怒られたので強引に夢結を抱えて飛び出したので、強引だったことに夢結は若干不満があるが焔は二人で飛び出したから違うという子ども染みた言い訳をしたことで夢結は呆れ、文句を言う気力を失う。
「それより、特型は移動してないの?」
「あぁ。都庁から反応はしてーーーなんだ……?」
「焔?」
「反応が……大きくなってる……?」
「え?あ、焔、都庁が見え…………て…………」
「…………なん……だよ…………アレは……」
まだ都庁は先の方だが、飛んでいる為に都庁を確認できる場所まで来た焔と夢結。だが、彼らの目に写ったのは都庁の頂上にある謎の巨大な物体だった。今まで見たことがない物に二人は絶句しているが、進むことをやめない。
そして、先ほどより近づいた瞬間謎の物体が青く輝いた。
「っ!?夢結しっかり掴まれ!!」
光ったのを確認した焔は夢結がしっかり掴んだことを確認するよりも速く上昇した。直後、焔たちがいた場所をマギのレーザーが通過。その後も物体からマギのレーザーが放出され続け、焔は全力で回避する。だが、夢結を抱えているためあんまり無茶な機動ができないため動きが制限されてしまっていた。
◇◆◇
焔たちの後方、叶星の風で飛翔している残りのメンバーたち。だが彼女たちの前には青いレーザーの光とそれを回避し続ける蒼い光という光景があった。
「なに?何が起こってるの!?」
「焔は、夢結さんは大丈夫なの!?」
風を操作するのに先頭にいる叶星、そして恋花が声をあげる。
「落ち着いて二人とも!あの光を見る限り、お父さんとお母さんは頑張って避けてるから大丈夫だと思う!それより叶星!流れ弾に気をつけて!!」
結梨が言ったことで二人は落ち着きを取り戻そうと深呼吸をする。
そして結梨が懸念していた通り、流れ弾が飛んできたが先頭の叶星が《クラウ・ソラス》に風を纏わせて一閃してマギのレーザーを両断した。
「叶星!!一端降下しましょう!!空にいると危険かもしれない!!」
「えぇ!!」
高嶺の提案により、叶星が風を操作して降下し、着地してすぐに全員が気付かれないように跳躍しながら都庁に向かう。上空ではまだレーザーが放たれ、焔は回避し続けている。
◇◆◇
「焔!一度下りましょう!!叶星さんたちも下りたみたいだし合流を!!空からだと攻撃の的になってしまうから地上からみんなで攻める作戦で!!」
「くっ!仕方ないか!」
こちらも夢結の指示で地上に降下したのだった。攻撃目標がいなくなったことで謎の物体からの攻撃は止まった。
「下にいると攻撃してこないのか?」
「見失ったってことかしら?」
「下りる瞬間が見えてるのにか?いや、そもそも奴は『見て』俺たちを確認して攻撃してきたのか?」
「どういうこと?」
「考えてみろ。アレは謎の物体だけど繭のようにも見える。もし繭ならどうやって俺たちを確認した?」
「…………まさか、レーダーかなにか?」
「可能性としてはそれだろうな」
「お父さん!お母さん!」
「お姉様!お兄様!ご無事ですか!?」
二人で考察していると梨璃たちが到着した。全員、特にケガをすることなく合流できた。
「俺たちは大丈夫だ。なんとか全部避けたからな」
「ほ…………。なら安心です」
「無事ならよかった。でも、何があったの?」
「そっちは見えなかったのか?」
「マギのレーザーの光と焔君の翼の光しか確認できなかったの。流れ弾も飛んできたから危険だと判断して降下したからわからないの。あ、流れ弾は安心して。私が斬ったからみんなには当たってないから」
「叶星は大丈夫か?」
「うん、大丈夫。ありがとう」
叶星から詳細を聞いた焔と夢結は都庁の頂上にある謎の巨大な物体のことを話した。そしてそれが繭のように見えることも。
「ちょっと待って。繭みたいって言った?」
説明してる時に恋花が焔に聞き直してきた。
「え、えぇ」
「恋花?」
「あのさ、それが本当に繭だとしたら…………中に何が入ってるの?」
『っ!!』
繭。虫とかでよく見るが、成虫になるためになるもの。そして都庁にあるのが本当に繭なら、どんな生物が入って成長しようとしているのか。恋花の考えに全員が気づいた。
「ねぇ、焔。特型は、どこにいるの……?」
夢結が、焔に絞り出すように呟いた言葉。特型の姿を一切見ていないので確認したのだ。いや、最悪な事態を考えたくなかったのだ。
夢結の問いかけに焔は静かにレーダーで確認すると、焔の口からは全員が考えたくなかった最悪な答えだった。
「……都庁だ。都庁のど真ん中に反応がある」
「ど真ん中って…………」
「…………焔、さっき反応が大きくなったって言ってたわよね」
「……あぁ。反応を見ていたら突然大きくなったんだ。どうして突然大きくなったのかわからない。考えられるとしたら…………」
「…………巨大になった、か」
「その通り」
確定だ。信じたくないが確定してしまった。全員がそう思った。あの繭の中にいるのは…………。
「急ぐぞ!!」
『えぇ/おう/うん/はい!!』
ーーー逃げていた特型HUGEだということを。
◇◆◇
都庁の麓にたどり着いた焔たち。建物の残骸に隠れ、目標を見る。標的は依然、都庁の頂上にある繭。
「どうする」
「どうするもなにも、悠長なことはしてられない。さっさとケリをつける!」
「焔様の言うとおりです。アレが繭で中に特型がいるなら完全に成長する前に破壊しましょう」
梅の問いかけに焔が答え、賛同する一葉。反対の者は当然おらず、建物の残骸から出てきて全員がCHARMを構える。
その時ーーー
「っ!全員散開っ!!」
焔の声に全員がそれぞれの方向に跳んだ。瞬間、レーザーが着弾、爆発が起こる。しかも一発だけではなく、何発も放たれる。
「ちょっ!多くない!?」
「弾幕が凄すぎる!!」
「全員一端物陰に隠れろ!!」
あまりの物量により、恋花が叫び、一葉もなんとか避けていく。それを見た焔が指示を出し、各々物陰に隠れると、繭からの攻撃が止んだ。
「やっぱり、奴のレーダーはそこまで強くないな」
「でも、出るとあの弾幕で攻撃する隙がないわ」
「だな。だが、なんとかなる」
「なにするつもり?」
同じ物陰に隠れた焔と夢結。隠れたら攻撃をやめたことで先ほどの考察は当たりと判断をつけた。だが夢結の言うとおり、出ると弾幕によって回避に専念せざるを得ない状況になってしまう為に攻撃の隙がない。ならば、やることは一つ。
「俺が空に行ってそこで引き付ける。その間に夢結たちはノインヴェルト戦術を」
「囮になるっていうの!?あの弾幕よ!?さすがのあなたでも難しいわよ!!」
「わかってるよそんなことは」
「なら……!!」
「これしか他に思いつかない。時間があればみんなで考えられるが、さっきも言った通り、悠長にしてられない。ごめんな、夢結」
「焔…………」
拒否をし続ける夢結の頭に左手を乗せる焔。
「…………わかった。でも、無理だと思ったらすぐにやめて。あなたがケガをするのは見たくないから」
「あぁ、わかったよ」
許してくれたことに感謝しながら頭を撫でる焔。だが、ただ撫でられ続ける夢結ではなかった。
「ん……」
身を低くして物陰に隠れている姿勢を利用して焔に口づけした夢結。若干驚きながらも受け入れる焔。誰も見ていないのをわかっているので大胆な夢結である。
「……ケガしないようにおまじないしたから」
「こりゃ効き目は抜群だろうな。ありがとう、夢結」
「えぇ」
「梨璃!!聞こえるな!!」
「はい!!聞こえます!!お兄様!!」
しばらく見つめてから焔はどこの物陰に隠れたのかわからない梨璃を呼ぶのに叫んだ。すぐに梨璃から返事がきたのでそこまで遠くない物陰に隠れたのだろう。
「俺が上空で奴の攻撃を引き付けるからその間に梨璃たちはノインヴェルト戦術を始めろ!!」
「えっ!?それじゃあお兄様が囮になるっていうんですか!?」
「無茶だよお父さん!!」
梨璃と一緒に隠れたのか結梨の声もしてきた。
「危険すぎます!!いくら焔様でもあの弾幕では!!」
「一葉の言う通りよ!!」
大声での会話の為に一葉と叶星も叫んできた。
「だが他に方法がない!!時間がないし、もう始めろ!!」
「あ、お父さん!!」
叫びながら焔は物陰から走り出し、翼を顕現して飛ぶ。その間にも繭からの攻撃があったがそれを全て避けて上空に行く焔。
空に上がればこっちのものだと言わんばかりの高機動で攻撃を避ける焔に梨璃たちは物陰から出てきてノインヴェルト戦術を始めようとしていた。
「お兄様……」
「梨璃、心配する気持ちはすごくわかる。でも今はお父さんの言う通り早く始めないと」
「うん、わかってる」
「あぁ、もう!!どうして彼はこんなにも無茶をするの!?」
「落ち着いて叶星さん。確かに焔は無茶ばっかりするけど、悔しいけど今できる最善手が焔の言う通り誰かが囮になってその間にノインヴェルト戦術で倒すしかないから……」
焔の無茶に地団駄を踏みながらいう叶星に夢結が言うが、その言葉には自分にも言い聞かせるような感じもある。
「…………なら、私も焔君の加勢に入るわ」
「え、叶星様!?」
「加勢ってどうやって!?」
「忘れたの?私は風を使って翔べることを!」
全員がハッとなった。確かに叶星なら風を使って自分を浮かせて翔ぶことができる。焔ほどの機動はできないが、風刃で攻撃を両断することができるので、被弾の可能性は低い。
「叶星さん、無理を承知でお願いするわ。焔の援護をお願い」
「任せて!」
「それと、注文が多くて申し訳ないのだけど……」
「?」
「焔に伝えてほしいことがあるの」
「内容は?」
夢結から伝言を聞いた叶星は頷き、瞳の色が変わり、風を出して焔がいる上空へと向かった。
「それじゃあ梨璃。始めるわよ」
「はい!皆さんは瓦礫を使って出来るだけ上に行ってください!最初はミリアムさんからお願いします!」
「わかった!」
『了解!!』
◇◆◇
繭からの攻撃を変態機動で避け続ける焔。直撃コースのレーザーは《クレセント・ローズ・リオ》に『蒼き焔』を纏わせて弾く。
それを続けていると下から風を纏った斬撃が飛来してマギのレーザーを相殺した。
「今のは……っ!」
「焔君!!」
「叶星!!」
風で翔んできた叶星だ。あの攻撃が出来るのは叶星だけ。それで焔が予想した通りになった。
「どうして来た!?危険すぎる場所だぞここは!!」
「それはあなたにも言えることでしょ!!それに、下で黙って見ているだけなんて私はできない!!これから焔君の加勢に入るから!!」
「だからって!!」
空中で言い争いをする二人。その間にも繭からの攻撃は止まずに二人に襲いかかるが全て避ける二人。叶星も風を使って舞うように空中を飛翔して避ける。
「それと夢結さんから伝言!!最後はあなただって!!」
「っ!」
叶星に言われて下を見るとノインヴェルト戦術を始めている一柳隊のメンバー、その周りに攻めてきたHUGEを相手にしている一葉たちを確認した。
それに、一柳隊のメンバーが瓦礫の上にいたりするのが見えたので伝言通りならこちらに来るはず。
「伝言は了解した!!叶星!!悪いが少し付き合ってくれるか!?」
「もちろん!!」
「助かる!!行くぞ!!」
「えぇ!!」
二人同時に『蒼き焔』の斬撃と風の刃を放ち、マギのレーザーを両断する。だが焔はあまりマギを消費しないように回避に専念し、叶星は避けながら風刃を放ち続ける。繭に攻撃が当たらないように。
◇◆◇
ノインヴェルト戦術でミリアムから始まり、二水、楓、神琳、雨嘉の順でパスされ続けたマギスフィアを雨嘉からのパスで鶴紗がキャッチし、上空を見る。最終目標の焔がいる場所にはまだ届かない距離だと判断した鶴紗は結梨を探す。
「結梨!!」
見つけて呼び、呼ばれた結梨は鶴紗の方を向き、目が合った瞬間頷いてマギを収束して鶴紗の近くにまで跳んでから上空に向かってまたマギを収束して跳ぶ。
そして鶴紗は結梨が跳んだ方向とは違う方向にマギスフィアを投げた。
「ナイスだ鶴紗!!」
飛んでいったマギスフィアはビルの壁を『縮地』でかけ登っていた梅がキャッチし、持ったまままだかけ登って行く。
その間に鶴紗はマギを収束して跳んで空中で反転して先に跳んで行った結梨の足裏に自身の足裏を合わせ、そしてーーー
「結梨、跳べ!!」
「うん!!」
マギを収束してタイミングを合わせて力を込めて、鶴紗は蹴りあげるように、結梨は蹴って跳ぶように。そこに収束したマギを使ったことで結梨が跳んだ瞬間にマギの波紋が現れ、結梨はすごい速度で上空へと跳んで行った。
鶴紗はそのまま重力に従って落下していく。
「「鶴紗(さん)!!」」
空中で神琳と雨嘉が鶴紗を受け止めて地面へと着地したことで鶴紗はケガをしなかった。それを見ていた梅は口角を上げーーー
「やるなぁ、鶴紗!!私たちもやるぞ!夢結!!」
「大丈夫なの!?」
「問題なしだ!!早くしろ!!」
「もう、わかったわよ!!」
壁をかけ登っていた梅も夢結を呼んで鶴紗がやったことと同じことをした。マギスフィアは梅がやる前に投げたことで先に上にいた結梨がしっかりとキャッチしており、落下していった梅は楓とミリアムが受け止めている。
そして夢結も結梨のさらに上へと跳ぶことができ、結梨は夢結に向かってマギスフィアを投げ、夢結はしっかりと受け止めてから焔の方を見ると、こちらに向かってきていた。
◇◆◇
その頃、上空にいた焔の義眼に反応を検知した。
「来たか!」
「焔君!マギスフィアが来たわよ!!」
「わかってる!!叶星!!少し頼む!!」
「任せて!!」
叶星にお願いし、焔は跳んでくる夢結に向かって移動した。その刹那、突如として焔の本能が警報を鳴り響かせた。そして考えるよりも先に体が動き、夢結に向かって速度を一気に上げた。
「っ!?」
いきなりすぎて夢結は驚き、焔はそのまま夢結を抱え、動きを止めずに高速で飛翔し続けた。
そして、ちょうど夢結がいた場所に繭から放たれたレーザーが通過した。それを見た夢結は焔が間に合わなかったらと嫌な想像をして顔を青くしてしまうが、繭からの攻撃は夢結を、いや、正確にはマギスフィアを狙ってくる為に焔は夢結に負荷がかからない程度の機動で避ける。
「こっちに集中しなさい!!」
すかさず叶星が風刃を放ち、焔と夢結を狙った攻撃を相殺させ、最低限の威力で繭に風刃を当てる。
攻撃されたことで繭も叶星を危険視したのか焔と夢結から叶星へと狙いを変えて攻撃をし始める。
「かかった!!二人とも!!今のうちに!!」
「助かる!!叶星!!夢結!!同時にやるぞ!!」
「えぇ!!」
《ブリューナク》と焔のロングバレルを合わせ、二人のマギをマギスフィアに込めて繭に狙いを定め、そしてーーー
「「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」
マギスフィアを放った。
放たれたマギスフィアは極太のビームと化し、繭に向かって進み、繭に着弾ーーーしなかった。
「なっ!?マギリフレクター!?繭だというのに展開できるというの!?」
着弾する直前に展開されたマギリフレクターによってマギスフィアを弾かれたのだ。繭の状態でもリフレクターが展開されたことに夢結は驚いている。が、焔だけがあることに気づいた。
「いや、違う!あのリフレクターは、繭の内側から展開されていた!!ということは……!!」
焔の言葉に夢結と叶星が気づき、繭を見るとーーー
繭が剥がれ、中きら巨大なHUGEが姿を現した。今まで見たことない形状、そして大きさ。少なくともギガント級以上、それこそアルトラ級ではないかと思うほどの大きさなのだ。
「中から……巨大なHUGEが…………」
地上にいる梨璃たちも見上げたまま固まっており、梨璃が驚愕の顔をしながら呟く。
「成長……しやがったのか!」
焔も夢結を抱えながら滞空して巨大HUGEを睨み付けている。そして、巨大HUGEが触手か鰭のような黒い部位を焔に向けた。
「っ!?叶星!!夢結を頼む!!」
「きゃっ!?」
「え!?」
背筋に悪寒を感じた瞬間夢結を叶星がいる場所に放り投げた焔。突然のことで夢結はそのまま投げられ、叶星は驚きながらも風を使って夢結を受け止めた。
その瞬間ーーー
巨大HUGEの黒い鰭が焔に襲いかかり、焔は吹き飛ばされてしまった。
「焔君!?」
「焔ぁ!!」
吹き飛ばされた焔を見て二人は叫ぶが、鰭が二人にも襲いかかり、それぞれCHARMに風を、蒼い焔を纏わせて防御する。
ドガァァァァァン!!
「「っ!?」」
唐突の爆発音。二人はそれに驚いて音の発生源に視線を向けると、義手と《クレセント・ローズ・リオ》を鎌形態にしていくつもの鰭を弾いている焔がいた。ロングバレルが無いため、先ほどの爆発音はロングバレルが破壊されたのだろう。
「夢結さん!!降下するわ!!みんなと合流しましょう!!」
「その方が良さそうね、わかったわ!!」
「よし、焔君!!」
夢結に言った後、焔に伝わるように上空に向けて一発、そして下に向けて二発発砲する叶星。それを見た焔は鰭の攻撃を弾き、攻撃が止まる一瞬の隙を突いて離脱して降下した。夢結と叶星も降下して地面に着地。
戻ってきた三人に地上にいた梨璃たちが集まってくる。
「皆さん!ご無事ですか!?」
「私たちは大丈夫。焔は?」
「ロングバレルをやられただけでケガはしてない。大丈夫だ」
「ご無事で良かったです。それでは」
「あいつ、どうしよっか」
梨璃の言葉に続くように呟いた結梨。全員の目線の先は都庁の頂上にいる巨大HUGE。
巨大HUGEは鰭を戻し、悠然とそこに居続けており、動こうとしない。
ーーー焔!!くるよ!!
その時、ある人物の声が聞こえた気がした焔は巨大HUGEをよく見ると、巨大HUGEがマギを収束させていた。
「っ!!」ドクンッ!
それを見た焔はある記憶を思いだし、翼を広げて飛び出した。
『焔/お兄様(君/さん/様)!?』
飛び出したことで驚いたみんな。焔はそのまま巨大HUGEに向かいながら《クレセント・ローズ・リオ》に『蒼き焔』を発動させる。
「させる、かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
巨大HUGEに突撃する焔。だが、巨大HUGEも収束したマギを焔に向かって全解放させた。
赤黒いマギのレーザーを。
そのレーザーは『蒼き焔』を発動させた《クレセント・ローズ・リオ》に激突。直後、凄まじい衝撃波が発生。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
レーザーを押し返そうとする焔。対してHUGEも威力を上げる。凄まじいマギのエネルギーにより衝撃波はどんどん強くなり、周囲の建物を破壊、吹き飛ばしていく。夢結たちもCHARMで顔を守り、衝撃波に耐える為に踏ん張っている。
レーザーとやりあってる中、後ろに視線を向けて夢結を見る焔。そして夢結もCHARMで守ってる隙間から視線を向け、目が合う。
それを見た焔は小さく微笑みながら口パクで夢結に伝えた。意味を理解した夢結は目を見開き、涙を流して手を伸ばした。
そこまで見た焔は正面に顔を戻し、叫んだ。
「こいつを、喰らえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
HUGEの赤黒いマギのレーザーと『蒼き焔』が衝突しているところに、焔は先ほど編み出した自身の最大火力の『死神の鎌』を放ちーーー
都庁を中心に半径数キロに及ぶ大爆発を引き起こしたのだった。
◇◆◇
その後、夢結は治療院のベッドで目を覚まし、目覚めて最初に耳に入ったのが
爆発により都庁は消滅。そして半径数キロのクレーターの中心に謎の巨大HUGEが出現中
というものだった。だがそれよりも夢結は聞きたいことがあった。
自分の最愛の夫のことを。
お読みいただきありがとうございました。
いや~ここんとこ寒いですね。皆さん体調管理しっかりしてますか?私は風邪ひいてました。最近やっと治りましてね。
さて今回、エヴォルヴ戦へと突入したわけですが、原作ではなかった繭からの攻撃。あれは繭のままでも攻撃できないなんて誰が言った?否、誰も言っていない!という精神で書きました。だって相手焔だよ?反撃しなかったら即終了よ?『死神の鎌』使って都庁ごと破壊だよ?だから攻撃手段を追加しました。
それと、焔が聞こえたある人物の声とは一体誰なのか?そしてここでようやっと焔が見た夢の赤黒い光が登場しましたね。まあ皆さんはすぐにわかったでしょう。ちなみにこの時に焔にマギの翼を初登場させようとしてました。予定よりめっちゃ早い登場の翼でしたけどね。その分いろいろなところで使えたから逆によかったな~と思いながら短編を書いていた自分……。
治療院で目覚めた夢結、そしてクレーターの中心に健在する特型HUGE。焔はどこにいるのか。どうなってしまうのか……!
それでは以上、レリでした!