アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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こんにちは、レリです。

ちゃっちゃとエヴォルヴ戦を終わらせなくては(焦り

初めて投稿してから三年近く経っているのにエヴォルヴ戦が終わってない…………運命のトリニティに行くまでどれくらいかかるんだろ…………。

蒼焔のリリィ、始まります。


ラスバレ編第二十五話

 

「…………ん……んぅ…………っ!?」

 

 

どれくらい目を閉じていたのか。閉じていた目を開けた夢結は目の前の光景に驚愕した。

 

 

「……こ……これ……は…………」

 

 

目の前に広がっている光景。それは……

 

 

火が所々燃えている巨大なクレーターだった。

 

 

「…………一体…………何が…………梨璃、結梨……みんな…………どこ……?焔…………焔、どこ……?」

 

 

辺りを見回すが誰一人いない。そして、クレーターにまた視線を戻した夢結。そこに夢結は信じたくないものを見てしまった。いや、見えてしまった。

 

 

ボロボロになって地面に突き刺さっている《クレセント・ローズ・リオ》を。

 

 

 

それを見てしまった夢結は膝から崩れ落ち、俯いてしまう。

 

 

「……そんな…………こんな…………こんな、こと…………いや、いや…………いやよ…………焔…………焔ぁ…………ほむらぁ…………」

 

 

左手薬指にはめている焔との婚約指輪を触り続けながら涙が地面を濡らしていく。その時、上空に強大な気配を感じた夢結。涙で濡れている目をそちらを向けると、繭から生まれた巨大な特型HUGEがいた。

 

 

「…………お前が…………お前がぁ…………焔を…………よくも、焔をぉ…………」

 

 

ーーーーーー!

 

 

「…………あ、あぁ…………」

 

 

ーーーめだ!ーーーゆ!

 

 

「…………あぁぁぁぁ…………」

 

 

ーーーいかーーーゆーーー!

 

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁアァァァァァァ!!!!」

 

 

黒い髪は白く、瞳は赤くなり、『ルナティックトランサー』が発動された夢結。だがそれだけではない。夢結の足元、その周りから膨大な蒼い焔が噴出される。蒼い焔の勢いは止まらず、逆にどんどん勢いが増していく。それにより、白くなった夢結の髪の半分が蒼くなり、右目も赤から蒼に変わる。

 

 

「アァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

もう完全に暴走状態になった夢結。今の夢結にあるのは大好きな人を奪った奴への、大切な人たちを奪った奴への怒り。それだけだ。その怒りにマギは暴走。そして夢結が突撃しようと動きだそうとしたその時

 

 

ーーー怒りに呑まれては駄目だ!!夢結!!

 

 

懐かしい声が聞こえ、暖かい感触が夢結の体を包み込んだ。

 

 

「…………あ………………お姉……様…………」

 

 

暴走して蒼い焔が周囲を燃やしている中、夢結の体を黄金の光の粒子が包んでおり、やがてその粒子が集まって形を成していく。形成されたのは、夢結と焔の姉である川添美鈴。美鈴は夢結の後ろから抱きしめるようにしてる。

 

 

「夢結、落ち着くんだ。焔から貰った力を怒りで使ってはダメだ」

 

「……姉……様……」

 

「夢結。大丈夫。君はちゃんとその力を扱える。それこそ完璧にね。だから夢結、焔を探して。焔はちゃんとーーー」

 

 

ーーー生きてるからーーー

 

 

美鈴の言葉を聞いた夢結は涙を流した。そして、美鈴を中心に光が溢れ、夢結を包み、周囲を白一色に染めた。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「………………ん」

 

 

目覚めた夢結。その視線には先ほどの光景ではなく、見慣れぬ天井だった。

 

 

「ここは………………あ、梨璃」

 

 

どうやら自分は寝かされている。そう判断した夢結は右側に顔を向けると自分と同じように梨璃が眠っている。

 

そのまま夢結は体を起こそうとしたが体に痛みが走り、顔を歪めるがなんとか我慢できる範囲だったのでそのまま起き上がると、周囲にはベッドに寝かされているリリィがたくさんいた。

 

 

「……負傷したリリィが運び込まれる診療所ってところかしら。ん?」

 

 

状況でここがどこなのかを推察した夢結。そこに夢結がいる部屋の外から誰かが走ってる足音が聞こえてきた。一瞬気にしたが診療所なのだから別のリリィが運ばれたのかと思い至った夢結。だがそれは誤りだった。

 

 

バンッ!

 

 

「お母さん!!」

 

「結梨?」

 

 

勢いよく開けられた扉に驚きながらも見た夢結。扉を開けたのは自分と焔の娘、結梨だった。

 

 

「お母さん!!」

 

「ひゃっ」

 

 

結梨はそのまま夢結に飛び込んで抱きついた。まさかそう来るとは思ってなかった夢結は若干変な声を出してしまうが、結梨は気にすることなく抱きついたまま離れようとしない。それを見た夢結は驚愕の顔から微笑みに変わり、ゆっくりと優しく結梨の頭を撫で始めた。

 

 

「どうやら、結構心配かけちゃったみたいね」

 

「夢結様!」

 

「みんな」

 

 

だいぶ遅れて一柳隊の残りのメンバー、ヘルヴォル、グラン・エプレが部屋に入ってきた。

 

 

「目が覚めてよかったです、夢結様」

 

「体の方はどうだ?夢結」

 

「えぇ、心配かけてごめんなさい。痛みは少しあるけど問題ないわ」

 

 

神琳が安心したように呟き、梅が体調を聞いてきたので素直に答える夢結。夢結の調子を聞いてみんなが心配しながらも安心した顔をした。そして夢結は全員をよく見ると所々に絆創膏だったり包帯が巻かれているのを見つけ、少なからずも怪我をしたのだなと思った。

 

 

「ならよしだ。それとな、夢結……」

 

「どうしたの?」

 

 

そんなことを思っていると梅が若干暗い雰囲気を出してきたことに夢結は首を傾げた。彼女から暗い雰囲気がするなど滅多になかったので夢結は警戒したが……

 

 

「………………焔が、どこにも見つからないんだ」

 

「あぁ、その事ね」

 

『え?』

 

 

警戒していたがいざ梅の口から出たのは既に知っていることだった。既知していたことゆえに拍子抜けしてしまい、さらっと夢結から出た言葉に全員が呆然とした。当然だろう。今まで眠っていたから知らないはずなのに知ってますよと言わんばかりの言葉を言われては。

 

 

「焔だけど「お兄様は……生きています……」梨璃?」

 

「梨璃!?」

 

「梨璃さん!?」

 

 

夢結が夢の中で美鈴に言われたことを言おうとした瞬間、眠っている梨璃が遮った。遮られたことで夢結は驚きながらも梨璃の方に顔を向け、鶴紗、楓が梨璃のベッドに駆け寄る。

 

 

「梨璃、痛い所はある?」

 

「梨璃さん、わたくしのことはわかりますか?」

 

「大丈夫、です。鶴紗さん。痛い所はありますが、なんとか。わかりますよ、楓さん」

 

「あ、梨璃さん。急に起き上がっては……」

 

 

鶴紗と楓の問いに答えながら起き上がろうとする梨璃に楓は止めようとするが鶴紗が支えると梨璃はお礼を言いながら起き上がった。

 

 

「ありがとうございます、鶴紗さん」

 

「それで、梨璃さん。焔様が生きているって……」

 

「そのままの意味です。お兄様はちゃんと生きていますよ」

 

「梨璃…………。その、理由は?」

 

「待って。私も焔が生きているのはわかってるわ」

 

『えっ!?』

 

 

雨嘉が聞きづらそうになりながらもそう断言できる梨璃に問いかけたが、夢結自身も梨璃が言っていることを知っているので夢結も梨璃の言葉を肯定した。そうしたことで皆驚いたが。

 

 

「夢結、根拠を話してくれないか?」

 

「えぇ。私が眠っている時にね、夢の中に美鈴姉様が来てくれてね。姉様が焔は生きているって。探してって言ってたの」

 

「え、お姉様のところにも美鈴様が来たのですか?」

 

「そう言うってことは、梨璃の方にも?」

 

「はい。美鈴様がお兄様は生きているって。迷惑かけまくる弟だけどこれからもよろしくねってことも言われました」

 

「美鈴って名前の人なら…………結梨のところにも来たよ」

 

「え!?」

 

「結梨にも?」

 

「うん。結梨にも同じこと言ってた」

 

 

今の今まで夢結に抱きついていた結梨が夢結から離れながら言った。三人して同じことを言っているので根拠としては充分であろう。元より三人を疑うことなどあるわけないが。

 

 

「そっか…………。よし!なら早く焔を探しに行かないとな!」

 

「はい。すぐに作戦会議をしましょう。夢結様、梨璃さん。移動することはできますか?」

 

「問題ないわ」

 

「大丈夫です」

 

「じゃあ、お父さんを探す作戦会議だ!」

 

 

お~!と診療所だから小さい声であげた。そしてすぐに待合室的な場所移動したのだった。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「…………」

 

 

意識が朦朧としてる。そんな中、誰かが頭を撫でている感覚に気づいた。

 

誰だと、最愛の妻かと思いながら目をゆっくりと開ける。ずっと閉じていたためか視界は白に染められたが、だんだんと慣れてきて視界がハッキリしていく。そこに自分を覗き込む人物が見えた。

 

 

「あ、起きた?焔」

 

「……………………み……すず…………ねぇ…………?」

 

 

覗き込んでいたのはよく知ってる人物の美鈴。寝起きでボンヤリしてる頭で焔はボーッと美鈴の顔を見て、意識が覚醒した。

 

 

「っ!?美鈴ねーーー」

 

 

ゴンッ!

 

 

「い………………つ…………」

 

「うぉぉぉぉぉ………………」

 

 

驚愕で焔は飛び起きた。だがそれがまずかった。覗き込んでいた美鈴。そして急に飛び起きた焔。結末は…………

 

お互いの額が激突したのだった。

 

 

勢いよくぶつけたので二人して額部分を抑えながら悶絶している。

 

 

「…………姉に向かって、急に頭突きなんて…………なにするのさ……焔……痛い……」

 

「…………ご、ごめん、美鈴姉…………ってか、なんで美鈴姉が…………いつつ……」

 

 

痛みに悶えながらも美鈴は焔に文句を言い、焔は謝りながらなぜ美鈴がいるのかを聞いた。

 

 

「…………まさか、俺死んだ?」

 

 

だいぶ痛みが失くなってきたので焔は考察したが、美鈴がいるということは自分は死んだのかと思い、顔を青くしながら呟いた。

 

 

「…………」

 

「…………ヤベェ、あのHUGEたぶん倒してないよな?相討ちじゃなくて俺が死んだって…………。夢結も梨璃も結梨も、みんながいるのに先に死ぬなんてぇ…………」

 

 

美鈴は黙ったまま。焔は落ち込んで後悔ばっかり口にしている。

 

 

「焔。君はちゃんと生きてるよ」

 

「相討ちするほどのマギが無かったのかなぁ…………………………は?」

 

 

ずっと黙ったままだった美鈴が焔に言った。対して焔はどうしてあのHUGEを倒せなかったのかを考えて落ち込んでいたが、美鈴の言葉を聞いて素っ頓狂な声を出しながら美鈴を見た。

 

 

「だから。君はちゃんと生きてるよ」

 

「え、いやいやいやいや待って美鈴姉。ならなんで美鈴姉がここにいるの?そもそもなんなのここは?」

 

 

今さらながら焔は周りを見る。美鈴と焔がいる場所は白一色の何もない空間。まさしく無の空間。

 

 

「死と生の狭間」

 

「はい?」

 

「……とは言えないな。ここは君の夢の中、もっと言えば僕が焔を呼んだ場所だね」

 

「待って?美鈴姉が俺を呼んだ?なんで?あれ、俺生きてるんだよね?」

 

「生きてるよ。気を失ってるだけ。体は瓦礫で埋まってるけど、咄嗟だったんだろうね。マギの翼を展開して防御した。そのおかげで瓦礫に潰されずにすんでるよ。呼吸の方もちゃんと問題なし。あぁ、起きた時は翼で周囲の瓦礫をぶっ飛ばして脱出してね」

 

「待って待って待って待って待って情報量多いって。ってかなんで知ってんの」

 

「見てた」

 

「見てたの!?」

 

「だから焔に言ったじゃん。来るよって」

 

「そういや聞こえたな」

 

「まあ、そんな事は置いといて。焔」

 

「ん?……………………………………え」

 

 

茶番みたいな会話を終わらした美鈴は、いつの間にあったのか。美鈴の右手にCHARMが握られており、切っ先を焔に向けてーーー

 

 

「特訓しよっか」

 

「……………………………………へ?」

 

 

 

 

最愛の妻が以前愛用していたCHARM《ダインスレイフ》を向けられたことで焔は、姉の言ったことに理解ができず、気の抜けた声しか出せなかった。

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。


いやね、美鈴様がCHARM構えるのは考えていたんですがどのCHARMにするか迷ってたんですよ。現役で愛用してた《ブリューナク》にするか最後に握っていた夢結の《ダインスレイフ》にするか。最終的には魔剣《ダインスレイフ》にしました。理由としては《ブリューナク》より《ダインスレイフ》を握って焔に切っ先を向けた方が強い美鈴様に見えると思ったからです。

さてさて、ラスバレライブが来週に迫ってますね。私は二日目の昼の部だけ参加します。あとは自宅で配信を観ながら暴れます。現地に行く人は楽しんでいきましょう!



三周年ドレスの夢結様来て騒ぎながらガチャったら出なくてメダルで交換しました…………。なぜ出ないんだ夢結様!!


それでは以上、レリでした!
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