最近の出来事
リリィに覚醒なんて言って異能な力目覚めさせちゃったなぁ…………どんどんリリィの範疇を越えてしまう…………あ、このメモリアとキャラ覚醒させないと………………ア゛っ!?
ラスバレ内で「覚醒」のシステムを思い出した瞬間変な声出た。
蒼焔のリリィ、始まります。
時は夢結たちがエヴォルヴの目の前に立つ前に遡る。
「ぐはっ!!」
白く何もない空間。そこで焔は吹き飛ばされ、地面を転がりながら跳躍して着地して吹き飛ばされた勢いを無くす。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………………」
義手の《ソウルハーベスト》を鎌形態に変形させたまま左手で汗を拭う焔。息は荒く、視線は目の前を睨み付けたまま。
「…………やっぱ…………強っ…………」
「どうしたの?焔の力はそんなものだっけ?」
「言ってくれるねぇ…………美鈴姉っ!」
目の前にいる人物、《ダインスレイフ》を構える美鈴。その美鈴に何度目かの突撃をする焔。
「ふっ!」
「甘いよ!」
「ぐふっ!?」
…………まあ、毎回突撃してすぐに吹っ飛ばされてしまっているが。今回も美鈴による手加減無しの回し蹴りによって吹っ飛ばされる焔である。
「おい美鈴姉!?今の回し蹴り結構いいとこ入ったぞ!?」
「防御しない焔が悪い。それにそんなに何度も突撃してたら対人戦闘だとすぐに対処されて終わりだよ。もっとマギを上手く使うの。わかった?」
「………………《リオ》がいれば」
「はいそこ」
「がっ!?」
美鈴の教えを素直に聞かず、空いている左手を見つめたまま小さく呟いた焔に美鈴が一瞬で焔の目の前に移動、そして《ダインスレイフ》の腹で焔の脳天に思いっきり叩き落とした。
「い…………つぅ…………」
「そんな風にいつも手元に《リオ》がいるなんてことを考えないの。これから先の未来での戦闘で《リオ》を手放されてしまった時、焔は全然戦えなくなるよ。そうならないようにするのがベストだけど、もしものことを考えな。その為にマギを上手く使うの。そうすれば焔はもっと強くなる。翼だってあれが完成形じゃないんだから」
「…………………………昔から美鈴姉はそうやって戦闘で俺を鍛えてきたよな。もっと理屈とかないのかよ」
「君には理屈で説明するより戦闘で覚えさせた方が成長がいいからね」
「遠回しに俺を脳筋って言ってない?わりと戦術的に動いてると思ってるんだけど」
「一番最初の行動が突撃して近距離での戦闘スタイルは脳筋でしょ。その後にどう動くかで考えてちゃ同じなの」
「………………」
美鈴に論破され、黙りする焔。反論してもすぐに論破されるのが目に見えているので何も言えないのだ。
「…………で、さっき言ってたやつってどういうこと?」
「さっきって?」
「惚けんなよ。さっき俺の翼が完成形じゃないって言ってたじゃん。その更に先があるの?」
「へぇ、ちゃんと聞いてたんだね。偉い偉い」
「くすぐったいんだけど」
先ほどさらっと言ったことをちゃんと聞いてた焔の頭を撫でる美鈴。焔は顔を赤くしながらそっぽを向くが振り払おうとはしない。
「んじゃ翼についてだったね。さっきも言った通り、アレで完成形じゃない。焔、翼出して」
「うん」
美鈴に言われるがまま翼を顕現させる焔。顕現された翼を見ながら美鈴は指を指した。
「見て」
「ん?」
言われて焔が見ると翼から蒼い粒子が漏れ出ていた。
「え、なにこれ」
「マギだよ。焔、君の保有マギが増加してるのは知ってるでしょ?」
「もちろん。だからそのマギで翼を作ったんだけど」
「そう。焔の保有してるマギが体から漏れ出てしまったものを翼へと変化させた。けど、まだまだ君のマギは増え続けている。だからそうなってる」
「………………要するに、俺の保有してるマギが現在進行形で増え続けている中、漏れ出たマギを使った翼を顕現させてもまだ漏れ出ている……ってこと?」
「正解。だからその漏れ出ているマギを上手く使うの。そうすれば強くなる」
「…………教えてくれ、美鈴姉。そのマギの使い方を」
「……感覚はわかってるんじゃないのかい?君だってマギの使い方は上手いんだし。それを応用するとかさ」
「確かに感覚はわかってる。でもなにかが足りない。そんな気がするんだ。それを教えてほしいんだ、美鈴姉」
「……わかった。そこまで自分で理解できてるなら教えるよ」
「ありがとう、美鈴姉」
「それじゃ焔。覚醒の先にいこうか」
「おう…………………………………………おう?」
美鈴の言葉に焔は返事をした。が、言葉の意味が理解できずに首を傾げながら美鈴を見ると《ダインスレイフ》を肩に担ぎながらいい笑顔を焔に向けていた。それを見た焔はこれから始まるであろう地獄を予想して顔を青くしたのだった。
◇◆◇
時は戻り、エヴォルヴの目の前に《クレセント・ローズ・リオ》を手にしている夢結がいた。
元々黒だった髪が青みがかり、瞳は左目が蒼く、右目は変わらず紫という今までにない姿をした夢結。
その姿は、完全だと思われていた覚醒した力は不完全であり、夢結の強い想い、そして覚悟により力は完全に覚醒したものとなった為だと思われる。
「決着をつけましょう、エヴォルヴ。今の私を、私たちを倒せると思わないことね。あなたは私たちを敵にしたことを後悔しなさい」
エヴォルヴに向けて呟く夢結。対してエヴォルヴは夢結に向かって鰭を突撃させた。
「無駄よ」
ただ一言。夢結は言って《クレセント・ローズ・リオ》を振り上げた。
その瞬間、蒼い焔が斬撃となってエヴォルヴに向かって進み、鰭を消滅させてエヴォルヴに直撃。今までにない規模の爆発が起こった。
「おまけよ」
そう言って振り上げた《クレセント・ローズ・リオ》を振り下ろし、追撃の蒼い焔の斬撃を飛ばす夢結。エヴォルヴは一切動けずに喰らい、また爆発を起こす。
キィィィィィィィィィィ!?
痛手を喰らったエヴォルヴの悲痛の叫びが響く中、夢結は青みがかった髪を揺らしながら《クレセント・ローズ・リオ》をエヴォルヴに向けーーー
「覚悟しなさい。あなたは手も足も出せずにやられるの。私の覚醒した真の力によってね」
覚醒の先、『超覚醒』へと至った夢結の無双が今始まる。
◇◆◇
「夢結さん……すごい…………」
「お母さんの覚醒した力が強力になってる…………なんでだろ」
夢結の無双ぶりを離れた位置で見ているマギの回復に専念してる結梨と叶星の二人。最初は叶星だけだったが梨璃と鶴紗に言われて合流した結梨が周囲に漂ってるマギを使って百合の花を咲かせて回復速度を上げていた。
叶星は夢結の無双ぶりに驚愕し、結梨はなぜ強化されたのか疑問に思っていた。
「「っ!」」
その時、二人はなにかを察知してエヴォルヴがいる方向とは正反対、クレーターの外側を勢いよく向いた。そこには…………
「新手!!」
「スモール級のHUGE!天葉たちを突破した奴らか!みんなはーーー」
ーーーあらあらダメですよ~
何体かのスモール級が現れ、結梨はクレーターの外側にいる天葉たちを突破したと思い、天葉たちは無事なのかと心配した瞬間、天葉たちじゃない声が響いた。
「「え」」
響いた声に二人はポカンとした瞬間、全てのスモール級が両断された。
言葉も出ずに呆然としている二人の目の前に一人のリリィがふわりと降り立った。
そのリリィは赤紫色の長い髪をなびかせ、天葉の愛機と同じ紫にカラーリングされた《グラム》を持ち、百合ヶ丘の制服を着たリリィ。
「えっと、誰?」
「え、結梨さんも知らないの?」
「知らない」
百合ヶ丘の制服を着ているので結梨は知ってると思っていたようで、結梨の問いかけに叶星は驚いてしまった。
「あら、お父さんである焔君から聞いていないのですか?」
「う~ん……?」
「あらあら、これは後でお話かしらね~。美鈴さんに次ぐお姉さんであるこの私のことを話してないなんて♪」
◇同時刻◇
ぶるり…………
「っ…………なんだ、今の悪寒は」
「彼女の気配を感じてる場合じゃないでしょ。ほら、集中」
「あだっ!?」
◇◆◇
「お姉さん?お父さんのお姉さんは美鈴って名前の人だって聞いてるよ?」
「そうですね。確かに焔君のお姉さんは美鈴さんだけどその次のお姉さん候補であるのが私なの」
「へぇ~、初めて聞いた」
「姉様!」
「あら、ソラちゃん」
焔の姉だと自称しているリリィに結梨は若干警戒しながらも話を聞いている。なぜ警戒してるのかと言うと焔と夢結から一回もそんな事を聞いたことがなかったからである。焔が苦手としている人物であるためというのが大半の理由だが。
そして、そこに天葉が跳躍してきて合流。結梨たちの目の前にいるリリィに姉様と呼びながら。
「姉様?ねぇ、天葉。この人天葉の知り合い?」
純粋に気になったので聞いた結梨。対して天葉は一瞬驚きの表情をするが、すぐに納得したような顔をした。
「あ~うん。この人は槇若菜様。私のシュッツエンゲルだよ」
「え」
「シュッツエンゲルってことは……天葉さんのお姉様ってことよね?」
「はい、ご紹介を受けた百合ヶ丘三年の槇若菜です。よろしくね、蒼月結梨ちゃん、今叶星さん」
二人の前に降り立ったリリィは百合ヶ丘女学院三年生『アールヴヘイム』所属、そして天葉のシュッツエンゲルの槇若菜。
「あ、はい。よろしくお願いします」
「…………………………うん(…………この人)」
若菜のあいさつに叶星はすぐに返すが結梨だけは警戒心を出しながら間を空けて返事をした。
それに対して若菜は……
「あらあら。うふふ……」
「(苦手だな)」
なにかを感じ取った様子をしており、結梨はそう思ったのだった。
結梨の若菜に対しての第一印象は焔と同じという、やはり親子なのだなというものだった。
◇◆◇
「ふっ!」
『超覚醒』した夢結の無双ぶりは、エヴォルヴに反撃の余地を一切与えずに攻撃しまくるというわりとえげつないものだった。夢結に負けじと他のメンバーの攻撃しており、夢結にのみヘイトが向くことがない。そのせいでエヴォルヴは翻弄されまくり、気づくと夢結からの蒼い焔の斬撃を喰らう。
そして何度目かの爆発でエヴォルヴが動けなくなり、その隙に他のメンバーの総攻撃という銃弾の雨を喰らい、またも爆発を起こしていく。
そんな中、夢結はエヴォルヴとは別方向を向いた。
「この感じ…………若菜様ね。彼、苦手だと言ってたし、言わない方がいいかしら」
「あらあら誰に言わないのですか?」
「っ!?」ビックゥ!!
独り言だったのに突如として背後から考えていた人物の声が聞こえたことで肩が跳ねるほどにビックリしながら一瞬で前方に跳び、距離を取りながら後ろに向く夢結。
「あらあら、そこまで驚かなくても」
「……ごきげんよう、若菜様」
「ふふ、ごきげんよう、夢結さん」
微笑みながらあいさつをする若菜。彼女を見て夢結は冷や汗を流していた。
「(気づかなかった……。いつの間に後ろに?それになぜここに……)」
一切気配を感じなかったことに戦慄していた。感覚は研ぎ澄まされている感じがするのに一切感じさせない若菜に驚愕である。
「ふふ。彼の気配がすると思って来ましたが、その子だったようですね」
若菜の言葉に夢結は自身が握る焔の専用CHARM《クレセント・ローズ・リオ》を見る。
「若菜様。彼の気配は感じますか?」
「いえ、感じたところに来たら夢結さんがいたんです。彼のCHARMを握るあなたが」
「……なるほど」
若菜の答えに夢結は思考を巡らせる。焔の気配を正確に感じとる若菜でも感じない。そうなるとどこで寝ているのか。それ以前に意識はしっかりしてるのかなど。美鈴から生きてると言われてるから万が一のことは絶対にないと思っている夢結だが、なにをしているのかと考える。
夢の中で美鈴に特訓でボコボコにされているなど露にも思っていない。
「ふふ、夢結さん。焔君は近くにいる……そして、もうすぐ目覚める。覚醒する」
「若菜様…………その根拠は?」
「あらあら。私が焔君に対しての予感を外したことがありました?」
穏やかな表情で話す若菜。そして若菜のその言葉に夢結は確かにと思った。若菜の言うとおり、焔に対しての予感を外したことはない。それに行動や思考、戦闘など美鈴と同じように理解している。そして美鈴と同じで弟として可愛がる。
まあ、美鈴と違って焔だけを対象とするとグイグイ来るタイプなので焔はその部分が苦手で、若菜の気配を感じると逃げる。そして気配を感じとった若菜に捕まるというのが流れである。
「ありがとうございます、若菜様。若菜様の言うとおり焔はすぐに目覚める。それを私に伝えるために来てくれたんですよね」
「あらあら。本当に夢結さんは頭が回りますね。ご名答です。けど、焔君に会おうと思って来たのもあります。それでは夢結さん、私は持ち場に戻ります。焔君と二人で、みんなで力を合わせてあの特型を倒してください」
「はい」
力強く頷いた夢結を見て若菜は微笑み、跳躍していった。それを見届けた夢結はインカムを起動して通信を繋げる。
「梨璃、聞こえる?」
『はい。聞こえます、お姉様』
「焔が目覚めるみたい。この戦いに終止符をつけるわ」
『…………』
「大丈夫よ梨璃。あなただってできるわ」
『ふえっ』
黙りになってしまった梨璃に夢結は優しく言った。確信を突かれた言葉に梨璃は変な声を出してしまう。
「あなただって私と焔の妹なのよ。できないはずがないわ。みんなと自分の想いを、力を信じなさい」
『皆さんの想いを……力を…………信じる…………』
「あなたも覚醒できる。信じなさい」
『…………はい。お姉様!』
覚悟を持った、強い意思を持った梨璃の言葉に微笑み、通信範囲を広げる夢結。
「全員聞こえるかしら。焔覚醒後に特型との戦闘に終止符をつける。申し訳ないけどそれまでは先ほどまでと変わらずの行動を。みんな、気合いを入れて、行くわよ!!」
『おう/はい!!』
気合いを入れた夢結は《クレセント・ローズ・リオ》を高速で回転させた後に構え、エヴォルヴに向かって突撃。他のメンバーも突撃したのだった。
◇◆◇
エヴォルヴとの戦闘を再開させた夢結たち。倒すまでには行ってないがダメージは蓄積され、傷がどんどん増えていくエヴォルヴ。攻撃も主に夢結が火力担当になっている。
そんな中、一旦離れた梨璃。梨璃はエヴォルヴに攻撃して大爆発を起こさせている姉の姿。百合の花を駆使して即座に回復、そしてエネルギー刃を使う結梨。風を使った攻撃をする叶星。自分にできる最大の力で攻撃する他のメンバー。それを見て、先ほど言われた姉の言葉。その言葉を思い出しながら自身の胸に手を置く。
そこに鶴紗が合流。
「梨璃?」
「………………鶴紗さん。私、わかりました。私のレアスキルは一人で使うものじゃないって。信じ合える大切な人。皆さんと繋ぐ力。皆さんの想いを、力に代えてーーー」
「梨璃…………髪の色が…………」
胸に置いている手を握りしめながら呟く梨璃。そんな梨璃に変化が起きる。ピンク色である梨璃の髪が薄紫色に、瞳も紫色に染まる。そして右目から紫色の焔が出現。
その変化に鶴紗はある人物の面影を梨璃の顔に感じた。
「ーーー私たちは未来へ進むんです!!」
ーーーラプラス!!ーーー
レアスキルが発動し、薄紫色の光の柱が天高く昇る。直後、光の柱から光の波動が放たれ、周囲にいるリリィ全員が薄紫色のマギに包まれる。
「これが…………あの娘の……梨璃のレアスキルなのね……」
薄紫色の光に包まれながら呟く夢結。
「あの娘も覚醒したわ。あなたはいつまで寝ているつもり?焔」
光の柱を見ながら微笑み、そう呟いた夢結。
ーーー起きてるよ
どこからともなく、ずっと聞いてない、懐かしく感じる声が聞こえたと思った瞬間ーーー
ズドォォォォォォォォンッ!!!!
梨璃が発してる光とは別の場所から轟音を上げながら蒼い光の柱が昇った。
それを見た全員は、寝起きなのに相変わらずだと呆れるも口角を上げている。
夢結も顔をほんのり赤く染め、一筋の涙を流しながらーーー
「おはよう、焔。そして、おかえりなさい」
そう呟いた。
◇◆◇
蒼い光の柱がだんだんと弱くなり、完全に消え、その上空に一つの光、それはーーー
六枚の翼を羽ばたかせ、右目から蒼い焔、左目は赤い光を放つーーー
「お待たせ。みんな」
『超覚醒』した焔だった。
お読みいただきありがとうございました。
まず、遅れた理由といたしまたしては、試験勉強してました。それで書く暇が無かったんです。試験が終わった後に勉強する前に書いてたやつの続きを書き、今に至ります。本当にすみませんでした。
さて今回、思いきって若菜様出してみました!アールヴヘイムが来てるんだし出しても問題なかろう!という気持ちです。若菜様の口調難しいんよ…………。しかもここの若菜様の性格めっちゃすごいことになりましたね。後悔も反省もないけど。焔に対して超人的な力を発揮する若菜様…………うんヤバい。
さてさて、ラスバレ内ではウエディングガチャが来てますね。樟美を二枚抜きして千香瑠をメダル交換したです。さて運営、さっさと夢結のウエディング出して。推しの叶星と千香瑠のウエディング来たんだし夢結のウエディング出して。嫁のウエディングを見たいんじゃ!
それでは以上、レリでした!