アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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明けましておめでとうございます!レリです!

またもや連日投稿です!

堕天使モモタロスさん(☆九)、わけみたまさん(☆七)、評価ありがとうございます!

蒼焔のリリィ、始まります。


短編 お正月

『それではこれより、百合ヶ丘女学院餅つき大会を始める』

 

 

餅つき大会。それは全生徒で餅つきをして新年を祝って餅を食べるというもの。ただ餅つきをして全生徒と食べるだけなのに大会とは言えない。

 

 

「……あのさ、一つ言わせてくんね?」

 

「どうしたの?」

 

 

餅つきに必要な道具、杵を持つ焔が呟くともち米が入っている臼の隣にしゃがんでいる振り袖姿の夢結が返す。ちなみに全生徒は振り袖姿である。

 

 

「交代無しで俺がつくってどうなの?」

 

 

焔の言うとおり、餅つきをするのにつく人が焔である。だが、臼の隣にスタンバイして餅をこねるのを夢結を先頭に選ばれた者と交代してやっていく。焔は交代無しで。抽選結果はくじ引きである。

 

 

「仕方ないでしょ?杵は結構重いのだからあなた以外持てる人いると思うの?」

 

「CHARMを持ってきたんだからこれぐらい持ててもいいと思うんだけど?」

 

「杵とCHARMは違うわよ。ほら、早く始めましょう」

 

「はいはい」

 

 

そう言って焔が餅をつき始め、夢結が餅をこねる。餅つき大会のスタートである。

 

 

「にしても」

 

 

ペタン!

 

 

「いくらくじ引きとはいえ」

 

 

ペタン!

 

 

「一柳隊全員が」

 

 

ペタン!

 

 

「選ばれるとはな!」

 

 

ペタン!

 

 

「みんな、くじ運が強いものね」

 

 

ペタン!

 

 

「お姉様、交代です!」

 

「わかったわ。梨璃、火傷しないようにちゃんと水に手を入れてからやるのよ」

 

「はい!」

 

「ゆっくりやるから慌てずやれよ、梨璃」

 

「ありがとうございます!では、行きます!」

 

 

ペタン!

 

 

「よいしょ」

 

「上手いぞ、梨璃」

 

 

ペタン!

 

 

「よいしょ、わわっ!」

 

「梨璃!?」

 

「水で濡らせば餅は簡単にとれるぞ」

 

 

ちょっとトラブルのようなこともあったが無事に全員が交代して餅つきが終わったのだった。

 

 

「何気にちょっと腰痛いわ……」

 

「大丈夫ですか?」

 

「なんとか……」

 

「焔様、これどうぞ」

 

 

焔が杵を置いて腰を叩いていると雨嘉が心配そうに来たと思ったら今度は神琳が焔がいつも飲んでいるお茶缶を持ってきた。

 

 

「ありがとう、神琳。っと、代金払わなくちゃな」

 

「いえ、お構い無く」

 

「いや、そういうことはできないよ。はい、ちょうどだ」

 

「気にしなくてもよろしいですのに」

 

「俺が気にするんだよ。黙って受け取っとけ」

 

「こうなった焔は聞かないわよ。大人しくした方がいいわ」

 

「夢結様……」

 

「よくわかってることで」

 

「幼馴染みをなめないことね」

 

「では、いただきますね。焔様」

 

「おう」

 

「焔様」

 

「ん?なんだ、雨嘉?」

 

「焔様がいつも食べている和菓子ってどこにありますか?」

 

「和菓子?それなら購買部で売ってるけど」

 

「ありがとうございます」

 

「それを聞いてどうするんだ?雨嘉」

 

「内緒です」

 

「内緒?まあ、それなら深くは聞かないけど。同じ和菓子を食べる仲間が増えればそれはそれで嬉しいけどな」

 

 

この焔の言葉を聞いて夢結の目が光ったのを誰も気づかなかった。いや、夢結だけではない。雨嘉も目が光っており、神琳もいつもの変わらぬ笑顔だが何かが違う。

 

 

「じゃ、餅を食うか!」

 

『はい(えぇ)!』

 

 

餅つきが終わったので他の生徒が臼から餅を取り出し、ちぎって丸めてからお皿にのせていく。餅つき大会食事の時間だ。

 

 

「きな粉はこっちにありま~す!」

 

「醤油ってどこだっけ~?」

 

「飲み物もたくさんあるからどんどん持っていってくださ~い!」

 

「喉に詰まらせないように気をつけて食べるのだぞ」

 

『はい!』

 

「理事長代行、これ持ってきたからどうぞ」

 

「すまないな、焔」

 

「いえいえ。俺はこれで失礼します」

 

 

皆、餅にそれぞれ好きなものをつけたりして食事を楽しむのだった。

 

 

「それじゃあ、ここで!お正月じゃんけん大会を開催します!」

 

「は?なんだそれ?」

 

 

突然、百由が開催発言したのを聞いて焔は思わず食事の手を止める。焔は何も聞いていないようだ。

 

 

「見事優勝した人は豪華景品!焔を一日一人占め券をプレゼント!!」

 

「ふざけんじゃねぇぞ!!百由!!」

 

「なによ焔?なにか異論があるというの?」

 

「ありまくりだよバカ野郎!!なに勝手に人を優勝賞品にしてんの!?事前に教えろよ!!」

 

「事前に教えたら拒否るでしょう?」

 

「当たり前だ!!」

 

「だから言わなかったの。大丈夫よ。一柳隊のメンバーの誰かが勝てば何ら問題はないわ!」

 

「どこに問題がないと言えるんだよ!!」

 

「はいはい景品はちょっと黙っててね~」

 

「遂に人として扱われなくなった!?悲しくなってくるだけど!?」

 

「大丈夫よ焔」

 

「夢結?」

 

「私はちゃんと人として扱ってあげるから」

 

「俺に味方はいねぇってのかよぉ!!」

 

 

こうして、主催者の百由が作ったくじ引きでトーナメントを作り、じゃんけん大会が始まった。決勝戦に行ったのは夢結と雨嘉だった。そして、結果は……。

 

 

「そ……んな……」

 

「か、勝っちゃった」

 

 

雨嘉の勝利だった。負けた瞬間夢結は膝から崩れ落ち、梨璃に支えながら退場した。そして、景品の焔一日一人占め券(百由作)を獲得した雨嘉だった。

 

 

「焔!この券を使われている時はちゃんと雨嘉ちゃんの言うことを聞くのよ!」

 

「ハイ……ワカリマシタ……」

 

「あれ?焔?」

 

「ナンデスカ?」

 

「なんで片言?」

 

「キノセイデハ?」

 

「全っ然気のせいじゃない!ちょっと焔、どうしたの!?」

 

「イツモドオリデスケド?」

 

「焔様、もう諦めたようですね。少しいじめすぎちゃったのでしょうか」

 

「ほんとごめん!焔!だから正気に戻って!!」

 

「アハハハ……」

 

「焔~!!」

 

 

こうして正月早々面白い騒ぎが起きたのだった。ちなみに雨嘉は次の日に券を使って焔とデート(雨嘉が頑なに言っていた)を楽しんだのだった。その次の日から夢結が全然焔から離れなかったが。

 

 




お読みいただきありがとうございました。

いや~自分にとって怒涛の三日間でした。短編の大晦日と正月はその日に書きましたからね、浮かぶネタをどんどんくっつけたから変な感じになってると思いますが許してください。

最後の景品、夢結の次に雨嘉が好きだから優勝したという私の好みでやっちゃいました。すみません。あと短編だからデート部分がないのを許してください。

それでは、今年もよろしくお願いします!以上、レリでした!
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