アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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ニャ






今日、百合ヶ丘女学院は休日である。

 

天気もよく、清々しい朝を焔は迎えて一柳隊のみんなと過ごすーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった。

 

 

 

 

 

「…………どうしてこうなったのかな~。はぁ」

 

 

焔は今自室のベッドに座って頭を押さえながらため息をしていた。

 

焔の目の前には十匹の猫が座っている。その猫は毛の色がそれぞれ普通の猫とは違う。

 

 

「…………それで、どうしてそんな姿になったんだ?夢結」

 

 

先頭に座って焔を見つめている黒猫に焔が呼んだ名前。

 

それを聞いただけで察したと思うが目の前にいる十匹の猫たちは一柳隊のみんななのだ。なぜ猫になってしまったのかは謎である。

 

 

「ま、そんな事聞いたってわかるわけないか」

 

「ニャ」

 

「だよな。仕方ない、あの二人を呼ぶか。ミリアム、先に謝っとく」

 

「ニャ?」

 

 

焔が自分のケータイで二人に電話したのだった。

 

 

 

「ぐろっぴ~!!こんなにも可愛くなっちゃって~!!」

 

「ギニャアアアアア!!」

 

「あはは……。それで私たちを呼んだ理由がこれってわけね」

 

 

ミリアム(猫)を抱きしめている百由に夢結(猫)を抱っこしている祀。焔が呼んだ二人とは百由と祀の事だったのだ。

 

ミリアムは百由に抱きしめられて悲鳴をあげて逃げようとジタバタしているのを祀は苦笑いしている。焔はミリアムに手を合わせてから雨嘉と神琳を撫でる。先ほどの言葉は百由を呼べばこうなるとわかっていたためだ。

 

ちなみに今の焔には頭の上に結梨、左肩に梨璃、膝の上に器用に雨嘉と神琳が乗っている。撫でると猫だからゴロゴロと喉を鳴らしているのが可愛いとずっと思っている焔である。

 

 

「祀。こうなった理由はわかるか?」

 

「さすがにわからないわ。まずおかしいもの、人が急に猫になるなんて。話を聞いた時嘘だと思ったんだから」

 

 

祀の言葉はごもっともで焔も最初は冗談だと思っていたのだが夢結(猫)の真剣な目を見て信じることにしたのだ。

 

 

「とりあえず原因は置いといて、夢結たちは元に戻ると思うか?」

 

「どうでしょうね。もしかしたら……」

 

「このまま猫のまま……か」

 

「可能性は0じゃないからね。突然猫になったのだから突然戻ることもあるかもしれないけど」

 

「まあ、なんにせよ、戻ることを信じて待つとしよう」

 

「そうね。それじゃあ焔、夢結たちのお世話はあなたに任せるわ」

 

「は!?」

 

「普通、こんなこと言えるわけないじゃない。それに夢結たちだって焔を頼って来てるんでしょう?」

 

「ニャ!」テシテシ!

 

 

頭の上に乗っている結梨が焔に猫パンチ(やさしめ)をしてくる。一緒にいたいと訴えているように。

 

 

「わかった、わかったから。やめろ、結梨。地味に爪が出てるから。それじゃあみんなは今日は俺の部屋で寝てくれ」

 

『ニャ~』

 

「それじゃ、決まったことだし私たちは戻るわね」

 

「待て百由、ミリアムを置いていけ」

 

「ぐろっぴは私がお世話するから他の子は焔、お願いね」

 

「決めた以上、俺が全員世話する」

 

「私からぐろっぴを取らないで!!」

 

「なに言ってんだアホ」

 

 

 

その後、百由からミリアムを奪い取り、祀が百由の襟首を掴んで引きずって帰っていったのを見てミリアムは心底ホッとしたような顔をしていたのを焔はしっかり見ていた。

 

 

夢結たちにご飯(猫のご飯が入っている缶詰め)をあげて焔は寝るためにベッドに行くと夢結と梨璃と結梨が枕元でスタンバっており、他のみんなはベッドのベストポジションを見つけて丸くなっていた。

 

 

「…………全員ベッドなんだな。それじゃあおやすみ、みんな」

 

『ニャ~』

 

 

部屋の電気を消す前に全員の頭を撫でてから眠りに入る焔。

 

明日には全員が元に戻っていることを願いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、焔は違和感で目を覚まし、起き上がろうとするが体が動かず横を見ると至近距離で夢結の寝顔があることに驚き、頭だけ起こして足元を見てみるとさらに驚愕し、急いで目を閉じた。

 

なぜなら猫だった一柳隊全員が人間に戻っていたのだ。

 

それだけならまだよかった。よくなかったのは全員が生まれたままの姿……裸だったのだ。

 

 

 

ガチャ

 

 

 

「焔~、起きてる~?」

 

「祀!?ま、まて……!」

 

「どうしたのよ、焔。そんなに焦っ……て……」

 

 

タイミング悪く祀が部屋に入ってきて今のベッドの上を見た祀は固まってしまった。

 

 

「…………焔?」

 

「俺は悪くないよな?な!?」

 

「……はぁ。まあ、そんな事よりみんな戻ったのね」

 

「……あぁ。起きたら戻ってた」

 

「よかったわね。それじゃあ……」

 

「祀?」

 

「早く目を閉じなさい!!そしてみんな起きなさいっ!!」

 

「だからって目潰しはやめろぉぉぉぉ!?」

 

 

 

 

朝から二年生寮に焔の叫びが響いたのだった。

 

元に戻って喜んでた夢結たちであったが祀から話を聞いて夢結と結梨以外全員が顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。

 

 

 

後日

 

 

「ねぇ、焔。私頑張れば猫になる薬を作れると思うのよ」

 

「作らんでいい!!」

 

 

そう焔に言われた百由だったが隠れて作り出してそれ(試作品)を聞いた夢結が百由からその薬を貰ったのだった。

 




お読みいただきありがとうございましたニャ。

今回は思いついた短編でした。たまにこういうのを思いついたらやっていこうと思っています。

新婚旅行ではなくてすみません。今頑張って書いてます。ネタが浮かばなくてヤバいですが……。


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レギオン『蒼き焔』で後衛一人を募集中です。よろしくお願いします。


ところで、瑶の水着は来ないんでしょうかね。イベント始まって瑶の水着見た瞬間ガチャで瑶が来るのをめっちゃ楽しみにしてたのに…………なぜ来ないんじゃぁぁぁぁ!!


それでは以上、レリでしたニャ!
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