アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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間に合わなかった……。


ストーリー本編ではなく申し訳ありません。


短編七夕です。





七夕

「お団子できたよ~!」

 

「持ってって~!」

 

「は~い!」

 

「短冊用の紙の追加持ってきたよ!どこに置いとく?」

 

「それはあそこに置いといて!」

 

 

百合ヶ丘女学院のグラウンドに慌ただしく百合ヶ丘のリリィたちが動いている。

 

 

「私たち、ここにいて本当にいいのでしょうか……」

 

「手伝おうにもみんなの動きが良くて逆に私たちが動けないわね……」

 

「皆さんはそこでゆっくりしてて大丈夫です!」

 

 

慌ただしく動いているリリィを見ながら呆然としているエレンスゲのレギオンのヘルヴォル、神庭女子のレギオンのグラン・エプレ。

 

動こうにも邪魔になってしまいかねない完璧な動きの百合ヶ丘のリリィに圧倒され、自分たちが無力なのを感じている中、梨璃にゆっくりしてもいいと言われても招待された身にとっては易々とできないものだ。

 

 

「せめて、短冊を付ける竹を採ってくるだけでも」

 

「それなら問題ないわ。すでに二人が行ってるから」

 

「夢結さん、焔さんの姿が見えないのだけど……」

 

「すぐに戻ってくるわ」

 

 

夢結の言葉に首を傾げる叶星と一葉。

 

 

「あれ、なにかな」

 

「瑶様?」

 

「なるほど、そういうことね」

 

「高嶺ちゃん?」

 

 

瑶と高嶺が見つめている先は百合ヶ丘の周辺にある山。その一部の木がなにか不自然なのだ。遠くてわからないが高嶺はわかったようでこれから起こることを予想して自然と笑みが浮かんでいた。

 

 

「来たようね」

 

「そうですね!皆さん!!戻って来たようなので離れてください!!」

 

 

梨璃の声に動いていたリリィたち全員が蜘蛛の子を散らすようにグラウンドの中心から離れていく。

 

 

「え、えっ!?」

 

「ちょ、どういうこと!?」

 

「叶星様!一葉さん!もっと離れておかないと危ないですよ!」

 

「離れるって、え!?」

 

「早く離れるわよ、叶星」

 

「行くよ、一葉」

 

「瑶様!わかってますよね!?教えてください!」

 

「まだ推測だからなんとも言えないけど……とにかく離れるよ」

 

 

叶星は高嶺に手を引かれて、一葉は瑶に手を引かれて中心から離れる。

 

 

すると、開けた中心部に二つの人影が着地する。

 

 

「お待ちどうさん!」

 

 

義手で巨大な竹を二本担いでいる焔。そして隣に結梨。

 

百合ヶ丘の周辺の山の中にある竹林に行って竹を採ってきたのである。

 

 

「焔様!?」

 

「結梨さん!?」

 

「おう、一葉と叶星。準備の手伝いは大丈夫だからゆっくりしててくれ。夢結、どの竹がいいかわからなかったから良さそうなの採ってきた。どっちの方がいい?」

 

「また大きい竹を持ってきたわね。というか笹の部分が高すぎるからもっと低くしてちょうだい」

 

「了解」

 

 

竹を置いて義手を鎌に変形させて斬る焔。硬い竹がスパッと聞こえてきそうなぐらい簡単に斬れるCHARMの刃。普通のノコギリよりも優秀なCHARMである。

 

 

「これでいいか?」

 

「えぇ、大丈夫よ。あと、この二本を使うわ。一本だけだと全員の短冊は付けられないから」

 

「わかった。じゃあ、どこに置く?」

 

「そうね……あそこにお願い」

 

「了解。結梨、支えるの手伝ってくれ」

 

「うん!」

 

 

焔と結梨が竹を倒れないように設置し、準備が終盤へと突入する。

 

途中、我慢できなくなったヘルヴォルとグラン・エプレの全員が手伝いに参加し、七夕祭りを開催する予定時間よりも早く準備が整い、百合ヶ丘女学院の七夕祭りが開催された。

 

 

「ふぅ。一仕事終えた後のお茶は美味いわ」

 

「お疲れ様、焔さん」

 

「おう、叶星。始まったばかりだけど楽しんでるか?」

 

「えぇ、楽しいわ。今回は招待してくれてありがとう」

 

「こういう祭りはみんなで楽しまなくちゃな。一葉たちは……楽しんでるな」

 

「みんな、楽しんでるわ」

 

「そりゃよかった」

 

 

叶星もジュースが入ってるコップを持って焔の隣に立って楽しんでいるみんなを見て微笑む叶星。

 

 

「ほむら~///」

 

「うおっ、なんだ?夢結、って顔赤いけど大丈夫か!?」

 

「だいじょうぶよ~!///それよりも~///」

 

「な、なんだ……?」

 

「なんでわたしという女がいるのに他の女とはなしてるのよ!///」

 

「えぇ……」

 

「夢結さんのこの様子、何を飲んだの?まさか……」

 

「いや、酒なんかないぞ。夢結、一体何を飲んで……ってこれは……」

 

「……甘酒ね」

 

「絶対酔わない飲み物でなんで酔ってんの!?」

 

「きいてるのほむら~!///」

 

「待て待て、落ち着けって夢結!」

 

「わたしだけをみてよ!」

 

「いや見てるよ」

 

「うそ!」

 

「嘘じゃねぇよ!」

 

「だったらしょうめいしてよ!」

 

「証明って……わかったよ」

 

「……んぅっ!?」

 

 

雰囲気酔いを起こしている夢結にキスをする焔。突然のキスで驚く夢結だが目を閉じてキスを受け入れる夢結。ちなみに後ろにいて間近で見た叶星は顔を真っ赤にしている。

 

 

「……これで満足か?」

 

「……もっと///」

 

「もっとって……」

 

「……移動するわよ」

 

「ちょ、ちょっと夢結!」

 

 

夢結に手を引かれて連れていかれる焔。叶星はその後に行われるであろう事を予想して顔を真っ赤にしたまま固まっていた。

 

 

 

数時間後、空き教室から肌がツヤツヤな夢結とどこかやつれた焔が出てきたが何をしていたのかはご想像にお任せしよう。

 

 

みんなより遅れて焔は短冊に願いを書いて竹に付けた。

 

内容はーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この先もずっとこの素晴らしい日常と大切な人と仲間たちと仲良く過ごせますように』

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。


夢結と焔は一体何をしていたんですかね?(スットボケ)

七夕なのに七夕要素がほとんどないのをお許しください。

夢結は甘酒に酔いそうなので書きました。酔った夢結、危険ですねぇ。

毎回ですが勧誘です。

自分のレギオン『蒼き焔』でメンバー募集中です。よろしくお願いします。


それでは以上、レリでした!

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