アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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オマエナニサマ?オレアニサマ!!


とある方とのコラボ回です。


短編 アニサマ

「着いたな」

 

「えぇ。ここがーーー」

 

 

さいたまスーパーアリーナ。そこに一柳隊が集結していた。

 

 

「ここでやるんだよな?焔」

 

「あぁ」

 

「大きい会場ですね~」

 

「お~」

 

 

梨璃と結梨がスーパーアリーナの大きさに圧倒されて二人して上を見上げながら呟いている。

 

 

「さ、早く中に入って他の参加する人たちにあいさつしに行かないとな」

 

「そうね。梨璃、結梨、みんな。行くわーーー」

 

 

 

ウーーー!!ウーーー!!

 

 

 

『っ!!』

 

 

スーパーアリーナの周辺に設置されているスピーカーから警報が鳴り響き、全員が一気に警戒態勢に入る。

 

 

ズズン!

 

 

 

「うおっ!?」

 

「ぐっ!?」

 

「きゃあ!?」

 

 

警報が鳴り響いたと思った次の瞬間、焔たちが立っている場所が揺れた。全員が膝を地面について態勢を保つ。

 

 

「地震!?」

 

「……いや、違う!これは……!」

 

 

 

オオオオオオオオオオオオオオオオン!

 

 

 

突如響くHUGEの鳴き声。それは強大だということを嫌でもわかる鳴き声だ。その鳴き声がした場所が。

 

 

「お父さん!あれ!!」

 

「なっ、まさか……!」

 

 

結梨が指を指した方向を見ると焔たちがいる場所からさいたまスーパーアリーナを挟んでの場所にそのHUGEが姿を現した。そのHUGEはーーー。

 

 

「ギガント級だと!?」

 

「こんなところに!?」

 

 

現れたHUGEはなんとギガント級でまっすぐさいたまスーパーアリーナに向かって進んでいる。

 

 

「まずい!アリーナにはまだ人がいる!」

 

「私たちで食い止めるわよ!」

 

『はい(なのじゃ)!/おう!』

 

 

ギガント級との戦闘に向けて全員がCHARMを取り出し、走り出す。

 

 

「楓!作戦の指揮はお前に任せる!」

 

「承りましたわ!梨璃さん!弾はお持ちですわよね?」

 

「持ってます!最初は雨嘉さんにお願いしたいんですが大丈夫ですか?」

 

「任せて!梨璃!」

 

 

梨璃が雨嘉に弾を渡し、全員が配置についてCHARMを構える。ギガント級は尚も侵攻を続けている。

 

 

「まずはギガント級をこちらに注意を引き付けてアリーナから遠ざけますわ!全員攻撃態勢!攻撃……開始!」

 

 

 

ドォン!ドォン!

 

ドガガガガガガ!

 

 

 

楓の一言で全員が一斉に発砲。着弾して爆発し、爆煙でギガント級が見えなくなるが気にせずに撃ち続ける一柳隊。

 

 

「攻撃停止!」

 

 

発砲をやめ、爆煙の中にいるギガント級がどうなったかを確認するために全員がじっとしていると……。

 

 

ブオッ!

 

 

「っ!?」

 

 

ガギィン!!

 

 

爆煙の中から一つの巨大な腕が伸びてきて近くにいた夢結に迫るが間一髪でCHARMで防ぐことができたが後方に吹き飛ばされる夢結。

 

 

「夢結!!」

 

「梅!夢結を頼む!」

 

「頼むって焔、お前は!?」

 

「夢結に手を出した奴を、焼き尽くすだけだ!!」

 

「お兄様!待ってください!!」

 

 

焔がギガント級を本当に焼き尽くす気なのか今までにない蒼い焔を〈クレセント・ローズ・リオ〉と義手に纏わせ、梨璃の静止も聞かずに跳躍する焔。

 

すると、義眼のレーダーに新たな反応をキャッチした焔。

 

 

「(接近する反応?このスピード……まさか戦闘機か!?)HUGEに軍事兵器は通用しないんだぞ!?ギガント級なら尚更だ!安全圏で撃ち落とすしかないか!くそ!!」

 

 

跳躍をやめて〈クレセント・ローズ・リオ〉を射撃形態に変形させ、接近する目標は梨璃たちがいる後方。そこに銃口を向け、見ると、戦闘機では起きるはずがない現象が起きていた。

 

梨璃たちも焔につられるように後方を見ると全員が固まる。

 

その現象とはーーー。

 

 

「赤い……流れ星……?」

 

 

梨璃の呟いた言葉。そのとおり、梨璃たちの後方の上空に赤い尾を引く流星があった。

 

 

「赤い流星なんて……聞いたことが……っ!?」

 

 

突如、上空にある赤い流星が方向を変えたのだ。変更先は、焔たちがいる場所へと。梨璃たちも気づいて各々退避したりする。

 

焔は『天の秤目』を使い、流星を撃ち落とそうとするが拡大した時に視えたのだ。流星の正体が『人間』だと。

 

 

なぜと思っている間に流星は梨璃たちを通りすぎ、焔の横を凄まじい速度で通過した。

 

流星はそのままギガント級に迫る。

 

 

「その腕、寄越せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

響く雄叫び。そしてギガント級の片腕が切断された。

 

 

「嘘っ!?」

 

「速度を利用して腕を斬りやがった!だが……!」

 

 

ギガント級の片腕を吹き飛ばしたが倒すには至らない。ギガント級を倒すにはノインヴェルト戦術しかない。

 

流星はギガント級の真後ろでターンをして再度突撃しようとするがただでやられるギガント級ではない。

 

ギガント級は無数のマギのレーザーを放ち、流星を墜とそうとするが、そのレーザーは体中から放っているので焔たちにもレーザーが襲いかかるが跳んだりして避ける焔たち。

 

跳んだり、義手で防いだりする焔は『流星』を見ると『流星』は飛びながら自分のCHARMなのか一本の大太刀を持ってレーザーを斬り裂いている。

 

 

「……」

 

 

ドォン!ドォン!

 

 

「焔!?」

 

 

それを見た焔が上空に向かって義手を射撃形態にして発砲すると驚いた夢結が言ってくるが焔は義手を元の形態に戻す。

 

 

「おそらくだがあいつはリリィだ。いろいろと話したいことがある」

 

 

焔が言うと流星は発砲に気づいたのか、ギガント級に赤く太いビームを放って動きを止めてからこちらに向かって飛んで来た。流星が放ったビームは焔が『フェイズトランセンデンス』を使用した時に放つものと同等だろう。焔たちの目の前に着地し、流星の姿をはっきりと見た焔以外の全員が驚いて固まってしまう。

 

なぜなら流星は人なのだが人には絶対にない翼があるのだ。翼といっても特殊な形状をしており、先端は槍のように鋭く、その先端から三つに別れているという翼なのだ。三つに別れた先にはそこから何らかのエネルギーを放出して飛行していたのか赤い粒子が少し出ている。

 

 

「俺は蒼月焔。見てのとおりリリィだ。さっきは助かった」

 

「あんたもリリィか。俺は時榛(ときはる)。よろしくな。いや、ただ突っ込んだだけだから気にするなよ。むしろ俺があんたの作戦を邪魔してしまったかもしれないし。あ、よう。鶴沙、雨嘉、神琳」

 

 

いきなり名前を呼ばれた三人はビクッと肩を震わせるとすごい速さで焔の後ろに隠れてしまう。そして三人して焔の後ろから顔をひょっこりと出す。

 

 

「…………あ、あれ?」

 

 

三人の行動に時榛が困惑の声を漏らしながら固まってしまう。

 

 

「あの、雨嘉?俺だ。わからないか?」

 

「えと、ごめんなさい。わからないです」

 

「なん……だと……」

 

 

焔の後ろに隠れながら雨嘉が言うと時榛は膝から崩れ落ちてしまう。

 

 

「なあ、時榛。お前、どこのガーデン所属だ?」

 

「…………百合ヶ丘だ」

 

「なんだって?」

 

 

ショックが効いていていまだ崩れ落ちたまま時榛が呟いたガーデンの名前を聞いて全員が困惑する。

 

 

「時榛。酷なことを言うが百合ヶ丘のデータベースにお前の名前はないぞ?」

 

「はぁ!?」

 

 

焔の言葉でガバッ!と起き上がり驚愕の表情と声をあげる時榛。

 

 

「残念ながら事実だ。お前ホントにどこから来たんだ?」

 

「う~ん、俺もよくわからん。ずっと飛んでたし……飛んでる時になんか潜ったような気もするけどそれじゃないだろうし」

 

「絶対それだろ!」

 

 

さらっと時榛から気になる言葉が出てきたことに思わずツッコミをする焔。対して時榛はポカンとしている。

 

 

「それってどれ?」

 

「飛んでる時になんか潜ったってやつだよ!それ、時空の亀裂みたいなやつじゃないのか!?」

 

「あぁ、それで別世界に来たってわけか。なるほどなるほど!納得だ!」

 

「もう、お前の言動が読めん……」

 

「照れるじゃないか」

 

「褒めてない」

 

 

二人の漫才じみたものに一柳隊全員が笑う。すると、ギガント級が再び動き出した。

 

 

「そういやあいつまだいたな」

 

「忘れてたな。時榛。作戦があるんだが」

 

「ギガント級にはノインヴェルト戦術でしか倒せないことは知ってる。焔たちでノインヴェルト戦術をやるんだろ?」

 

「話が早くて助かる。頼めるか?」

 

「任せろ。そっちも失敗するなよ?」

 

「俺たちをなめないでほしいな」

 

 

時榛が拳を出してきたので焔も拳を合わせる。

 

 

「よし。雨嘉、頼んだぞ」

 

「は、はい!」

 

「よっしゃ、俺が引き付ける!その隙に!」

 

「はい!ノインヴェルト戦術、行きます!二水!」

 

「は、はい!次は楓さん!」

 

「お任せください!梅様!」

 

「おう!ミリミリ!」

 

「お~し!次は鶴沙!」

 

「うん!神琳!」

 

「受け取りました!焔様!」

 

「了解……っと!結梨!」

 

「うん!お母さん!!」

 

「えぇ!最後は梨璃、あなたが決めなさい!!」

 

「はい!!」

 

「時榛!退け!!」

 

「おう!!待ってたぜ!!」

 

 

マギスフィアが梨璃の元に行くと同時に焔がギガント級に赤い砲弾を翼から出して攻撃している時榛に叫び、時榛は先ほど放ったビームを撃ち、高速でギガント級から離れる。

 

 

「この一撃で、決めます!!」

 

 

梨璃がCHARMの引き金を引き、マギスフィアが放たれる。マギスフィアはギガント級へ一直線に飛んでいき、時榛のビームで動けないギガント級にマギスフィアが着弾する。

 

着弾したマギスフィアがより一層輝きだし、大爆発を引き起こしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいのか?俺がこんなところにいても」

 

「構わないさ。一緒に戦った仲間だろ?」

 

「そうだな」

 

 

焔と時榛はさいたまスーパーアリーナの観客席に座っていた。

 

ギガント級を倒し、残りのHUGEも全て殲滅されて一柳隊はさいたまスーパーアリーナで開催される『アニメロサマーライブ』に参加するべく、急いでスーパーアリーナに向かい、焔は時榛を連れて観客席に移動したのだ。

 

 

「なぁ、焔。一柳隊まで時間はあるか?」

 

 

不意に聞いてきた時榛。

 

 

「あぁ。まだあるぞ。順番は教えてもらったからな」

 

「了解。じゃ、ちょっとトイレ行ってこようかな。長くなるかもしれない」

 

「トイレか。なら付き合うぜ」

 

「いいのか?」

 

「一人だけライブを楽しんでもな。一緒に行った方がいいだろう?」

 

「そうか。じゃ、お言葉に甘えようかな」

 

「そうしろそうしろ」

 

 

焔と時榛は席を立ち歩いていった。

 

 

 

 

 

 

裏口から続く廊下。そこは誰もいないため、電気は点いておらず真っ暗だ。あるとしたら非常口の看板の光だけである。だが、そこに三つの人影が……。

 

三つの人影は足音を出さないためにゆっくりと進んでいく。良く見ると三人はライフルやハンドガンといった武装をしている。

 

 

「ここはそういうの持って来る場所じゃねぇぞ~」

 

 

暗闇の中に男の声が響く。

 

武装している三人は声がした方向、前方のライフルやハンドガンを構える。

 

 

「全く、どの世界も働き者だねぇ。楽しみにしているのがあるのに邪魔するなんてなに考えてるか知らんが……まぁ、だいたいわかるけど。大人しく帰ってくれないか?」

 

 

男の声に武装した三人は返事をせずに構えたままゆっくりと前に進む。

 

 

「帰ってくれないか。まぁ、知ってたけども。じゃあ……」

 

 

 

カーン……

 

 

 

『っ!?』

 

 

男の声が聞こえなくなった瞬間、三人の後ろから音がして三人は驚いて後ろを向くがなにもない。

 

直後ーーー

 

 

 

バタンッ!

 

 

 

三人のうち一人が突然倒れた。隣にいた男が見ると赤いのが見えたのでその男はもう……。

 

残った二人は背中を合わせて前後の警戒にあたる。が、暗闇で相手が誰なのか全くわからない。

 

 

すると、後方を警戒していた男の目になにかが見えた。男はなんの躊躇いもなくハンドガンの引き金をーーーー引けなかった。

 

なぜなら、ハンドガンを握っていた右腕諸とも切断されたから。

 

切断されたところから血が吹き出し、男は激痛で悲鳴をあげる。そして男の首に一閃の光が。男は倒れ、最後の一人になった男は後退しようとした瞬間、目の前に人が立っており、手には得物。カランビットが握られており、男は声すらあげることができずに首に一閃され、倒れた。

 

 

「さて、こいつらどうするかね」

 

「それなら任せろ」

 

 

暗闇の中から一人の男が出てくる。顔はサングラスに口の骨が描かれているマスクをしており、誰なのかわからない。そしてもう一人が暗闇から出てきた。その男も同じマスクをしているがサングラスはしておらず、黒い長髪に黒い瞳というこれも一体誰なのかわからない。だが、その男だけは右腕が無いのかマントがかけられている。

 

 

「どうする気だ?」

 

「跡すら残さずにやるだけさ」

 

 

そう言うと暗闇に『蒼い光』が照らされた。

 

 

 

 

場所は戻りアリーナの観客席。そこに走ってくる二人が。

 

 

「あっぶない!ギリギリだ!」

 

「時榛!お前のせいだからな!ったく、お前のトイレ長すぎなんだよ!」

 

「悪かったって!」

 

 

焔と時榛が急いで席に座るとちょうど一柳隊が出てきた。

 

 

「ふぅ~、なんとか間に合ったな……」

 

「ギリギリだな、ホント。それじゃあ、楽しもうか」

 

「おう!」

 

 

焔と時榛は一柳隊のライブを楽しみ、アニメロサマーライブを楽しんだのだった。

 

 

 

アニサマが終わり、スーパーアリーナの裏側の人がいないところに一柳隊と時榛がいた。

 

 

「それじゃあ、楽しいライブだったよ」

 

「楽しんでもらえてよかったわ。また会えたら会いましょう」

 

「おう。今度はそっちが俺たちの世界に来てくれよ」

 

「行き方がわからんからなにも言えないけどな。じゃあな、時榛」

 

「あぁ。またな、『相棒』」

 

「またいつか。きっとな。それまで元気でな、『相棒』」

 

 

焔と時榛は互いの拳を合わせ、焔たちが離れる。時榛は翼を出し、エネルギーを放出して飛び上がり、焔たちの上空を何回か旋回してから遥か彼方へと飛んで行った。

 

 

これで、別世界の男のリリィとの出会いの幕を閉じたのだった。

 

 




お読みいただきありがとうございました。

短編なのに五千文字突破。果たして短編なのか……。


今回はとある方とのコラボ回でした。その方はアサルトリリィを書いてるんですが投稿はしていないので名前は伏せさせていただきます。

そして皆さんはこれはなんだと思ったことでしょう。時榛(ときはる)の翼の形状を。文字で伝わるか不安なんですがわかる方はいるかと。あの翼はモンハンの古龍種、天彗龍バルファルクです。ビームはモンハンライズで登場した特殊個体のバルファルクが放つ技です。個人的にあれはフルバーストと呼んでます。

ノインヴェルト戦術の順番ですが、ハッキリ言います。アニサマの時の順番なんか覚えていません(笑)。はしゃぎすぎて覚えていないんですよこれが。ってことで許してください。

別世界が出たからなのはコラボが書きやすくなったかなって思ってます(←まだ書いてない)。

それでは以上、レリでした!
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