アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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こんばんは、レリです!

レギオンリーグお疲れ様でした。今回はレギリお疲れ様でした回みたいなものです。本当はもっと早く出したかったのですがなかなか納得のいく内容にならなくて……。やっと完成したので投稿です。

それでは百合ヶ丘式雪合戦、レディー……ファイッ!!


百合ヶ丘式雪合戦

寒い冬の季節。百合ヶ丘は雪が降り積もり、真っ白な世界へと変わっていた。

 

そんな中、グラウンドのすぐ近くにある広場でーーー

 

 

 

ドォォォォン!!

 

ドォン!!

 

ドドドド!!

 

 

 

轟音が響いていた。

 

 

「くっ!もう壁がもたない!」

 

「こっちに避難して!」

 

「相手チームの猛攻が凄すぎる!」

 

「どうにかして止めないと……!」

 

「任せろ!」

 

「梅様!?」

 

「『縮地』!!」

 

 

高速で、無限とでも言えるぐらいに雪玉が飛んできている中を梅がレアスキル『縮地』を使って雪玉の中を掻い潜って敵チームの陣地に迫る。が……。

 

 

ドドドドド!!

 

ドドドドド!!

 

ドドドドド!!

 

 

「うえっ!?さすがに無理!!」

 

 

そんな梅の行動を予測していたようで梅に一点集中で雪玉が襲いかかり、梅はUターンして自分の陣地に戻って雪壁の陰に隠れる。

 

 

「あっぶなかった~……」

 

「無茶しすぎだ、梅様」

 

「おう、鶴紗」

 

 

逃げ込んだ雪壁のところにちょうど鶴紗がおり、梅を心配していた。梅は乱れた息を整えている。

 

 

「いくらなんでもあの物量の一点集中なんてさすがの私でも無理だ。『縮地』を使って帰れるか不安だったゾ」

 

「でも、無事帰って来た」

 

「なんとかな~」

 

 

ピピ

 

 

「お?」

 

「通信?」

 

 

梅と鶴紗が話していると二人が着けている耳あてに通信を告げる音がなる。

 

 

『梅、無茶しすぎだ』

 

「おんなじことをさっき鶴紗にも言われたよ」

 

『全く……。作戦を伝える』

 

「「了解」」

 

 

梅たちが着けている耳あては、特注で中に通話ができる機能が内蔵されている。(百由作)

 

 

『以上が考えた作戦だ。意見がある人はいるか?』

 

『ちょっといいかな?』

 

『なんだ?』

 

『その作戦は向こうにあの二人がいるってことを考慮してのものってこと?』

 

『もちろんだ』

 

『わかった。なら私は何も言わない』

 

『すまない。最前線、頼んだ。天葉』

 

『りょ~かい』

 

『この戦い、絶対に勝つぞ』

 

『はい!』

 

 

今さらながら説明するが、現在この広場で行われているのはチーム対抗雪合戦だ。メンバーはくじ引きで決まっている。

 

ルールとしては使うものは用意された雪玉射出銃だけでCHARMの使用は禁止。雪玉が当たった者は速やかに退場。そしてレアスキルの使用を許可。勝敗は両チームにフラッグがあり、それを取った方が勝ち。もしくは敵を全滅させる。この二つである。

 

 

 

未だ物凄い量の雪玉が飛んできているが、最前線に位置する雪壁に天葉が筆頭の二年生組が隠れている。天葉は手に持っている雪玉を射出するためだけの銃を壁から少し出して雪玉を射出する。が、物量によって雪玉を破壊され、相手チームの壁にたどり着けないでいる。

 

 

「やっぱり無理か。作戦開始まであと……」

 

 

天葉を渡されている時計を見ながら呟いていた。

 

 

 

 

 

そんな中、相手チームの陣地には二人の姿があった。

 

 

「さっきの梅の行動……あれは作戦なのかしら」

 

「いいえ。たぶん、梅の独断よ。そうでなければすぐに引き返すことはしないはずよ」

 

「物量で攻め続け、相手に攻撃のチャンスを与えない……最初の作戦としてこれ以上ないものだけど、やっぱりあなたをリーダーにして正解だったみたいね、夢結」

 

 

陣地で最前線がよく見える位置に立っている人物、依奈が後ろを向きながら言う。その後ろにはチーム【夢奈】のリーダーである夢結が立っている。チーム名はリーダーである夢結と副リーダーの依奈から取ったものである。

 

 

「どうかしらね。物量で攻めればこちらがやられることはないと思うのだけど、気がかりなことが一つ」

 

「なに?」

 

「相手が変に動いてこないということよ」

 

「それは……動こうにもあの物量じゃ動けないからじゃないの?」

 

「普通ならそう考えるわ。けど、相手のリーダーがそう簡単に思い通りに動くとは思えないから」

 

「相手のリーダー、か……」

 

「私の読みが正しければ相手チームのリーダーは……」

 

「そうなるわよね。夢結、早めにした方がいいんじゃないかしら」

 

「……そうね。長引いたらどうなるかわからないし」

 

 

そう言って夢結は耳あてに手を当てて無線を繋げる。

 

 

「全員、聞こえるかしら。予定より早いけど、作戦を開始するわ。二人は合図を送ったらすぐに撃てるように準備をして」

 

『了解』

 

「着弾後、すぐに移動して。相手チームが混乱している間に相手チームのフラッグを確保。いいわね?」

 

 

夢結はそう言いながら自分の後ろにいる真っ白のコートを羽織ってフードを目深に被っている一人の人物に振り向く。

 

白のコートの人物は頷き、銃を持って移動していった。

 

 

 

 

 

場所は変わり、天葉が隠れている雪壁。

 

 

「こちら、最前線の天葉。敵の攻撃は未だ猛攻だけど、どうする?作戦開始する?」

 

『そうだな……あとどのくらい保てる?』

 

「正直もう限界に近いかな。壁が壊されるのも時間の問題ね」

 

『そうか。どうするか……』

 

「ん?」

 

 

通信中にふと天葉がなにか違和感を感じ、相手チームの雪壁を見る。

 

 

『どうした、天葉』

 

「…………なにか、変」

 

 

そして天葉は気づいた。相手チームの二ヶ所の雪壁の向こうが光だしていることに。その光は紫とピンク色である。

 

 

「全員!!急いでこの場から離れて!!できるだけ離れた位置の雪壁に退避!!急いで!!」

 

 

正体に気づいた天葉は叫びながら走り出し、それを聞いた他の二年生も走り出して最前線に位置する雪壁から離れる。

 

直後、天葉たちがいたところが爆発して雪が吹き飛び、白い煙が舞う。

 

 

『天葉!無事か!?天葉!!』

 

「わ、私はなんとか!でも……」

 

「ヒット……!」

 

「え!?」

 

「ヒット……」

 

 

通信で無事を伝えている最中に一緒にいた二年生の二人の脱落を宣言する声が聞こえ、驚く天葉。爆発地点から近かったため、雪が舞ったことで白い煙の中にいる天葉は視界が悪すぎるのでなにが起こっているのかがわからない。天葉はすぐに身を低くして静かに移動する。その時、一瞬だが天葉の目に白いなにかが動いているのを捉えた。

 

 

「(誰かいる……!!)」

 

 

身を低くしてバレないようにいつでも反撃できるように銃の引き金に指を添える。

 

 

『作戦開始』

 

「っ!」

 

 

唐突に無線から告げられた言葉。天葉は驚いてしまうが、口角が上がる。

 

 

「了解!『ヘリオスフィア』!!」

 

 

レアスキルを発動させ、声を上げながら立ち上がる天葉。

 

 

「みんな!行くよ!!」

 

『おー!!』

 

 

白い煙の中から天葉を先頭に二年生組が飛び出してくる。それを見た夢結と依奈は驚きながらも指示を出して攻撃してこちらに近づかせないようにする。

 

 

「怯まないで!走れ!!」

 

『おぉ!』

 

 

飛来してくる雪玉に臆すること無く走り続ける天葉。

 

 

「今!みんな!放て!!」

 

 

天葉の声に全員が自分たちの目の前に着弾するように雪玉を発射。それも一発ではなく、次々に発射する天葉たち。着弾した雪玉によって雪が舞い、天葉たちが見えなくなる。するとーーー

 

 

「行って!!」

 

 

天葉の声が聞こえたかと思うと白い煙の中から猛スピードで飛び出してきたナニか。

 

 

「あれはまさか!」

 

「全員!突撃を阻止して!一点集中、放て!!」

 

 

夢結の指示で一斉に放ち始めるメンバーたち。だが、迫り来る者はスイスイと避けてスピードを緩めない。

 

 

「そういう動きは予想していたわ!雨嘉さん!!」

 

『はい!』

 

 

夢結たちがいる場所から少し離れた場所にいた雨嘉。雨嘉は『天の秤目』を使い、狙いを定める。

 

 

パシュッ!

 

 

「やった!」

 

「あとはフラッグを取れば!」

 

 

雨嘉の狙撃は見事に命中。突撃してきていた者は倒れ、雪の上を盛大に転がった。それにより、突撃してきていた者の正体が判明した。

 

 

「なっ!?」

 

「ま、梅!?」

 

 

突撃してきていた者はなんと梅だったのだ。梅は夢結たちを見ながら口角を上げていた。

 

 

「まさか梅だったなんて……」

 

「でも、フラッグを取ってしまえば」

 

 

ピピ

 

 

「っ!そっちはどう?」

 

『……ご、ごめん、なさい。失敗、してしまい、ました』

 

「え、失敗……?なにが起こったというの!?」

 

『それは……あぁっ!』

 

「っ!?なにが起こったの!?応答して!!梨璃!!」

 

 

 

広場の外側。そこに白いコートを羽織った梨璃が倒れていた。そして梨璃の目の前には梨璃がしていた耳あてが落ちている。

 

 

『梨璃!!応答して!!梨璃!!』

 

「お……お姉……様……」

 

 

梨璃は夢結の声が聞こえる耳あてに必死に手を伸ばすが、その耳あてを誰かが拾う。

 

拾った人物は梨璃と同じ白のコートを羽織ってフードを被っている。その人物のゆっくりと梨璃の耳あてを自分の耳に当てて言った。

 

 

「残念だったね。梨璃はここで、終わりだよ」

 

『その……声は……』

 

「誰にもバレないように外回りのルートだったみたいだけど、途中で二人を脱落させたのが仇になったね。そうしなければこの作戦に気づかなかったよ。でも、梨璃はここで脱落。作戦は失敗に終わったね。お母さん」

 

『……ゆ……結梨……』

 

「結梨……ちゃん……」

 

 

白のコートの人物、結梨がフードを取って顔を見せる。そして結梨は銃を倒れている梨璃に向ける。

 

 

「じゃあね、梨璃」

 

 

結梨は、躊躇いも無く引き金を引いたのだった。

 

 

『……梨璃、脱落を確認しました』

 

 

通信で『天の秤目』を使って見ていた雨嘉からの報告を静かに聞いていた夢結。銃を持っている手は、震えている。

 

 

「梨璃、ごめんなさい……」

 

「夢結……」

 

「こうなれば、残った人たち全員で行くしかないわね」

 

「他に作戦は……考えてる時間がないか」

 

「えぇ。雨嘉さん。私たちのところに来て」

 

『……』

 

「……雨嘉さん?」

 

 

すぐに返事が来ると思っていたが無反応の雨嘉に夢結が不思議に思っていると……。

 

 

『雨嘉さんは脱落です』

 

「その声……まさか神琳さん?」

 

『はい』

 

「どうやって雨嘉さんの居場所を……」

 

『梅様が狙い撃たれた瞬間に弾道を推測して位置を特定しました』

 

「簡単に言うわね。それがどれだけ難しいことなのかわかっているでしょう」

 

『確かにわたくし一人では難しく、不可能でした。ですが、リーダーが手伝ってくださったので』

 

「……やはり、あの人がリーダーなのね」

 

『…………ふふ。すぐにわかります。雨嘉さんは一足先に梨璃さんの元へ行きます。わたくしの手で』

 

「……」

 

『それではごきげんよう、夢結様』

 

 

神琳からの通信が切られ、夢結は黙ったままである。

 

 

「夢結……雨嘉さんは……」

 

「……」

 

 

依奈の問に夢結は返さず、黙ったまま拳を握りしめている。

 

 

「リーダーである、私が……不甲斐ないばかりに……」

 

「……夢結」

 

 

その時、夢結の後ろに白いコートを羽織っている人が立っていた。

 

 

「っ!?ゆーーー!」

 

 

パァンッ!

 

ドサッ……

 

 

「依奈っ!?くっ!」

 

 

それに気づいた依奈が急いで夢結に知らせようとしたが、一つの発砲音が響き、依奈が倒れた。

 

倒れた依奈に驚きながらも夢結はすぐに後ろを向いて攻撃しようとした。がーーー。

 

 

「……」

 

 

振り向いた時には遅く、夢結の額に銃口が突きつけられていた。

 

 

「…………残りはお前だけだ。夢結」

 

「……そのようね。作戦を逆手に取られるなんて、思ってもみなかったわ。やっぱり、あなたは強いわね。焔」

 

「お疲れ様、夢結」

 

 

焔は夢結の額に突きつけていた銃口を一旦離してから引き金を引いたのだった。

 

 

 

『勝利チーム!チーム【蒼き月】!!』

 

 

 

百由のアナウンスが入り、これでチーム対抗雪合戦が終了したのだった。

 

 

 

 

 

 

その後、共有ラウンジスペースでクリスマスパーティが開かれたのだった。

 

その場にいるのは焔たちチーム【蒼き月】のメンバーだけである。夢結たちチーム【夢奈】はとある準備をしているため、ここにはいない。

 

 

「それじゃあ!私たちのチームの勝利に乾杯!!」

 

『かんぱ~い!』

 

 

一足先に副リーダーの天葉が乾杯と叫び、グラスを高々に上げて他のメンバーもグラスを上げて声を上げたのだった。その後はグループになってお話したりなど楽しみ始めた。そんな中、焔は静かにグラスに入っているウーロン茶を飲んでいた。

 

 

「意外です」

 

「なにがだ」

 

 

ジュースが入ってるグラスを持って焔の隣に座る神琳。

 

 

「焔様もこういう時は結構はしゃぐものじゃないのかなと思っていたので」

 

「俺はみんなが楽しんでるのを見るだけで充分だからな。それに」

 

 

焔ははしゃいでいる天葉と結梨が他の生徒と楽しそうに話しているのを見て微笑む。

 

 

「天葉のはしゃぎようがすごいからな」

 

「確かに」

 

 

焔の言葉に神琳もクスクスと笑いながら納得していた。

 

 

「は~いみんな~!チーム【夢奈】の準備ができたわよ~!」

 

 

百由が大声で入ってきたため、喋っていた生徒たちは静かになり百由を見る。

 

 

「それじゃあ、入ってきて!」

 

 

百由が言うとチーム【夢奈】のメンバーが入ってくる。ほとんどが顔を赤くしながら。

 

 

「あらあら」

 

「おいおい……」

 

 

神琳は頬に手を添えて微笑んでおり、焔はまるで聞いてないという反応をする。それもそのはず。チーム【夢奈】のメンバー全員がサンタコスを着ており、露出が高いものだからだ。

 

 

「樟美!!めっちゃ似合ってるよ!!」

 

「天葉姉様……は、恥ずかしい……です///」

 

「ちょっと百由!いくらなんでも露出高すぎない!?」

 

「そんな事ないわよ。それに、負けたチームにはそれを着てもらうつもりだったからね。あ、焔にはちゃんと男用として用意していたから安心してちょうだい!」

 

「安心できるかっ!!」

 

「梨璃可愛い!」

 

「さ、さすがに恥ずかしいよ~!///」

 

「雨嘉さんもとても似合ってますよ」

 

「え、えっと……あり、がとう……///」

 

「焔、どうかしら」

 

「似合ってるぞ、夢結」

 

「焔、私は?」

 

「依奈も似合ってるぞ」

 

「そ、そう……ありがとう……///」

 

 

神琳が席を立って雨嘉のところに行ったことで空いた焔の隣に夢結が座り、なぜかわからないが反対側に依奈が座る。

 

 

「なぜ、お前も隣に座る?依奈」

 

「別にいいじゃない。チームのリーダー同士と副リーダーが一緒に座っても問題ないでしょ」

 

「そういうものなのか」

 

「そういうものよ」

 

「全然食べてないじゃない、焔。具合でも悪いの?」

 

「夢結を待ってた」

 

「ありがとう。食べましょうか」

 

「おう」

 

「私も一緒にさせてもらうわね」

 

「えぇ」

 

 

焔が真ん中に座っていて両隣に露出が高いサンタ衣装の夢結と依奈。その席だけ近寄る生徒はいない。三人は気にしないで食事を開始する。

 

 

「はむっ」

 

「あ」

 

 

途中、焔が取ったケーキを依奈が横取りして夢結との睨み合いからのどっちが隣に座り続けるかというバトルが行われ、焔が静めて落ち着かせようとしたがすると二人が順番に焔に食べさせ合うというのを強要され、断ろうとしたが二人の圧に負けて断念した焔だった。

 

その食べさせに天葉、梨璃、結梨、雨嘉、神琳、樟美が途中参加して焔に拒否権など無し!と言われて何も言えなくなった焔。それを二水がタブレット型端末のカメラで連写して次の日のリリィ新聞にデカデカと載ったのは別のお話。

 

 




クリスマス回はないと思いました?残念。一緒なんだな~これが!

失礼。


お読みいただきありがとうございました。

雪合戦というか、サバゲーみたいになっちゃいましたね。書いてて思いましたもん。まぁ、書いててめっちゃ面白かったんですがね。そして焔たちのチームメンバーよ、なんか……怖くなっちゃった。梨璃と結梨のくだりだって信頼していた仲間に裏切られたみたいな感じになっちゃったし。そして仲間がどんどん殺られていくという恐怖と直面した夢結と依奈よ。あ、チーム名は安直なので……はい。

それと触れていないんですが、だいたいの方はわかっているかと思います。天葉が気づいた雪壁の向こうの光。それはミリアムと亜羅椰の『フェイズトランセンデンス』です。通信でも言っていた二人というのがこの二人です。

ラスバレではシンフォギアコラボですね。今日ガチャったら二連目で未来が来てくれました。しかも二枚同時。あとは響とクリスとキャロルです。…………多いな。

それでは以上、レリでした!

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