本日もギリギリ!!
百合ヶ丘の嘘はどんなものでしょうかね?
蒼焔のリリィ、始まります。
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???
百合ヶ丘に響く女子の声。それは、周囲の山に生息する野生動物たちが驚くほどの声量。
なぜ、こんな声が響いたのか。原因は…………一体?
「そんな……」
「なぜ……ですの……?」
「ありえません……ありえません……」
百合ヶ丘にある一柳隊控室。そこに一人を除くメンバーが揃っていた。だが、一年生組の様子が少し変である。二年生組の夢結と梅は普通だが。夢結に至っては普通に紅茶を飲んでいる。
「なぜ……なぜ!!」
バンッ!
「なぜ、お兄様が転校するんですか!?」
「梨璃、テーブルを叩くのはお止めなさい」
「あ、すみません。ではなく!」
夢結に言われてしゅんとする梨璃だがすぐに戻り、夢結と梅を見る。
「お兄様が転校するという話がなぜ上がっているんですか!?」
そう。先ほどの声は百合ヶ丘の一年生たちの声であったのだ。原因はーーー百合ヶ丘で、リリィで最強を誇る焔が転校すると聞かされたからである。
「まだ決まったわけじゃないけどナ」
「お姉様はお兄様が転校するってなったら許せるんですか!?」
「寂しくはなるけど、彼が望んでいるのなら妻として背中を押そうと思っているわ」
「お姉様……」
「……夢結様」
梨璃の問に夢結は淡々と答え、左手薬指に嵌めてある指輪をなぞる。
「…………せん」
「梨璃?」
「…………みと……ません」
「お~い、梨璃~?」
「そんなの、私は認められません!!」
「わっ!?」
「私は嫌です!!この学校から、私たちの前からお兄様がいなくなるなんて、私は絶対に嫌です!!お兄様を引き留めます!!」
「あ、梨璃さん!!」
大声を上げながら梨璃は控室を出ていき、それに続くように着いていくメンバーたち。ただ一人、神琳だけが残っているが。
「夢結様。一つ聞きたいことがあります」
「なにかしら?」
「焔様の転入先は、どこですか?」
「神庭女子よ」
「となると、叶星様が……」
「…………大喜びでしょうね。それが、なにか?」
「いえ。ふふ、これで焔様にオハナシが必要になりましたね♪」
そう言って神琳は控室を出ていった。
「な、なあ、夢結」
「わかってるわ、梅。これ……大丈夫かしら」
「そういえば、途中から結梨の姿が見えなかったような……」
「…………まずいわね」
場所は変わり、芝生がある場所。そこにうずくまる人物が一人。
「おぉぉぉ…………」
その人物は変な声を出しながら耳を抑えていた。
「なんだったんだ……あの声は……。み、耳が……」
一年生たちの声で耳に甚大なダメージを負っている人物、焔である。
いつもの芝生で昼寝をしていたら一年生たちの声が響き、驚いたのと昼寝中という無防備な状態だったので耳がやられた痛さで飛び起きたのだ。あまりの痛さでうずくまっている焔だが、彼の義眼のレーダーにある反応を捉えた。その反応はよく知っている人物の反応なので近づきつつある人物をあえて無視して耳が慣れるのを待つ。
………………その行動が過ちで。近づいてくる反応の速度が急激に上がったことに違和感を持った頃にはもう遅かった。
ー見つけたぁぁぁぁ!!ー
「っ!?」
大声と殺気で焔は反射でその場から飛び退く。
ザンッ!!
そして焔がいた場所に結梨がいた。地面に深々と突き刺さっている結梨の〈グングニル・改〉もあるが。
「ゆ、結梨、そこに俺がいたらどうするんだ……」
「お父さんだったら避けるの簡単でしょ?それと、行かせないよ?お父さんは私たちと一緒にいなくちゃ、ダメだよ?」
結梨は呟きながらゆっくりと〈グングニル・改〉を引き抜き、焔にゆっくりと近づく。目にハイライトはない。
「行かせない?一体、なんの話を……」
「惚けても無駄だよ?それでも行くって言うなら、私を……私たちを倒してから、だよっ!!」
ザンッ!!
「くっ!?」
結梨の猛攻を焔は避けて行く。
「俺がどこに行くっていうんだ!?そんな話聞いてないぞ!?」
「惚けても無駄ってさっきも言った!!」
「だから!!あぁもう、くそ!!」
聞く耳持たずの結梨に焔は悪態をつき、おもむろに左手をポケットに突っ込み、引き抜く。その手にはボールがある。
「悪いが逃げさせてもらう!」
ボフッ!!
「煙玉!?見えない……!」
「落ち着いたら来いよ!結梨!」
「あ、ま、待て~!」
結梨の言葉を無視して跳躍して結梨から逃げることに成功した焔。跳躍しながら先ほどの結梨の言葉がなんの話なのか皆目見当がつかないが、何が起こっているのかを考える。だが、それは中断される。なぜならーーー
「見つけましたよ!お兄様!!」
「今度は梨璃かよ!?」
下から〈グングニル〉を構えて跳躍して来た梨璃に驚きながらもマギを収束して足場を作って梨璃から逃げる。
「逃がしませんよ!!」
梨璃も負けじと焔を追いかける。
「じっくりとお話しますよ!!お兄様!!」
「ホントにさっきから一体なんなんだよ!!俺がなにかしたか!?」
「惚けるのはやめてください!!」
「惚けてないっての!!」
梨璃も聞く耳持たずでいい加減イライラしてきた焔は反撃に出ようと〈クレセント・ローズ・リオ〉に手を伸ばす。が、その手が止まる。跳躍は止めないが。
なぜなら焔の義眼に接近する多数の反応を感知したからだ。
(ま、まさか……)
嫌な予感というのはよく当たるとはよく言ったものだ。現に義眼のズーム機能を使って反応の方を見ると大勢の一年生たちがCHARMを持って跳躍してきているのだから。
「いぃっ!?」
たまらず焔は制服の二つのボタンを引きちぎり、一つは梨璃の方に。もう一つは接近中の一年生たちの方に思いっきり投げる。
直後、空に二つの閃光が発生する。光が収まった頃には、梨璃の前にいた焔の姿はどこにもなかった。
物陰に隠れながら乱れた息をしている焔は静かに息を整えながらレーダーの反応に集中していた。
レーダーでは離れた場所にあるので、ここに来るまで時間は結構かかるだろう。
(二人が言ってた『行かせない』……俺がどこかに行くと思ってる?そんなわけないのに。俺はずっとここにいるって決めてるし)
思考を巡らせる焔。そして一つの考えに至る。
(そういえば今日ってエイプリルフールだったな。だが、どんな嘘に絡まれて梨璃たちはあんなに…………待てよ?梨璃たちの『行かせない』ってまさか……)
答えにたどり着き、この騒ぎの発端、犯人にも見当がついた焔はいつの間に来たのか焔が隠れている場所の周囲に梨璃たち一年生たちが包囲していることに気づかない。
「(そうか、そうか。そう言うことか……)はは、ははは、あはは、あはははは、アハハハハハハ!!」
ドゴォォォォンッ!!
『っ!?』
焔の狂ったかのような笑い声が聞こえた瞬間、焔が隠れている物が破壊される。突然の行動に一年生たちは驚いてしまう。煙の中から姿を現したのは、義手と〈クレセント・ローズ・リオ〉を鎌形態で義眼からは蒼い焔がメラメラと燃え盛り、マギの翼を顕現させている、悪魔、いや、神々しさを放つ死神が立っていた。
「ドコにいル……?天葉ぁ、依奈ぁ…………ドコニイヤガルゥゥゥゥゥ!!」
その日、百合ヶ丘には二つの蒼い火柱が上った。
彼女たちの盛大な嘘によって、目覚めさせてはいけない死神を目覚めさせてしまった彼女たちの運命は…………知らない方がいいだろう。
お読みいただき、ありがとうございました。
エイプリルフールはやりすぎないようにしましょう。やりすぎると予想もしていない死神が目覚めますから。まあ、もう遅いですけど。
デアラコラボ来ましたね!イベント周回する前に課金してガチャやった結果、精霊三人全く出ませんでした!金はめっちゃ出たけどすり抜けが酷かった……。そして諦めてイベント周回やって石を貯めてガチャった結果、ラストの11連で十香が出ました。そして確定ガチャチケで琴里をゲット。叫びましたよ。
エイプリルフールイベントやってますか?私はやって最後のストーリーで選択をミスって瑤様に怒られました。クリアはしましたよ?んで、その選択ミスをツイートしたらなんとちんはるからいいねされました。これには驚いて手は震えるわ、ニヤニヤは止まらないわ、驚愕と歓喜でテンションおかしくなるわでヤバかったです(笑)。
それでは以上、レリでした!…………………………ネムイ、オヤスミ