アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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間に合わず~






節分

 

 

「……………………………………………………」

 

 

 

一柳隊控室。そこになんとも言えぬ顔をした人物が一人、テーブルの上を見つめていた。

 

 

「……………………………………………はぁ」

 

 

ようやく出たのは言葉ではなくため息。一体彼に、焔をここまでの表情をさせるほどのどんな物があるというのか。

 

 

それは、一つの物と一枚の紙。物は女性がよく着けるカチューシャである。しかもただのカチューシャではない。黄色の小さい角があるのだ。どう見ても、鬼の角である。そして、紙には何か書かれている。内容はーーー

 

 

 

 

『着けてね。結梨より』

 

 

 

 

たった一言。至極単純なことが、娘からのお願いだった。

 

 

娘の願いは叶えたいが、着けたら着けたで面倒事になるのは確実。どうするか。と先程から焔は悩んでいるのである。

 

 

「…………………………着けるか」

 

 

意を決して、焔はカチューシャを手に取り、装着した。

 

 

 

ピシュッ!コンッ

 

 

 

装着と同時に焔の後方から小さい射出音が鳴り、焔はノールックで義手で防御。痛みは全く無く、小さい軽そうな音が鳴り、床に落ちた。落ちた物は一粒の豆。

 

 

「…………………………はぁ」

 

 

この短時間で二度目のため息。早速、面倒事がきたのである。

 

 

 

ポーン

 

 

 

校内放送を告げるアナウンスが鳴り響く。

 

 

『豆鉄砲だけど、今!最初の引き金が引かれたわ!みんな!学院内に鬼がいるわ!全員!銃を持ち、鬼を退治すること!ここに!!百合ヶ丘女学院豆まき祭りを開始するわよ!』

 

 

放送で百由が熱く語ったのを聞いた焔。焔は俯いたまま動かずにーーー

 

 

「…………よし、まずは奴からだな」

 

 

 

直後、控室から焔の姿は消えた。

 

 

 

 

○◎○

 

 

 

 

百合ヶ丘のほぼ全てのリリィが豆鉄砲を手に学院の敷地内を散策している。目標は一体の鬼。だがその鬼は規格外の強さを誇る。一歩間違えればその鬼は限界を超え、鬼神となってしまう可能性が大きすぎるがそうなる前に退治する。それが任務。

 

 

だが、ほぼ全てのリリィが散策しているというのに鬼が全然見つかっていない。どこかに隠れているのか。そう危惧していると…………。

 

 

 

ポーン

 

 

 

校内放送を告げるアナウンス。予定にないアナウンスに全員が不思議に思っていたが、直後、それは恐怖となる。

 

 

『まずは一人、仕留めさせてもらった。俺を退治するんだろ?頑張って抗って貰わないとこちらがつまらない。さぁ、次は誰が標的になるかな?……………………………本気でいくからな』

 

 

最後の最後にドスの聞いた声を発して放送が終了し、それを聞いたリリィたちは顔を青ざめ、そして悟った。

 

 

『(最初から鬼神だった!!)』

 

 

すでに限界突破していたということを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後、百合ヶ丘のほとんどが蒼い焔に包まれていた。一番燃え盛っているのがグラウンドであり、そこには一柳隊のメンバー全員が倒れており、全員の豆鉄砲が粉砕されて転がっている。その中心点にいた。

 

 

黄色の小さい角を頭に生やし、巨大な一対の翼、二本の大鎌、そして大鎌から放出されている蒼い焔を揺らしながら立っている鬼、否、鬼神が。

 

 

足元には夢結、結梨が倒れているのを見るに、二人がなんとか善戦していたようだが鬼神には勝てなかったようだ。

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院豆まき祭りは鬼神の勝利で幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

参加しなかった祀にやりすぎだと一時間説教されたのは別のお話です。

 




お読みいただきありがとうございました。


皆さん、恵方巻きは食べましたか?豆まきはしましたか?もちろん、私の家はやりました。イワシの頭も置いてね。恵方巻きは最初の一口だけ恵方を向いて食べてあとは喋りながら食べるということをしましたね。恵方巻き美味しかった。豆まきしながらボリボリ豆を食べてて途中、豆を食い過ぎて水が欲しくなりましたね(笑)。

ガチャは結梨のメモリア、雨嘉のメモリア、純のメモリア、幸恵のメモリアをゲットです。あとは結梨のメモリアを完凸するのみ。ま~た課金しなきゃ。


それでは以上、レリでした!
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