アサルトリリィ―蒼焔のリリィ―   作:レリ

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間に合わなかったぁ……



祝!二周年!!

「お父さん!早く!!」

 

「わかってる!!」

 

「早くしないとみんなが!!」

 

 

遥か上空、雲の上を物凄い速度で飛翔するナニカ。速度の影響で飛行機雲が尾を引いている時点でどんだけの速度が出ているのか。

 

その飛翔する物体、正体はマギの翼を羽ばたかせている者。言わずもがな、焔である。そして背中にはおんぶの形で焔の義理の娘、結梨が乗っている。二人してだいぶ焦っているのか慌てているのか、険しい顔をしている。結梨に至ってはこの場にいないレギオンメンバーのことを指しているのか心配の声を出している。一体何があったというのか…………?

 

 

「私たちの到着を待たないで始めちゃうよ!!」

 

 

……………………何が?

 

 

「くっそ!!まさかこんなに時間がかかるなんて思わなかったぞ!!結梨!!もっと速度を上げる!!振り落とされるなよ!!」

 

「うん!!」

 

 

結梨がしっかりと焔に捕まったのを確認した直後に二人が消える。そして衝撃波と音が遅れて周囲に響く。現象の理由としては焔が一気に加速したのだ。が、その速度がえげつないモノへとなった。先ほども高速で飛んでいたのだがそこからもっと速度を上げるとなるとどうなるか。音が遅れて聞こえるぐらいの速度。音速、言うなればマッハである。

 

…………生身の人間がマッハの速度を叩き出したら肉体にかかる負荷がとんでもないことになるのだが、焔曰く、

 

そこはマギと気合いでなんとかなる

 

らしい。

 

いくらリリィでもそんな事が出来るのはお前だけだ!!というかそんな事が出来るリリィがいてたまるか!!とツッコミたいが、現にいるのだからどうすることもできない。(諦め)

 

 

「この速度なら間に合うかも!!」

 

「何言ってるのか聞こえんからあまり喋るな!!舌噛むぞ!!」

 

「えー!?聞こえなーい!!」

 

 

…………音速だから音を置き去りにしているので二人の叫びなんてお互い聞こえないのも当然である。

 

して、なぜ二人がここまで急いでいるのか。それは、これから行われる行事が大きく関わっていた。

 

 

 

「私たち二人だけ除け者にして始めるのは絶対にさせない!!」

 

「絶対に間に合わせるぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「宴に!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある温泉旅館、そこには総勢44名のリリィが揃っていた。そしてその旅館の中にある最も広い部屋、宴会場へと各自用意されていた記念の為の着物を着て喋っていた。皆、着物が似合っており、置かれていないのに部屋全体に煌びやかな花、いや、華が見える。だが、それ以上に目立っているのが宴会場に垂れ幕だ。その垂れ幕には誰が書いたのかわからないほどに達筆にこう書かれている。

 

 

 

 

ーーー全てのリリィよ、ここに集えーーー

 

 

 

 

と。

 

 

それなのにーーー

 

 

「まだ二人は来ないの!?」

 

 

痺れを切らした恋花が叫ぶ。全てのリリィが揃っていないと駄目なのにあと二人がいないのだ。いないのは当然、今文字通りマッハで向かっている二人の事である。

 

 

「結構遅いですね、焔様と結梨さん」

 

「まあ、仕方ないわ。焔の着物は義手のせいで特注で頼まなくちゃいけなくてね。それでお店に頼んだら結構離れてる場所のお店しか引き受けてくれなくて、しかも直接取りに行かなくちゃならなくてね」

 

「え、今どきそんなお店があるの?」

 

「郵送もしてくれないなんて」

 

「そのお店では絶対に頼むことはないでしょう」

 

 

時計を見ながら呟く一葉、それに相づちを打ちながら簡単に説明した夢結に叶星と幸恵が驚きながらもそのお店のめんどくささに純がバッサリと斬りすてる。酷い言いようだが当然の仕打ちの店である。

 

 

「ん~、全員揃わないとダメなんだけど……どうしようかしら」

 

 

毎度恒例になってる司会役の百由が悩んでいるとーーー

 

 

「っ」ピクッ

 

「夢結?」

 

 

唐突に夢結が何かに反応したことに気づいた幸恵が不思議に夢結を見るが当の夢結は何も言わず、壁を見つめる。

 

 

「あれ、お~い夢結~?」

 

「お姉様?どうしーーーあ~、来たようですね」

 

「あら、やっと?」

 

「あ、そういうことね」

 

 

返事がないことに幸恵はもう一度夢結を呼ぶが返事はない。梨璃も夢結に問いかけようとしたが、理解したのか、はたまた夢結と同じように何かを感じたのか、梨璃が言い、百由も二人の行動に気づき、幸恵も百由の言葉を聞いて納得した。

 

 

「みんな、衝撃に備えて」

 

「え、衝撃?一体なん(ドゴォォォォォォォォォン!!)のぉ!?」

 

 

夢結からの予想外の言葉に全員の頭に?マークが浮かび、幸恵が聞こうとした途端、突然の轟音と地響きに幸恵から変な声が出てしまう。他のみんなも悲鳴を上げて尻餅をついてしまう者、屈んでなんとかしようとする者、二人で支えあったりなど様々な行動をする。そんな中、微動だにせず、驚き一つしない者が一人。夢結である。

 

 

「到着したようね。衝撃から察するに速度は結構出してきたわね」

 

「いや、流石と言うべきか夢結はなんで微動だにしなかったの?」

 

「訓練のおかげね」

 

「どんな訓練してたの」

 

「聞く?」

 

「…………いや、遠慮しとく」

 

 

一体どんな訓練内容なのか気になるが怖くなった幸恵。夢結はそう、と呟く。

 

 

 

バンッ!

 

 

 

「すまん!!待たせた!!」

 

「遅くなった~!!」

 

「それより早く着替えてきなさい」

 

「おう!」

 

「うん!」

 

 

勢いよく襖を開けて登場する焔と結梨。が、夢結に言われてすぐにまた襖を勢いよく閉める。一連の行動に呆然とするみんなだが夢結は一つ、ため息をするだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、着替えてきた二人が加わり、やっと宴が開催された。

 

それはもう、大いに盛り上がったという。

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。


深夜テンションって怖いね!なに書いてるかわからないもん!書き始めたのが昨日の夜っていうね。そして寝落ちしながらも書き終えたのがコレ。前半部分なんてめっちゃツッコミしてるっての凄いですよね。その部分が昨日の夜中に書いたので深夜テンションでなってます。そもそもマッハで移動できるリリィがいてたまるかですよ。どんだけ翼が進化してんだって話ですし。まあ、マギがあればなんでもできると思ってるので。

さて、二周年ですね!ガチャ?課金したのに新キャラ全く出ませんでしたがなにか?というか全然金が出ないという私の確率、どうなってんの?


それでは以上、レリでした!
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